この記事では、製薬業界のホワイト企業や就職するためのポイントをバシッと共有していきます!
就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!
累計2000万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。
(これまで7年間、ほぼ毎日スタバにこもって1500以上の記事を書いてきました。就活や転職についての知識は誰にも負けない自信があります!)
… その代わりに友達が少なく、週1回の1人サウナを楽しみに寂しく生きています。笑
製薬業界を目指している就活生の中には、「製薬業界って大変なの?」「ホワイト企業はどうやって探すの?」と思っている人も多いでしょう。
製薬業界は安定性が高く就活生から人気の業界であるため、ホワイト企業に就職するには少しコツがあります。
そこで今回は、製薬業界のホワイト企業やホワイト企業の見分け方、就職するためのポイントを解説していきます。
これを読めば、自分に合った企業の探し方や今後やるべきことが明確に分かりますよ!
目次
製薬業界の特徴とは?
ホワイト企業について知る前に、まずは製薬業界の特徴を確認しておきましょう。
ここを理解しておかないと企業探しの軸がぶれたり入社してから後悔したりすることになるので、しっかり読んでくださいね。
平均年収は一般的な水準よりも高い業界である
後で紹介する年収ランキングを見てもらえれば分かると思いますが、製薬業界は他と比べて平均年収が高い傾向があります。
なぜ平均年収が高いのかというと、医薬品は世界全体が顧客となるため市場規模が大きく薬ひとつで数千億のお金が動くからです。
そのうえ医薬品は利益率も高いため、その分社員にお金を還元することができるんですよね。
また、薬の研究開発には高度な専門知識が必要となるため、少しでも多くの人材を集めようと高い年収を設定しているのも理由のひとつです。
MRと呼ばれる営業職に関しても、精神的負担が大きいことから離職を引き止めるために年収が高めに設定されています。
要するに、製薬業界は事業による利益が大きく優秀な人材が必要であることから全体的に年収が高くなっているんですね。
職種によって労働条件や環境が大きく異なる
製薬業界は職種によって労働条件や環境が大きく変わります。
たとえば、MR(営業職)は医師などの医療関係者を相手に幅広い業務をこなさなければならないため、製薬業界の中でも長時間残業になりやすい職種です。
ノルマが設けられていることも多いため、常に高い結果を出すために勉強や情報収集が欠かせません。
一方研究職や事務職は、比較的自分のペースで仕事ができるため部署によっては残業がほとんどないこともあります。
(ただし昨今ではMRの労働環境が見直されてきていますし、トラブルがあれば研究職や事務職でも忙しくなることは普通にあります。)
なので、製薬業界でホワイト企業を探すときは職種による違いも考慮した方が良いですね。
新薬メーカーとジェネリック医薬品メーカーがある
製薬業界の企業には大きく分けて以下の2種類があります。
- 新薬メーカー:これまでに世の中にない新しい薬を作り出し売っていく。
- ジェネリック医薬品メーカー:新薬メーカーが作った薬の特許が切れた後に同じ効果の薬を作る。
実は、製薬企業はこれらの違いによっても仕事内容や労働環境が大きく異なるんですよ。
たとえば、年収や福利厚生に関しては新薬メーカーの方が勝っている傾向がありますね。
仕事内容については、新薬メーカーは専門分野に特化しているのに対しジェネリックでは幅広い知識が求められます。
また、ジェネリックでは薬の効果よりも服用のしやすさや価格などの製剤的な工夫が必要になってきます。
このように、同じ製薬業界でも新薬かジェネリックかで役割や環境が大きく異なるんですよね。
なので、製薬業界の企業を探す際はこの点にも注意してください。
製薬業界は年収が高い一方で、企業や職種によって環境はかなり異なるんですね。
製薬業界のホワイト企業【30選】
次に、口コミサイトの評判をもとに製薬業界のホワイト企業を30社紹介します。
製薬業界でホワイト企業を探している人はぜひチェックしてくださいね。
以上が製薬業界で評判が高いホワイト企業30社です。
こうして見てみると、外資系企業も多いですね。それだけ製薬業界はグローバルな領域ということです。
知らない企業も多くあると思うので気になる人はぜひチェックしてくださいね。
その企業で働く人の評判が高い企業であれば労働環境も良さそうですね。まずはこの30社について調べてみます!
