この記事では、中小企業に向いている人・向いていない人の特徴や中小企業に入社するメリットについてバシッと共有していきます!
就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!
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それでは本題に入っていきますね!
「就職するなら大企業が良い!」「大企業に入社できれば安心」と考える就活生は多いですよね。
確かに大企業は安定性が高く待遇も良い傾向にあるため、魅力的に映るかもしれません。
ですが、大企業は日本企業のうちほんの一握りなので最初から選択肢を狭めてしまうのはかなり危険!
しかも中小企業には中小企業の良いところがあり、どちらが向いているかは人によって異なります。
ということで今回は、中小企業に向いている人と向いていない人の特徴、中小企業に入社するメリットを共有していきます。
自分がどんなタイプなのかを思い浮かべながら読んで、ぜひ企業選びの参考にしてくださいね。
目次
そもそも中小企業とは?
本題に入る前に、そもそも中小企業って何なのか?について確認しておきましょう。
中小企業とは、「中小企業基本法」によって決められた以下の基準を満たす企業です。
業種 | 中小企業基本法の定義 |
製造業その他 | 資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は 常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人 |
卸売業 | 資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は 常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人 |
小売業 | 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は 常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人 |
サービス業 | 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は 常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人 |
業種ごとに定められた資本金や従業員数の基準を下回る企業=中小企業ということですね。
法律や制度によって範囲が異なる場合もありますが、一般的にはこのような認識で問題ありません。
そして中小企業の基準に当てはまらない企業を一般的に大企業と呼びます。
あまり意識したことがないかもしれませんが、これを機にぜひ覚えてくださいね。
中小企業の定義についてもっと詳しく知りたい人はこちらも読んでください。
» 【中小企業の定義とは?】大企業との違いをベースに解説します!
なんとなく「中小企業=規模が小さい、有名でない」というイメージを持っていましたが、実はきちんと定義があるんですね。
【大前提】一概に中小企業と言っても千差万別であることに要注意
中小企業について説明する前に、みなさんにひとつ注意してほしいことがあります。
それは一概に中小企業と言っても千差万別であること。
先程の定義を見ても分かるように、中小企業には従業員数人の企業から300人の企業まであります。
しかも日本には約357.8万社の中小企業があり、割合で言うとなんと99.7%が中小企業に該当します。
それだけ多くの中小企業が存在するのに一括りにするのは非常にナンセンス。
実際は企業ごとに社風や働き方も異なります。
傾向として大企業と中小企業に違いがあるのは確かですが、すべての企業に当てはまるわけではないのであくまで傾向として理解しておいてくださいね。
中小企業がこんなに多いなんて知りませんでした!特徴やメリットを鵜呑みにせず、参考として捉えるようにしないといけませんね。
中小企業に入社する上での大きなメリット
就活生の中には「中小企業=ブラック企業が多い」というイメージを持っている人もいるかもしれません。
確かに待遇面や安定性では大企業より劣る傾向がありますが、もっと広い視野で見れば中小企業にもメリットはあります。
では、中小企業に入社することにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
