【残業30時間はきつい?】1日どれぐらいの残業か解説!

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残業時間が何時間ぐらいだときついのか…僕が就活生の時も気になってました!

今回はそんな残業時間に関して、「1ヶ月30時間の残業がきついのか?」について徹底解説していきます。

大前提として、仕事のきつさは残業時間だけで決まりません。

人間関係が最高で、仕事内容も自分に合っていてやりがいがある環境なら、残業が長くても余裕かもしれない。

そういった前提を考慮しつつ、1ヶ月30時間の残業がきついのか?平均の残業時間はどのぐらいなのか?解説していきます。

1ヶ月の残業時間が30時間はきつい?

では早速本題から入っていきましょう。

まず1ヶ月の業務日数は20〜22日が平均となります。

仮に22日とした場合、1ヶ月の残業時間が30時間だとすると、1日の残業時間は1.36時間です。

要するに、1ヶ月の残業時間が30時間というのは、1日1.36時間の残業が毎日あるイメージですね。

この数字を押さえた上で、1ヶ月の残業時間が30時間がきついのかより詳しく考えていきましょう。

民間企業の調査による平均残業時間は24〜25時間

まず気になるのが日本企業の平均残業時間がどれぐらいなのか?

OpenWorkが発表した約34万件の調査対象を元にしたデータによると、2021年の平均残業時間は24時間でした。

引用:OpenWork「10年間で日本の働き方はどう変わったのか

よって残業30時間は、平均よりも6時間多い残業時間だと分かります。

こうして見ると、残業30時間は平均よりも極端に長い残業時間ではないことが分かりますよね。

残業が集中すると残業30時間でもきつい

次に考えるべきは、残業30時間が1ヶ月にどのような配分なのかということ。

極端な話、1ヶ月、22日のうちの18日は残業が0時間だけど、5日だけ毎日残業が6時間もある場合も考えられます。

1日1.36時間ずつ残業するのに比べて、5日間、毎日6時間の残業がある企業だときついですよね…。

このように残業時間の配分も着目すべきなので、一概に「残業30時間はきつい、きつくない」とは言えません。

業務内容や職場環境によってきつさは大きく異なる

最後、残業30時間のきつさを考える上で、重要な視点は業務内容や職場環境です。

冒頭でも話した通りで、職場の人間関係が良く、業務内容が自分に合っていれば、毎日1.36時間の残業があってもきついと感じない可能性が高いですよね。

一方で、職場の人間関係が最悪で、かつ業務内容が自分に合わずめちゃくちゃきつい、更には上司からパワハラを受けている。ノルマもあって精神的にまいってしまう。

このような環境であれば、毎日1.36時間の残業だろうがめちゃくちゃきついはずです。

これらを踏まえると、残業30時間のきつさについて以下のことが言えますね。

【残業30時間のきつさを考える上でのポイント】

  • 毎日残業時間が同じだけ配分されると考えると残業30時間は1日1.36時間の残業である
  • 日本企業の残業時間の平均は約24時間なので平均と比べて残業30時間は大幅に多い残業時間ではない
  • 残業30時間でも1ヶ月のうちに残業が集中する場合はきつい
  • 業務内容や職場環境によって残業が1時間でもきつい可能性は十分にあるので残業時間だけで仕事のきつさは測りきれない

上記のポイントを踏まえた上で、「その企業での残業30時間は自分にとってきついのか?」を都度考えていくことが重要だと僕は思います。

またホワイト企業の残業時間と考えた場合、ホワイト企業ナビ編集部では「残業時間25時間以内」と設定しています。

これは民間企業の調査データや過去の残業時間の推移から設定したものです。

詳しくは下記の記事を参考にしてくださいね。

» 【ホワイト企業の残業時間は?】勤務時間と合わせて解説します!

なるほど!たしかに月30時間の残業と言っても、その残業が月にどう配分されるのか、そもそも職場環境や業務内容が良いのかで大きく変わってきますね!

残業は何時間から辛いと言われるのか?

残業30時間はきついともきつくないとも言えるラインだと理解できました。

その一方で「明らかに残業が◯時間を超えるときつい」という残業時間もありますよね。

では残業は何時間から辛いと言われるのか?

マイナビが1001人の会社員に取った「残業時間の許容範囲」のデータが参考になります。(調査期間は少し古く2017年4月24日~25日の調査時期のデータです)

順位 残業時間の許容範囲 割合
1位 20時間~30時間未満 17.3%
2位 10時間~20時間未満 16.0%
3位 30時間~45時間未満 13.8%
4位 5時間未満 13.6%
5位 0時間 12.1%
6位 5時間~10時間未満 11.5%
7位 45時間~60時間未満 8.1%
8位 80時間以上 4.4%
9位 60時間~80時間未満 3.3%

このマイナビのデータを更にシンプル化すると、以下のようになります。

残業時間の許容範囲 割合
0〜10時間 37.2%
10〜20時間 16.0%
20〜30時間 17.3%
30時間〜 29.6%

こうして見ると、残業時間の許容範囲は非常に短いことが分かりますよね。

ですが、マイナビのアンケートなのであくまで「希望としての残業時間」を回答している可能性も高いです。

よって一概にこのデータが本当の許容範囲かどうかと聞かれると、そうではないと思いますが、30時間以上の残業時間を許容できる人の割合は約30%しかいないと分かりました。

一般的には0〜10時間の残業時間でも「辛い(許容範囲を超えている)」と考える人も多く、残業30時間を超えるとそれを許容できる人の割合は30%しかいない(=70%の人が残業30時間を超えるときついと思う)ことがこのデータだけで見ると分かりますね。

たしかにこうしたアンケートでは、本当の許容範囲を答えるよりも「希望としての残業時間」を答える人が多そうですね。

その点で、「残業時間が◯時間を超えるときつい」と断言することは難しいけど、月の残業時間が45時間を超えてくると1割ぐらいの人しか許容できない。つまり誰もがきついと思う残業時間になってくるよね。

残業30時間を超えるとどうなるのか?

