【アニメ制作会社にホワイト企業はある?】就職はやばいって本当?

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就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!

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こんな思いを持っている就活生や転職者の方は、ホワイト企業ナビを使ってくれると嬉しいです!

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それでは本題に入っていきますね!

今回はアニメ制作会社にホワイト企業はあるのか調査してみました。

日本を代表する「アニメ」を作る制作会社は本当に素晴らしいと個人的に思っています。(僕は中学生の頃からアニメが大好きで、今のアニメブームが来る前から見まくってました…!)

ですが、アニメ制作会社は非常に過酷な労働環境であるというイメージもあるのではないでしょうか。

アニメ制作会社の実情を含め、ホワイト企業はどの企業なのか、一緒に考えていきましょう!

【結論】アニメ制作会社にホワイト企業は存在するのか解説

ではさっそく、アニメ制作会社にホワイト企業は存在するのか解説していきます。

なお、結論からお伝えすると、アニメ制作会社にホワイト企業は存在します。

ただし、世間一般的にアニメ制作会社の8割から9割はブラック企業と言われており、アニメ制作会社のほとんどは、以下のような労働環境であることが多い傾向にあります。

【劣悪な労働環境】

  • 月80時間の残業をしても給与は20万円超えない
  • 終電を逃して事務所に泊まり込みで働く
  • 土日出勤は当たり前の納期に追われる日々

上記の通り、過酷な環境に身をおいて働く方が多いのがアニメ制作会社の実情と言えます。

そのため、アニメ制作会社を目指すのであれば、相当な忍耐力が必要なケースが多いです。

なお、続けて、アニメ制作会社にホワイト企業が少ない理由を紹介していきますね。

なるほど!同じアニメ制作会社でも、その労働環境は極端に違うんですね。

今回の記事で紹介するホワイト企業もアニメ制作会社と言ってもどこもアニメ制作以外も行う大手企業ばかり。小規模のアニメ制作会社となれば厳しい労働条件の企業も多いのが実情だよ。

アニメ制作会社にホワイト企業が少ない理由を赤裸々に紹介

ではさっそく結論をお伝えすると、アニメ制作会社にホワイト企業が少ないのは、「労働集約型の産業」であることが挙げられます。

【労働集約型】

  • 労働集約型の産業は、多くの人が長時間働かないと成立しない産業を指します。

上記の通り、アニメ制作は、多くの人が長時間働かないと成り立たないビジネスです。

また、長時間労働=高給取りというわけではなく、残業80時間/月で給与14万円というケースも少なくありません。

なお、” だったら従業員の給与をもっと上げたら良いじゃないか? “と思われる方も多いと思いますが、労働集約型のアニメ制作会社は、給与を上昇させる=制作費が上がるというジレンマを抱えています。

と言うのも、制作費が上がってもアニメのクオリティーやスポンサーからの投資額が上がらないので、給与だけ上げることができないビジネス構造となってしまっているからです。

以上が、アニメ制作会社にホワイト企業が少ない理由です。

なお、アニメ制作会社の中には、比較的ホワイトな企業も少なからず存在しますので、続けて紹介していきますね。

アニメ制作会社の中でも比較的ホワイトな企業【5社】

ではさっそく、アニメ制作会社の中でも比較的ホワイトな企業5社を紹介していきます。

【比較的ホワイトなアニメ制作会社】

  • 東映アニメーション
  • エイベックス株式会社
  • 株式会社KADOKAWA
  • 株式会社マーベラス
  • 株式会社studioA-CAT

①東映アニメーション株式会社

比較的ホワイトなアニメ制作会社1社目は「東映アニメーション株式会社」です。

企業名東映アニメーション株式会社
企業概要東映アニメーションは、アニメ制作会社最大手の企業です。
世界に誇る企画制作力があり、最近の作品だと劇場版スラムダンクなどが挙げられます。
従業員数616名(単体/2023年3月末現在)
資本金286億7000万円(2023年3月末現在)
平均年収802万円
平均残業時間60時間程度

