就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!
累計2300万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。
この記事を掲載している「ホワイト企業ナビ」は、僕自身が就活生の時に感じていた、こんな思いから立ち上げた求人サイトです。
「ブラック企業を掲載するなよ!残業時間が短くて休日が多い企業だけ教えてよ!」
こんな思いを持っている就活生や転職者の方は、ホワイト企業ナビを使ってくれると嬉しいです!
全ての企業を1社1社丁寧に取材していて、数を追わずに質にこだわって運営しています。
それでは本題に入っていきますね!
今回はホワイト企業に就職すると成長できないのか解説していきたいと思います。
僕はこの記事を掲載している、ホワイト企業に特化した求人サイトの運営だけでなく、こうしてホワイト企業に関する記事をこれまで50以上書いてきました。
よってホワイト企業に関しては誰よりも詳しい自負があります。
ホワイト企業に就職するデメリットとして語られることのある「成長できない」という問題。
ですが、結論から言うと「ホワイト企業だから成長できない」というのは嘘です。
成長の本質も踏まえながら、徹底解説していくので、ぜひ読み物として楽しんでもらえると嬉しいです!
そもそもなぜホワイト企業だと成長できないと言われるのか、逆にブラック企業だと成長できるのか等、成長の本質について一緒に考えていきましょう!
そもそもホワイト企業とは?
「ホワイト企業は成長できないのか?」という問いについて考える前に、まずは大前提として、ホワイト企業とは何かを明確化しておく必要があります。
実はホワイト企業という言葉に明確な定義はありません。
一般的には残業時間が短かったり、休みが多くて働きやすい会社のことを指しますが、それらは非常に曖昧ですよね。人によって認識が異なります。
そこでホワイト企業ナビでは、ホワイト企業の定義を以下の3条件を満たす企業としています。
【ホワイト企業ナビが考えるホワイト企業の定義】
- 残業時間が月に25時間未満
- 年間休日数が120日以上
- 3年後離職率が3割未満
ポイントは、上記の3条件を「すべて」満たすという点で、例えば、どれだけ休みが多くても離職率がめちゃくちゃ高かったらホワイト企業とは言えないですよね。(人間関係が最悪だったり内部的な事情があるはずです。)
一方で、残業時間・年間休日・離職率の3指標がすべて平均水準よりも高ければ、ホワイト企業である可能性は高いと考えることができます。
この記事では、上記の3条件をすべて満たす企業をホワイト企業と定義した上で、話を進めていきますね。
ホワイト企業について考える上で、大事なことは「自分にとってのホワイト企業の定義」を明確化することなので、ぜひこの定義も参考にしつつ、自身にとってのホワイト企業の定義を明確化してみてください。参考になる記事も置いておきます。
» 【ホワイト企業の特徴20選】ホワイト企業とはどんな会社?
なるほど!たしかに言われてみれば、ホワイト企業ってざっくり「働きやすい会社」としていました。もっと具体化する必要があるんですね。
ホワイト企業は成長できないのか?
ではホワイト企業の定義を設定したところで、本題である「ホワイト企業は成長できないのか?」という問いについて考えていきます。
この問いについて考える上で、次に考えるべきは「成長とは何か」ですよね。
成長とは何か考えた上で、それがホワイト企業で満たせるのか、満たせないのか考えていくことが建設的でしょう。
成長とは何か?
では「成長とは何か」について考えていきたいと思います。
会社・仕事に求める成長として、以下のような軸で考えることができますよね。
- スキル面での成長
(より多くの仕事ができるようになる・より質の高い仕事ができるようになる) - 人としての成長
(新しい考え方を得る・人とのコミュニケーションが得意になる) - 金銭的な成長
(より高い給料をもらうことができる・暮らしがより豊かになる)
おそらく多くの人が、成長と聞かれた時に上記の成長をイメージし、実際に求めると思います。
仕事を通して、新しいことができるようになったり、仕事の質が上がることはまさに成長ですよね。
仕事を通して、新しい考え方や発想方法を学んだり、人との関わり方がうまくなったりするのも素晴らしい成長だと言えます。
また仕事を通して、給料が上がっていって、暮らしがより豊かになることも成長だと言えるでしょう。
このように成長には様々な軸での成長があるので、1軸ずつ、それがホワイト企業だと達成できないのか見ていきましょう。
ホワイト企業だと「スキル面での成長」はできない?