【中小企業に入社する上での大きなメリット】
- 幅広い業務に携われる可能性がある
- 大企業よりも出世のハードルが低い企業も多い
- 新しい事業や仕事に挑戦できる可能性が高い
- 転勤が少ない傾向にある
①幅広い業務に携われる可能性がある
1つ目のメリットは、幅広い業務に携われる可能性があることです。
大企業は人数が多く事業規模も大きいため、仕事が細かく分業されている傾向があるんですよね。
たとえば、営業なら営業だけ、経理なら経理だけを担当する。
「〇〇の商品企画だけをひたすら行う」というように仕事内容が細かく分けられていることも少なくありません。
組織としてはきちんと分業化することも大切なんですが、人によってはそれが退屈に感じてしまうことも……。
一方中小企業は人数が少ないがゆえに1人で幅広い業務を担当する傾向があります。
たとえば人事と総務を兼務したり、商品企画から開発までをまるごと担当したり。
業務範囲が広いため、ジェネラリストタイプや成長志向が強い人にはぴったりなんですよね。
加えて、比較的早く仕事の全体像を掴める、幅広いスキルを習得できるというメリットにもつながります。
②大企業よりも出世のハードルが低い企業も多い
続いてのメリットは、大企業よりも出世のハードルが低い傾向にあること。
大企業は従業員数が多く高倍率を勝ち抜いてきた優秀な人材も含まれるので、出世争いが激しくなりがちなんですよね。
特に年功序列の風土が強い企業では、実力があってもすぐに出世できるとは限りません。(年齢が若すぎるという理由だけで出世できないことも普通にあります。)
その点中小企業は従業員数自体が少ないため、出世争いもそこまで激しくならないことが多いです。
しかも大企業よりも個人の成果が企業全体に反映されやすいので、実力があれば比較的スムーズに出世できる。
ベンチャー企業なら20~30代で管理職に就けることも少なくありません。
要するに、出世のしやすさで言うと中小企業の方が有利なんですよね。
「出世しなくてもいいから大企業がいい」「とにかく早めに出世したい」など考え方は人それぞれですが、後者のタイプには中小企業の方が向いていると思いますよ。
③新しい事業や仕事に挑戦できる可能性が高い
3つ目のメリットは、新しい事業や仕事に挑戦できる可能性が高いこと。
大企業は資本力とマーケティング能力が優れている一方で、ビジネスも組織もある程度できあがっている状態なんですよね。
新しいことに挑戦するというよりは、既存ビジネスを存続させるための仕事が多い。
加えて経営層との距離も遠いため、物事を決めるための承認時間も長くなりがちです。
なので、特に若いうちは自分でアイディアを出したり新しいことを始めたりする機会がほとんどありません。
一方中小企業は、若いうちから責任ある仕事を任されることも多く新しいことに挑戦しやすいです。
しかも大企業と比べ承認フローが少ないので、業務がコンパクトかつスピーディーに進む。
なので、新しい事業や仕事に挑戦するチャンスが多いという意味でも大きなメリットがあるんですよ。
④転勤が少ない傾向にある
4つ目に、転勤が少ないことも中小企業のメリットです。
企業や業種によって異なるので一概には言えませんが、大企業は支店や工場の数が多いためその分転勤も多くなりやすいんですよね。
特に総合職や営業職の場合は、数年ごとに転勤を繰り返すことも少なくありません。
転勤が全く気にならない人なら問題ありませんが、転居を伴う転勤の場合は私生活の環境もガラリと変わります。
パートナーが仕事を辞めたり子どもが転校を繰り返したりと、家族の生活に影響が出ることも。
一方中小企業は大企業と比べると事業所の数が少ないので、転勤が少ない傾向にあります。あったとしてもエリアや頻度は限られてくる。
なので、あまり転勤したくない人にとっては中小企業の方が安心して働けるかもしれません。
業務範囲や出世、転勤など実際に働く上での生活を考えると中小企業にも大きなメリットがあるんですね。
中小企業に向いている人の特徴【10選】
就活生の中には「就職するなら大企業の方が良い!」と思っている人も多いですよね。
しかし実際は、中小企業と大企業それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらに向いているかは人によって異なります。
大切なのは自分の志向や価値観に合った就職先を選ぶこと!(ネームバリューだけで選ばない!)
