こんにちは!
「全力の企業研究」というブログを運営しているトシです!
「ホワイト企業に転職したい」と思っていても「人気があるから自分には難しいかな…」と諦めてしまっている人は多いですよね。
たしかに誰もが名前を知っている有名ホワイト企業は倍率が高く、転職が難しいのは事実。
ですが、有名企業以外にもホワイトと言える企業はたくさんあります。
そこで、この記事ではホワイト企業への転職は本当に難しいと言えるのかを詳しく解説していきます。
また、ホワイト企業に転職するための解決策も合わせて紹介していきますので、最後まで読んでみてくださいね。
そもそもホワイト企業とは?
最初に、ホワイト企業の特徴を簡単に紹介しておきますね。
【ホワイト企業の特徴】
- 離職率が低い
- 残業が少ない
- 有給休暇を取れる
- 女性が活躍できる
- 給与が高く福利厚生が充実している
- スキルアップできる
- 業績が安定している
ざっと眺めただけでも働きやすい企業であることがわかりますよね。
残業がほとんどない、有給休暇が自由に取れるなど、ワーク・ライフ・バランスに優れているのは当たり前。
女性が活躍できる環境が整っていたり、充実した研修制度でスキルアップできたりと働きがいも十分なのがホワイト企業の特徴です。
ホワイト企業は「社員を大切にする会社」と理解しておくことが重要なポイント。
つまり、「人気の企業=ホワイト企業」「大企業=ホワイト企業」というわけではないので注意です。
一般的には知名度が低い企業でも、業界では有名な隠れたホワイト企業はたくさんありますよ。
なるほど!ホワイト企業は「社員を大切にする会社」と理解しておくことがポイントですね!
ホワイト企業への転職は難しい?
ここからは、ホワイト企業への転職は難しいと言えるのかについて解説していきます。
結論から言うと、名前が広く知られていたり、会社規模の大きい大手ホワイト企業への転職は難しいです。
一方、会社の規模が大きくない中小ホワイト企業への転職は難易度が低めと言えますよ。
それでは見ていきましょう。
大手ホワイト企業への転職が難しい理由
大手ホワイト企業への転職が難しい理由は、単純に倍率がめちゃくちゃ高いからです。
倍率が高くなる理由としては以下がありますね。
- 知名度や会社規模に魅力を感じて応募してくる人が多い
- 辞める人がほとんどいないので、そもそも募集が少ない
知名度や会社規模に魅力を感じて応募してくる人が多い
知名度がある会社は、しっかりとした志望動機を持った人以外にも「名前を聞いたことがあるから」「親や友達に認められたいから」という浅い理由で応募してくる人が多いです。
また、「会社規模が大きい方が待遇が良さそう・安定してそう」と安易に考えて応募してくる人もいますね。
転職はさまざまなスキルや経験を持った人がライバルになるので、応募者が多ければ多いほど厳しい競争になります。
特に大手企業は、中途採用に高い専門性を求めていることが多いので、社会人経験が数年しかない人が転職するのはかなり難しいと言えますね。
辞める人がほとんどいないので、そもそも募集が少ない
大手のホワイト企業は働きやすさと働きがいを兼ね備えているので、辞める人がほとんどいません。
よって、そもそも募集が少ないので倍率が高くなるのは当然ですね。
ただし、大手企業の中には積極的に中途採用をしている会社もあります。
「どうしても大手に入りたい」という人は、そのような会社を狙う手もありますが、入社後の競争が激しく、人がどんどん辞めてしまう会社かもしれません。
会社のネームバリューに惑わされずに、ブラック企業でないか、しっかり情報収集するようにしましょうね。
中小ホワイト企業への転職が難しいと言えない理由
中小ホワイト企業への転職が難しいと言えない理由は、大手ホワイト企業とは反対に知名度がない分、比較的倍率が低いからです。
先ほどお伝えした通り「大企業=ホワイト企業」というわけではありません。
といっても「転職するなら今よりも大きい会社が良い」と考える人が大多数。
つまり、中小企業は応募する人が少ないので穴場と言えますね。
参考データとして、リクルートワークス研究所が発表している「第38回 ワークス大卒求人倍率調査(2022卒)」を見てみましょう。
2022年3月卒に注目すると、従業員数300人未満の中小企業では求人倍率が5.28倍。
一方、従業員数が300人以上になると求人倍率は1倍を下回っていることがわかりますね。
もちろん中小ホワイト企業も大手ホワイト企業と同じく、辞める人が少ないので募集は多くありません。
ですが、転職のしやすさには圧倒的に差があるので、積極的に中小ホワイト企業を狙うようにしましょう。
ニッチな分野で業界トップクラスの中小企業を狙おう!
