ソフトウェアの力で介護業界に変革をもたらすIT企業

ホワイト企業ナビ編集部です。
まずはじめに、株式会社ケアコネクトジャパンの事業内容をお伝えします。

同社は高齢・障害者施設向けのソフトウェアを開発・販売しているIT企業です。
同社開発の「CAREKARTE（ケアカルテ）」は介護現場のさまざまなICT機器とつながり、利用者の基本情報や現場記録、スケジュール管理、請求まで介護事業所の運営をトータルサポートする介護ソフトとして、約1,400法人・約16,000事業所で導入されています。

国内介護業界の人手不足が進む現状を変えるため、ソフトウェアの力で現場を助け、現場の職員が利用者の方と向き合う時間を増やすことに貢献している企業です。

【約16000事業所の導入実績】カスタマイズ力を強みに安定した経営を実現

新型コロナウイルスが流行し、多くの企業が業績を落とす中、ケアコネクトジャパンの売上高は28億4,300万円（2023年6月期実績）となるなど、安定した経営を実現しています。

なぜ不況下においても安定した経営を実現できるのか。
それは同社が持つ”カスタマイズ力”が大きな要因となっています。

介護システムを提供する他社は、一般的にパッケージでしかシステム導入できない中、同社のソフトウェアはカスタマイズ性が非常に高いため、介護施設ごとに異なるニーズに合わせることができます。

これこそ同社最大の強みであり、社会福祉法人や医療法人、福祉系企業など全国約1,400法人・約16,000事業所に導入されている何よりの理由です。

人手不足かつ利用者の増加により、今後もこうしたシステムの需要が高まる介護業界において、業界特化で開発している同社の成長可能性・安定性は抜群だと編集部は感じました。

【社風はズバリ緩い会社⁉】随所に遊び心を取り入れている組織

取材の中で社風や企業文化について質問したところ、驚く回答が返ってきました。
ケアコネクトジャパンはズバリ”緩い会社”だと。

同社の齋藤社長自身も「ウチの会社は緩いよね」と口にするそうです。
しかし取材を進める中で、この”緩い”の意味は決してだらけていたり適当にしているということではなく、遊び心や堅すぎない雰囲気を指すことだとわかりました。

まず同社では、過剰に売上や成果といった数字を追い求めていないとのこと。
それよりも現状維持を好まず、失敗してもいいから常に変化を求めて挑戦し続けることが重要であり、挑戦の結果が数字になればいいという考え方を大切にしています。

また、同社では「CCJAWARD」という新規事業提案などを募る場所を用意しており、全社員が気軽に発信できる場所となっています。

この取り組みも当初は事業アイデアのみに限定して発信していたそうですが、2020年から「明るい事なら何でもOK」としたところ、お客様からの感謝の声を共有するなど活動が活発化したとのこと。

こうした”緩さ”のある取り組みによって、コミュニケーションも活発化し、時には提案された内容がすぐにプロジェクト化されているほか、大規模プロジェクトの協力に対するお礼メッセージが発信され「あ、◯◯部署のおかげでこんな仕事ができてるんだ」など、社内で感謝の連鎖も生まれているそうです。

これに加えて、部署名でも「イカす課」「ツナぐ課」といったダジャレを含めた名称を用いるなど、随所にケアコネクトジャパンの”緩さ”が見えますよね。

遊び心や堅すぎない雰囲気などによって余裕が生まれ、それが社内のコミュニケーションや雰囲気にまで行き渡った同社の”緩さ”は本当に魅力的な特徴です。

「怖い人はいません」社員がそう断言できる人間関係

今回取材対応していただいた人事課の方に、同社の人間関係の特徴を聞いたところ、「簡単に言うと怖い人はいません。」という回答をいただきました。

実際、毎年入社してくる新入社員からも優しい人が揃っていると言われるそうです。
なぜケアコネクトジャパンには怖い人がいないのか、その要因はいくつかあります。

まず同社では、社長が若手社員を昼食に連れて行くなど、上層部が気軽に社員とコミュニケーションを取る姿勢を徹底しているため、全社員が同じように気軽な関係性を作れているとのこと。