とはいえ、自分が中小企業に向いているのかどうかは案外分かりにくいですよね。
そこで次に、中小企業に向いている人の特徴を10個紹介していきます。
すべての中小企業に当てはまるわけではないので、あくまで傾向として理解してくださいね。
【中小企業に向いている人の特徴10選】
- 幅広い業務に取り組みたいと考えている人
- 早くから出世したいと考えている人
- 新しい事業や仕事内容への挑戦が好きな人
- 転勤したくない人・マイホームを持っている人
- 比較的少人数で活動することが好きな人
- 自分のアイデアや意見を発信するのが好きな人
- 世間体をそこまで気にしない人
- 将来的に起業や独立を考えている人
- 副業を積極的に行いたいと考えている人
- 社長や役員と話す機会を多く持ちたい人
特徴① 幅広い業務に取り組みたいと考えている人
まず1つ目は、幅広い業務に取り組みたいと考えている人。
先程も説明したように、中小企業は大企業に比べて分業化されておらず1人で幅広い業務を行う傾向があるんですよね。
たとえば商品開発の場合、大企業なら企画だけ行って開発や営業は他の担当者に渡すところを、中小企業は企画段階から世に出ていくところまで見届けられます。
また、大企業では商品企画の中でもさらに担当商品が決められていることが多く、そこを超えて仕事をするのは難しい。
要するに、決められた業務範囲で仕事をこなしていくのが大企業で、枠に捉われず幅広い業務に携われるのが中小企業。
なので、「同じ仕事ばかりじゃつまらない」「幅広いスキルを身に付けたい!」という人は中小企業の方が向いているかもしれません。
特徴② 早くから出世したいと考えている人
続いて、早くから出世したいと考えている人も中小企業に向いています。
大企業って、従業員数が多い上に高倍率を勝ち抜いてきた優秀な人材も多いんですよね。
その中で出世しようと思うと相当な努力をしなければなりません。しかも年功序列の企業も多いため、若いうちから出世するのはかなり難しい。
一方中小企業は従業員数が少ないため、出世争いはそこまで激しくありません。
大企業ほど決まりもきつくないため、実力があれば早めに出世することも可能です。
なので、とにかく早く出世したい人や実力でのし上がっていきたい人は中小企業の方がモチベーションを維持しやすいと思いますよ。
特徴③ 新しい事業や仕事内容への挑戦が好きな人
3つ目は、新しい事業や仕事への挑戦が好きな人です。
大企業は業務が細分化されており、決められた範囲の仕事をルール通りにこなしていくことが多いんですよね。
裁量権を得るには役職に就く必要があり、若いうちから新しい仕事に挑戦する機会は多くありません。
しかし中小企業は大企業に比べて社員1人1人の裁量権が大きく、ある程度自由に仕事を進められる傾向があります。
経営陣との距離が近く承認スピードも速いため、個々の意見を受け入れてもらいやすい。
なので、早いうちから新しい事業や仕事に挑戦したい人も中小企業に向いているんですよ。
特徴④ 転勤したくない人・マイホームを持っている人
先程も説明したように、中小企業は大企業と比べて転勤が少ない傾向にあります。
よって、マイホームを持っている人やさまざまな事情で転勤したくない人も中小企業に向いています。
たとえば、3年ごとに引っ越しを伴う転勤が発生する仕事。その仕事が好きであっても生活全体で考えるとどうでしょうか?
「それはちょっときついな」と感じるのであれば、転勤の頻度やエリアが限られている企業を選んだ方が良いですね。
大企業は転勤も多くなりがちなので、抵抗があるなら中小企業の方が選びやすいかと。
就活では仕事内容や待遇などに意識が向きがちですが、居住地などの生活環境もしっかり考慮するようにしてくださいね。
特徴⑤ 比較的少人数で活動することが好きな人
比較的少人数で活動することが好きな人も中小企業に向いています。
なぜなら、中小企業は社員数が少なくそれぞれの部署も少人数で構成されているから。
社員同士の距離が近くなるため、その分コミュニケーションを密に取れるんですよね。
役職や年齢に関係なく仲良くなりやすいのも中小企業の特徴です。
また、少人数だと情報共有や役割分担がしやすくなるため業務効率化を図ることも可能。
よって職場の雰囲気が自分に合っていれば非常に居心地の良い場所になるんですよ。
ただし、アットホームな雰囲気がかえってストレスになる人もいるので注意が必要です。