製薬業界で年収の高い企業ランキング(1位〜30位)
製薬業界は比較的年収が高いと説明しましたが、具体的にどれくらいなのか気になりますよね。
そこで次に、製薬業界で年収の高い企業をランキング形式で紹介します。
年収も企業選びの大切なポイントだと思うので、ぜひ参考にしてくださいね。
※こちらの記事では、有価証券報告書によって開示されたデータを引用してデータを更新しております。
順位 | 企業名 | 平均年収(約) |
1 | ソレイジア・ファーマ | 1,490万円 |
2 | EPSホールディングス | 1,250万円 |
3 | そーせいグループ | 1,220万円 |
4 | シンバイオ製薬 | 1,190万円 |
5 | 中外製薬 | 1,150万円 |
6 | 第一三共 | 1,110万円 |
7 | サンバイオ | 1,070万円 |
7 | 武田薬品工業 | 1,070万円 |
7 | アンジェス | 1,070万円 |
10 | アステラス製薬 | 1,050万円 |
11 | エーザイ | 1,040万円 |
11 | 大塚ホールディングス | 1,040万円 |
13 | ジーエヌアイグループ | 970万円 |
14 | 小野薬品工業 | 930万円 |
15 | 塩野義製薬 | 900万円 |
16 | 大日本住友製薬 | 890万円 |
17 | キョーリン製薬ホールディングス | 880万円 |
17 | 協和キリン | 880万円 |
17 | ペプチドリーム | 880万円 |
20 | JRCファーマ | 860万円 |
20 | ブライトパス・バイオ | 860万円 |
22 | 生化学工業 | 840万円 |
23 | 参天製薬 | 820万円 |
23 | シミックホールディングス | 820万円 |
25 | オンコリスバイオファーマ | 810万円 |
26 | 鳥居薬品 | 800万円 |
27 | 持田製薬 | 790万円 |
27 | 日本新薬 | 790万円 |
29 | ツムラ | 780万円 |
29 | 科研製薬 | 780万円 |
以上が製薬業界の平均年収ランキングです。
年収1000万円を超える企業も多く、他と比べて高水準であることが分かりますね。
すごい!製薬業界ってこんなに年収が高いんですね!夢があるなあ…
製薬業界におけるホワイト企業の特徴
製薬業界は年収が高く安定性もあるため、比較的ホワイトと言われることが多いです。
ですが、製薬業界だから必ずしもホワイト企業というわけではなく適当に選ぶとブラック企業に入社してしまうかもしれません。
そんなことがないように、ここでは製薬業界におけるホワイト企業の特徴を解説します。
製薬業界のホワイト企業に就職したいと思っている人は、ぜひ企業選びのヒントにしてくださいね。
【製薬業界におけるホワイト企業の特徴】
- 残業時間が短い(平均は月25時間)
- 年間休日数が多い(平均は年間120日)
- 離職率が低く定着率が高い(平均は3年後30%)
- 福利厚生が十分に整っている(住宅手当があると尚良い)
- 口コミサイトにおける評判が良い(複数の共通する良い口コミがある)
- パワハラやセクハラが過去にほとんどない
特徴① 残業時間が短い(平均は月25時間)
1つ目の特徴は、残業時間が短いこと。
なぜ残業時間が短いとホワイトと言えるのかというと、それだけ十分な人手があり適切な勤務管理が行われていると判断できるからです。
たとえば、仕事量に対して明らかに人手が足りなければ業務時間内に終わらせることが難しくなり必然的に残業が発生します。
上司が部下の仕事量や勤務時間を管理できていない場合も長時間労働になりやすいですね。
逆に、残業時間が短い(平均は月25時間)ところは無理のない仕事量で利益を上げられる仕組みができている可能性が高いです。
なので、残業時間が短い企業はそれだけ社員のことを大切にしているホワイト企業と言えるんですよ。
特徴② 年間休日数が多い(平均は年間120日)
2つ目の特徴は、年間休日数が多いことです。
休日が多いとしっかり体を休めてモチベーションアップにつながります。
土日祝+長期休暇で年間120日程度になるので、これくらいが目安になりますね。
ただし、年間休日数=実際の休みの多さではない場合もあるので注意が必要です。
特に製薬業界では医師の都合によって休日出社をしたり、休日にセミナーや学会に参加したりすることも多いです。
なので、口コミなどを見て休日出社が多いか、その場合は代休を取れるのかまで確認しておいた方が良いですよ。
特徴③ 離職率が低く定着率が高い(平均は3年後30%)
続いて、離職率が低く定着率が高いこともホワイト企業の特徴です。
平均は3年後離職率30%程度なので、これより少なければホワイト企業と言っても良いでしょう。
なぜ離職率が低いとホワイトなのかというと、人があまり辞めないのはそれだけ労働環境が良いと判断できるから。
たとえば、年収が高くて残業も少なく働きやすい職場だったら誰も辞めませんよね?
