【ホワイト500は意味ない?】信憑性の高さを徹底調査!

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就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!

累計2300万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。

この記事を掲載している「ホワイト企業ナビ」は、僕自身が就活生の時に感じていた、こんな思いから立ち上げた求人サイトです。

「ブラック企業を掲載するなよ!残業時間が短くて休日が多い企業だけ教えてよ!」

こんな思いを持っている就活生や転職者の方は、ホワイト企業ナビを使ってくれると嬉しいです!

全ての企業を1社1社丁寧に取材していて、数を追わずに質にこだわって運営しています。

それでは本題に入っていきますね!

今回は、経済産業省が設定した「ホワイト500」という認定制度について解説していきます。

この認定制度に対して「認定されても意味がないのでは?」と考える企業や、一方で求職者の中には「ホワイト500の認定を企業選びの参考にしても意味がないのでは?」と考えている人もいるようです。

そこで今回は、ホワイト500の認定を受ける企業側の意味やメリットだけでなく、求職者視点でホワイト500の認定を受けている企業を企業選びの参考にすべきか解説していきます!

「ホワイト500は意味があるのか?」と疑問を持つ方に、必ず参考になる記事にするので、ぜひ最後まで読み込んでもらえると嬉しいです!

ホワイト500の企業側の認定メリット、求職者側の参考メリットの両面を教えてくれるんですね!

ホワイト500とは?

まずホワイト500とは、「健康経営優良法人認定制度」の顕彰を受けた企業の中で、大規模法人部門の上位500社に与えられた認定を指します。

この「健康経営優良法人認定制度」は、経済産業省が顕彰制度を設計しているため、非常に信頼性のある認定制度だと言えますよね。

経済産業省のホームページには、健康経営優良法人認定制度について以下のように説明されています。

健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。

経済産業省「健康経営優良法人認定制度

ちなみに元となる「健康優良法人の認定制度」に関しては、下記の記事で徹底的にわかりやすく解説しているので、合わせて参考にしてくださいね!

» 【健康経営優良法人とは?】どこよりもわかりやすく解説!

なるほど!ホワイト500は、経済産業省が顕彰制度を設計した「健康経営優良法人認定制度」の中で特に優良だと言われる上位500社に与えられた認定なんですね!

【企業視点】ホワイト500に認定される意味はない?

まず企業視点で、そもそも「ホワイト500に認定される意味があるのか?」を考察していきます。

結論から言うと、ホワイト500に認定される意味は大いにありますね。

ですが、そもそもホワイト500の認定を受ける難易度の高さや申込みの工数面でデメリットもあります。

またホワイト500を取得した場合、取得したことをうまく採用の宣伝に組み込めるか、また取引先を開拓する際のイメージアップに使えるかという企業側の手腕も必要だと僕は考えています。

(ホワイト500の認定を受けることができても、そもそもその認定を受けたことを周知できないと意味がない)

企業がホワイト500の認定を考えた上で、考えるべきメリットとデメリットをまとめると次のとおりです。

ホワイト500の認定を受けるメリット

【ホワイト500の認定を受けるメリット】

  • ホワイト企業だという認知を求職者や取引先企業、銀行などを含めたステークホルダーに広げるきっかけになる
  • 採用における他社との大きな差別化要因となる

ホワイト企業だという認知を広げられる

企業がホワイト500の認定を受ける最大のメリットは、ステークホルダーに対してホワイト企業・優良企業であるという認知を広げられる点にあります。

厚生労働省のサイトにも、以下のとおり認定されるメリットが記載されています。

健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目標としています。

経済産業省「健康経営優良法人認定制度

ホワイト企業だという認知を広げることで、新卒採用、中途採用では求職者への売りになりますし、銀行に対しては永続的な企業だという評価にも繋がることが期待できますよね。

「会社のイメージ向上」は採用だけでなく、銀行から評価を受けて融資を引きやすくする、また取引先に対して信頼できる企業だという評価にも繋がるので、非常に重要な施策だと僕は考えています。