多くの人と関わりながら働きたいのか、少人数で密な関係を作りたいのか、自分はどちらのタイプなのかをよく考えてみてくださいね。
特徴⑥ 自分のアイデアや意見を発信するのが好きな人
6つ目の特徴は、自分のアイデアや意見を発信するのが好きな人。
大企業に入社した場合、ある程度経験を積むまでは上司の指示に従って仕事を進めることになります。
役職者でなければ経営方針や事業内容についてのアイデアは通りにくく、責任ある仕事を任されるのは5年後、10年後なんてこともザラにあります。
良くも悪くも決められた枠の中でルール通りに業務をこなさなければならないため、人によっては働きにくさを感じてしまうんですよね。
その点中小企業は比較的若いうちから大きな裁量権を持ちやすい。
新しいビジネスや業務改善の提案など、個々の意見も積極的に受け入れてくれる傾向があります。
なので、自分のアイデアや意見を発信することにやりがいを感じる人は中小企業の方が向いているかもしれません。
特徴⑦ 世間体をそこまで気にしない人
続いての特徴は、世間体をそこまで気にしない人です。
就職先企業の知名度や規模で人間の価値が決まるわけではありませんが、そうは言ってもやはり大企業勤めの方が他人から良い印象も持たれやすいんですよね。
たとえばトヨタ自動車に就職した場合、その企業名を知らない人はほとんどいないので「あのトヨタ?すごい!」「優秀な人なんだろうな」と思われやすい。
人によっては就職先のネームバリューが友人や家族との関係、結婚などに影響するケースもあります。
ですが、世間体をそこまで気にしないのであれば就職先が中小企業であっても特に問題はありません。
むしろ選択肢を広げるためには、倍率が低くなりやすい中小企業を積極的に受けた方が効率的。
なので、世間体を大切にしたいのか、それとも仕事内容や適性を重視したいのかを一度考えてみてくださいね。
特徴⑧ 将来的に起業や独立を考えている人
将来的に起業や独立をしたいと考えている人も中小企業が向いています。
なぜなら、先程説明したように中小企業は1人で幅広い業務を担当する傾向にあるから。
若いうちから責任ある仕事を任されることも多いため、比較的早く仕事の全体像を掴み幅広いスキルを身に付けられるんですよね。
しかも上層部との距離が近いので、経営側の視点や考えも吸収しやすい。
よって中小企業でビジネスモデルを習得すれば、起業や独立時の参考にできるんですよ。
仕事が細分化されている大企業でそこまでの知識やスキルを磨くのは難しい。
なので、将来的に起業・独立をしたい人には圧倒的に中小企業の方がおすすめです!
(特に少数精鋭の企業やベンチャー)
特徴⑨ 副業を積極的に行いたいと考えている人
9個目の特徴は、副業を積極的に考えている人です。
なぜなら、「副業OK」かつ「大企業」という条件にしてしまうと選択肢がかなり限られてしまうから。
経団連の「2020年労働時間等実態調査」によると、2020年時点で副業を認めている企業は22%となっています。
副業解禁の流れが強くなったとはいえ、禁止している企業も一定数あるんですよね。
その中から大企業に絞るとなれば、選択肢はかなり少なくなる。
(そもそも日本では99.7%が中小企業なので!)
なので、副業OKの企業に入社したい場合は中小企業を狙った方が選択肢は広がりますよ。
特徴⑩ 社長や役員と話す機会を多く持ちたい人
最後に、社長や役員と話す機会を多く持ちたい人も中小企業に向いています。
というのも、企業規模が大きくなるほど経営陣との距離は遠くなりがちだからです。
大企業の場合、「何年も働いているのに社長と直接話したことがない」「役員がどんな仕事をしているのか知らない」なんてケースも珍しくありません。
そのため経営視点を持って仕事に取り組むというよりは、上司から言われたことをこなしていくだけという状態になりがち。
一方中小企業は規模が小さいため、社員や役員などの経営陣と直接話す機会を持ちやすい傾向があります。
経営側の視点や熱意を聞くことにより、仕事のモチベーションも上がりやすい。
なので、社長や役員と直接話せるチャンスという視点では中小企業の方が有利と言えますね。
中小企業と大企業では仕事の進め方や経営陣との距離感も違うんですね。今一度自分の性格や将来の目標を考えてみよう!
中小企業に向いていない人の特徴とは?
