就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!
累計2000万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。
(これまで7年間、ほぼ毎日スタバにこもって1500以上の記事を書いてきました。就活や転職についての知識は誰にも負けない自信があります!)
… その代わりに友達が少なく、週1回の1人サウナを楽しみに寂しく生きています。笑
農業業界は「働く時間が長いのに年収が低い」や「肉体労働で辛そう」というようなイメージを持っていませんか?
結論から言うと、そのような働き方をする企業ももちろん存在しますが、働き方自体は「企業による」ということです。
もちろん農業業界にもホワイトな働き方をする企業があります!
企業によって働き方が様々だからこそ、ホワイト企業を知ることや企業を見極めていくうえでの重要ポイントを抑えることがとても重要になります。
この記事では、1200記事以上の就活記事を書き、ホワイト企業を誰よりも熟知している私が「農業業界における9つのホワイト企業」について紹介します!
またホワイト企業の見分け方や内定獲得のコツについても紹介しているため、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
農業業界の現状
ここではまず、「農業業界っていったいどんな業界なの?」という点について解説します。
農業業界のホワイト企業を知る前に、まず先に農業業界について認識を深めておきましょう。
業界を知ることで、自身でホワイト企業を選ぶ際のヒントを得られますよ!
農業業界とは?
農業業界とは「野菜や果物を畑で栽培し、それを売る業界」というイメージが強いかもしれません。
しかし実際にはそれに加え牛や豚を飼育して食肉を生産し、販売する「畜産」、乳製品を製造・販売する「酪農」、農業を行う上での農機やトラクターを扱う「農業資材会社」、無人ロボットやドローンなど最先端の技術を農業で活かす「アグリテック」、穀物や野菜などの種子を研究・生産・販売する「種苗」など様々です。
人口が減ってるのに農業法人は増加している
近年は農業人口が減少していることが社会問題にまで発展しています。
それを受け2009年に農地法が改正され、農業に参入するための条件が緩和されました。
その後、NTTドコモや三井住友銀行など、他業界の大手企業や地方の中小企業含め、全国的に農業ビジネスに力を入れ出すようになりました。
結果的に農地法改正前には農業の法人は400社でしたが、右肩上がりで法人数が増え、令和元年には約3700社が農業に参入しています。
農業業界にホワイト企業は存在しない!?
法人数の増加が著しい農業業界ですが、一般的には「働く時間が長いのに年収が低い」や「肉体労働で辛そう」というイメージを持つ方も少なくありません。
結論としては「企業によって働き方が異なる」ということになります。
上記に記載したようなマイナスイメージ通りの働き方をしている企業もあります。
一方で、現在は「スマート農業」という言葉が流行っているように、「効率的かつ安定的に働ける環境づくり」が農業業界として行われています。
農業業界にはホワイトな働き方をする企業が存在するため、「農業業界のホワイト企業を知りたい!」または「農業業界はのホワイト企業って何をもとにそう言われるの?」と気になっている方はぜひ本記事を最後まで目を通していってください!
農業用の機械を製造したり、ITを農業に活かそうとする方々も含めて農業業界なんだね!
そうだね!法人数も増えて業界として競争が激しくなっている分、企業ごとで働き方も様々になってる。だからこそ、そんな農業業界でもなぜホワイト企業と呼ばれているのか、またホワイト企業の共通点を合わせて考えていくことがとても重要ね!
農業業界のホワイト企業【TOP9】
ここでは、口コミサイトの評判をもとに農業業界のホワイト企業を9社紹介します。
農業業界のホワイト企業を探している方は、ぜひ参考にしてみてください!
