【ホワイト企業でも退職者は多い?】離職率や退職者が多い会社の特徴を解説!

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求職者のみなさん、こんにちは!

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ホワイト企業でも退職者は多い」という話を聞いたことがある人は多いと思います。

実際に、僕が新卒で入社したホワイト企業は、僕の同期も3年以内に数人退職しています。

どれだけ知名度が高く、ホワイト企業だろうと合わない人には合わない。

今回の記事では、そんな「ホワイト企業でも退職者が多い理由」やホワイト企業の退職率について考えていきましょう。

「ホワイト企業に就職したい!」と考えている方は、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです!

ホワイト企業でも退職者が多い理由は?

どれだけホワイトな企業でも、人それぞれ価値観が異なるので、退職者は必ず出てきます。

仮に人間の価値観がすべて統一されていて、「残業時間が短くて働きやすい社風の会社が良い」とされていればホワイト企業から退職者は出ないと思うのですが、そうではないですよね。

実際に僕が新卒で入社した食品メーカーはホワイト企業でした。

しかし、僕の「独立したい」という価値観によって退職することになったんですよね。

このようにホワイト企業でも退職者が出る理由はいくつかあります。

特に多い理由として挙げられるのは以下のとおりです。

【ホワイト企業でも退職者が出る理由】

  • 独立志向が強い人が入社してしまったから
  • 早くに出世したいと考える人も多いから
  • 周りの社員の士気の低さに嫌気が刺したから
  • 残業代を稼ぐことができないから
  • 仕事にやりがいを感じないから

理由① 独立志向が強い人が入社してしまったから

まず第一に、僕が完全にこのケースだったのですが、独立志向が強い人はホワイト企業でも辞めます。

「起業したい」「副業でガツガツ稼ぎたい」という人にとっては、ホワイト企業だろうと、そこでの働きやすさは関係がありません。

もちろん僕も退職する時は「これだけのホワイト企業を辞めるのは勿体ない」と思いましたし、家族を含めて周りからは止められました。

しかし、独立心ってそう簡単には収まらないんですよね。

人生は1度しかないから後悔したくないし、早めに独立しておかないと家族を持ったら更に動けなくなってしまう。

そういった思いが頭の中をめぐって、結果的にホワイト企業でも退職するという選択を取るに至ります。

理由② 早くに出世したいと考える人も多いから

次にホワイト企業でも退職者が出る理由として、早くに出世したいような人が入社してしまうことが挙げられますね。

企業にもよりますが、特に大手のホワイト企業の場合は「年功序列」が今も基盤にあるので、20代や30代で部長クラスになるといった出世の仕方は難しい。

一方で、ベンチャー企業だと20代や30代で部長や役員クラスに出世することもでき、「同級生がもうそんなに出世している」と自身の出世の遅さと比較してしまうこともあります。

このように早く出世したいと考える人がホワイト企業に入社してミスマッチが生じているケースも多いですね。

理由③ 周りの社員の士気の低さに嫌気が刺したから

続いて、これも企業によりますが、ホワイト企業は競争意欲が高い人が少ない傾向にあることは間違いありません。

ホワイト企業は利益がしっかり出ていて、競合優位性のある会社が多く、良く言えば安定している、悪く言うとぬるま湯状態になっている企業も多いんですよね。

日本を盛り上げようという若者が少ないように、安定してしまっている環境では士気が上がりにくい。

この士気の低さに対して、ホワイト企業に入社後、嫌気が刺してしまう人も多いのが実情です。

ホワイト企業は人間関係が良好な企業も多いですが、一方でそれでは士気や向上心が足りないと思うような人が多いのも事実です。そういう人はホワイト企業でも辞めますね。

理由④ 残業代を稼ぐことができないから

続いて、ホワイト企業でも退職者が多い理由として考えられるのは、残業で稼げないからです。

ホワイト企業の定義として、1つは「残業時間が短いこと」が挙げられます。

それゆえにホワイト企業は、残業をしないような施策がされていることが多く、それは残業したくない人にとっては良いのですが「残業をして1日の稼ぎを大きくしたい」という人には向かないですよね。

実際のところ残業、つまり「時間外労働」の場合は、最低でも基本給の1.25倍支払わなければならないと決められているので、残業すればするほど給料が上がるんですよね。

よってホワイト企業でも、残業をして稼ぎたいという人はミスマッチを起こす可能性があります。

理由⑤ 仕事にやりがいを感じないから

そして最後に、どれだけ労働条件が良い企業でも「仕事のやりがい」はホワイト企業かどうかの判断基準に入ってきません。

それゆえに「労働条件的にはホワイト企業だが、人によっては仕事のやりがいが全然ない」という会社も多いんですよね。

例えば、工場での単純作業を例に取って考えると、その作業が誰かのためになって、世の中に価値を生んでいると考えることができる人はやりがいを感じるかもしれません。

ですが、僕のように「考えること」にやりがいを感じる人は、単純作業にやりがいを感じず、どれだけ労働条件が良くても辞めるでしょう。

この「労働条件の良さ」と「やりがいの有無」は関連しないことは押さえておく必要があると僕は考えています。

以上!これら5つの理由はホワイト企業でも退職者が発生する要因となります。

ですが、基本的には社員を大切にし、良い労働条件を整えているホワイト企業への入社は個人的には非常におすすめです。

こうした理由を確認した上で、「自分はホワイト企業が向いている」と考えた方は、ホワイト企業の探し方も記事でまとめているので参考にしてくださいね!

» 【ホワイト企業の見つけ方10選】最も効率的な探し方とは?