ここまで読んでみて「中小企業も悪くないな」「中小企業に就職しようかな」と感じている人もいるかもしれません。
ですが、中小企業が向いていない人ももちろんいます。
より冷静な判断をするために、ここでは中小企業に向いていない人の特徴を紹介していきます。
【中小企業に向いていない人の特徴】
- 1つの仕事だけを極めたい人
- まったりと仕事してゆっくり出世したい人
- 世間体を気にする人
- 少人数の集団が苦手な人
- とにかく安定志向な人
特徴① 1つの仕事だけを極めたい人
まず1つ目に、1つの仕事だけを極めたい人は中小企業に向いていません。
なぜなら、中小企業は仕事が細分化されておらず1人で幅広い業務を行う傾向があるからです。
それをメリットとして捉えられる人なら良いんですが、特定の仕事にこだわりがある人や1つの仕事を淡々とこなしたい人にとってはデメリットになってしまうんですよね。
たとえば、本当は経理だけをやって極めたいのに人事や総務など他の業務も任されると「全部中途半端になってしまうなあ」と感じてしまう。
きっちりと役割が決まっていないことに対して、モヤモヤした感情を持ってしまう人も中小企業には向いていません。
なので、幅広く仕事をやりたいのか、1つの仕事に没頭したいのか自分のタイプをしっかり分析しておいてくださいね。
特徴② まったりと仕事してゆっくり出世したい人
続いての特徴は、まったりと仕事をしてゆっくりと出世したい人です。
中小企業は若いうちから仕事の裁量権を持ちやすく、実力次第では早くから出世できるというメリットがあります。
ですが、向上心や積極性が低い人にとってはそれがプレッシャーになってしまうこともあるんですよね。
大企業の方が仕事が楽というわけではありませんが、中小企業は裁量権が大きいがゆえに責任も重くなりがち。
よって「仕事の範囲がきちんと決まっていて指示通りにこなしていきたい」「出世は遅くても良いからまったり平和に仕事ができれば幸せ」という人にはあまり向いていません。
個人の成果やスキルを上げることよりもまったり過ごしたい人は、ある程度組織が大きくビジネスができ上っている企業の方が良いと思いますよ。
特徴③ 世間体を気にする人
3つ目に、世間体を気にする人も中小企業にはあまり向いていません。
人間の価値は就職先企業によって決まるものではありませんが、やはり知名度の高い企業に勤めていると相手に良い印象を与えやすいんですよね。
たとえば、結婚相手を両親に紹介するときも大企業勤めだと親は安心しやすい。
同級生や親族からも「できる人だ」「信頼できる」と思われやすいです。
世間体を気にしない人にとってはどうでも良い話かもしれませんが、企業のネームバリューが仕事のモチベーションや生きがいにつながる人もいます。
なので、世間体を重視する人は企業規模や知名度も含め慎重に選んだ方が良いですね。
特徴④ 少人数の集団が苦手な人
4つ目の特徴は、少人数の集団が苦手な人です。
中小企業は人数が少なく社員同士の関わりが密になりやすいですが、アットホームな雰囲気が裏目に出ることもあるんですよね。
たとえば「限られた環境の中で毎日同じ人と顔を合わせるのは窮屈」「噂話もすぐに広まってしまってこわい」など。
しかも人数が少ないと、人間関係でこじれたときに逃げ場がなくなってしまう。
簡単に言えば中小企業は「村社会」に近い環境なんです。
なので、多くの人と関わりたい人やビジネスライクな関係を好む人には中小企業の環境はあまり向いていないかもしれません。
特徴⑤ とにかく安定志向な人
5つ目に、とにかく安定を重視したい人にも中小企業は向いていません。
なぜなら、やはり大企業と比べると中小企業は安定性が低いからです。
中小企業は資本力もネームバリューも弱いため、景気の変動や顧客の変化などによって不安定になりやすいんですよね。
場合によっては経営が傾いたりボーナスがカットされたりすることもあります。
なので、まったりと長期間働きたい人や企業の安定性にこだわる人は大企業の方が向いていますね。
ただし、これはあくまで傾向というだけで「大企業=絶対安定」というわけではありません。
大企業でも業績不振になることはありますし、ニッチな分野で安定的に活躍している中小企業もあります。
「大企業だから大丈夫」「中小企業は危ない」と決めつけるのではなく、各企業の事業展開や経営方針も判断材料にしてくださいね。
中小企業には中小企業のメリットがあるものの、人によってはそれがデメリットにもなるということですね。
ホワイト企業に就職する方法
ホワイト企業に関する情報を集める中で、「結局どうやってホワイト企業に就職すれば良いの?」と悩むことが多いと思います。
内定を獲得するために選考対策はするとして、就活も転職も結局のところは「その企業との適性」で決まるんですよね。
要するに選んだ企業の人事が、「この人はうちの会社と合いそうだ」と判断してくれるかどうかで決まります。
就活や転職は適性で決まるため、エントリー企業数を増やすことが最も重要な対策となります。
(その上で、ホワイト企業に就職したい人は、それらのエントリー企業がホワイト企業である必要があります)
では具体的にどうやってエントリー企業数を確保していけば良いのか?
