さまざまな産業や生活を支える流体制御機器の製造メーカー

ホワイト企業ナビ編集部です。
まずはじめに、株式会社イワキの事業内容をお伝えします。

同社はケミカルポンプ（化学薬液や気体を輸送する産業用機械）をはじめとする各種流体制御機器製品の開発・生産・販売を手掛けている製造メーカーです。

ケチャップを製造する工場で原料を運ぶポンプから医療機器の内部で使われるコンパクトなポンプ、風力発電等の発電施設や二次電池等の製造工程で働くポンプまで、幅広いフィールドで同社の製品が活躍しています。

自動車や家電製品などの機械製造や生産設備だけでなく、家庭用水の処理や医療機器、住宅設備、水族館やテーマパークにいたるまで、流体制御機器を通じてさまざまな場所で人々の生活を間接的に支えている企業です。

【東証プライム上場】不況下でも安定した売上を出せる経営基盤

同社最大の強みは「ポンプのデパート」と呼ばれるほどの、製品バリエーションの豊富さにあります。他のポンプメーカーは業界や機種を特化し、専業的に事業展開する中、半世紀以上にわたる製品開発によって構築した多品種少量生産体制は、他社にはない特徴です。

顧客が化学プラントや半導体メーカー、水処理施設、住宅設備、水族館やテーマパークなど企業から官公庁まで多岐に渡るほか、欧米やアジアなど海外に20を超えるグループ会社を有し、グローバルに事業展開できるのも、この強みがあるからにほかなりません。

上記のとおり、幅広い分野と世界中からの需要により、特定分野の景気動向に左右されにくく、コロナ禍でも過去最高売上を達成するなど、同社は不況の中でも安定した売上を出せる経営基盤を持つ東証プライム上場企業です。

【真面目で温厚な社員】落ち着いて仕事に取り組める雰囲気

同社には真面目で温厚な社員が多く、落ち着いて仕事に取り組める雰囲気が醸成されているほか、面倒見の良い人ばかりなので、新入社員も溶け込みやすい環境です。

また、若手と中堅ベテラン社員が共通の趣味を通じてプライベートで交流するなど、垣根のない関係性があることに加え、仕事においても上司や先輩から意見を求められる機会が多いため、新人や若手社員が意見を言いやすい雰囲気になっているそうです。

このほか、同社では個人でどんどん成果を上げるのではなく、チーム全体で成果を上げるスタイルを確立しているため、社員同士のコミュニケーションも多く、お互い助け合いながら仕事を進めているとのことでした。

キャッチフレーズは”Change and Challenge”

「Change and Challenge（チェンジアンドチャレンジ）」
これは同社のキャッチフレーズです。65年以上の歴史や実績はあるものの、現状に満足することなく、常に挑戦することをイワキでは大切にしています。

新製品開発の取り組みにおいてもこの姿勢が鮮明に表れており、同規模の会社にはないレベルの研究開発用の技術センターを作るなど、積極的な設備投資による研究開発環境の構築によって、社員の挑戦を全面的にバックアップしています。

また、同社には「粘り強く諦めない」という文化が根付いています。
技術開発や営業など職種に関係なく、全員がお客様第一の仕事を徹底し、泥臭く取り組むことにこだわっている点は、同社ならではの社風です。

【月平均残業約7時間】残業の”見える化”による時間管理を徹底

同社には「今まで◯◯だったからそのままでいい」という考え方はありません。
働き方の部分においてもこの考え方が浸透しており、目の前の手間を惜しむことなく、ペーパーレス化や業務効率化にも注力しているとのこと。

また、同社ではサービス残業などを生み出さないよう時間管理を徹底しており、数字による残業の”見える化”によって、全体の残業抑制や時間管理に対する意識を高めることで、今では月平均残業7.19時間という低い数値を実現しています。

このほか、年間休日125日と休みの数も多いことに加え、寮や社宅、住宅手当など住宅関連の福利厚生も充実しており、男性社員の産休育休の取得も年々増えるなど、働きやすい環境づくりによって、ワークライフバランスを積極的に推進しています。