逆に、何かしら問題があればどんどん人が辞めていき離職率は高くなります。
なので、離職率が低いことはホワイト企業である証拠なんですよ。
特徴④ 福利厚生が十分に整っている(住宅手当があると尚良い)
4つ目の特徴は、福利厚生が十分に整っていること。
福利厚生とは給料や賞与以外に企業が社員のために実施するもので、社会保険や交通費、住宅手当、資格取得支援などがあります。
なぜ福利厚生が大事なのかというと、生活そのものに大きく影響するからなんですね。
たとえば、交通費や住宅手当があるのとないのでは同じ年収でも自由に使えるお金はかなり変わります。
一見年収が低くても、福利厚生が充実していればそれなりの生活ができるんですよね。
なので、福利厚生が充実しているということはそれだけ企業が社員の生活を大切にしている証拠なんです。
製薬業界は全体的に福利厚生が良いと言われているので、独自の福利厚生を見つけてみるのも面白いですよ。
特徴⑤ 口コミサイトにおける評判が良い(複数の共通する良い口コミがある)
口コミサイトにおける評判が良いこともホワイト企業の特徴のひとつです。
なぜなら、口コミサイトは悪いこともガンガン書ける場所だから!
たとえば、採用担当者が言えないようなこと(社宅が汚い、将来性がないなど)も普通に書いてあります。
もちろん給料や残業、人間関係など労働環境に関することも。
会社説明会や求人情報では基本的に良いことしか言わないので、悪いことも書ける口コミサイトの方がある意味信ぴょう性が高いんですよ。
なので、良い評判が書いてあるということは本当にホワイト企業である可能性が高いんですよね。
特徴⑥ パワハラやセクハラが過去にほとんどない
製薬業界に限ったことではないんですが、パワハラやセクハラがあるところは企業として終わっています。
なぜなら、パワハラやセクハラが起こるということはそれだけ人間関係が悪く労働環境も厳しいと推察できるから。
実際に、2019年にはパワハラ疑惑のある製薬企業で長時間労働による自殺者が出ました…。
なので、過去にパワハラやセクハラ事件があったところは企業として何か問題を抱えている可能性が高いです。
そのような企業に入社すると自分も不幸なことになるかもしれないので、十分気を付けてくださいね。
製薬業界のホワイト企業を探すときはこの6点に注意すれば良いのですね!基準が分かれば探しやすいです。
製薬業界のホワイト企業の探し方
【製薬業界のホワイト企業の探し方】
- 就活エージェントからの紹介を受ける
- 大手求人サイトで条件を絞って検索する
- 既に製薬業界で働いている知り合いから紹介してもらう
- 口コミサイトから評判の良い企業を抽出する
- 就職四季報から見つける
就活といえばESや面接をイメージする人が多いですが、実は企業探しも大事な一歩なんですよね。
特にホワイト企業を狙う場合は、いかに希望条件に合う企業を見つけられるかが就活成功の鍵になります。
そこで次に、製薬業界のホワイト企業を探すときのおすすめの方法を6つ紹介します。
探し方① 就活エージェントからの紹介を受ける
製薬業界のホワイト企業の探し方として僕が最もおすすめするのは、就活エージェントから紹介してもらう方法です。
なぜ就活エージェントが良いのかというと、就活生ひとりひとりに担当アドバイザーがついてサポートしてくれるから。
たとえば「残業が少ない製薬会社を紹介してください」とお願いすれば、保有求人の中からそれに合うものだけを紹介してくれます。
1から自分で企業探しをする必要がない上、就活生にあまり知られていない隠れホワイト企業を紹介してもらえる可能性もあるんですよ。
加えて、応募先企業の特色や就活生の強みに合わせた本格的な選考対策も行ってくれます。
なので、製薬業界のホワイト企業を探すなら就活エージェントが最も効率的かつ確実です!