おすすめの手段を3つ共有しますね。
①求人サイトでホワイト企業を絞り込んで探す
ホワイト企業のエントリー数を増やすための王道的な手段が求人サイトです。
ホワイト企業への就職を考えた場合、求人サイトを利用する際には必ず「求人検索の絞り込み機能」を活用するようにしてください。
このホワイト企業ナビでは、元々「残業時間・年間休日数・離職率」に基準を設けて、それらすべて満たす企業のみを掲載しているので絞り込みの必要がないようなサイトにしています。
ですが、一般的な求人サイトはあらゆる求人が掲載されているので、ホワイト企業に就職したい人は、自分が求める「残業時間」「休日数」「離職率」「福利厚生」など、条件を絞り込んで検索することが重要です!
求人サイトとしておすすめは、求人数も多く、かつ検索機能の絞り込みが充実している「マイナビ」がやはりおすすめですね。
②就活エージェントに条件を伝えて優良企業だけ紹介してもらう
次に、ホワイト企業のエントリー数を確保する上で、就活エージェントも非常に有用です。
就活エージェントは面談を元にして、求人紹介から選考対策まで、すべて無料でサポートしてくれるサービス。
また求人サイトに公開されていない非公開求人も紹介してくれる点が強いです。
この就活エージェントを賢く利用するためには、必ず自分が求める労働条件を担当者に伝えることです。
実際に僕が就活生の時は、次のように担当者に伝えることで、紹介求人を絞り込んでいました。
【担当者に伝えた内容】
- 「プライベートの時間を重要視したいので、月の残業時間が平均20時間以内の企業で、かつ完全週休2日の土日休みの企業のみを紹介して頂きたいです。業界は現在、食品業界、化学業界、自動車業界を志望していますが、他業界も興味があります。」
就活エージェントを利用する際に、すべて担当者任せにしてしまう人が多いのですが、それだと「受かりやすい企業」を紹介されてしまうので、ホワイト企業への就職を考える人は必ず条件を伝えてください。
利用する就活エージェントですが、選ぶ視点としては「保有求人数が多くて実績があるか」です。
「ミーツカンパニー就活サポート」が全国対応かつオンライン面談にも対応していて、保有求人数と実績があるのでおすすめですね。
③逆求人サイトで得たスカウトからホワイト企業にだけエントリーする
最後に、エントリー企業数を確保する上で非常に役立つのが逆求人サイトです。
逆求人サイトは登録すると、企業側からスカウトが届くサイトなので、自動的に企業との接点を獲得できます。
逆求人サイトを利用する際は、必ず届いたスカウトの中から、自分が求める労働条件の企業だけにエントリーしましょう。
スカウト元の企業の採用情報や口コミサイトで調べたり、気になる企業だけど労働条件の詳細がない場合は、逆求人サイトのチャットにて直接企業に質問するのもおすすめです。
利用すべき逆求人サイトとしては、利用企業数の多さが最も重要なので「キミスカ」と「OfferBox(オファーボックス) 」がベストです。
以上、3つの方法でエントリー企業数を確保していくことがホワイト企業に就職する上で最も重要です。
またホワイト企業に就職する場合は、必ず「自分にとってのホワイト企業の定義を明確化すること」をしてください。
そうしないとそもそも「どんな企業が自分にとってのホワイト企業なのか」を把握できません。
ホワイト企業の特徴について、別途まとめた記事を書いているので、そちらの記事を参考に明確化しましょう。
» 【ホワイト企業の特徴20選】ホワイト企業とはどんな会社!?