企業名 | 勤続年数 | 営業利益率 | 有給取得率 | 年収 | 残業時間 |
〇平均 (全業種が対象) | 12.2年 | 3.2% | 58.3% | 403万円 | 13.2時間 |
サカナのタネ | 15.1年 | 15.30% | 66.2% | 682万円 | 9.1時間 |
カネコ種苗 | 13.2年 | 1.43% | 44.5% | 592万円 | 7.7時間 |
タキイ種苗 | 15.2年 | 6.09% | 非公開 | 非公開 | 3.7時間 |
カゴメ | 18.4(男) 13.1(女) | 6.20% | 73.5% | 958万円 | 13.3時間 |
クボタ | 14.7(男) 15.7(女) | 8.17% | 100% | 920万円 | 25.0時間 |
ヤンマーHD | 14.4(男) 12.8(女) | 4.15% | 58.5% | 812万円 | 18.4時間 |
井関農機 | 17.2(男) 15.4(女) | 2.12% | 63.0% | 585万円 | 11.9時間 |
やまびこ | 18.3(男) 15.9(女) | 5.56% | 58.5% | 700万円 | 13.9時間 |
ヤマハ発動機 | 18.2(男) 15.9(女) | 10.0% | 77.5% | 726万円 | 15.0時間 |
①株式会社サカナのタネ
平均勤続年数:15.1年(平均+2.9年)
営業利益率:15.30%(平均+12.1%)
有給取得率:66.2%(平均+7.9%)
年収:682万円(平均+279万円)
残業時間:9.1時間(平均-4.1時間)
農業業界におけるホワイト企業の1つ目は、サカナのタネです。
種苗業界で国内1位の企業であり、特にブロッコリーは世界170か国に販売し、世界シェアは6割を誇ります。
図で示したすべての指標で平均を大きく上回り、特に営業利益率は15%を超え圧倒的です。
安定した経営基盤を持つ一方で社員の働く環境への配慮も申し分なく、農業業界を代表するホワイト企業です。
②カネコ種苗株式会社
平均勤続年数:13.2年(平均+1.0年)
営業利益率:1.43%(平均-1.77%)
有給取得率:44.5%(平均-13.8%)
年収:592万円(平均+189万円)
残業時間:7.7時間(平均-5.5時間)
農業業界におけるホワイト企業の2つ目は、カネコ種苗です。
種苗業界で上位の位置につけており、特に野菜種子については長年の育種で培ってきた資源と技術の蓄積があります。
カネコ種苗がそのような他社にはない技術を持つように、種苗業界は高度な栽培技術が求められるため、参入障壁が高く、かつ業界として安定しています。
そのような強みがあることも影響し、残業時間が7.7時間と全国の平均を多く下回る一方で、平均年収は600万近くにまでのぼり、全国平均を大きく上回ります。
参入障壁の高い安定した業績のもとで効率的な働き方を実現するカネコ種苗は、ホワイト企業といえるでしょう。
③タキイ種苗株式会社
平均勤続年数:15.2年(平均+3.0年)
営業利益率:6.09%(平均+2.89%)
有給取得率:非公開
年収:非公開
残業時間:3.7時間(平均-9.5時間)
農業業界におけるホワイト企業の3つ目は、タキイ種苗です。
1835年創業の歴史ある会社で、トマトの「桃太郎」という種苗の開発で一躍有名になりました。
現在でも国内に流通するナス、トマトの7割や人参の6割はタキイ種苗の種苗で生産されていると言われています。
伝統がある企業ということもあり、直近の業績もとても安定しています。
また営業利益率も6%を超えて平均を大きく上回るのに、平均残業時間は驚異の3.7時間です。
他社では提供することができない「価値」をタキイ種苗が世界中へ提供できているからこそ、ホワイトな働き方ができています。
④カゴメ株式会社
平均勤続年数:18.4年(平均+6.2年)
営業利益率:6.20%(平均+3.0%)
有給取得率:73.5%(平均+15.2%)
年収:958万円(平均+555万円)
残業時間:13.3時間(平均+0.1時間)
農業業界におけるホワイト企業の4つ目は、カゴメです。