各種流体制御機器の開発や設計を担う技術開発職の仕事

今回募集している技術開発職は、ケミカルポンプやシステム製品（装置）、コントローラー、センサー、ソフトなどの開発・設計を担う職種です。

入社後は配属された部署に応じてそれぞれ担当の機種を持ち、新製品の開発、既存製品の後継機開発、ラインナップの拡充、カスタマイズ設計、ソフト開発・組み込みなど、製品化までのさまざまな開発業務に携わります。

お客さまや協力会社、他部署とのコミュニケーションを取りながら、柔軟な思考を持って課題解決へと進むことが求められるポジションです。
（※職種別採用となるため、入社後は技術開発部門に配属）

段階的に知識やスキルを磨きながら成長できるので安心

入社後の新入社員研修では、まず本社で1週間程度の社内規則やビジネスマナーに関する研修を受け、その後は製品研修という形で、約1ヶ月間、埼玉工場で製品知識等を学びます。

技術系職種の場合、新入社員研修が終わると配属となります。
OJTによる丁寧な育成によって、一人ひとりテーマに沿って先輩の指導を受けながら技術や知識を磨くほか、役員陣に向けた成果発表会なども用意されています。

また、上記のほかに社内外の各種研修、コンプライアンスやハラスメントなど多種多様なコースがあるeラーニング、外部機関による英会話教室、階層別研修など、自己研鑽のための各種研修制度も充実しています。

カバーする領域が広いからこそ技術者として大きく成長できる

同社の技術開発職の場合、大きなメーカーなどに比べて業務が細分化されておらず、一人ひとりの社員がカバーする領域が広いため、さまざまな業務に携わることができます。

もちろんそれだけ覚えることも多く、大変な側面もありますが、さまざまな技術や知識に触れることで、非常に幅広い知識やスキルを持った技術者に成長できる点は、同社ならではの成長環境といえます。

そして何より、製品自体は一般の人々の目に触れる機会が少なく、目立たないものですが、自動車や家電製品などあらゆる産業を通じて、人々の生活を間接的に支えるという非常に社会貢献度の高い仕事に携われるのは、同社で働く大きな魅力です。

イワキで働く上で理解しておくべきこと

ホワイト企業ナビ編集部では、この求人を見た人が入社後に「イメージと違った」というミスマッチを起こさないよう、合わない人の特徴等についても隠さずお伝えしています。

同社の場合、いわゆるベンチャー気質の人には合わない環境です。
評価制度などは今まさに変化している真っ最中であり、まだ年功序列的な側面が残っている部分もあるため、成果主義でどんどん数字を上げたい人などとはミスマッチとなります。

また、同社ではお客様第一で粘り強さを大切にしているからこそ、営業であればお客様からの厳しいご意見、技術職であれば個別の仕様変更や納期希望など、時には泥臭く大変な部分もある点は、事前に理解しておいてほしいとのことでした。

編集部が考えるイワキのホワイトポイント

今回の取材を終えて、ホワイト企業ナビ編集部が感じた株式会社イワキのホワイトポイントは以下の2点です。

①入社後も安心して長く働ける経営基盤
他社にはない多品種少量生産体制という強みを活かした幅広い業界と世界中からの需要により、特定分野の景気動向に左右されにくく、不況下でも安定した売上を出せる経営基盤があるため、入社後も安心して長く働き続けられる点は、まさに同社のホワイトポイントです。

②働きやすい環境づくりを推進する姿勢
「月平均残業7.19時間」「年間休日125日」といった数字に加え、住宅関連の充実した福利厚生や産休育休の取得推進など、社員それぞれが働きやすい環境づくりを推し進めていることがしっかりと証明されている点は、同社のホワイトポイントだと感じました。

以上の2点こそ、ホワイト企業ナビ編集部が感じた同社のホワイトポイントになります。
「社会貢献性の高い仕事がしたい人」「社風や文化に共感した人」「イワキならではの成長環境に魅力を感じた人」にこそ、ぜひ注目してほしい企業です。