【山崎製パンはホワイト企業?】労働条件を調査した結果を共有!

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就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!

累計2300万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。

この記事を掲載している「ホワイト企業ナビ」は、僕自身が就活生の時に感じていた、こんな思いから立ち上げた求人サイトです。

「ブラック企業を掲載するなよ!残業時間が短くて休日が多い企業だけ教えてよ!」

こんな思いを持っている就活生や転職者の方は、ホワイト企業ナビを使ってくれると嬉しいです!

全ての企業を1社1社丁寧に取材していて、数を追わずに質にこだわって運営しています。

それでは本題に入っていきますね!

今回は、製パンメーカーで国内最大手の「山崎製パン株式会社」がホワイト企業といえるのか、調査していきます。

僕は「ホワイト企業ナビ」を運営し、かつホワイト企業に関する記事を過去に100記事以上書いてきました。

その知見を活かして「山崎製パン株式会社がホワイト企業なのか」を解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください!

ランチパック、ロイヤルブレッドなど食卓に欠かせない商品を数多く開発する山崎製パンが、実際にホワイト企業なのか気になります!

この記事で山崎製パンが間違いなくホワイト企業といえるのか、丁寧にチェックしよう!

山崎製パンがホワイト企業か調査した結果

実は、大前提として「ホワイト企業」に明確な定義は存在しません。

そこでこの記事を掲載しているホワイト企業ナビでは、下記の3条件をすべて満たすことをホワイト企業の条件として定義しています。

(すべて満たすという点がポイントで、1つだけ満たすのではホワイト企業とは言えません。)

【ホワイト企業の独自定義】

  • 残業時間が月に25時間未満
  • 年間休日数が120日以上
  • 3年後離職率が3割未満

① 山崎製パンの残業時間

山崎製パンが公式で発表している残業時間は見つかりませんでした。

そこで、新卒求人サイト「マイナビ」を確認したところ、山崎製パンの平均残業時間は「21.1時間」でした。

参考:マイナビ2025「山崎製パン株式会社 働き方データ」

ホワイト企業ナビの独自定義(残業時間が月に25時間未満)を満たしていますが、転職口コミサイトを見る限り、残業時間が40時間を超えるケースも少なくないようなので、入社前に確認しておく必要がある点だと言えます。

② 山崎製パンの年間休日数

山崎製パンの年間休日数を調査しました。

新卒向けの募集要項に記載があり、山崎製パンの年間休日数は「116日」です。

参考:山崎製パン株式会社「新卒採用 募集要項及び選考の流れ」

そのため、ホワイト企業ナビの独自定義(年間休日数が120日以上)に比べると、若干少ないといえますね。

また生産部門・営業部門・管理部門共通で「原則週休二日制・月あたりの休日は9日」で、現場の社員はシフト制で出勤日が決まります。

③ 山崎製パンの離職率

続いて山崎製パンの離職率を調査しましたが、公式で発表しているデータがはありませんでした。

また各種転職口コミサイト・新卒求人サイトでも離職率に関するデータが載っていません。

一方「Yahoo!しごとカタログ」で、山崎製パンの離職率に関する以下の投稿が確認できました。

【山崎製パンの「離職率」に関する口コミ例

私の同期は40人くらいで5年以内に半分は辞めてました。どの年もそれくらいと先輩方も言ってました。特に大卒と短大卒はすぐ辞めてました。

引用:Yahoo!しごとカタログ

私は既に離職してますが、私のいた工場では、生産技術職の大卒5人は1年で全員辞めてましたね!(2019)

引用:Yahoo!しごとカタログ

離職率が低い点は企業のアピールポイントになりますが、その中で山崎製パン・リクナビなどの新卒求人サイトがともに、離職率欄を空欄にしていることを踏まえると、山崎製パンは「比較的離職率が高い企業」である可能性が考えられます。

【参考データ】
OpenWork「山崎製パン株式会社」
エンゲージ  会社の評判「山崎製パン株式会社」

なるほど!公表しているデータとして、マイナビで示されている残業21時間/月、年間休日116日が参考になるんですね。

製パンメーカーは部署によっても働き方や労働条件が大きく異なるから、入社前に必ず自分が配属される可能性の高い部署の実態について聞いておくことが重要だよ!