トマト市場でずば抜けた人気と知名度がある企業で、120年以上の歴史の中で蓄積された7,500種の遺伝資源を元にした開発や種床生産や、栽培・加工・商品生産まですべてを自社で行っています。
実際にカゴメが販売するトマトケチャップは国内シェア60%、トマトジュースは国内シェア55%を超え、他社が追随できないくらい圧倒的な成果を残しています。
そのようなこともあり、平均年収も958万円と全国平均年収の2倍を超える数値を叩き出し、また有給取得率も平均と比べ15%を超えます。
そのようにワーク・ライフバランスが整っている企業ということもあり、平均勤続年数も長いです。
競合がいないため業績が安定し、社員も大切に扱うカゴメは農業業界にとどまらず、日本を代表するホワイト企業です。
⑤株式会社クボタ
平均勤続年数:14.7年(男・平均+2.5年)13.1年(女・平均+0.9年)
営業利益率:8.17%(平均+4.97%)
有給取得率:100%(平均+41.7%)
年収:920万円(平均+513万円)
残業時間:25.0時間(平均+11.8時間)
農業業界におけるホワイト企業の5つ目は、クボタです。
「地球と人の未来を支え続ける」を使命に、水・農業・環境領域の3つを中心に事業を展開しています。
農業においてはトラクターなどの農業機械の生産や販売を行い、日本国内においては農業機械のシェアの35%を誇り、首位です。
また世界的に見ても3位のシェアを誇り、日本を代表する企業です。
他の水事業も素晴らしい業績を残しており、会社として営業利益率も申し分なく高い数値です。
平均の残業時間は平均よりも長いですが、有給取得率は大手企業で稀の100%です。
休みがしっかりとれる企業であり、また我々が生活するうえで必要不可欠な食料や水を供給する分野のリーディングカンパニーで社会貢献性の高い事業内容のため、仕事を通して大きなやりがいを感じることのできるホワイト企業です。
⑥ヤンマーホールディングス株式会社
平均勤続年数:14.4年(男・平均+2.2年)12.8年(女・平均+0.6年)
営業利益率:4.15%(平均+0.95%)
有給取得率:58.5%(平均+0.2%)
年収:812万円(平均+409万円)
残業時間:18.4時間(平均+5.2時間)
農業業界におけるホワイト企業の6つ目は、ヤンマーHDです。
エンジン・農業機械・船舶の3つの領域で事業を展開する企業です。
エンジンの開発に強みを持つため、それを農業の効率化に有効活用し、農業の担い手をスマート農業で支援することで、農業の様々な課題の解決に貢献するという特徴があります。
平均の残業時間を除く4項目で平均以上の数値を達成しており、その数値から読み取る限り業績の安定性や職場の環境づくりは上手くいっていると考えることができます。
ヤンマーHDならでは強みを生かした、独自性をもとに事業を展開していることから、「ホワイト企業で働きながら、世の中に新たな価値を生み出したい!」という方にはうってつけのホワイト企業です。
⑦井関農機株式会社
平均勤続年数:17.2年(男・平均+5.0年)15.4年(女・平均+3.2年)
営業利益率:2.12%(平均-1.08%)
有給取得率:63.0%(平均+4.7%)
年収:585万円(平均+182万円)
残業時間:11.9時間(平均-1.3時間)
農業業界におけるホワイト企業の7つ目は、井関農機です。
野菜作や稲作に関する農業機械や景観整備用機械の開発や製造・販売を行う農業機器の専業メーカーです。
国内はもちろんのこと、世界中へ向けてサービスを展開しており、約100年の歴史の中で培ってきた技術力を活かしつつ、国内外でのパートナー企業との連携を図ることで新たな価値の創造にも注力しています。
また農業機器の販売などのハード面に加え、先端営業技術や生産管理など、農業でのソフト面でも顧客が持つ課題の解決に貢献しています。
そんな井関農機の特徴は平均勤続年数にあり、今回紹介する農業業界のホワイト企業の中でもトップクラスの数値を誇ります。
その理由の1つには「充実した福利厚生」が挙げられ、男女ともに寮や社宅制度が完備され、結婚後は借上社宅で8割の補助、また退職金は通常の地方企業の約2倍はもらえ、福利厚生に満足する口コミが多く確認できます。