次に、残業時間が30時間を超えるとどうなるのか一緒に見ていきましょう。

まずそもそも月の残業時間の上限は45時間と法律で決まっています。

(月の残業時間が45時間を超える場合は36協定に特別条項を記す必要があるなどの条件があります)

引用:厚生労働省「時間外労働の上限規制

よって、月の残業時間が30時間を超えて、45時間を超えると法律違反になってくるんですよね。

また残業代は企業に支払い義務があるため、残業代が未払いである場合は、労働基準法119条1号違反として企業側が罰せられる可能性があります。

つまり、残業時間が月に30時間を超えた場合に着目すべきは「残業代が全額支払われているか」と「45時間を超えていないか」の2点であり、どちらか一方でも満たさない場合は企業に対して指摘したり、弁護士に相談するなどの対応が必要になってきます。

なるほど!36協定も特別条項を設定しない限りは、月の残業時間の上限は45時間なんですね。それを超えてくると違法である可能性が出てくるんだ。

残業30時間に関してその他よくある質問

ここまで残業時間30時間のきつさについて解説してきました。

その他、解説しきれなかったよくある質問に回答していきます。

質問① 残業30時間だと残業代はいくらもらえる?

残業代は割増賃金となり、「時間当たりの基準賃金×1.25×残業時間」で計算することができます。

例えば、時間あたりの基準賃金が1500円で残業時間が30時間の場合、残業代は以下のとおりです。

【時間あたりの基準賃金が1500円で30時間残業した場合の残業代】

  • 1500円×1.25×30=56250円

よって残業はすればするほど稼ぐことができるのは事実です。

ですが、残業した分はプライベートを犠牲にしますし、なおかつ会社のキャッシュが減るため、できるだけ業務時間内に仕事を終わらせることが重要ですね。

(もちろん会社側が業務時間内に終わるような業務を割り振りできるように務めることが最も大事なのですが…!)

質問② 残業30時間は女性だと特にきついでしょうか?

女性、男性、性別に関係なく、残業時間が長いのはきついです。

更に今回の記事で解説したように、残業が月のどこかに集中したり、職場環境や業務内容が自分に合わないと、どれだけ短くてもきついと思うはずです。

残業時間の長さだけで考えるのではなく、こうした視点を持った上で、平均の残業時間や許容範囲のデータも参考にして「自分はこの会社の業務ならこれぐらいの残業時間は許容できそうだ」「今は人生の中で努力する時だから多少の残業は許容しよう」というように、総合的に考える必要があると思います。

質問③ 残業30時間はありえないと考えるのは甘いですか?

「残業時間が月に30時間あるなんてありえない!耐えられない!」と考えるのは、全然甘えではありません。

そもそも人は個人によって体力も違えば、価値観も違うし、最近僕が思うのは、日常の中で人よりも考えすぎてしまう人がいたりすると思うんですよね(僕もそうです。)。

他人に対して気を遣いすぎてしまう人は、気を遣わない人と比べて同じ業務時間でも負荷が重くなります。

よって「◯◯は甘えだ」系の発想は捨てるべきで、大事なのは「自分はどうか」に尽きると思います。

何か目標があるならそれに向けて残業するのは良いことですよね。

逆に目標は特になくて、残業せずにサクッと帰りたいというのも良いことです。

世間がどうとか、他人がどうとかは、キャリアの上では関係ありません。

努力したい人はすれば良いし、したくない人は努力しないためにどうすれば良いのか考えれば良い。

正解はないと、僕もここ最近、つくづく思っています。

本記事の要点まとめ

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

今回は残業30時間のきつさに着目して解説してきましたが、何度も伝えたとおりで、残業が何時間できつかは個人によって感じ方は異なります。

よってそもそも「残業◯時間はきついと言うのは甘えだ」とか他人の意見は無視すべきで、この記事で提供したようなデータを元にして自分で判断することが重要だと思います。

もちろん他の人が何時間の残業をきついと感じるのか、それは参考になりますが、それだけで判断できないことを押さえておきましょう。

今回の記事があなたのキャリアに少しでも役立てば嬉しい限りです!

【本記事の要点まとめ】

  • 残業時間30時間がきついかどうかは、「残業が数日に集中していないかという配分」や「職場環境や業務内容が自分に合っているかどうか」という様々な状況によって異なるため一概に残業30時間がきついとは言い切れない
  • 日本企業の平均残業時間は民間企業の調査によると2021年で24時間
  • 残業30時間は36協定を結んでいる場合は違法ではないが残業代が支払われていない、または残業時間が月に45時間を超える場合は労働基準法違反になる可能性がある

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この記事を書いた人

就活マン(藤井智也)

日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営。
大学時代に中堅大学から超高倍率の食品メーカーからの内定を獲得後、1年で退社し独立。これまで執筆した就活記事は1200記事を超える。

この記事を監修した人

藤九 亮輔

国家資格「キャリアコンサルタント」を保有。
元大学キャリアセンター職員。
就活記事のライター歴5年。現在はホワイト企業ナビの編集部として活動中。

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