僕はこれまで5年に渡って、就活ブログを運営してきました。
その中でほぼ全ての就活エージェントを見てきたのですが、利用する時は必ず「保有している求人が多い大手のサービス」かつ「実績と評判の良いサービス」を選ぶようにしてください!
僕がこれまで見てきた50以上の就活エージェントの中で、特におすすめは「ミーツカンパニー就活サポート」です!
僕が今就活生なら、まずはミーツカンパニー就活サポートの初回面談を受けて、他に2つほど可能であれば就活エージェントを利用して担当者を厳選するようにします。
就活エージェントは、本当に担当者さんの質で決まるので「担当者の厳選」は必ず行うようにしてください!
(逆に親身になってくれて、選考支援の質が高い担当者さんが付いてくれると、就活において最強の無料サービスだと僕は思ってます!)
ミーツカンパニー就活サポート
「ミーツカンパニー就活サポート」は、人材会社大手のDYMが提供する就活エージェントです。
保有求人数が多く、かつ紹介してもらえる求人の質が高いのが特徴。(担当者さんに話を聞いたのですが、紹介する求人をそもそも厳選しているようです)
またオンライン面談にも対応しているので、気軽に利用できるのも嬉しいと個人的に最もおすすめしています!
その他の就活エージェントに関して、僕のおすすめを「おすすめ就活エージェント23選【就活のプロが厳選】」にてランキング化しておきました!
ほぼ全てのサービスが、オンラインで初回面談を受けられるので、気になる就活エージェントはどんどん利用して、信頼できる担当者さんに付いてもらいましょう!
(初回面談を受けて微妙だと思った場合は、すぐに切ってしまうのが重要です!!)
探し方② 大手求人サイトで条件を絞って検索する
次におすすめなのは、マイナビやリクナビなどの大手求人サイトで条件を絞って検索することです。
なぜなら、大手求人サイトなら掲載求人数が非常に多く条件を細かく絞って検索できるから!
たとえば、マイナビでは平均年収や残業時間、年間休日、社宅制度などの検索条件を設定できます。
かなり条件を絞って検索できるので、興味のない求人を見なくて済むんですよね。
しかも掲載求人数が多いので、細かく条件を絞っても多くの求人がヒットします。
なので、大手求人サイトで条件を絞ればホワイト企業を見つけるまでの時間をかなり短縮できるんですよ!
探し方③ 既に製薬業界で働いている知り合いから紹介してもらう
3つ目の方法は、既に製薬業界で働いている知り合いから紹介してもらう方法です。
具体的には、大学の先輩やアルバイト関係の知り合い、地元の知り合いなどですね。
この方法のメリットは、事前に仕事内容や働き方の実態を知れるのでより正確にホワイト企業かどうかを判断できること。
企業に関する情報を知り合いに直接聞けるので、「残業が少ないと聞いていたのに実際は超忙しい!」といったミスマッチを回避できるんですよ。
知り合いがその企業に満足しているのであれば、労働環境も整っている可能性が高いですからね。
また、場合によっては知り合いを通すことで選考に有利になることもあります。
なので、知り合いに製薬業界で働く人がいれば一度話を聞いてみても良いかもしれませんよ。
探し方④ 口コミサイトから評判の良い企業を抽出する
製薬業界のホワイト企業を探すには、口コミサイトを利用するのもおすすめです。
口コミサイトのメリットは、実際にその企業で働いている人のリアルな意見を見れること!