また、社長は常々「社員を絶対に心の病気にさせたくない」「サザエさん症候群のように行きたくない会社にはしない」と口にしており、採用選考時から人柄の見極めを徹底することで、怖い社員がいない環境を作り出しています。

このほか、カフェ風のおしゃれなオフィスでフリーアドレスを採用することで、いろんな社員と交流する機会があることも、良好な人間関係の構築に繋がっているとのことでした。

【16年連続新卒3年以内離職率0%】新人が辞めない居心地の良さ

同社では16年連続で新卒3年以内の離職率が0%となっています。
なぜこれほど新人が辞めないのか、先ほどお伝えした「怖い人がいない」ということ、ほどよい緩さがあることなどは非常に大きな理由です。

また、新卒時代から一定の裁量権を持たせてもらえるため、仕事を任せてもらえているという充実感を感じられるのも大きな要因となっています。

このほか、同社では極力ミスマッチや入社後のギャップが起きないように、選考段階から逆質問の時間を非常に長く設けるとともに、内定後も目安箱のような形で気軽に不安や疑問を解消できる取り組みを行っています。

働き方に関しても、年々従業員が増加していることで業務負荷を分散できていることに加え、常に業務改善を推進することで残業時間も抑制できているそうです。

そもそも同社には「残業＝正義」という考え方はないため、付き合い残業をする必要なども一切ないとのことでした。

多様なキャリアの選択肢が広がる総合職の仕事

総合職として採用された場合、7月の本配属にて以下いずれかの職種に配属されます。
※⑧⑨に関しては選考時の希望部署として挙げることはできませんが、6月末の配属面談での希望内容や適性などを踏まえ、配属される可能性はあるとのことでした。

①営業
社会福祉法人などに対し、自社開発の介護記録システムをBtoBで販売する職種です。導入を検討しているお客様に対し、自社製品やサービスのコンセプトを理解してもらうためのデモンストレーションを行うほか、東京ビッグサイトでの日本最大の福祉機器展示会へ出展するなど、様々なイベントに参加し、PR活動なども行います。

②システムエンジニア
自社開発の介護記録システムの設計を担う職種です。最新の技術だけでなく、営業やコールセンターに寄せられたお客様の生の声を活用しながら、独自のシステム開発に取り組めるのは同社ならではの特徴となっています。（※プログラマーの募集はなし）

③カスタマーサポート
システムを円滑に使っていただくための電話サポートや会員サイトでの情報発信を担う職種です。福祉の制度や会社製品を熟知し、全国のお客様に身近で、わかりやすい、丁寧なサポートを提供します。

④ユーザーフォロー
ソフトウェアを円滑に使っていただくためのシステム納品時のフォローを担う職種です。お客様の現状に即した使い方を案内するほか、システム運用後の定期的なフォロー、お客様の要望に対する運用の提案などを行います。

⑤研究・開発
介護記録の統計や分析、AI開発などを担います。自社開発の介護記録システムで得られた膨大なデータの中から開発用途ごとにデータを抽出するほか、統計学など様々な手法を用い、AI開発へと進めていくなど、時代の最先端を走る部門です。

⑥インフラエンジニア
ネットワークの保守をメインに取り扱う職種です。お客様のネットワークだけでなく、社内ネットワークの整備も行います。ネットワーク技術は日々進化しているため、常に知識をアップデートし続けることが求められます。

⑦サービスデザイナー
まだ表出していない介護業界のニーズをいち早く察知し、新しいサービスを考案します。真のニーズを汲み取るため、介護現場の知識や実情把握が必要なほか、アイデア力が問われる仕事です。

※⑧広報・企画・動画作成
システム操作説明動画や介護業界に関する動画を作成する仕事です。システムの認知度を上げるため、YouTubeでの動画作成のほか、X（旧Twitter）やInstagramといったSNS運用も行います。

※⑨管理部門（総務・経理）
会計や財務など会社運営を支えるバックオフィスの仕事です。

全部門を体験した上で希望部署を決められるのが魅力的

同社では入社から配属までの約3ヶ月間、新入社員研修を実施しています。
現場研修や全部門を体験できる全部門研修のほか、本配属後もOJT研修で、常に先輩や同じチームのリーダーがサポートしてくれるので、安心して働くことができます。