とにかく「ホワイト企業のエントリー数を増やすこと」が肝になるんですね。
企業との適性は企業側からしか判断が難しい部分でもあるから、しっかりとホワイト企業のエントリー数を確保していくことが、求職者側ができる重要な行動だと言えるよね。
中小企業に関してその他よくある質問
ここまで中小企業に向いている人・向いていない人について紹介してきましたが、就職のイメージは掴めてきたでしょうか?
最後に中小企業に関してよくある質問にお答えするので、ぜひここで理解を深めておきましょう!
質問① 中小企業に向いていない人は大企業に就職すべきですか?
私は性格的に中小企業には向いていないと思います。その場合は大企業に就職すべきでしょうか?
中小企業に向いていないと感じる場合は、大企業を積極的に狙うのがおすすめです。
就活は自分に合う企業を選ぶのが基本なので、あえて中小企業に就職する必要はありません。
ただし、大企業は高倍率になりやすいので最初から大企業だけに絞るのは危険。
また、一口に中小企業といっても実際には企業ごとに働き方や雰囲気は異なります。
傾向として合わないと感じても、中には適性の高い中小企業もあるかもしれません。
なので、大企業を狙いつつ自分に合いそうな中小企業にも応募するのがベストです!
質問② 中小企業はどのように探すのがおすすめですか?
中小企業に就職したいのですが探し方がわかりません。どうすれば良い中小企業を探せますか?
中小企業を探す方法には色々あるんですが、個人的には逆求人サイトと就活エージェントを利用するのが最もおすすめです!
中小企業は非常に数が多いので、1から自分で探そうとすると結構大変なんですよね。
そんなとき逆求人サイトや就活エージェントを使えば、自分で探さなくても適性の高い企業が見つかりやすいんですよ。
就活生からの知名度が低い企業や非公開求人を知るチャンスにもなるので、まずはこの2つに登録すべきかと。
ただしそれだけでは視野が狭くなる可能性があるので、大手求人サイトや就職四季報(優良・中堅企業版)、業界地図なども組み合わせてくださいね。
中小企業の探し方をもっと詳しく知りたい人はこちらも読んでくださいね。
» 【中小企業の探し方15選】働きやすい中小企業の見つけ方を解説します!
本記事の要点まとめ
本記事では、中小企業のメリットや中小企業に向いている人・向いていない人の特徴を共有してきました。
中小企業と大企業にはそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらが向いているかは人によって異なります。
たとえば、「幅広い業務を経験できる」という中小企業の特徴に対しそれをメリットと感じるなら中小企業に向いていますし、デメリットと捉えるなら向いていません。
同じ特徴でも、それをどう捉えるかで向き不向きが変わってくるんですよね。
なので、ぜひここで紹介した特徴について自分はどのタイプなのかを考えてみてください。
ただし実際は企業ごとに働き方や雰囲気は異なります。
中小企業・大企業という括りに捉われすぎず、それぞれの企業特徴をしっかり見るようにしてください。
就活生のみなさんが、自分にとって働きやすい企業に就職できますように。
▼本記事の要点
- 中小企業基本法が定める従業員数・資本金の基準を満たす企業を中小企業と言い、それ以外を一般的に大企業と言う。
- 中小企業に向いている人の特徴は、幅広い業務に取り組みたい、早く責任ある仕事をして出世したい、転勤したくない、起業や独立を考えている、など。
- 逆に、1つの仕事を極めたい人やまったり安定志向の人、少人数の集団が苦手な人は中小企業に向いていない。
- 中小企業といってもさまざまな企業があるので、一括りにするのではなく最終的には各企業の特徴を見て判断すべき。