まずスキル面での成長について考えていきましょう。
スキルをより具体化すると、「より多くの仕事ができるようになる」や「より質の高い仕事ができるようになる」と言えますね。
では残業時間が短く、休日が多いホワイト企業ではそれらができないのか?
たしかに残業時間が短いことで、仕事に取り組む時間は短くなります。
ですが、仕事ができるようになったり、仕事の質が上がることは「時間」と完全に比例するわけではありません。
たしかに最初のうちは、めちゃくちゃ時間をかけた方が良い。
ですが、途中からその成長曲線は鈍化するので、時間をかければ良いというものでもなくなっていきます。
(僕もブログを運営し始めた当初は、毎日10時間記事を書いていました。それによって成長できたことは間違いないのですが、今は作業時間よりも考える時間に割いて質を求めた方が良かったりと、作業時間が全てではなくなってきたんですよね。)
この理論を元にすると、たしかに最初は残業もしてバリバリ仕事に時間をかけた方が、成長率は高くなるでしょう。
ですが、途中から時間をかけても、かけた時間だけの結果が出せなくなる可能性があります。
これらを考慮して結論を話すと、働き始めはホワイト企業よりも作業時間が長いブラック企業の方が成長率が高い可能性はあります。
一方で、途中からホワイト企業で働いている人の方が心に余裕があったり、思考リソースが豊かにあることで「質」の部分に注力できるようになり、ブラック企業での成長を超える可能性があります。
新しい仕事を振ってくれるかどうかは企業単位で異なる
また他にも「新しい仕事を積極的に振ってくれるかどうか(新しい仕事に取り組む機会があるかどうか)」なども、スキル面での成長に大きく影響しますが、それはホワイト企業だから/ブラック企業だからという問題じゃないですよね。
ホワイト企業でも新しい仕事を積極的に振ってくれる、良い上司や良い環境に恵まれる可能性は十分にあります。
(むしろブラック企業は最初はめちゃくちゃ仕事が多いけど、そこから仕事内容が固定化する可能性もありますからね。)
よって、「ホワイト企業だから成長できない」という決めつけは嘘であって、それは企業や個人の資質によるところが大きいと言えますね。
ホワイト企業だと「人としての成長」はできない?
次に人としての成長について考えていきます。
人として成長するためには、様々な要因があるし、それは人によって異なります。
ブラック企業に身をおいて過酷な環境で人として成長できる人もいれば、過酷な環境で心身ともに傷ついて最悪な場合は命を落としてしまうこともあります。
「ブラック企業じゃないと成長できない」と言う人もいて、実際にその人はそうかもしれません。
しかし、僕から言わせてもらうと「それはあなたがそれが合ってただけでしょ」です。
どんな環境で人として成長できるか、それは個人によって異なります。
残業時間が短く、休日が多いホワイト企業だから人として成長できない、比較的働きやすい環境では人として成長できないという考えは、「過酷な環境では成長できない人」のみに適用する話ですね。
僕は新卒で大手食品メーカーに就職しました。超ホワイト企業でした。
ですが、そこで嫌な40代の人と接したりして、「ああはなりたくない」と思って反面教師にして成長したこともあります。
人としての成長はホワイト企業だろうが、ブラック企業だろうが、そこが関係するのではなく、いかに自分が成長できる環境の企業かにかかっていると言えるでしょう。
僕の話をすると、ブラック企業で心に余裕がない状態で、与えられたことをただ必死にこなすよりも、考える時間が十分にあるホワイト企業での方が成長できます。
ホワイト企業だと「金銭的な成長」はできない?
そして最後、ホワイト企業だと金銭的な成長はできないのか?