年収は今回紹介する会社に比べると少し劣りますが、福利厚生を通して社員を大切に扱う井関農機はホワイト企業であること間違いなしです。
⑧株式会社やまびこ
平均勤続年数:18.3年(男・平均+6.1年)15.9年(女・平均+3.7年)
営業利益率:5.56%(平均+2.36%)
有給取得率:58.5%(平均+。0.2%)
年収:700万円(平均+297万円)
残業時間:13.9時間(平均+0.7時間)
農業業界におけるホワイト企業の8つ目は、やまびこです。
「小型屋外作業機械」「農業用管理機械」「一般産業用機械」の3つの分野で事業を行っています。
やまびこは「独自の生産技術力・一貫生産体制」を強みに掲げ、開発の材料の調達・鋳造・部品製造・加工・組立まですべて自社でワンストップで提供でき、そのようなサービスを展開しているのは世界的に見てもやまびこが初のようです。
世界各国ごとの厳しい安全基準や振動規制に適合した製品を造る技術力もやまびこならではの強みで、他社には真似することができないような強みを多く持ちます。
その影響もあり営業利益率が5%超えで業績が安定し、かつ平均勤続年数は今回紹介したホワイト企業の中で上位の数値です。
残業時間以外の数値は平均を上回る数値で、農業業界の中でもホワイト企業と名づけるにふさわしい企業です。
⑨ヤマハ発動機株式会社
平均勤続年数:18.2年(男・平均+6.0年)15.9年(女・平均+3.7年)
営業利益率:10.0%(平均+6.8%)
有給取得率:77.5%(平均+19.2%)
年収:726万円(平均+323万円)
残業時間:15.0時間(平均+1.8時間)
農業業界におけるホワイト企業の9つ目は、ヤマハ発動機です。
マリン製品、産業用ロボットや電動アシスト自転車など他分野で商品を提供している会社です。
農業分野においても豊富な実績を誇り、最近では「無人用ヘリコプター」の開発が話題になっています。
効率的に防除効果の高い農薬をまくことができる無人ヘリのため、「農薬をまく」点での省力化や低コストの実現を通して生産力向上に貢献しています。
約9割の売上が海外での売上で、輸送機器業界内での事業の幅広さは群を抜いており、ヤマハ発電機でしか持つことのできない強みです。
結果的に営業利益も10%台で、かつ有給取得率も平均を19%を上回っています。
他社にはない強みを活かして効率的に売上を伸ばし、安定した業績を保ちながら社員を大切にするヤマハ発電機は代表的なホワイト企業です。
なるほど、農業業界での代表的なホワイト企業はこの9つの企業なんだね!
企業ごとで展開している事業は様々だけど、共通して言えることは「他社には真似できない強み」を持っているということ。圧倒的な技術力やノウハウを持っているからこそ、厳しいと言われる農業業界で業績を安定させ、ホワイトな働き方ができている訳だね!
ホワイト企業に就職する方法
ホワイト企業に関する情報を集める中で、「結局どうやってホワイト企業に就職すれば良いの?」と悩むことが多いと思います。
内定を獲得するために選考対策はするとして、就活も転職も結局のところは「その企業との適性」で決まるんですよね。
要するに選んだ企業の人事が、「この人はうちの会社と合いそうだ」と判断してくれるかどうかで決まります。
就活や転職は適性で決まるため、エントリー企業数を増やすことが最も重要な対策となります。
(その上で、ホワイト企業に就職したい人は、それらのエントリー企業がホワイト企業である必要があります)
では具体的にどうやってエントリー企業数を確保していけば良いのか?
おすすめの手段を3つ共有しますね。
①求人サイトでホワイト企業を絞り込んで探す
ホワイト企業のエントリー数を増やすための王道的な手段が求人サイトです。
ホワイト企業への就職を考えた場合、求人サイトを利用する際には必ず「求人検索の絞り込み機能」を活用するようにしてください。
このホワイト企業ナビでは、元々「残業時間・年間休日数・離職率」に基準を設けて、それらすべて満たす企業のみを掲載しているので絞り込みの必要がないようなサイトにしています。
ですが、一般的な求人サイトはあらゆる求人が掲載されているので、ホワイト企業に就職したい人は、自分が求める「残業時間」「休日数」「離職率」「福利厚生」など、条件を絞り込んで検索することが重要です!
