就活生のみなさん、こんにちは!
累計2000万PVを突破した、日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。
この記事を掲載しているホワイト企業ナビは、僕が就活や転職活動の時に感じた「労働条件の良い企業だけを紹介する求人サイトはないかな?」を形にした求人サイトで、”以下の3条件をすべて満たす求人のみ”を掲載しています!

就活や転職で、企業を選ぶ時に「ホワイト企業に入社したい」と考える人は多いと思います。
ですがホワイト企業に明確な定義はないので、「具体的にどんな条件の企業がホワイト企業なのか?」と悩むところ。
そんな条件の中でも、特に気になるのが年間休日数ですよね。
年間休日数が何日以上あればホワイト企業だと言えるのか?働きやすいのか?
そう考える人は多いはずです。
そこで本記事では、ホワイト企業に特化した求人サイトを運営する僕が、ホワイト企業の年間休日について解説していきます。
明確な定義がないからこそ、じっくりと考える必要があります。一緒にホワイト企業の年間休日数について考えてもらえると嬉しいです!
目次
ホワイト企業の年間休日数に明確な定義はない

まず大前提として、ホワイト企業の年間休日数に明確な定義はありません。
なぜなら、そもそもホワイト企業自体に明確な定義が存在しないからです。
よって「ホワイト企業の年間休日数は120日以上です」や「ホワイト企業の年間休日数は130日以上です」と断言できないんですよね。
しかし、ホワイト企業の定義が存在しないからこそ、僕はホワイト企業だと言うための最低条件として「年間休日数が120日以上・残業時間が月平均25時間未満・3年後離職率が3割未満」という3条件をすべて満たす企業をホワイト企業として定義しています。
(それを満たす企業のみを掲載する求人サイトがあると良いなと考え、このホワイト企業ナビを立ち上げました)
では、なぜ僕がホワイト企業の条件として「年間休日数を120日以上」と設定したのか、その根拠を次の章で解説していきます。
なるほど!ホワイト企業の定義がそもそも存在しないから、ホワイト企業の年間休日数も明確な定義が存在しないんですね。

ホワイト企業の年間休日数の目安【120日はホワイト企業?】

ホワイト企業ナビでは、ホワイト企業の年間休日数を120日以上と定義しています。
なぜこの年間休日数をホワイト企業としての条件にしたのかと言うと、従業員数が1000名以上の企業の年間休日の平均が115日であり、ホワイト企業は平均よりも年間休日が多いとして120日を設定しました。
従業員数1000名以上の企業の年間休日数は平均115日
厚生労働省が公開した「令和4年就労条件総合調査」によると、従業員数が1000名以上の企業の1企業あたりの平均年間休日数は115.5日でした。

企業規模 | 1企業平均年間休日総数 |
---|---|
1000人以上 | 115.5日 |
300〜999人 | 114.1日 |
100〜299人 | 109.2日 |
30〜99人 | 105.3日 |
従業員規模が小さくなるにつれて、平均の年間休日数が少なくなるのも特徴ですね。
企業規模が1000人以上と、30〜99人規模で、平均年間休日数が10日も違うのは驚きです。
このあたりも「大企業の方が働きやすい」と言われる原因の1つになっていると僕は考えています。
ちなみに1年間に土曜日と日曜日は104日前後あります。
また、1年間に祝日が16日あるので、土日と祝日を合わせて120日だと考えると、平均の年間休日数はかなり少ないと言えますよね。
日本の企業の年間休日数は平均107日
また厚生労働省のデータによると、企業規模の大小あわせて日本企業の年間休日数は平均で107日(令和4年調査時)でした。
前年の調査時は、平均が110日であり、だいたいこのあたりの年間休日数を平均として推移していることが分かりますね。
こちらの厚生労働省の調査データは、有効回答数が3757であり日本企業の全てを網羅するデータではありません。
ですが、厚生労働省の調査に参加しないだろうブラック企業の存在なども考えると、このデータで示されている年間休日数よりも平均は低い可能性もありますよね。
それらの背景を鑑みた結果、この厚生労働省の調査データの中で従業員数1000名以上の企業の平均年間休日数である115日よりも多い120日以上をホワイト企業の条件とするのは妥当だと僕を含め、ホワイト企業ナビ編集部では判断しています。
たしかに従業員数が1000名規模以上の大企業の平均休日数よりも多いのは、ホワイト企業の条件の1つだと考えて妥当ですね。
これに有給休暇も乗ってくるわけだから、年間休日数が120日以上あれば、休みをしっかりと取れる環境だと言えるよね。
有給休暇の取得日数の平均は10.3日

年間休日数と合わせて、チェックしておきたいのが有給休暇ですね。
基本的に、有給休暇は企業が発表している年間休日数とは別で、個人の裁量で与えられた有給休暇を取得していきます。
この有給休暇に関しては、勤続年数によって付与日数が異なりますが、同じく厚生労働省のデータを見ると全体で労働者1人あたりの平均付与日数は17.6日でした。
実際の取得日数となると、平均は10.3日で取得率は58.3%となっています。