東映アニメーション株式会社は、アニメ制作会社の中でも最大手の企業になります。

近年、親会社の東映株式会社の映画事業含め売上も好調であり、アニメ制作会社を志望する方に毎年人気があります。

なお、事業部門にもよりますが、平均残業時間は60時間とかなり多いです。

ですが、平均年収は800万円超えとなっており、大手企業なだけあり福利厚生もしっかりしている企業となります。

②エイベックス株式会社

比較的ホワイトなアニメ制作会社2社目は「エイベックス株式会社」です。

企業名エイベックス株式会社
企業概要エイベックス株式会社は、アニメ制作も手がける大手企業となります。
アニメ部門はもちろん、音楽部門やマネジメント部門まで多くの部門が存在します。
従業員数1,514名(連結/2023年3月31日時点)
資本金45億9,966万円
平均年収831万円
平均残業時間23.3時間程度

エイベックス株式会社は、従業員数が1,500名を超える、アニメ制作も手がける大手企業です。

事業としては、アニメ部門以外の音楽部門やデジタル事業にも力を入れている企業になります。

なお、労働環境については、部門にもよりますが平均残業時間は23.3時間と比較的短く、平均年収も800万円を超えています。

そのため、アニメ制作も手がける企業の中でも、給与や労働環境面でかなりおすすめの企業と言えます。

③株式会社KADOKAWA

比較的ホワイトなアニメ制作会社3社目は「株式会社KADOKAWA」です。

企業名株式会社KADOKAWA
企業概要株式会社KADOKAWAは、アニメ制作も手がける大手企業となります。
アニメ部門はもちろん、幅広い事業を展開する総合エンターテインメント企業です。
従業員数1,998名(単体/2023年3月時点)
資本金406億円
平均年収833万円
平均残業時間68時間程度

株式会社KADOKAWAは、アニメ部門はもちろん、幅広いエンターテイメント事業を展開しています。

昨今は、映像事業の売上が好調であり、業績拡大を続けている大手企業となります。

また、KADOKAWAで言えば、人気アニメの「推しの子」が2023年は一世を風靡しました。

なお、平均残業時間は68時間程度と言われており、労働環境がホワイトとは言い難いです。

しかし、平均年収は800万円超えとなっており、労働に対しての対価はしっかり払われている企業と言えます。

④株式会社マーベラス

比較的ホワイトなアニメ制作会社4社目は「株式会社マーベラス」です。

企業名株式会社マーベラス
企業概要株式会社マーベラスは、家庭用ゲームソフトの企画やオンラインゲームの企画・開発・制作・販売 / 音楽・映像コンテンツの企画・制作・販売をおこなう東京の品川に本社を置く企業です。
従業員数638名(連結/2023年3月31日時点)
資本金3億611万円
平均年収587万円
平均残業時間40時間程度

株式会社マーベラスは、オンラインゲームの企画・開発とアニメ制作に力を入れる企業です。

昨今、売上高も好調であり、従業員数が600人を超えるアニメ制作会社の中でも注目企業の一つとなっています。

なお、株式会社マーベラスは、25卒を対象としたインターンシップもおこなっているので興味のある方は参加してみてください。

実際に働いてみることでどういった企業なのか判断する大きな材料となるはずです。

⑤株式会社studioA-CAT

比較的ホワイトなアニメ制作会社5社目は「株式会社studioA-CAT」です。

企業名式会社studioA-CAT
企業概要株式会社studioA-CATは、アニメの映像制作を手がける中堅企業となります。
アニメ制作はもちろん、ゲーム向けデータ作成やハイエンド3D映像も手がける企業です。
従業員数46名(単体/2019年7月時点)
資本金公式サイトに記載なし
平均年収ネット情報なし
平均残業時間ネット情報なし