これは先に結論を言うと、企業によります。
ホワイト企業で給料がずっと低めの企業もあるし、ホワイト企業だけど給料がどんどん上がる企業もあります。
逆もしかりで、ブラック企業で給料がずっと低めの企業もあるし、ブラック企業だけど給料だけは高い企業もありますよね。
このように金銭的な成長はホワイト企業かどうかに依存しません。
環境によっては、今後、ブラック企業でさえも残業に厳しくなって、いきなり残業代が減って低水準になる可能性はありますよね。(残業代で稼ぐことはその点リスクがあります。)
よく「ホワイト企業だから給料が低い」と言う人がいますが、それはその企業の話で、ホワイト企業でも給料が高いところはあります。
結論:ホワイト企業で成長できるかはその人と企業次第
ここまで話した内容をまとめると、元も子もないですが、「ホワイト企業は成長できない」という断言は嘘であり、「ホワイト企業で成長できるかは、その人の性格や能力によって異なるし、更にその企業自体によっても異なる」と言えるでしょう。
特にキャリアに関することは、これが正解という絶対的な正解はありません。
「ホワイト企業は成長できない」というのは、正解でもあれば嘘でもあるのです。
だからこそ、大事なことは「自分はどんな環境や要因で成長できるか」を考え抜くこと。
それが唯一の正解だと言えるでしょう。
ホワイト企業は成長できない、ブラック企業は成長するなど、安直に考えるのではなく、より深く、自分の成長について考えてみてください。
ここに書いたことが、その参考に少しでもなれば嬉しいです。
たしかにホワイト企業の中にも、様々な企業があって、更にはそこに働く人もそれぞれ個性や能力は異なる。だからこそ、一概に「ホワイト企業だから成長できない」と断言することはできないんですね。
ホワイト企業は成長できないと話す人は、大抵が「作業量・作業時間が成長のすべて」という主張をしていて、たしかにそれは一理あるけど、長期的に見たり、個人単位で考えるとそれが全てではないんだよね。
どんな環境が人を成長させるのか?
ここまでホワイト企業だから成長できないという断言は間違いであると話してきました。
一方で、大事なことは自分がどんな環境で成長することができるのかを考えることです。
よってこの章では、どんな環境が人を成長させるのか様々な要因について考えていきます。
それらを見ながら「自分はこの要因で成長できるかも」という気づきを得て、それを満たせるような企業に就職すること(もちろん成長したい人はですが)をおすすめします!
僕が考えるに、以下のような要因は多くの人にとっての成長要因になると思います。
【スキル面での成長要因】
- 自分が得意な仕事をすること
(得意な仕事をした方が成長率が明らかに高い) - 教えるのが上手い上司や先輩の下に付くこと
(良い教育環境が整っていることも成長には重要) - 自分が尊敬できる上司や先輩と仕事すること
(尊敬できる人からの教えの方が吸収しやすい) - 副業が可能な企業で働くこと
(副業を通して新たなスキルや人脈が得られることも多い)
【人としての成長の要因】
- 自分の話を聞いてくれる人と仕事すること
(一方的に自分の意見を潰される環境だと成長にしくい) - 社員同士のコミュニケーションが活発な企業で働くこと
(より多くの人と関わることでコミュ力は高まる人も多い) - 他部署との関わりのある企業で働くこと
(違う仕事をしている人と関わることで広い視野や考え方が身につく) - 役員との距離が近い企業で働くこと
(役員の視点で仕事を俯瞰できるようになる)
【金銭面での成長要因】
- 評価制度が分かりやすく明確な企業で働くこと
(評価制度が明確で、評価される環境があれば年収は上がる可能性がある) - 成績がボーナスに直結する企業で働くこと
(成績がボーナスに反映されることで年収が上がる可能性がある) - 一部成果報酬のある企業で働くこと
(成果報酬があれば成績次第で年収が上がる可能性がある) - 若いうちから出世できる可能性のある企業で働くこと
(若いうちから高い年収を狙うことができる) - 副業が可能な企業で働くこと
(副業を通して年収を上げることができる)
ざっと紹介してきましたが、それぞれの要因が成長に繋がるかどうかは人によって異なります。
例えば、副業をしない方が本業に専念できて成長できる人もいれば、副業を通して圧倒的に成長していく人もいますよね。
何度も言うとおり、これらの要因の有無は「ホワイト企業かどうか」だけに依存しません。
ホワイト企業の中にもこうした成長要因を多く含む企業がたくさんあるので、自分の価値観に従って企業を選択するようにしましょうね。
たしかにすべての成長要因が自分の成長に繋がるとは限らないですよね。
そうなんだよ。だから成長って難しい。一概には言えない。
でも難しいからこそ、自分の成長要因を考えながら生きている人は成長するよね。
ホワイト企業は会社として成長していくのか?