ニッチな分野で業界トップクラスの企業は、一般的には知られていなくても業界では有名な優良企業が多いです。
- オンリーワン製品で高い利益率を出している
- 限定された業界・エリアでのシェアが高い
- 競合他社が少なく、新規参入もしづらい
など、安定性バツグンなので給与やワーク・ライフ・バランスに優れている特徴があります。
特にBtoBで企業を相手に仕事をする会社は、知名度が低いので応募する人が少ない隠れた優良企業が多いですよ。
たしかに、ホワイト企業への転職は中小企業を狙うのがポイントですね!
ホワイト企業に転職するコツ
次に、ホワイト企業に転職するにはどうすれば良いのか、転職のコツを解説していきます。
転職活動は3つのステップで進めていきましょう。
ステップ①転職の軸を決める
ホワイト企業への転職は、この転職で何を実現したいのか、自分にとって優先すべき「転職の軸」を決めることから始めましょう。
「転職の軸」によってどの業界・企業を目指すのかが変わりますので、次の視点でじっくり考えてみてくださいね。
- 5年後や10年後にどうなっていたいのか?何がしたいか?
- 目標とする姿になるためにはどうすべきか?何をすべきか?
- すべきことが達成できる業界・企業はどこか?
たとえば、「将来はとにかく趣味に没頭した生活を送りたい」という人はワーク・ライフ・バランスの優れた業界・企業を目指す必要があるでしょう。
「転職の軸」を実現するためには「年収は今よりも低くても良い」、「会社の知名度にはこだわらない」など優先しない項目も決めておくとスムーズに業界・企業選びができますよ。
ステップ②自分の強みを見つける
自己分析で自分の強みを見つけることもホワイト転職には欠かせません。
新卒の場合は、ほとんどの応募者がアルバイトやサークル経験を元に自分の強みを語るので、経験自体が評価の大きな差になることはないです。
一方、転職の場合は今までの実務経験がとにかく重要。
今まで経験してきた仕事を徹底的に振り返り「自分には何ができるのか」を深掘りするようにしましょう。
特に自分で課題を設定し、定量的でわかりやすい成果を出した経験を探してみてください。
実務経験を深掘りした後は、志望する企業・職種で活かせる強みにフォーカスして書類審査や面接でアピールすればOK。
企業が応募者を評価するポイントは、その強みを自社でも発揮できるかどうか。
自分が「すぐに活躍して成果を出せる人材」であることをしっかりと伝えてくださいね。
ステップ③業界・企業を慎重に選ぶ
ホワイト企業への転職では、当然ですが細心の注意を払って慎重に業界・企業を選ぶ必要があります。
「せっかく頑張って転職したのにブラック企業だった…」とならないように時間をかけてでも、じっくり情報収集をしましょうね。
業界で大体の年収・待遇が決まる!
どの業界を選ぶかで大体の年収や待遇が決まります。
たとえば年収について、国税庁が令和3年に出した「令和2年分 民間給与実態統計調査」を見てみましょう。
日本全体の平均年収は433万円。
それより平均年収が高い業界なのか低い業界なのかを確認することで、その業界の利益構造を把握することができます。
- 社員の給与が高い=利益が出やすい業界
- 社員の給与が低い=利益が出にくい業界
最も平均給与が高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」。
2016年の電力自由化、2017年のガス自由化によって企業間で競い合う環境が作られましたが、生活インフラを扱う業界ならではの安定感は変わりません。
一方、最も平均給与が低いのは「宿泊業・飲食サービス業」。
とにかく価格が安くないと他社に勝てない業界なのでコスト競争が激しく、社員の給与も低く抑えられる傾向があります。
また、厚生労働省から発表された「令和3年就労条件総合調査の概況」より業界別の有給休暇取得率を見ると、最も高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の73.3%。
最も低いのは「宿泊業・飲食サービス業」の45.0%と平均給与と同じ結果となっています。
「宿泊業・飲食サービス業」などの労働集約型のビジネスは人間の労働力でお金を稼ぐ仕組みなので、休めない労働環境になりがちですね。
このように業界によって、ホワイトかブラックかが大体決まってしまうことを覚えておきましょう。
企業選びも慎重に!