株式会社studioA-CATは、アニメ制作はもちろん、ハイエンド3D映像も手がける中堅企業となります。

なお、従業員数は比較的少なく、平均年収や残業時間の記載はありませんでした。

ですが、3Dソフトを扱うスキルを学べるという点でおすすめの企業となります。

また、アニメ制作会社の中では珍しく、家賃補助などの福利厚生がある点でもホワイト企業枠として紹介しました。

以上が、アニメ制作会社の中でも比較的ホワイトな企業5社となります。

アニメ制作会社に就職するためのポイント【3選】

では続けて、アニメ制作会社に就職するためのポイント3つを紹介します。

【アニメ制作会社に就職するためのポイント】

  • 志望するアニメ制作会社の作品をチェックしておく
  • アピールできるポートフォリアを作る
  • 会社説明会にはかならず参加する

①志望するアニメ制作会社の作品はチェックしておく

就職するためのポイント1つ目は「志望するアニメ制作会社の作品をチェックする」です。

と言うのも、アニメ制作会社にかぎらず、志望動機は面接でかならず聞かれます。

その中で、アニメ制作会社の作品に絡めた話をすることで入社意欲を伝えられるからです。

【ポイント】

  • また、作品をチェックする場合は、あまり有名じゃないニッチなアニメを話すというテクニックがあります。もちろん、作品のどこに魅力を感じたかについてもしっかり伝えられるようにしておきましょう。