◯基礎研修（約7週間程度）
会社のルールや福祉・介護保険制度の基礎知識、自社製品に関する知識などを学びます。

◯ビジネスマナー研修（2日）
社外にて、他社の新入社員と一緒に電話応対や名刺交換、グループワークなどを行います。

◯資格研修（約7週間程度）
介護保険に関する知識を必要とする資格取得のための研修です。

◯e-Learningによるネットワーク研修（1日）
パソコンでネットワークの基礎について学びます。

◯営業研修（1日〜2日）
販促活動の一環である展示会に参加します。
実際に来場者への声掛けや製品説明、聞き取りなどを体験することができます。

◯コールセンター研修（1〜2週間）
システムユーザーから届く問い合わせの受付対応を練習します。

◯全部門研修（1ヶ月）
各部署それぞれで数日間の体験研修を行います。
本配属前の希望部署選びにおいても、参考となる機会です。

◯現場実習（2泊3日）
自社製品を導入している高齢者施設、障がい者施設にて、泊まり込みで実習を行います。
リアルな介護現場を知ると同時に、自社システムがどのように活用されているのかを知ることができます。

新人にもどんどん仕事を任せる文化

同社では新卒１年目であっても、一人の戦力として仕事を任せています。
今回取材させていただいた人事の方も入社１年目で営業をしていた時、チームの管理やお客様との交流会スケジュールの調整など、責任ある業務を任されていたそうです。

こうした責任ある役目を与えてもらったからこそ、自分自身を一人の戦力として見てもらえている、評価してもらえているという意識が芽生え、仕事に対しても高いモチベーションで取り組めたとのこと。

一定の裁量がある中、主体性を持って働くことで自分自身の成長につながる、こうした環境がケアコネクトジャパンには整っています。

また、同社では企業説明会の中で若手社員が登壇する座談会を開催しており、そこでほとんどの社員が尊敬できる先輩がいると就活生に伝えているそうです。

各若手社員で部署も所属も違う中、それぞれの部署にロールモデルとなる先輩社員がいるというのも、同社で働く大きな魅力であり、こうした頼れる存在がいるため、裁量があるからといって、決して孤独になることもありません。

ケアコネクトジャパンで働く上で理解しておくべきこと

ホワイト企業ナビ編集部では、この求人を見て入社した人が「イメージと違った」というミスマッチを起こさないよう、合わない人の特徴等についても隠さずお伝えしています。

同社の場合、1年目から責任ある仕事を任されるため、主体的に考え行動することが求められます。加えて、遊び心を持ちつつ、常に変化を求める社風であり、変化に対して柔軟に対応できることも必要となるため、日々決められたことをこなすような仕事がしたい人、仕事に遊び心は求めていない人にとっては合わない環境かと思います。

ただ、わからないことに対して冷たく当たることは決してありません。
仕事は任されますが、経験や知識がまだ少ないことは周囲も十分理解しているので、サポートしてもらいつつ、仕事を進めることができます。

このほか、同社はIT企業ですが、介護業界に特化して事業を展開しているので、介護以外の分野で仕事をする機会がない点は、事前に理解しておいてほしいとのことでした。

編集部が考えるケアコネクトジャパンのホワイトポイント

今回の取材を終えて、ホワイト企業ナビ編集部が感じたケアコネクトジャパンのホワイトポイントをお伝えします。
それは「他社にはない”緩さ”によって生まれる居心地の良さ」です。

数字を求めすぎない働き方、遊び心のある部署名などケアコネクトジャパンが持つ特徴の根底には、共通して”緩さ”がありますよね。

緩いという言葉だけを聞くと、ネガティブなイメージを持つ人も多いですが、同社は「業界を変える」という経営理念のもと、自社で開発した介護システムが約16,000事業所に導入されるなど、緩さと同時にしっかりと実績も残しています。

緩さと実績、この両立が成立する企業は日本全国を見ても本当に珍しい存在だと思います。
だからこそ、16年連続で新卒3年以内離職率が0%という圧倒的な数字になるわけです。

以上、他社にはない”緩さ”による居心地の良さこそ、ケアコネクトジャパン最大の魅力だと編集部は考えました。

ちょっと変わった会社で介護業界を変えたい、居心地の良い環境で成長したいと考えている人にこそ、ぜひ入社してほしいと感じた企業です。