求人サイトとしておすすめは、求人数も多く、かつ検索機能の絞り込みが充実している「マイナビ」がやはりおすすめですね。
②就活エージェントに条件を伝えて優良企業だけ紹介してもらう
次に、ホワイト企業のエントリー数を確保する上で、就活エージェントも非常に有用です。
就活エージェントは面談を元にして、求人紹介から選考対策まで、すべて無料でサポートしてくれるサービス。
また求人サイトに公開されていない非公開求人も紹介してくれる点が強いです。
この就活エージェントを賢く利用するためには、必ず自分が求める労働条件を担当者に伝えることです。
実際に僕が就活生の時は、次のように担当者に伝えることで、紹介求人を絞り込んでいました。
【担当者に伝えた内容】
- 「プライベートの時間を重要視したいので、月の残業時間が平均20時間以内の企業で、かつ完全週休2日の土日休みの企業のみを紹介して頂きたいです。業界は現在、食品業界、化学業界、自動車業界を志望していますが、他業界も興味があります。」
就活エージェントを利用する際に、すべて担当者任せにしてしまう人が多いのですが、それだと「受かりやすい企業」を紹介されてしまうので、ホワイト企業への就職を考える人は必ず条件を伝えてください。
利用する就活エージェントですが、選ぶ視点としては「保有求人数が多くて実績があるか」です。
「ミーツカンパニー就活サポート」が全国対応かつオンライン面談にも対応していて、保有求人数と実績があるのでおすすめですね。
③逆求人サイトで得たスカウトからホワイト企業にだけエントリーする
最後に、エントリー企業数を確保する上で非常に役立つのが逆求人サイトです。
逆求人サイトは登録すると、企業側からスカウトが届くサイトなので、自動的に企業との接点を獲得できます。
逆求人サイトを利用する際は、必ず届いたスカウトの中から、自分が求める労働条件の企業だけにエントリーしましょう。
スカウト元の企業の採用情報や口コミサイトで調べたり、気になる企業だけど労働条件の詳細がない場合は、逆求人サイトのチャットにて直接企業に質問するのもおすすめです。
利用すべき逆求人サイトとしては、利用企業数の多さが最も重要なので「キミスカ」と「OfferBox(オファーボックス) 」がベストです。
以上、3つの方法でエントリー企業数を確保していくことがホワイト企業に就職する上で最も重要です。
またホワイト企業に就職する場合は、必ず「自分にとってのホワイト企業の定義を明確化すること」をしてください。
そうしないとそもそも「どんな企業が自分にとってのホワイト企業なのか」を把握できません。
ホワイト企業の特徴について、別途まとめた記事を書いているので、そちらの記事を参考に明確化しましょう。
» 【ホワイト企業の特徴20選】ホワイト企業とはどんな会社!?
とにかく「ホワイト企業のエントリー数を増やすこと」が肝になるんですね。
企業との適性は企業側からしか判断が難しい部分でもあるから、しっかりとホワイト企業のエントリー数を確保していくことが、求職者側ができる重要な行動だと言えるよね。
農業業界におけるホワイト企業の条件
先ほどの章では具体的に農業業界を9つ挙げましたが、9つの企業を選んだ理由は、ホワイト企業の条件として考えられる5つの条件を多くクリアしていたからです。
ホワイト企業という言葉に対して明確な定義はありませんが、後ほど挙げる5つの条件はホワイト企業の条件としてよく基準とされることが多い条件になります。
なぜよく基準にされるのか、という点についても記載しているため、今後自身でホワイト企業を見極めるための参考にしてみてください!
【農業業界におけるホワイト企業の条件】
- 平均勤続年数が長い
- 業績が安定している(営業利益率をもとに)
- 有給取得率が高い
- 年収が高い
- 残業時間が短い
条件① 平均勤続年数が長い
農業業界におけるホワイト企業の条件の1つ目は、平均勤続年数が長いという点です。
「ホワイト企業は明確な定義がない」と先ほど述べましたが、「社員にとって働きやすい環境」であることを総称して「ホワイト」と表現することが多いです。
そのため、社員にとって働きやすい環境であれば企業に対して不満を感じることもなく、結果的に勤続年数が伸びていきます。
一方社員にとって働きづらい環境の場合は会社を早くやめる社員が増え、平均の勤続年数も短くなっていく傾向があると考えられ、その点から平均勤続年数は企業がホワイトかどうかを図るうえで重要な指標になります。
平均勤続年数のほかに、「離職率」や新卒社員が3年以内に辞めた社員数を割合で数値化した「3年後離職率」など、辞める事に対しての指標もあるため、ホワイト企業かを見極めるうえでそれらを含めた指標はチェックするようにしましょう!