山崎製パンがホワイト企業だと言えるその他のメリット

ここでは、山崎製パンの労働条件におけるメリットを調査しました。

ホワイト企業といえるかどうか、また自身の就活軸と合致しているかなどを判断する際の参考にしてみてください。

メリット① 有給取得日数が比較的多い

新卒求人サイト「マイナビ」によると、山崎製パンは平均の有給休暇取得日数(2023年度)が「13.4日」です。

厚生労働省が発表した「令和5年 就労条件総合調査」によると、国内全体の平均有給休暇取得日数が「10.9日」、また従業員1,000名以上に絞ると「12.0日」でした。

そのため、山崎製パンは他社に比べて有給休暇を消費している企業といえるでしょう。

一方で、転職口コミサイト「OpenWork」では「他の休みを買い上げる形で、有給消化させる」などネガティブな内容も確認できたため、配属先によっては有給休暇に制限がかかるケースも考えられますね。

メリット② 高い影響力を与えることができる事業展開

山崎製パンは事業所数・営業所数が業界トップで、2023年度の売上高「11,755億円」は製パン業界で大きくリードしています。

圧倒的な売上高を達成している要因は「会社規模の大きさ」が挙げられ、競合他社と比べてグループ会社数も多いです。

(あと、僕はもともと食品メーカーなので、その知見で話すと、山崎製パンの商品力の高さは半端じゃないと思います。本当においしいし、安い、あれを提供しているのはすごすぎると個人的には考えています!)

また参考までに、製パン業界大手企業の売上高ランキング・グループ会社数を下記に記しました。

【製パン業界大手3社の売上高・グループ会社数】

会社名 売上高 グループ会社数
山崎製パン 11,755億円(業界1位) 60
フジパングループ 2,881億円(業界2位) 21
敷島製パン 1,484億円(業界3位) 8

また山崎製パンは国内だけでなく、海外10か国で15の法人を設立するなど、海外展開にも積極的。

「パン事業を通して高い影響力のある仕事がしたい」と考える方にとって、山崎製パンは最も適した企業といえるでしょう。

メリット③ 長く働ける「安心感」をもたらしてくれる

ホワイト企業かどうかを判断するうえで、「安定した財務状況」が指標の1つになることも少なくありません。

具体的には「営業利益」「経常利益」とがよくみられますが、これらは企業が行う事業に対しての「長期的」な収益性・健全性を確認することができる指標と言われているためです。

山崎製パンは先ほど紹介した通り売上高が業界1位ですが、加えて営業利益・経常利益も安定しています。

【山崎製パンの営業利益・経常利益】

年度 営業利益 経常利益
2023年度 419億6,200億円(前年比+90.5%) 455億2,600億円(前年比+74.2%)
2022年度 220億3,200億円(前年比+20.0%) 261億2,700億円(前年比+22.2%)
2021年度 183億5,900億円(前年比+5.3%) 213億8,200億円(前年比+8.4%)
2020年度 174億3,800万円 197億3,400万円

直近4年間を見ても営業利益・経常利益ともに継続的な成長を遂げています。

そのため、山崎製パンが展開する事業が安定成長し、かつコスト管理も徹底していると考えられますね。

10年後に法人が生存している確率は「約6%」といわれ、大手企業といわれる歴史ある企業でも「倒産」するリスクを常に抱えています。

そんな中、70年以上の歴史を持つ山崎製パンは現在でも事業を成長させているため、従業員には「長く働ける企業」としての安心感をもたらしてくれるでしょう。

【参考データ】
OpenWork「山崎製パン株式会社」
ビズリーチ 「有給休暇取得率・日数の平均は? 業種別・企業規模別に違いはある?」
業界動向サーチ「パン業界 売上高ランキング」
山崎製パン株式会社 リクルートサイト「数字で知る」
会社四季報オンライン「敷島製パンの企業情報」
フジパングループ本社株式会社「会社概要」
みんかぶ「山崎製パン株式会社」

業界最大手だからこそ、安定した経営基盤のもとで影響力のある仕事ができる点は魅力的です!自分の仕事を通して社会をよりよくできれば最高ですよね…

確かに働く中でやりがいを大きく感じられることが多いかもしれない!でも、入社してすぐ大きな仕事に携われるとは限らないから、山崎製パンで歩めるキャリアを事前に知って、自身のキャリアビジョンと照らし合わせることが大事!