この章では、少し補足的な情報を共有しますね。
ここまでは個人単位でホワイト企業だと成長できないのか考えていきました。
この章では、企業単位で「ホワイト企業は会社として成長していくか、成長できないか」を考えておきたいと思います。
まず結論から言うと、僕はホワイト企業の方が成長可能性や安定性は高いと考えています。
なぜなら、そもそもホワイト企業は「ホワイト企業にできる余裕のある会社」ですよね。
社員に残業をさせず、休日も十分に与えるけど利益がしっかりと出ているからホワイト企業で有り続けることができる。
これに尽きると思います。
一方で、ブラック企業の場合、もちろん役員が社員を搾取しようと考えている企業も多いですが、一方で「ホワイト企業にしたいけどどうしても難しい」という状況の企業が大半を占めると思っています。
社員に無理してもらわないと経営を維持できない。
だからブラック企業であり続けているというわけです。
その場合でも社長だけは贅沢している企業も多かったりするので、僕はブラック企業が嫌いなんですけどね。
こうした背景があるので、ホワイト企業はそもそも余裕があり、かつその余裕を創造や挑戦に使うことができるので成長可能性が高いという見方もできると思います。
(もちろんホワイト企業でも、そうした創造や挑戦なくして、事業が衰退することで徐々にマイナス成長していく企業もあるので注意が必要ですが!)
たしかにホワイト企業って、社員に良い労働環境を与えられる余裕のある会社ですよね。儲かっていないとホワイト企業であり続けることはできないですし。
本記事の要点まとめ
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。
「ホワイト企業は成長できないのか」という問いに対して、明確な答えは出せないですが、本質的な正解だと考えている「自分がどういう環境で成長できるのかを考えることが重要だ」という主張を持ち帰ってもらえれば嬉しいです。
ネットを見ていると、正解のない問いに対して、”自分の立場での”正解を押し付け合うシーンをよく目にします。
ですが、数学のように1+1は2という正解がないのがキャリアです。
そんな難しいキャリアに対して、今後もこのホワイト企業ナビを通して、とにかく本質的で価値ある情報を発信できるよう尽力していきます。
少しでも気に入って頂ければ、このホワイト企業ナビをブックマークしてたまにチェックしてもらえると嬉しいです。
以上!就活マンでした!
【本記事の要点まとめ】
- ホワイト企業は成長できないという断言はすべての人にとって正しいとは言えない。
- ホワイト企業が成長できないと言われる理由として、多いのが作業時間が短いことであり、たしかに作業時間が短いと初速の成長速度は低くなりがちだが、長い時間軸で考えると作業時間が成長に比例しにくくなり、むしろ余裕を持って働いている方が成長に繋がることもある(そのため一概には言えない)。
- ホワイト企業だろうがブラック企業だろうが、大事なことは自分の成長要因を明確化して、その成長要因のある企業で働くことである。
【ホワイト企業に関する基礎知識】
- ホワイト企業とは・特徴
- ホワイト企業の基準
- ホワイト企業に入社するメリット・デメリット
- ホワイト企業が合わない人の特徴
- ホワイト企業の残業時間
- ホワイト企業の福利厚生
- ホワイト企業の年間休日
- ホワイト企業の有給休暇取得日数
- ホワイト企業の平均年収
- ホワイト企業の平均勤続年数
- ホワイト企業の割合
- ホワイト企業あるある
- ホワイト企業だけど辞めたい場合の対処法
【ホワイト企業の探し方・選考対策】
【年代別のホワイト企業への転職方法】
【ホワイト業界に関する基礎知識】
【地域別のホワイト企業】
- 北海道に勤務地のあるホワイト企業
- 新潟に勤務地のあるホワイト企業
- 岐阜に勤務地のあるホワイト企業
- 愛知に勤務地のあるホワイト企業
- 大阪に勤務地のあるホワイト企業
- 京都に勤務地のあるホワイト企業
- 福岡に勤務地のあるホワイト企業
【業界別のホワイト企業ランキング】
- ホワイト企業ランキングTOP100
- 厚生労働省委託事業者認定のホワイト企業ランキングTOP100
- 中小企業のホワイト企業ランキング
- メーカーのホワイト企業
- BtoBのホワイト企業
- IT業界のホワイト企業
- 食品業界のホワイト企業
- 化学業界のホワイト企業
- 製薬業界のホワイト企業
- 農業業界のホワイト企業
- 人材業界のホワイト企業
- 広告業界のホワイト企業
- コンサル業界のホワイト企業
- エンタメ業界のホワイト企業
- 介護業界のホワイト企業
- 音楽業界のホワイト企業
- ホテル業界のホワイト企業
- 家電量販店業界のホワイト企業
- ジュエリー業界のホワイト企業
- 金融業界のホワイト企業
- リース業界のホワイト企業
- 旅行会社業界のホワイト企業
- 製造業業界のホワイト企業
- インフラ業界のホワイト企業
【ホワイト企業関連の認定制度】
【その他】