条件② 業績が安定している(営業利益率をもとに)
農業業界におけるホワイト企業の条件の2つ目は、業績が安定しているという点です。
福利厚生は社員の生活面に対してアプローチしていることが多い制度のため、福利厚生を充実させることで従業員がホワイト企業と感じる機会も増えていきます。
そして福利厚生を充実させるためには、業績が安定していることが大前提になります。
業績が安定していない企業の場合は、福利厚生にお金を回す余裕は生まれず、業績を安定させることを最優先に会社のお金を使っていくことでしょう。
このように、財政面に余裕がある企業が従業員を満足させるために福利厚生にお金を使っていけるため、「業績の安定」はホワイト企業の条件と考えることができます。
また業績の安定を計る指標で「営業利益率」を用いる理由は、売上高と利益のバランスを見極め、会社の儲ける力を認識することができるためです。
営業利益率の目安は、「0%未満」が危険、「0%以上~5%未満」が一般的、「5%以上」は優良企業とされます。
業績を安定させるためには儲ける力があることが必須条件になるため、企業の営業利益率は確認するようにしましょう。
条件③ 有給取得率が高い
農業業界におけるホワイト企業の条件の3つ目は、有給所得率が高いという点です。
社会人になる前の方にとっては「休みがあることは当たり前」と思っている方は少なくないと思います。
実際に社員に制度として与えられた有給をしっかりと取得させる企業もありますが、一方で飲食や人材など業界として休日が確保されないことが多い業界が実際に存在するように、有給取得に関する考え方は「会社による」ということになります。
令和4年度において、厚生労働省が発表した平均の有給取得率は「58.3%」のため、その数値を基準に企業がホワイトかどうか考えてみるようにしましょう。
条件④ 年収が高い
農業業界におけるホワイト企業の条件の4つ目は、年収が高いという点です。
年収が高ければ、その分私生活をお金で充実させることもできるため、多くお金をもらうに越したことはありません。
一方、「年収が高い=ホワイト」という訳ではないため注意が必要です。
例えば激務な企業の場合、早期退職者を減らすために入社初年度の月給を他社と比べ高く設定しているパターンもあります。
そのため、あくまで年収と他の条件も踏まえ、総合的に判断したうえでホワイト企業かどうかを判断することをオススメします。
条件⑤ 残業時間が短い
農業業界におけるホワイト企業の条件の5つ目は、残業時間が短いという点です。
「定時」が設けられているのに過度に残業をさせられる場合は、人員が不足していたり、業績が安定しないといった何かしらの問題を抱えているケースが多いです。
一方、残業が短ければ社員の私生活で使うことができる時間がその分増えるため、残業が短いという点はホワイト企業と判断する要素になりえます。
これらの条件を満たすようなホワイト企業の探し方については別記事で解説しているので、これから企業を探そうという方はぜひ参考にしてくださいね!
» 【ホワイト企業の見つけ方10選】最も効率的な探し方とは?
先ほど挙げてた9つの企業は、5つのホワイト企業の条件をもとに選ばれてるのか。ただ企業のネームバリューや雰囲気で決めるのではなく、しっかり5つの条件のような数値的な部分や、口コミなども確認していく必要があるね
そうだね!ホワイト企業の条件は紹介した5つの他にもあるから、数あるホワイト条件の中で、自分はどの条件を最も重要視するかを考えたうえで企業探しすることが大事ね!