山崎製パンの懸念点についても調査した結果

山崎製パンは、業界でダントツトップだからこその魅力が複数あり、働くメリットが明らかになりましたが、一方で山崎製パンに懸念点は存在するのでしょうか。

ホワイト企業に明確な定義が存在しないように、企業で働く懸念点(デメリット)も個々人によって差があり、一概に言うことが難しいでしょう。

ここでは、転職口コミサイトの投稿などを中心に、山崎製パンで働くうえで考えられる懸念点について調査していきます。

懸念点① 女性管理職の割合が低い

就活サイト「リクナビ」によると、山崎製パンの女性管理職の割合は「2.7%」でした。

参考:リクナビ「山崎製パンの採用情報」

帝国データバンクが実施した「女性登用に対する企業の意識調査2024」では、2023年度の女性管理職の平均割合「10.9%」と発表されています。

また上記の平均値は過去最高だったため、多くの企業が女性躍進に力を入れている現状があると考えられる中、山崎製パンは低水準を維持。

女性躍進に対する意識はいまだに消極的といえますね。

懸念点② 営業職は休日も連絡が来る

次に、山崎製パンは「原則週休二日制・月あたりの休日は9日」を採用しているものの、営業職の場合は休日でも連絡が入るため、ワークライフバランスが確保できない可能性があります。

【山崎製パンの「営業職は休日も連絡が来る」に関する口コミ例】

ライフワークバランスは期待してはいけない。営業は携帯を持たされるので、自分が休みでも電話がかかってくる。休みの日はその対応に追われるため結局休日出勤してくる先輩が多くて、休んでるほうが申し訳なくなる空気になる。それで体調を崩したり鬱になったりする先輩を見て続けられるわけがないと思った。

引用:OpenWork

係にもよりますが、休日においても取引先からの電話が鳴ります。物流トラブルや翌日のパンの注文等、日曜日でも電話が複数件なる事は日常茶飯事です。社内に関しても、月末の数字詰めが発生すると休日でも関係なく上司から受注指令がでます。

引用:OpenWork

投稿者によって所感が異なるため、一概にいうことができない点には注意が必要です。

一方で上記で紹介した口コミと類似した投稿は複数確認できているため、山崎製パンの営業職として、休みと仕事のメリハリをつけた生活をしたい方にとっては懸念点といえるでしょう。

懸念点③ 現場は24時間稼働のため、1日あたり12時間労働を強いられる

山崎製パンの高い売上を支える1つの要因として「生産現場・店舗は365日・24時間稼働していること」が挙げられます。

一方で圧倒的な労働力が確保できる背景には「12時間労働をする現場社員」がいる可能性も口コミサイトを見ると懸念点として出てきました。

【山崎製パンの「1日あたり12時間労働を強いられる」に関する口コミ例】

基本12時間働くと思ってもらって下さい。帰って寝て仕事ってな感じです。シフトなので好きな休日を希望できます。残業や夜勤があるのでなかなかプライベートな時間は難しいかもです。給料はある程度稼ぐことができます。

引用:OpenWork

生産のしごとだと、ほとんどの場合2交代の12時間はこうそくされる。忙しいときは休日買い上げもあり、夜勤、昼勤の切り替えも対応するのが大変である。仕事自体も肉体労働であるため休日は疲れて寝ている場合が多い。休日も不規則であり、盆や正月は山崎社員には存在しない。したがって、ワークライフのバランスはとれていない。

引用:OpenWork

残業代は確保されているため、働いた分のお金はしっかりもらえますが、長時間労働に疲弊する口コミをする社員も少なくありません。

そのため山崎製パンの勤務体制は、ワークライフバランスを重視したい方にとって懸念点になってしまいますね。

山崎製パンが圧倒的な成果を出している背景には、社員1人1人の地道な頑張りがあるからだと改めてわかりました…。ワークライフバランス関係なく、山崎製パンで働くやりがいを感じたい方が社内で活躍できそうですね!

山崎製パンが好きで、多くのやりがいを感じたい方はもちろん志望すべき!

しかし体力は人それぞれで、勤務体制が合わないことが原因で体調を崩してしまっては本末転倒。

山崎製パンはインターンシップも実施しているから、ぜひ参加して労働環境について自身で確認するのがオススメだよ!