これらのデータをまとめると、有給休暇を合わせて従業員1000名規模の会社だと、年間で平均125日ほど休みがあると言えますね。
ちなみに労働基準法によると、年間休日数の最低ラインは105日とされているので、これを下回る休日数が提示されている企業に入社するのは個人的にはおすすめできません。
有給休暇の取得しやすさも企業を選ぶ上で重要な指標になるので、この平均取得率を頭に入れておくと良いですね!
年間休日だけでホワイト企業か判断すべきでない

ここまで日本企業の年間休日数と有給休暇の平均を見てきました。
ですが、ホワイト企業かどうかを判断する上で、何か1つの指標だけで判断すべきではありません。
なぜなら年間休日数が130日あったとしても、仮に3年後離職率が90%だったらどうでしょうか?
3年後に9割の人が辞める会社は、休みが多くても何かしらネガティブな要因があると予測できますよね。
このようにホワイト企業かどうかを判断するためには、複数の指標が必要であり、その指標は個人によって異なります。
ホワイト企業かどうかを判断する上で大切な指標
例えば、バリバリ仕事してスキルアップしたいという人にとってのホワイト企業の条件は、むしろ残業時間が長いことや休日が少ないことだと言えるかもしれません。
要するに自分にとってのホワイト企業の定義を明確化する必要があるんですよね。
ほとんどの人はホワイト企業を求める上で、「働きやすさ」を重視すると思うので、そんな働きやすいホワイト企業を精査する上で重要な7指標を共有します。

これらの指標を参考にして、複数の指標を自分なりに設定して「自分にとってホワイト企業かどうか」を各企業ごとに判断できるようにすることが重要だと僕は考えています。
ホワイト企業の特徴に関しては、以下の記事で更に詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
なるほど!たしかに年間休日数だけでホワイト企業かどうかを判断することはできないですね。
私はこの7つの特徴に加えて、自分の強みを活かせる仕事内容かどうかもホワイト企業として考える上で大切にしているよ。自分なりにホワイト企業の定義を設定することが重要だよね。
ホワイト企業はなぜ年間休日数が多いのか?

この章では、そもそもなぜホワイト企業は年間休日が多いのか考えていきましょう。
僕が考えるに、ホワイト企業がホワイト企業であり続けられるのは「十分な利益の出るビジネスモデルを構築しているから」という理由が最も大きいと考えています。
そもそもブラック企業は、ブラック企業になりたくてブラック企業になっているのではなく、儲かりにくいから社員さんの勤務時間も長くなるし、休日も少なくなるんですよね。
(もちろん中には、十分に儲かるビジネスモデルなのに、経営者が社員を搾取しているような企業もありますが…。)
逆に儲かりやすい、利益の出る事業・ビジネスモデルを構築している企業は、社員さんが適性な時間・日数働けばまわっていくので社員を大切にすることができる。
要するに「利益が出るから社員を大切にできる」わけです。
この背景が分かると、企業を選ぶ際に「儲かるビジネスモデルか」「純利益と売上が右肩上がり、または安定しているかどうか」などの視点を持つことが重要だと分かると思います。
そういった企業はホワイト企業であり続けることができる可能性が高いと考えられるからです。
ホワイト企業は社員を大切にする余裕のある会社だと言えるんですね。たしかに余裕がないと社員さんを雇い続けるために、長時間労働や休日出勤させないといけないという状況になってしまいます。
年間休日数120日以上のホワイト企業の探し方

ここまでの解説を読んだ上で「年間休日数の多い企業に入社したい」と思った人は多いと思います。
そこでこの章では、年間休日数が120日以上のホワイト企業を探す方法を共有していきますね。
具体的に入社する企業、転職する企業の探し方は複数ありますが、代表的な探し方だと以下の10種の探し方が有効です。
【ホワイト企業の探し方】
- ホワイト企業に特化した求人サイトから探す
- 大手求人サイトで検索条件を絞って探す
- 就職四季報から探す
- 口コミサイトの評判から探す
- 逆求人サイト経由で探す
- 就活エージェントから紹介してもらう
- 政府からの評価を得ている企業から探す
- 民間企業からの評価を得ている企業から探す
- リファラル経由で探す
- 新聞や経済誌経由で探す
これら各探し方の詳しい解説は、以下の記事で解説しているので「ホワイト企業の探し方があまり分からない、思いつかない」という就活生はぜひ読んでくださいね。
» 【ホワイト企業の見つけ方10選】最も効率的な探し方とは?
ホワイト企業の年間休日に関してよくある質問