採用における他社との大きな差別化要因となる

特にホワイト企業である認知を広げることでメリットが生じるのは「採用」です。

ホワイト500は名前のとおりで、500社しか認定されない非常に取得難易度の高い認定かつ、厚生労働省が設計している権威性のある認定だと調べればすぐに分かります。

また名前に「ホワイト」が付いているため、求職者に対してすぐに「ホワイト企業なんだな」という想起に繋げることができるのも魅力だと思います。

(ちなみにこのホワイト企業ナビも、そういったわかりやすい想起を狙ってネーミングしました)

今は売り手市場で、採用が本当に難しい時代です。

だからこそ、採用面においてわかりやすい差別化が必要であり(求人が増えれば増えるほど逆に差別化されることで魅力度が増すので求職者は集まります)、そのために「ホワイト500に認定されています」という権威性は非常に効果がありますよ。

ホワイト500の認定を受けるデメリット

一方で、ホワイト500の認定を受けるデメリットもあると僕は考えています。

具体的に挙げると、以下の3点が認定を受けるにあたってのデメリットですね。

【ホワイト500の認定を受けるデメリット】

  • 申請の工数がかかる
  • 認定を受けたことをうまく周知できないと意味がない
  • 認定を取得し続けることに労力がかかり外された時のダメージが大きい

申請の工数がかかる

まずそもそもホワイト500の認定は自動的にされるものではありません。

申請をした上で、認定されるかどうか分からないため、かなりの工数がかかりますし、認定されなければ申請の手間が無駄になります。

ホワイト500の選考フローは以下のとおりです。

画像引用:厚生労働省「健康経営優良法人の申請について
  1. 健康経営優良法人制度ポータルサイトから申し込み
  2. 健康経営度調査票に回答(結果が回答法人の上位50%以内に入ることが条件)
  3. 日本健康会議認定事務局へ申請
  4. 認定審査を受ける
  5. 日本健康会議が認定

やることは意外と少ないですが(申請と健康経営度調査票への回答)、待ち時間もあるので面倒ではあります。

こうした工数がかかる点は事前にチェックしておくようにすべきでしょう。

認定を受けたことをうまく周知できないと意味がない

次にホワイト500の認定を受けることができても、認定を受けていることをうまく周知できないと意味がありません。

このホワイト企業ナビを運営していて思うのですが、魅力的な企業でも「自社の魅力」をどう伝えれば良いのか、どこで伝えれば良いのかが分からない企業が多いんですよね。

特に大企業の場合は、職種が細かく分かれているため「採用ブランディング」という”人事と広報の間”にある仕事が疎かにされているケースが見られます。

よってホワイト500の認定を受けたけど、その認定を誰も見ないようなサイトの下部で紹介するだけになってしまい、結果的に誰も見ない、周知していない状況になる可能性があります。

ホワイト500は認定を受けるだけでなく、認定を受けた後の周知まで注力することが重要です。

認定を取得し続けることに労力がかかって外された時のダメージが大きい

最後に、ホワイト500は1度認定を受ければずっと有効な認定ではありません。

「健康経営優良法人2023」の認定期間が2023年3月8日~2024年3月31日と、要するに1年ごとに更新されます。

よってホワイト500の認定は取得し続けることが重要で、それには当然労力がかかります。

また「弊社は3年前にホワイト500の認定を受けた企業です」となれば、「今は認定を受けていないのか?」というむしろマイナスなブランディングになりかねない。

このホワイト500の認定を取得し続ける難しさと、認定から外された時のダメージの大きさはかなりのデメリットだと僕はその会社の経営者なら思いますね。

たしかにホワイト500を取得して、それをうまく採用やステークホルダーに伝えることができれば「ホワイト企業」「優良企業」という認定を広げることができてメリットが大きいですね!

でも求人や自社サイトに載せても、そもそも求人やサイト自体が見られなければ意味がないから、そのあたりの「マーケティングノウハウ」が必要だよね。

【求職者視点】企業選びの際にホワイト500を参考にする意味はない?