業界と同じく企業選びも慎重に行いましょう。
「業界がホワイトだから企業選びは適当でも大丈夫かな」という考えはブラック企業に入ってしまう可能性があるので注意です。
次の章で解説する「転職しやすいホワイト企業の見分け方」を元に「転職の軸」に合った企業を見つけてみてくださいね。
転職すべきホワイト企業の見分け方
では次に、転職すべきホワイト企業の見分け方を解説していきますよ。
5つのポイントに注目して、自分に合った企業を見つけてくださいね。
①3年後離職率が低い
「働きがいと働きやすさを両方持っている会社で働きたい」という人は3年後離職率をチェックするようにしましょう。
3年後離職率とは、新卒で入社した社員数のうち3年以内に辞めてしまう人の割合のこと。
厚生労働省の新規学卒就職者の離職状況データより、大卒の3年後離職率は平均31.2%であることがわかります。
よって、3年後離職率31.2%を基準として、気になる企業の3年後離職率をチェックしてみてくださいね。
- 3年後離職率が高い=若手社員の満足度が低い=ブラック度が高い
- 3年後離職率が低い=若手社員の満足度が高い=ホワイト度が高い
また、気になる企業の離職率が、属する業界の平均と比べて高すぎないことも確認しておくようにしましょう。
たとえば、3年後離職率が平均11.1%の「電気・ガス・熱供給・水道業」に属する企業にも関わらず、3年後離職率が30%なら注意が必要。
ホワイト業界の中にも隠れたブラック企業はあります。
「なにか怪しいな…」と思ったら、属する業界だけで判断せずに深掘りして企業の情報を調べるようにしましょう。
②残業時間が短い
「ワーク・ライフ・バランスに優れた会社で働きたい」という人は、残業時間をチェックしてくださいね。
ホワイト企業の中には、仕事は定時で終わるのが当たり前という会社もあります。
今の職場と比べて残業時間が多いのか、それとも少ないのかを確認することで、どれくらい自由な時間が増えるのかがわかりますね。
業界によっても残業時間は異なりますが、残業時間が1日1時間程度なら働きやすい会社と言えるでしょう。
つまり、1か月の残業が20時間以下ならホワイト度が高いと考えてOK。
なお、厚生労働省の毎月勤労統計調査 令和3年分結果確報に業界ごとの所定外労働時間(残業時間)が掲載されています。
気になる企業の残業時間が、業界の平均よりも突出して多くないことを確認しておきましょうね。
③有給休暇取得率が高い
ワーク・ライフ・バランスを重視する人が、残業時間と合わせて見ておきたいのが有給休暇取得率です。
こちらも今の職場と比べて、有給休暇を取りやすいのかを確認すると非常にわかりやすいですね。
また、先ほど紹介した厚生労働省の「令和3年就労条件総合調査の概況」を見るとすべての業界の有給休暇取得率の平均は56.6%。
気になる企業の有給休暇取得率と比べることで、有給休暇を取りやすい雰囲気がある会社かどうかの目安にしてくださいね。
④平均年収が高い
「年収を今よりも上げたい」という人が一番に見るべきは、平均年収ですね。
今の職場より年収を上げることができる会社かどうかをしっかり確認しておきましょう。
たとえば「30歳で年収は1000万円以上欲しい」という人が、平均年収300万円の企業に入社するのは明らかにミスマッチ。
どれくらいの給与をもらえるかは業界選びがとにかく大事です。
利益率の高い業界に転職することが年収を上げるポイントですよ。
⑤業績が安定している
「定年まで安定した会社で働きたい」という人は、業績の安定性をしっかり確認しておきましょう。
業績の安定性は営業利益率で確認すればOK。
「営業利益率(%)=営業利益/売上高×100」ですね。
10年分程度の営業利益率の推移をチェックすれば安定している企業かどうかを把握することができますよ。
また、東洋経済新報社から出版されている「会社四季報 業界地図」で業界の将来性を確認するのもおすすめです。
なるほど!この5つのポイントでチェックすればホワイト企業かどうか見分けられるんですね!