農業業界のホワイト企業に就職するためのポイント5選
先ほどは農業業界のホワイト企業の条件について紹介しましたが、その条件をもとに入社したいホワイト企業が見つかれば、何としても内定がほしいですよね。
ホワイト企業に就職できるかどうかは、社会人としての人生の充実度と密接に関係しています。
そのため、農業業界のホワイト企業に内定をもらうために重要なポイントを5つ紹介していきます。
【農業業界のホワイト企業に就職するためのポイント】
- なぜ農業業界なのかを明確にする
- 競合他社ごとに特徴をつかんでおく
- なぜ「その企業か」を自身の価値観を元に説明
- 将来的にどんな職種・役職を務めたいかを伝える
- 自身の強みが企業にどのような良い影響をもたらすかを考える
ポイント① なぜ農業業界なのかを明確にする
農業業界のホワイト企業に就職するためのポイントの1つ目は、なぜ農業業界なのかを明確にするという点です。
農業業界は人口が減少しているといっても、先ほど紹介したホワイト企業は人気企業であり、選考倍率も高いです。
そんな中で、「野菜が好きだから」などというような志望理由をESに書いてしまえば、面接まで進める可能性は極めて低くなってしまいます。
一方、「好き」が理由で業界を志望することは決して間違いではなく、むしろいいことだと考えます。
重要なことは、なぜ「好き」と感じるのか、という点です。
自身の経験や価値観に基づいて話せればグッドです!
まずは農業業界を志望したいと思う理由について、思い浮かんだことすべてに対して「なぜ」を問うように心がけ、自身の考えを深堀りしていきましょう!
ポイント② なぜ「その企業か」を自身の価値観を元に説明
農業業界のホワイト企業に就職するためのポイントの2つ目は、なぜ「その企業か」を自身の価値観を元に説明するという点です。
農業業界について明確な志望理由を提示できたとしても、農業業界には数百の企業が存在します。
そのため「なぜ御社を志望するのか?」という点を、しっかりと説明できるようにしましょう。
具体的にはビジネスモデルや社風などからその企業にしかない特徴を見つけ、その特徴について自身の体験や、その体験を元に醸成された価値観を織り交ぜながら説明するようにしましょう。
その企業にしかない特徴を見つけるためには、まずはHPや口コミサイトなどで自分なりに特徴を洗いだし、その内容を元に志望理由などを考えます。
そしてその内容をOB・OG訪問で社員の方に説明し、調べた内容が実際に働く中でも当てはまっているか確認することをオススメします。
OB・OG訪問をすれば、場合によっては社員の方が当時どのような内容を話すことで内定をもらったかなど、内定をもらうまでのエピソードを聞くこともでき、参考になる場合があります。
また面接の際に「御社の~様にお話をお伺いし」というエピソードを話せれば、面接官に対して志望度が高いという印象を与えることもできます。
ポイント③ 競合他社ごとに特徴をつかんでおく
農業業界のホワイト企業に就職するためのポイントの3つ目は、競合他社ごとに特徴をつかんでおくという点です。
志望企業に対して感じた魅力や特徴を述べた際、競合他社に当てはまる内容だった場合は「それって競合の~でもできるよね?」と言われてしまう可能性があります。
しかしその場合でも、志望企業と競合他社の違いを的確に答えられれば問題ありません。
そのため自分が志望理由として挙げる点について、競合他社の場合はどうかを事前に調べるようにしましょう。
ポイント④ 将来的にどんな職種・役職を務めたいかを伝える
農業業界のホワイト企業に就職するためのポイントの4つ目は、将来的にどんな職種・役職を務めたいかを伝えるという点です。
面接でよくある質問に「入社後のキャリアビジョン」についての問いがあります。
会社によってジョブローテーションを3年ごとに行う企業、またローテーションは全く行わず専門的に学ばせる企業など様々です。
そのため志望する企業の志望職種について一般的にどのような人事異動が行われるか下調べしたうえで、OB・OG訪問、またリクルーター面談や面接時の逆質問で確認するようにしましょう。
ポイント⑤ 自身の強みが企業にどのような良い影響をもたらすかを考える
農業業界のホワイト企業に就職するためのポイントの5つ目は、自身の強みが企業にどのような良い影響をもたらすかを考えることです。
企業によって年功序列か実力主義かなど、働く環境は様々です。
また企業は当然ながら「会社をよりよくしてくれる人」を採用します。
そのため、自身の「強み」をどう志望企業で活かしていけるか、また志望企業のどの特徴にマッチしているかを上手く説明できるよう、事前に準備するようにしましょう。
面接官に分かりやすく伝えるために、自身の思ったことに対して「なぜ」と問いかけて、より自身の考えを深堀りしていくことが重要なんだね。
そう!話す内容はもちろん大事だけど、それと同じくらい話す姿勢や話を聞く時の雰囲気も大事だから、より本番の面接を想定して準備していくことをオススメするわ!