ここまで企業視点でホワイト500の認定は意味があるのか解説してきました。

次は求職者視点で、「ホワイト500の認定を受けている企業にエントリーすることには意味があるのか?」を解説していきたいと思います。

結論から言うと、企業選びにおいてホワイト500の認定を受けているかを見るのは大きな意味があります。

健康経営優良法人の認定要件

ではなぜ求職者視点でホワイト500は意味があるのか?

ホワイト500の認定を受けるための基盤となる健康経営優良法人認定を受けるためには、以下の5項目の認定要件をクリアする必要があります。

これらをクリアしていることは健康経営の実現に向けて実際に制度を設けて実行していることを示すため、明らかなブラック企業を避けることに繋がるんですよね。

認定要件の大項目 概要
経営理念(経営者の自覚) 経営が健康経営に対して注力しているか
組織体制 健康経営を実現するために具体的な組織体制が作られているか
制度・施策実行 健康経営を実現するための施策や制度が設定されているか
評価・改善 上記の制度に対して評価や検証をしているか
法令順守・リスクマネジメント 労働基準法や労働安全衛生法を遵守しているか

また前の章で解説したとおりで、ホワイト500は自動的に認定を受けるものではなく、申請する必要があるため「健康経営優良法人認定」を受けようという健康経営に対して前向きな企業が多いと予測することができます。

「ホワイト500の認定を受けている=自分に合う」とは限らない

しかし注意点としては、ホワイト500の認定を受けているからと言って自分に合うとは限りません。

そもそも「ホワイト企業」には明確な定義は存在せず、大事なことは「自分にとってのホワイト企業の定義」を明確化することにあるんですよね。

実際に、僕は新卒で大手食品メーカーに入社しました。

本当にホワイトな会社だったのですが、ブランド力がありすぎて「この会社にいても自分自身の能力が付かない」と感じたため1年で退職しました。

一方で、今でも楽しそうに働いている同期もいるので、本当に企業選びは適性で決まるんですよね。

よってホワイト500だけを参考にするのではなく、ホワイト企業の探し方を広く把握した上で、自分にとってのホワイト企業を探せるようにすべきです。

下記の記事では、ホワイト企業の具体的な探し方を解説しているので、合わせて読んでみてください!

» 【ホワイト企業の見つけ方10選】最も効率的な探し方とは?

ホワイト500の認定を受けることは難しいがゆえに、健康経営に積極的な企業だと判断する上では意味のある認定なんですね!

でもホワイト500の認定だけでは自分に合っていると判断するのは甘いことも押さえておく必要があるね。あくまで判断材料の1つにすべきかな。

ホワイト500の認定が意味ないと言われる理由

ここまで企業視点と求職者視点で、ホワイト500が意味があるのか解説してきました。

一方でネットでは「ホワイト500 意味ない」と調べる人も多いため、この章ではなぜホワイト500の認定が意味ないと言われるのか考察していきます。

僕が考えるにホワイト500の認定が意味ないと言われる理由は大きく2つあります。

【ホワイト500の認定が意味ないと言われる理由】

  • ホワイト500の認定の周知がうまくできないから
  • ホワイト500の取得企業は既に採用力や営業力があるから

①ホワイト500の認定の周知がうまくできないから

まずホワイト500が意味ないと言われる理由は、認定を受けるデメリットでも話したとおりで、認定後の上手な周知が難しい点が挙げられます。

ホワイト500はあくまで「認定」なので、その認定をうまく活用したり、求職者やステークホルダーへの周知に繋げることができないと全く意味がありません。

更には毎年認定を受ける必要があるため、取得し続ける工数もかかる。

このあたりを総合して「意味がない」と考える経営者は多いと予測できます。

②ホワイト500の取得企業は既に採用力や営業力があるから

次にホワイト500が意味がないと言われる理由は、そもそもホワイト500を取得する企業には採用力や営業力が十分に備わっていることが挙げられます。

もちろんこれは企業によって異なりますが、既に人事でさばききれないほどの求職者が集まり、かつ十分に営業がうまくいっている会社なら、ホワイト500を取得したところでその効果は薄いですよね。