転職すべきホワイト企業の探し方
続いて、転職すべきホワイト企業の探し方を解説していきます。
「ホワイト企業に転職したい!」という人は、ぜひチェックしてくださいね。
【転職すべきホワイト企業の探し方】
- 就職四季報で調べる
- 口コミサイトをチェックする
- 転職サイト・転職エージェントを使いこなす
①就職四季報で調べる
「就職四季報」はさまざまな企業の年収や待遇、業績などがまとめられている書籍。
たとえば、以下の項目を確認することができますよ。
- 3年後離職率
- 残業状況
- 有給休暇取得状況
- 平均年収
- 業績
まずは「転職の軸」に合わせて、平均年収や有給休暇取得状況など気になる項目をチェックしてみましょう。
また、先ほど紹介した「転職すべきホワイト企業の見分け方」も参考に自分に合った企業を探してみてくださいね。
②口コミサイトで評判をチェックする
ホワイト企業を探すためには、口コミサイトで企業の評判をチェックすることも大事。
口コミサイトを利用すれば実際に働いている人・働いていた人のリアルな意見を知ることができますよ。
たとえば、口コミサイト「OpenWork」でチェックできる項目の例は以下です。
- 組織体制・企業文化
- 働きがい・成長
- ワーク・ライフ
- 退職検討理由
ただし、退職者が個人の主観で書いたネガティブな口コミもあるので、1つの口コミだけを見て企業を評価しないように注意。
口コミ全体をじっくり眺めて、どのように評価されているかの傾向を把握するようにしましょう。
③転職サイト・転職エージェントを使いこなす
転職すべきホワイト企業を探したい人は転職サイト・転職エージェントを使いこなすことが重要です。
転職サイトは多くの求人情報が掲載されているサイトで、登録すれば求人の検索から応募まで行うことができますよ。
基本的には、転職したい人全員が利用すべきサービスと理解しておけばOK。
転職サイトで有名なのは以下ですね。
- リクナビNEXT
- マイナビ転職
- ビズリーチ
「一人でじっくり転職したい」という人は転職サイトで「転職の軸」にあった求人を探してみてくださいね。
一方、転職エージェントは担当のキャリアアドバイザーが転職の相談にのってくれたり、求人を紹介してくれたりするサービス。
「サポートを受けながら転職を進めたい」という人は、ぜひ活用してみてください。
転職エージェントで有名なのは以下。
- リクルートエージェント
- doda
- マイナビエージェント
転職エージェントに登録すると最初に面談が設定されます。
面談では自分の希望に合った企業を紹介してもらえるように、今回の転職で実現したい「転職の軸」をしっかり伝えるようにしましょう。
転職サイトや転職エージェントなどを使って「転職の軸」に合ったホワイト企業を探してみます!
本記事の要約まとめ
この記事では、ホワイト企業への転職は本当に難しいと言えるのかについて解説してきました。
結論として改めてお伝えしたいのは、ホワイト企業への転職は会社規模によって難易度が異なるということ。
ホワイト企業に転職したい人は、大手企業ではなく中小企業への転職を目指すのがおすすめです。
また、ホワイト企業に転職するために、まずは「転職の軸」をしっかり決めるようにしましょう。
その「転職の軸」を元に自分が目指すべき業界・企業を選ぶようにしてくださいね。
この記事を読んでくださった皆さんが、将来の目標を実現できるホワイト企業に転職できることを願っています!
以上、「全力の企業研究」のトシでした!
▼本記事の要点まとめ
- ホワイト企業への転職は、会社規模によって難易度が異なる。
- 大手ホワイト企業は、倍率が高いので転職難易度が高い。
- 中小ホワイト企業は、知名度が低いので比較的転職しやすい。
- 転職活動は、この転職で実現したい「転職の軸」を決めることから始める。
- 自己分析では実務経験を振り返り「自分には何ができるのか」を深掘りすること。
- ホワイトかブラックかは業界で決まる。利益が出ている業界を選ぶのが転職成功のポイント。
【ホワイト企業に関する基礎知識】
- ホワイト企業とは・特徴
- ホワイト企業の基準
- ホワイト企業に入社するメリット・デメリット
- ホワイト企業が合わない人の特徴
- ホワイト企業の残業時間
- ホワイト企業の福利厚生
- ホワイト企業の年間休日
- ホワイト企業の有給休暇取得日数
- ホワイト企業の平均年収
- ホワイト企業の平均勤続年数
- ホワイト企業の割合
- ホワイト企業あるある
- ホワイト企業だけど辞めたい場合の対処法
【ホワイト企業の探し方・選考対策】
【年代別のホワイト企業への転職方法】
【ホワイト業界に関する基礎知識】
【地域別のホワイト企業】
- 北海道に勤務地のあるホワイト企業
- 新潟に勤務地のあるホワイト企業
- 岐阜に勤務地のあるホワイト企業
- 愛知に勤務地のあるホワイト企業
- 大阪に勤務地のあるホワイト企業
- 京都に勤務地のあるホワイト企業
- 福岡に勤務地のあるホワイト企業
【業界別のホワイト企業ランキング】
- ホワイト企業ランキングTOP100
- 厚生労働省委託事業者認定のホワイト企業ランキングTOP100
- 中小企業のホワイト企業ランキング
- メーカーのホワイト企業
- BtoBのホワイト企業
- IT業界のホワイト企業
- 食品業界のホワイト企業
- 化学業界のホワイト企業
- 製薬業界のホワイト企業
- 農業業界のホワイト企業
- 人材業界のホワイト企業
- 広告業界のホワイト企業
- コンサル業界のホワイト企業
- エンタメ業界のホワイト企業
- 介護業界のホワイト企業
- 音楽業界のホワイト企業
- ホテル業界のホワイト企業
- 家電量販店業界のホワイト企業
- ジュエリー業界のホワイト企業
- 金融業界のホワイト企業
- リース業界のホワイト企業
- 旅行会社業界のホワイト企業
- 製造業業界のホワイト企業
- インフラ業界のホワイト企業
【ホワイト企業関連の認定制度】
【その他】