会社説明会や求人情報では、企業イメージを悪くしないように採用担当者は基本的に良いことしか言いません。
「風通しの良い社風と聞いて入社したのに実際は雰囲気最悪だった!」なんてこともザラにあるんですよ。
一方口コミサイトは、「残業が多い」「パワハラ上司がいる」など悪いこともガンガン書いてあります。
悪い口コミも普通に投稿できる場所なので、ある意味会社説明会や求人情報よりも信ぴょう性が高いんですよね。
なので、良い口コミが書いてある企業は本当にホワイト企業である可能性が高いんですよ。
探し方⑤ 就職四季報から見つける
5つ目の方法は、就職四季報から見つけることです。
就職四季報とは、企業の基本情報や選考フロー、採用人数、平均年収など就活生が知りたい情報がすべて詰まった情報書籍。
3年後離職率や有給休暇の取得状況、新入社員の配属先などホワイト企業を探す上で特に気になるポイントもまとめて確認できます。
なので、客観的データをもとに企業を選びたい人や多くの企業を比較したい人には特におすすめなんですよ。
総合版の他に「優良中小企業版」や「女子版」もあるので、自分に合った就職四季報を選んでくださいね。
製薬業界のホワイト企業を探す方法はこんなにあるんですね!就活エージェントを利用しつつ自分でも探してみると効率が良さそうですね。
製薬業界のホワイト企業に就職するためのポイント
せっかくホワイト企業を見つけても、内定を獲得できなければ意味がありません。
特に製薬業界は就活生から人気の業界なので、「受けてみたら全滅」なんてこともあり得ます。
そこで次に、製薬業界のホワイト企業に就職するためのポイントを共有します。
ホワイト企業を見つけたあとは、ぜひこれに沿って選考対策をしてくださいね。
【製薬業界のホワイト企業に就職するためのポイント】
- なぜ製薬業界ではないといけないのかを明確化する
- なぜ製薬業界の中でもその企業じゃないといけないのか1社ずつ明確化する
- 製薬業界で活かせる自身の長所とその根拠の明確化
- 製薬業界の企業が求める人物像の大枠を把握する
ポイント① なぜ製薬業界ではないといけないのかを明確化する
まず大切なのは、なぜ製薬業界でないといけないのかを明確化すること。
なぜなら、製薬業界は安定性も年収も高いゆえに就活生からかなり人気だからです!
ライバルの数が多いことから、「安定していて年収が高いから」とか「何となくかっこいいから」といった曖昧な気持ちで臨んでも簡単に落ちてしまうんですよね。
企業も多くの就活生を見ているので、明確な理由がない人はすぐに見抜かれます。
また、製薬業界を選んだ理由を明確にしておかないと入社後にミスマッチを感じ早期退職してしまう可能性もあります。
なので、製薬業界のホワイト企業に応募する際はまず「なぜ製薬業界なのか」を明確化してください。
これが内定獲得への第一歩です!
ポイント② なぜ製薬業界の中でもその企業じゃないといけないのか1社ずつ明確化する
2つ目のポイントは、製薬業界の中でもなぜその企業なのかを1社ずつ明確化すること。
というのも、その企業でなければならない理由を明確化することにより志望動機の質がぐっと向上するからです。
ここでいう理由というのは、残業が少ないとか休日が多いとかの労働条件のことではありません。
(本音はそこかもしれませんが一旦置いておいてください。)
専門分野や規模、経営方針など企業そのものに関する特徴を押さえ、何に惹かれたのかを明確にするということです。
たとえば、新薬がジェネリックか、一般用なのか医療用なのか、どんな社風なのかなど。
こうした企業ごとの特徴を盛り込んだ志望動機を作成することにより、企業は「良く企業研究した上でうちを選んでくれたんだな」と好印象を持ってくれます。
なので、同じ製薬業界でも1社ずつその企業を選んだ理由を明確化しておいてくださいね。
ポイント③ 製薬業界で活かせる自身の長所とその根拠の明確化
続いて、 製薬業界で活かせる自身の長所とその根拠を明確にすることも大切です。
なぜなら、企業はボランティアではなく自社にとってメリットのある人材を採用したいと思っているから!