山崎製パンの平均年収は?

山崎製パン 2023年12月期 有価証券報告書」によると、山崎製パンの平均年収は「約578万円」でした。

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」をみると、国内の平均年収は458万円のため、山崎製パンは「平均年収が高い企業」といえますね。

引用:山崎製パン株式会社「2023年12月期 有価証券報告書」

山崎製パンの平均勤続年数

山崎製パンの平均勤続年数についても「山崎製パン 2023年12月期 有価証券報告書」に記載され、「15.3年」です。

国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」では、国内全体の平均勤続年数が「12.7年」でした。

そのため、山崎製パンでは長期的に働く選択をする社員が多いことがわかります。

引用:山崎製パン株式会社「2023年12月期 有価証券報告書」

口コミサイトではワークライフバランスを不安視する声が多かったけど、平均勤続年数は平均を上回っていますね!

仕事中心の生活をするからこそ得られるやりがいも大きいのかもしれないと、期待しちゃいます!

平均年収も業界トップだし、働いた分だけしっかり給料が支払われる仕組みは構築されているからね。

まずは自分が仕事を通して成し遂げたいことを明確にして、それが山崎製パンで働けば成し遂げられるかどうか、時間をかけて考えてみるといいよ!

本記事の要点まとめ

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

この記事では「山崎製パンがホワイト企業かどうか」の答えを見つけ出すために、企業ホームページに載っている内容や口コミサイトの投稿などを踏まえて考察しました。

そして結論、私は山崎製パンはホワイト企業といえないと考えています。

理由はホワイト企業ナビで定める「ホワイト企業の独自定義」のうち、年間休日数が定義を下回り、すべての定義を満たせていないためです。

また離職率は非公表、そして平均残業時間に関するネガティブな口コミも散見される状態です。

一方で山崎製パンは平均勤続年数が国内平均を上回るため、メリットを感じながら就業する方も少なくないでしょう。

「ホワイト企業」という言葉に明確な定義はなく、「働きやすい環境」や「その企業で働くことに対してポジティブな要素を得られる」という点をホワイトと総称している傾向があります。

本記事で有給取得日数や影響力・長く働ける点を山崎製パンで挙げたメリットに挙げた通り、ホワイト企業ナビの3定義以外の特徴に魅力を感じ「ホワイト企業」と判断する社員もいるはずです。

そのようにホワイトと感じる職場環境は人によって異なるため、最も重要なのが「自己分析」。

自分の性格・価値観を十分に理解することは、自身に適した企業選びをするうえで欠かせません。

また徹底した自己分析は面接時の受け答えにも説得力を生み、内定獲得の可能性を高めてくれます。

ホワイト企業ナビでは選考対策に関する記事も多数掲載しているため、それらの記事を参考にしながら自己分析を行い、十分に対策してみてください!

それでは最後に、本記事のまとめをして締めさせていただきます!

【本記事の要点】

  • ホワイト企業ナビが定義する「ホワイト企業の条件」を踏まえると、山崎製パンはホワイト企業といえない。
  • 有給取得率や高い影響力・長く働ける安心感がある点がが山崎製パンで働くメリット。
  • 女性躍進に消極的・営業職は休日も連絡が来る・現場は12時間労働を強いられる点がデメリットで、昇進意欲が高い女性やワークライフバランスを重視したい方にとって山崎製パンは懸念すべき企業といえる。
  • 平均年収は「約578万円」のため決して低い訳ではなく、また平均勤続年数も「15.3年」と高いため、山崎製パンでの就業に満足する社員は決して少なくない。
  • ホワイト企業と感じる職場環境は人によって異なるため、自己分析を徹底的に行うべし。
ホワイト企業ナビのホワイト企業に関する記事一覧

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【その他】

この記事を書いた人

就活マン(藤井智也)

日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営。
大学時代に中堅大学から超高倍率の食品メーカーからの内定を獲得後、1年で退社し独立。これまで執筆した就活記事は1200記事を超える。

この記事を監修した人

藤九 亮輔

国家資格「キャリアコンサルタント」を保有。
元大学キャリアセンター職員。
就活記事のライター歴5年。現在はホワイト企業ナビの編集部として活動中。

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