知名度が低く採用に困っている企業や、ステークホルダーへの信用度を高めたいという企業であれば認定を受けるメリットは大きいですが、そうでなければ認定効果は薄いとも考えることができます。

たしかにそもそも採用力も営業力も信頼性も高い企業であれば、ホワイト500の取得メリットは低いと考えることもできますね。

ホワイト500の認定企業

ここまで「ホワイト500は意味ないのか?」を議題として解説してきました。

この記事を読んでいる皆さんの中では、具体的にどんな企業がホワイト500の認定を受けているのか気になる方も多いですよね。

非営利一般社団法人安全衛生優良企業マーク推進機構のサイトにて、ホワイト500の認定企業を絞り込むことができます。

そこから一部引用すると、ホワイト500の認定企業は以下のとおりです。

【ホワイト500の過去の認定企業例】

  • 凸版印刷株式会社
  • 大鵬薬品工業株式会社
  • 株式会社ベイカレント・コンサルティング
  • 株式会社JALスカイ
  • 大東建託パートナーズ株式会社
  • 株式会社トクヤマ
  • TIS株式会社
  • 株式会社デンソーテン
  • 株式会社伊藤園
  • 日本電気通信システム株式会社
  • 日本特殊陶業株式会社
  • 西日本電信電話株式会社
  • 大阪信用金庫
  • NISSHA株式会社
  • 鈴与商事株式会社
  • SOMPOリスクマネジメント株式会社
  • ロート製薬株式会社
  • 株式会社ホンダカーズ中央佐賀
  • 株式会社肥後銀行
  • 株式会社アシックス
  • 株式会社愛知銀行
  • 住友ゴム工業株式会社
  • 株式会社ベネフィット・ワン
  • 東亞合成株式会社
  • 富士通ネットワークソリューションズ株式会社
  • 戸田建設株式会社
  • ヤマハモーターエンジニアリング株式会社
  • アース製薬株式会社
  • 日産自動車株式会社
  • 株式会社ダスキン
  • 東京建物株式会社
  • 株式会社イーウェル
  • 三井不動産レジデンシャル株式会社
  • 明治安田システム・テクノロジー株式会社
  • 三井物産株式会社
  • 株式会社日清製粉グループ本社
  • 大分キヤノンマテリアル株式会社

また世の中には、ホワイト500以外にも様々な認定制度があります。

そうした認定制度の紹介と取得企業例をまとめた記事も別で書きました。

ぜひ下記の記事も参考にしてくださいね!

» 【ホワイト企業の認定一覧】500社以上の認定企業をまとめました!

本記事の要点まとめ

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

ホワイト500は意味があるのか、企業視点と求職者視点の両面で考えるきっかけになれば嬉しいです。

実際に調べてみると、ホワイト500の認定企業は既に採用力も信頼もある企業が多く、取得しても効果が薄い(=意味がない)と考えることもできると思いました。

ですが、採用において「内定辞退率」が高い現状を考えると、ホワイト500の認定を打ち出して、健康経営に積極的に取り組んでいることを周知させるのは非常に効果があると言えます。

この記事で解説したメリットとデメリットの両面を把握した上で、健康経営優良法人認定に申し込みをするか検討してみてください。

【本記事の要点まとめ】

  • ホワイト500とは「健康経営優良法人認定制度」の顕彰を受けた企業の中で、大規模法人部門の上位500社に与えられた認定を指す
  • ホワイト500の認定を受けることが意味があるかどうかは、いかに認定をうまく周知させるかがポイントになる
  • 求職者視点ではホワイト500の認定を受けているかどうかは企業選びの上で大いに意味がある
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この記事を書いた人

就活マン(藤井智也)

日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営。
大学時代に中堅大学から超高倍率の食品メーカーからの内定を獲得後、1年で退社し独立。これまで執筆した就活記事は1200記事を超える。

この記事を監修した人

藤九 亮輔

国家資格「キャリアコンサルタント」を保有。
元大学キャリアセンター職員。
就活記事のライター歴5年。現在はホワイト企業ナビの編集部として活動中。

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