この章では、ここまで解説しきれなかった内容で、ホワイト企業の年間休日に関するよくある質問に回答していきます。
質問① 企業が公表している年間休日に有給休暇は含まれる?
途中の有給休暇の章でも解説したとおりですが、企業が公表している年間休日には基本的に有給休暇は含まれません。
有給休暇は基本的に正社員として入社してから、6ヶ月後(半年後)に10日付与されます。
また付与される有休休暇の日数は勤続年数に応じて増えていき、6年半以上になると20日の上限に達します。
質問② 年間休日が105日の企業にホワイト企業はありますか?
ホワイト企業に明確な定義はなく、人によってどんな企業をホワイト企業だと判断するか異なります。
「休みなく働きたい」という人にとっては、年間休日が労働基準法のギリギリラインである105日でも、その他の条件が完璧であればホワイト企業だと考えるかもしれません。
ですが、客観的に言うと年間休日が105日の企業はホワイト企業だとは言えませんね。
質問③ 年間休日125日はホワイト企業ですか?
年間休日が125日は、厚生労働省が発表した資料による平均である107日、従業員数が1000人以上に絞った時の平均である115日と比較しても非常に多いです。
よって年間休日125日を有給休暇を除く定休日として確保している企業は、年間休日数だけで見るとホワイト企業だと言える水準ですよね。
年間休日125日の企業に関しては、下記の記事でより詳しく解説しているので参考にしてください!
質問④ 年間休日が130日の企業はホワイト企業ですか?
年間休日数が130日の企業は、休日数だけの指標で見るとホワイト企業だと言えますね。
しかし、何度も伝えたとおりで、年間休日数が多くても「離職率があまりに高い」「残業時間があまりに長い」「給料があまりに低い」など他の指標で大きなマイナス点があるとホワイト企業とは言えない場合も多いです。
ポイントは自分にとってのホワイト企業の定義をはっきりさせて、複数の指標を持ち、多角的に企業を評価することに尽きますね。
質問⑤ 年間休日150日以上のホワイト企業は存在しますか?
年間休日150日以上の求人は、マイナビ2024で検索した結果、幼稚園教諭の求人2件のみでした。
求人検索エンジンの求人ボックスで検索したところ、約25000件の求人がヒットしましたが、募集職種に偏りがあり、薬剤師、看護師、歯科医師、歯科衛生士、エンジニア、建築系、オペレーターなどの職種の求人が多いです。(また25000件の求人の中には、年間休日150日以上ではない求人も多数混ざって表示されていました)

よって結論としては、年間休日150日以上の求人はあるが、募集職種に偏りがあるため、そこから自分に合う求人を探すのは難易度が高いというのが僕の考えですね。
» 【年間休日150日のホワイト企業はある?】徹底調査した結果!
本記事の要点まとめ
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました!
ホワイト企業の年間休日数について、できるだけ分かりやすく解説したつもりなので、少しでも理解を深めてもらえたのなら嬉しい限りです。
この記事で話したことのポイントとしては、やっぱり「年間休日だけでホワイト企業かどうかは判断できない」一方で「年間休日数が120日以上というのは年間休日だけの指標においてはホワイト企業に求められる日数である」という点に尽きると思います。
ぜひこの記事を参考に、自分に合う企業を探してくださいね。
これからもホワイト企業に関する情報を、このホワイト企業ナビを通して発信し続けていきます!
それでは最後に、この記事の要点をまとめて終わります。
【本記事の要点まとめ】
- ホワイト企業の年間休日数に明確な定義は存在しない
- 厚生労働省のデータによると、1企業あたりの年間休日数の平均は、従業員規模が1000名以上の会社で115日、300〜999名規模の会社で114.1日、100〜299名規模の会社で109.2日、30〜99人規模の会社で105日
- 従業員規模をあわせた全企業の平均年間休日数は107日
- ホワイト企業の年間休日数に明確な定義は存在しないが、120日以上を1つの基準として考えるのは妥当だと言える
- 有給休暇の取得日数の平均は10.3日(平均取得率は58.3%)
↓この記事以外のホワイト企業に特化した情報をまとめました!
【ホワイト企業に関する基礎知識】
- ホワイト企業とは・特徴
- ホワイト企業の基準
- ホワイト企業に入社するメリット・デメリット
- ホワイト企業が合わない人の特徴
- ホワイト企業の残業時間
- ホワイト企業の福利厚生
- ホワイト企業の年間休日
- ホワイト企業の有給休暇取得日数
- ホワイト企業の平均年収
- ホワイト企業あるある
【ホワイト企業の探し方・選考対策】
【ホワイト業界に関する基礎知識】
【業界別のホワイト企業ランキング】
- ホワイト企業ランキング
- 中小企業のホワイト企業ランキング
- IT業界のホワイト企業
- 食品業界のホワイト企業
- 化学業界のホワイト企業
- 製薬業界のホワイト企業
- 農業業界のホワイト企業
- 人材業界のホワイト企業
- 広告業界のホワイト企業
- コンサル業界のホワイト企業
- エンタメ業界のホワイト企業
- 介護業界のホワイト企業
- 音楽業界のホワイト企業
- ホテル業界のホワイト企業
- 家電量販店業界のホワイト企業
- ジュエリー業界のホワイト企業
【その他】