たとえば、薬学の専門知識を持った人なら医薬品の研究開発で即戦力になれますよね。
コミュニケーション能力が高い人なら、医療関係者と良好な人間関係を築きやすく売上に貢献できると判断できます。
逆に、その企業に憧れているだけのファンを採用しても企業にとってメリットはありません。
要するに、就活では長所が企業の利益につながる人が優先的に選ばれるということです。
そしてその長所に説得力があればあるほど内定獲得の可能性は上がります。
なので、ESや面接で自分を採用するメリットをアピールするために長所とその根拠を明確にしておいてください。
ポイント④ 製薬業界の企業が求める人物像の大枠を把握する
4つ目のポイントは、製薬業界の企業が求める人物像の大枠を判断すること。
というのも、新卒採用ではスキルよりも「人柄や価値観が企業の方針と合うかどうか」が重視されるかされるからです。
そして多くの企業は求める人物像を設定しており、それに合う人を優先的に採用するからです。
たとえば、製薬大手のアステラス製薬では「変化を先取りし挑戦する人材」を求める人物像として掲げています。
この場合、安定志向の人や前例踏襲主義の人は合わないと判断されるでしょう。
逆にチャレンジ精神がある人や好奇心旺盛な人は高評価を得やすいです。
つまり、企業が求める人物像を意識して選考に臨むことで「うちに合っている」と判断されやすくなるんですよ。
なので、企業がどんな人材を求めているのかを把握しそれを意識した選考対策をすることが大切なんですよ。
内定を獲得するには、企業が求める人材を把握した上で志望動機や長所の明確化をすべきなんですね。
反対に製薬業界のブラック企業の特徴は?
製薬業界は安定していて年収が高いと説明しましたが、だからといって必ずホワイト企業ということはありません。
それを知らずに適当に企業を選んでしまうと、「入社したらブラックだった!」と後悔することに…。
なので、製薬企業のホワイト企業を目指すならブラック企業の特徴を知ってそれを避けるという視点も大事なんですよ。
ということで、ここでは製薬業界のブラック企業の特徴について共有していきます。
【製薬業界のブラック企業の特徴】
- 残業や休日出勤があまりにも多い
- 離職率が高く社員数に対する募集人数が多すぎる
- 年間休日数が120日を大幅に下回っている
- 製薬業界なのに平均年収があまりにも低い
①残業や休日出勤があまりにも多い
1つ目の特徴は、残業や休日出勤があまりにも多いこと。
というのも、製薬業界は一見ホワイトそうに見えますが、企業や職種によっては非常に忙しくなるからです。
酷いところだと、月に80〜100時間の残業が発生することも…。
残業や休日出勤が多いと心身共に疲れてしまい、仕事のパフォーマンスもモチベーションも低下してしまいます。
特にMR職の場合は、医師の予定に合わせて就業時間外や休日に訪問したりセミナーに参加したりすることも多いので注意が必要ですね。
なので、口コミサイトや就職四季報で調べて残業時間や休日出勤が多い企業は避けた方が良いですね。
②離職率が高く社員数に対する募集人数が多すぎる
2つ目の特徴は、離職率が高く社員数に対して募集人数が多すぎること。
なぜなら、離職率が高いのはそれだけ多くの人が辞めていると判断できるからです。
辞める人が多いがゆえに募集人数も多くなるんですよね。
(社員数に対して1割以上募集しているところは要注意!)
人が辞めるということは、残業が多いとかパワハラがあるとか何かしら問題を抱えている可能性が高いです。
要するに、「労働環境が悪い→人が辞める→離職率が高くなる→大量に募集する」ということ。
なので、離職率や募集人数もブラック企業を見極める重要なポイントになるんですよ。
③年間休日数が120日を大幅に下回っている
続いて、年間休日数が平均の120日を大幅に下回っていることもブラック企業の特徴です。
なぜなら、ブラック企業は社員の健康や安全よりも自社の利益を優先するから!