なお、アニメの背景やグラフィックを主としているアニメ制作会社もあるかと思います。

その場合は、作品のグラフィックに感銘を受けたなどの話し方をすると好印象を与えることができます。

もちろん、上記内容は、アニメ作品をチェックすることが前提なので、アニメ制作会社の作品はかならずチェックしましょう。

②アピールできるポートフォリアを作る

就職するためのポイント2つ目は「アピールできるポートフォリオを作る」です。

上記の通り、あなたのアピールできるポートフォリオ(作品)は、アニメ制作会社の就職で有利に働くケースが多いです。

もちろん、かならずあなたの作品がないと就職できないというわけではないですが、あなた自身の技術をアピールするうえでこれ以上の実績はありません。

③会社説明会にはかならず参加する

就職するためのポイント3つ目は「会社説明会にはかならず参加する」です。

こちらも、アニメ制作会社にかぎった話ではないですが、会社説明会の参加は企業研究をおこなううえで必須になります。

とくに、アニメ制作会社は、企業によって作成している作品や制作の進め方もまったく違います。

また、労働環境にも大きな差があるのでかならず会社説明会で確認しておきましょう。

なお、アニメ制作会社は、求人が少ないにもかかわらず応募者が多いことでも有名。

そのため、会社説明会を選考参加の条件としているアニメ制作会社は多く、そう言った意味でも会社説明会の参加は必須となります。

アニメ制作会社に就職するメリット

では続けて、アニメ制作会社に就職するメリット3つを紹介します。

【アニメ制作会社に就職するメリット】

  • 自分の好きを仕事にできる
  • フレックスタイム制を導入する企業が多い
  • たくさんのアニメ好きの方とつながれる

メリット① 自分の好きを仕事にできる

アニメ制作会社に就職するメリット1つ目は「自分の好きを仕事にできる」です。

上記の通り、アニメが好きな方にとっては、好きを仕事にすることが大きなメリットになります。

アニメ制作会社に就職できれば、毎日のようにアニメと向き合うことができます。

また、自分が携わった作品が世に出たときは感動を覚える方も多いという口コミが多い業界です。

そのため、アニメ好きな方が前提にはなりますが、アニメ制作会社に就職するメリットの1つとして、自分の好きを仕事にできるを紹介しました。

メリット② フレックスタイム制を導入する企業が多い

アニメ制作会社に就職するメリット2つ目は「フレックスタイム制を導入する企業が多い」です。

なお、フレックスタイム制は、毎日の労働時間を自分で決めることができる制度を指します。

例えば、月曜日は3時間しか働かないけど、火曜日は12時間働くという極端な働き方もできます。

このように、フリーランスのような働き方をすることができる企業がアニメ制作会社は多い傾向にあります。

メリット③ たくさんのアニメ好きの方とつながれる

アニメ制作会社に就職するメリット3つ目は「たくさんのアニメ好きの方とつながれる」です。

上記の通り、アニメ制作会社にかかわる方は、アニメ好きの方が多い傾向にあります。

もちろん、アニメによっての趣味は分かれるかと思いますが、共通の趣味を持った人に囲まれて仕事ができる点は、アニメ制作会社に就職するメリットと言えます。

アニメ制作会社に就職するデメリット

では続けて、アニメ制作会社に就職するデメリット2つを紹介します。

【アニメ制作会社に就職するデメリット】

  • 労働環境が劣悪な場合が多い
  • 年収・給与が上がりにくい

デメリット① 労働環境が劣悪な場合が多い

アニメ制作会社に就職するデメリット1つ目は「労働環境が劣悪な場合が多い」です。

アニメ制作会社にホワイト企業が少ない理由のパートで紹介した通り、アニメ制作会社は、労働環境が劣悪な場合が多いです。

もちろん、今回紹介したような大手アニメ制作会社の中には比較的ホワイトな企業もあります。

ですが、ほとんどのアニメ制作会社は、以下のような劣悪な労働環境が多く、離職率も高い傾向にあります。

【劣悪な労働環境】

  • 月80時間の残業をしても給与は20万円超えない
  • 終電を逃して事務所に泊まり込みで働く
  • 土日出勤は当たり前の納期に追われる日々

この辺りは、労働集約型の産業である以上、改善される企業も少ないのでデメリットとして紹介しました。

デメリット② 年収・給与が上がりにくい

アニメ制作会社に就職するデメリット2つ目は「年収・給与が上がりにくい」です。

と言うのも、アニメ制作会社は、さまざまな企業から資金を出資してもらいアニメを制作します。

その中で、資金を出資した企業が連合を組み「製作委員会」という組合を作るのですが、ロイヤリティや著作権等はすべて製作委員会が保持するため、アニメ制作会社には少ない報酬しか入ってきません。

結果、従業員に還元できるだけの予算が確保できず、年収や給与を上げることができなくなっています。

以上がアニメ制作会社のデメリットとなります。

ぜひ、アニメ制作会社のメリット・デメリットを総合的に判断したうえで就職すべきか検討してみてください。

本記事の要点のまとめ

今回は、アニメ制作会社にホワイト企業は存在するのかを中心に紹介しました。

結論、今回紹介したような比較的ホワイトな企業は存在します。

【比較的ホワイトなアニメ制作会社】

  • 東映アニメーション
  • エイベックス株式会社
  • 株式会社KADOKAWA
  • 株式会社マーベラス
  • 株式会社studioA-CAT

とは言え、世間一般的にアニメ制作会社の8割から9割はブラック企業と言われています。

実際、長時間労働=高給取りというわけではなく、残業80時間/月で給与14万円というケースも少なくありません。

とは言え、アニメ制作会社に就職することでメリットがあるのも事実です。

例えば、好きなアニメに毎日携わることができ、制作の過程を知ることができるのはアニメ制作会社で働く大きなメリットと言えます。

そのため、アニメがとにかく大好きだという方は、今回紹介したようなアニメ制作会社を目指してみてください。

人生の中で多くの割合を占めるのが仕事だからこそ、挑戦する価値も高いのではないでしょうか。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

【本記事の要点まとめ】

  • アニメ制作会社はブラック企業が多い(ホワイト企業も少なからず存在する)
  • アニメ制作会社へ就職するには会社説明会の参加は必須
  • 人生の大きな割合を占める仕事は好きなことをしたい方にはおすすめ
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この記事を書いた人

就活マン(藤井智也)

日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営。
大学時代に中堅大学から超高倍率の食品メーカーからの内定を獲得後、1年で退社し独立。これまで執筆した就活記事は1200記事を超える。

この記事を監修した人

藤九 亮輔

国家資格「キャリアコンサルタント」を保有。
元大学キャリアセンター職員。
就活記事のライター歴5年。現在はホワイト企業ナビの編集部として活動中。

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