農業業界におけるよくある質問3選
最後に、農業業界についてよくある質問を3つ記載しました。
ここまでの説明で疑問に感じる部分がある方はぜひ読んでいってください!
質問① 農業業界はきついですか?
農業業界の中でもホワイト企業とブラック企業が存在するため、自身に合っていないようなブラック企業に就職してしまった場合は「きつい」と感じてしまうかもしれません。
就活は「内定をもらう」ことが目的になりがちですが、内定をもらったその先の社会人生活がとても大事です。
もし社会人生活が充実していないと頑張った就活が水の泡になってしまいます。
内定をもらうための道のりは険しく辛抱が必要ですが、「入社後の働き方が自分に合っているか」という視点を常に忘れずに進めていきましょう。
質問② 農業業界の将来はどうなりますか?
今後はますます「スマート農業」や「アグリテック化」が進み、従来のように「人の手」をなるべく使わずに、機械で農業を進めていく仕組みが構築されていくことが予想されます。
それが実現できれば農業の最大の課題である「人口不足」の問題を解決し、またロボットやデータを活用し農業をよりテクニカルにしていくことで、生産量の増加やノウハウの継承が容易になります。
質問③ 農業業界に向いている人はどんな人ですか?
あくまで個人的な意見になりますが、
1、新たな価値を生み出したい人
2、変化に柔軟に対応できる人
の2点であると考えます。
理由は、人口減少などが理由で、農業業界自体が今までの在り方からの「変化」を求められているからです。
また紹介したホワイト企業など、良い業績である企業の多くに当てはまる特徴として、「その企業にしかない強みを持っている」ことが挙げられます。
そのため従来からの変化が必要な農業業界に上手く適応しつつ、新たな価値を生み出すことに対してポジティブに考えられる方は農業業界に向いていると考えます。
本記事の要点まとめ
この記事では【農業業界のホワイト企業9選】優良企業や内定獲得のコツを紹介!というテーマで、農業業界のホワイト企業や内定獲得のコツを紹介しました。
農業業界に興味を持っている、また農業業界のホワイト業界に就職したい学生の就活の参考になると嬉しいです!
またホワイト企業をはじめとして、自身にとって働きやすい企業で働くことは、自身の人生の充実度を上げることに大きくつながっていきます。
だからこそ、就活はなかなかうまくいかない事が多くて辛いですが、あえて「絶対に諦めるな」と伝えたいです。
泥臭く頑張れば、数年後に「頑張ってよかった」と懐かしく思えるときがきっと訪れます。
企業の下調べなど地味なことから面接まで全力で行い、悔いのない形で就活を終えられるよう頑張ってください!
この記事を参考にしてくれた方々が、農業業界のホワイト企業に就職できることを祈っています。
では、最後に本記事のまとめです!
- 農業業界は法人数が増えて業界として競争が激しくなっているため、企業ごとで働き方も様々になっている。
- 農業業界は今後さらに「スマート農業」や「アグリテック化」が進み、従来のように「人の手」をなるべく使わずに、機械で農業を進めていく仕組みが構築されていくことが予想される。
- 農業業界のホワイト企業に共通している点は「他社には真似できない強み」を持っているということ。
- ホワイト企業という言葉には具体的な定義がないからこそ、「自身が最も重視するポイント」をあらかじめ考えたうえで企業を探していくことが重要。
- 農業業界のホワイト企業から内定をもらうためには「話す内容」に加え、「話す姿勢」や「話を聞く時の雰囲気」も大事になる。