たとえば、社員を3人にすればしっかり休日を確保できるところを、ブラック企業は人件費節約のために2人にしてその分休みなく働かせます。
社員が休まず働けば、その分自社の利益になるということですね。
つまり、年間休日数が少ないところは社員を使い倒そうとしているブラック企業の可能性が高いんです。
なので、年間休日が平均の120日を大幅に下回っている企業は避けた方が良いですね。
④製薬業界なのに平均年収があまりにも低い
製薬業界は比較的年収が高いと説明しましたが、にもかかわらず平均年収があまり低いところはブラック企業と言えます。
なぜなら、平均年収があまりに低い企業は社員より自社の利益を優先しているか、十分な給料を支払えないほど経営が不安定であると推察できるからです。
そのような企業に入社してもモチベーションは上がらないですよね。年収が低いと生活レベルも下がることになりますし…
なので、同業他社と比べてあまりに年収が低い企業は避けた方が無難ですね。
ちなみに、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によるとMRの平均年収は約551万円となっています。
MRの場合はこれより平均年収が大幅に低いとブラックだと言えますね。
年収はもちろん、残業時間や休日数、離職率などもしっかり確認した方が良いのですね!
製薬業界に関するよくある質問
最後に、製薬業界の就職に関してよくある質問を集めてみました。
ここまでで疑問が残っている人はぜひ参考にしてくださいね。
質問① 製薬業界のMRの仕事はノルマが厳しいって本当ですか?
製薬会社のMRに興味を持っています。ノルマが厳しいのではないかと不安なのですが、それは本当ですか?
MRはノルマが厳しいというのは、あながち間違っていません。
MRは営業職なので、多くの企業では支店や個人ごとに「売上前年度比○○%アップ」といったノルマが設けられています。
優秀で体育会系気質の人も多い世界なので、達成できないと厳しい指導をされることもあるようです。
また、MRは普通の営業職と違って価格交渉をしてはいけないため、自身の人間性を評価してもらうような営業をしなければなりません。
MR特有の営業の難しさもあって、ノルマを達成するには相当な努力が必要なんですよね。
なので、人によって感じ方はそれぞれだと思いますが比較的厳しい世界かと。
ただし、昨今では働き方改革などの影響でMRも働きやすい環境へと変ってきているようですね。
質問② 製薬業界の中で就活生からの知名度が低い穴場企業はありますか?
製薬業界は人気があって難しいと聞きましたが、それでも就職したいです。知名度が低くて入りやすい企業はありますか?
製薬業界で知名度が低い穴場企業を狙うなら、製薬メーカーから製造を受託するCMO企業や臨床試験や製造販売後調査を受託するCRO企業も視野に入れましょう。
実は、医薬品の開発製造に関わっているのはみなさんが良く知る製薬メーカーだけではないんですよ。
製薬メーカーが一部の業務を委託し、それを専門に行っている企業も多くあるんですよね。それがCMOやCRO企業なんです。
こうした企業であれば知名度が低く、比較的就職もしやすい傾向があります。
また、大学研究から生まれた創薬系バイオベンチャーも知名度が低いので大手ほど難関ではありません。
製薬業界は基本的に人気が高いので、その定義を「医薬品に関われる企業」とすれば選択肢が広がりますよ。
質問③ 製薬業界は業界としての安定性は高いでしょうか?
製薬業界に行きたいと思っているのですが、ぶっちゃけ安定性はどうなのでしょうか?
結論から言うと、製薬業界は比較的安定性の高い業界です。
なぜなら、医薬品は人の健康回復や維持に欠かせないものであり景気に左右されにくいから。
また、高齢化が進む日本では医薬品の需要が高まっており治療だけでなく予防のための薬も多く作られるようになっています。
なので、業界全体で見ると極端に市場規模が縮小することは考えにくいんですよね。
ただし、安定性が高いがゆえに大幅に成長する可能性も高くありません。
特に新薬開発は、約10年もの期間と膨大な費用がかかるため当たらなければ厳しいという側面もあります。
つまり、製薬業界は良くも悪くも安定しているということですね。
質問④ 製薬業界の業界としての成長性はどうでしょうか?
製薬業界は安定していると聞きましたが、今後も成長していくのでしょうか?