なるほど!いくらホワイト企業でも、様々な理由によってミスマッチが生じるんだ。

たしかにホワイト企業は「労働条件に関してはホワイト」だけど、やりがいを含めて、その他すべて完璧かというとそうではない。ミスマッチが起きてしまうのは当然のことだよね。

ホワイト企業の離職率は?

ホワイト企業でも退職者が出る理由を話してきました。

そこで気になるのが、「ホワイト企業の退職率はどのぐらいなのか?」ですよね。

このホワイト企業の退職率については、ホワイト企業だけを集めて取ったデータが存在しません。(そもそもホワイト企業の定義は曖昧なので特にこうしたデータはない)

また同じ企業であっても退職率は、年によって大きく異なります。

僕が入社した企業は、1個上の代の社員さんは1年以内にほとんど辞めていなかったのですが、僕の代は1年以内に数人が辞めています。

こうした背景があって、ホワイト企業の退職率は一概には言えないんですよね。

ですが、参考値は出すことができます。

厚生労働省が令和3年に発表した、新規大卒就職者の事務所規模別の3年後離職率を見ると、社員規模が1000人以上の大手では平均24〜27%と約3割となっています。

引用:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況を公表します(令和3年発表)」

要するに社員規模が1000人以上の大手だけで見ると、3年後離職率の平均は約30%。

そうなると労働条件の良いホワイト企業の離職率はそれよりも低いと考えることができるので、約10〜20%代であることが多いと予想することができます。

どれだけ条件が良い企業でも、今回の記事で紹介したような理由から退職者は出てきます。

よって3年後離職率0〜9%の1桁を実現している企業は、相当に採用精度が高いと言えますね。

なるほど!全体の離職率から考えると、ホワイト企業の3年後の退職率は平均で10、20%代だと予想できますね。

逆にいくらホワイト企業だと主張していても、3年後離職率が平均の3割を超えるような企業は、ホワイト企業だとは言いにくいよね。

退職者の多いホワイト企業の特徴

ここまでホワイト企業でも退職者が出る理由と、退職率を確認してきました。

次に退職者が多いホワイト企業の特徴をまとめておきたいと思います。

ホワイト企業で労働条件は良いけど、こうした特徴があると退職者が多いという特徴をまとめて紹介します。

【退職者の多いホワイト企業の特徴】

  • 採用精度が低い
  • 給料が低い
  • 副業が認められている

特徴① 採用精度が低い

まず退職者の多いホワイト企業は、採用精度が低いです。

採用精度が低いとは、つまり「自社との適性の低い人材を採用してしまう企業」ですね。

どれだけホワイト企業でも、独立心が高かったり、すぐに高い年収を求める人、年功序列を嫌う人が入社してしまったら合わない可能性もある。

このように採用において大事なことは、いかに自社との適性が高い人材を採用できるかであって、この精度は企業によって全く異なります。

離職率が高い場合、そもそもその会社の労働条件が悪いパターンや、性格があまりに悪い社員がいるパターンなど社内体制の部分で問題があることが多いですが、一方で採用精度が低い企業は、どれだけ社内体制が良くても退職率は上がってしまいます。

特徴② 給料が低い(上がりにくい)

次にホワイト企業でも退職者が多いケースで僕がよく見るのが、給料が低い場合ですね。

低いと言ってもホワイト企業なので、平均的な年収を出しているところがほとんどですが、「全然給料が上がっていかない」という場合は退職率が上がります。

要するに新卒の時の給料は平均的だけど、昇進が少ない、遅すぎる企業ですね。

そういった企業の場合、「他の要素はすべて満足だけど、給料が足りない」という理由で退職する人も多いです。

特徴③ 副業が認められている

そして最後、意外と副業が認められている企業は退職者が増えると僕は考えています。

理由は副業が本業の稼ぎを超えたタイミングで独立するからです。

そもそも「副業をしたい人」は、行動力や独立心が高い人であって、そういう人は辞めやすいと言える。

企業が副業を禁止する背景としては、こうして副業でうまくいって独立されてしまうのを防ぐこともあるように、副業が認められていて、更には独立心が高い人ばかり採用する企業は、ホワイト企業でも退職者は多いですね。

なるほど!ホワイト企業でも採用精度が低かったり、給料が低い、他にも副業が認められていて独立する人が多いケースなど色々あるんですね。

本記事の要点まとめ

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

ホワイト企業でも退職者が多い企業は多く、その理由は様々です。

よって「退職者が多い=悪い企業」だとは思わず、なぜ退職者が多いのか、1社ずつ分析する必要がありますね。(志望度が高い企業なら社員さんに直接聞くのは大切です)

この記事を通して、ホワイト企業への理解が更に深まったなら嬉しいです。

それでは最後に本記事の要点をまとめて終わりますね!

▼本記事の要点まとめ

  • ホワイト企業でも退職者が多い企業は多い。
  • ホワイト企業の退職率は企業によって異なるので一概には言えない。(しかし日本企業の平均の3年後離職率が2〜4割なので、ホワイト企業の場合はこのあたりの離職率よりも低い場合が多い)
  • 退職者が多いホワイト企業の特徴として様々な特徴があるが、例としては「採用精度が低い」「給料が低い)(上がりにくい)」「副業が認められている」などの特徴がある。

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この記事を書いた人

就活マン(藤井智也)

日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営。
大学時代に中堅大学から超高倍率の食品メーカーからの内定を獲得後、1年で退社し独立。これまで執筆した就活記事は1200記事を超える。

この記事を監修した人

藤九 亮輔

国家資格「キャリアコンサルタント」を保有。
元大学キャリアセンター職員。
就活記事のライター歴5年。現在はホワイト企業ナビの編集部として活動中。

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