製薬業界は安定性が高いと説明しましたが、今後大幅な収益増大は難しいのが実情です。
というのも、医薬品需要が高まる一方で医療負担を軽減することが課題となっており、政府は薬の価格の引上げを要求しているからです。
製薬業界もその影響を受けており、特許切れの薬剤事業を売却したり早期退職を募ったりとコスト削減に乗り出している企業も多いんですよね。
なので、人の生活に必要不可欠な業界とはいえ急激な成長はあまり期待できません。
今後は業界規模の大きな海外でシェアを拡大するため、資本力のある海外企業との提携が積極的に行われると考えられています。
製薬業界で働くイメージができてきました。企業探しや選考対策を頑張ろうと思います!
本記事の要点まとめ
本記事では、製薬業界の特徴やホワイト企業の探し方、就職するためのポイントについて共有してきました。
製薬業界は年収が高く安定性もあることから、比較的ホワイトと言われる業界です。
しかし、企業や職種によって仕事内容や労働環境は大きく異なるため「製薬業界だからホワイトで将来安泰!」と油断するのはNG。
求人サイトや就活エージェント、就職四季報などあらゆる手段を使って自分に合う企業かどうかを見極めてください。
また製薬業界は就活生からの人気が高いため、内定を獲得するのは簡単ではありません。
(特にホワイト企業は応募が殺到します!)
自己分析や企業研究などの選考対策も欠かさないようにしてくださいね。
この記事を参考に準備をすれば、きっとうまくいくと思いますよ。
これを読んだみなさんが、製薬業界のホワイト企業に就職できますように。
▼本記事のまとめ
- 製薬業界は年収が高い一方で、仕事内容や労働環境は企業・職種によって大きく異なる。
- 特にMR(営業職)は労働時間が長くなりがちなので、ホワイト企業を狙うなら慎重に企業を選ぶ必要がある。
- 製薬業界のホワイト企業を見極めるには、残業時間や年間休日数、離職率、福利厚生、口コミサイトにおける評判を確認するべき。
- 社員数に対して募集人数が異常に多い企業やあまりに平均年収が低い企業はブラックである可能性が高いので避けた方が良い。
- 製薬業界は人気があり就職難易度も高めなので、自己分析や企業研究などの選考対策も入念にやるべき。
【ホワイト企業に関する基礎知識】
- ホワイト企業とは・特徴
- ホワイト企業の基準
- ホワイト企業に入社するメリット・デメリット
- ホワイト企業が合わない人の特徴
- ホワイト企業の残業時間
- ホワイト企業の福利厚生
- ホワイト企業の年間休日
- ホワイト企業の有給休暇取得日数
- ホワイト企業の平均年収
- ホワイト企業の平均勤続年数
- ホワイト企業の割合
- ホワイト企業あるある
- ホワイト企業だけど辞めたい場合の対処法
【ホワイト企業の探し方・選考対策】
【年代別のホワイト企業への転職方法】
【ホワイト業界に関する基礎知識】
【地域別のホワイト企業】
- 北海道に勤務地のあるホワイト企業
- 新潟に勤務地のあるホワイト企業
- 岐阜に勤務地のあるホワイト企業
- 愛知に勤務地のあるホワイト企業
- 大阪に勤務地のあるホワイト企業
- 京都に勤務地のあるホワイト企業
- 福岡に勤務地のあるホワイト企業
【業界別のホワイト企業ランキング】
- ホワイト企業ランキングTOP100
- 厚生労働省委託事業者認定のホワイト企業ランキングTOP100
- 中小企業のホワイト企業ランキング
- メーカーのホワイト企業
- BtoBのホワイト企業
- IT業界のホワイト企業
- 食品業界のホワイト企業
- 化学業界のホワイト企業
- 製薬業界のホワイト企業
- 農業業界のホワイト企業
- 人材業界のホワイト企業
- 広告業界のホワイト企業
- コンサル業界のホワイト企業
- エンタメ業界のホワイト企業
- 介護業界のホワイト企業
- 音楽業界のホワイト企業
- ホテル業界のホワイト企業
- 家電量販店業界のホワイト企業
- ジュエリー業界のホワイト企業
- 金融業界のホワイト企業
- リース業界のホワイト企業
- 旅行会社業界のホワイト企業
- 製造業業界のホワイト企業
- インフラ業界のホワイト企業
【ホワイト企業関連の認定制度】
【その他】