自動車分野で事業展開する設計技術専門のプロ集団

ホワイト企業ナビ編集部です。
まずはじめに、株式会社テクノアシスト糟谷設計の事業内容をお伝えします。

同社は大手自動車メーカーなどのクライアントとともに、自動車に搭載する製品の設計などを手掛ける設計技術会社です。自動車機器の設計を担う機器事業部、回路設計などを担う電子事業部、制御系やIoTアプリのソフト開発などを担うソフトウェア事業部の3事業部が設置されています。

また、製品そのものの設計だけでなく、製品を生み出す設備も設計しており、製品設計と設備設計の両方を展開しているのは珍しい業態とのこと。

元々は設備設計専門の会社でしたが、製品を作る工程を熟知している強みを活かし、製品設計も事業展開するようになったという歴史があります。

【世界屈指の技術力】世界を相手に最先端の自動車技術で活躍

自動車業界は日本経済の根幹を担っており、日本の自動車は世界でも屈指の技術力を誇る中、同社はまさにその領域で活躍している企業です。これまで国内に留まらず、世界中の自動車関連技術を相手に競い続けてきた実績があります。

常に進化が求められ、競争も激しい自動車業界において、2023年で創業39年を迎える同社の歴史は、業界の中でも長く、安定した経営基盤があることがわかります。

また、多くのライバルがいる中で、ここまで歴史を築けたということは、それだけ安定したクライアントからの需要と、それに応える高い技術力があることを証明しています。

【経営層は全員元技術者】現場への理解が高い組織

テクノアシスト糟谷設計には、ある大きな特徴があります。
それは「経営層が全員技術者出身」ということです。

同社の業界は、自社の技術者がクライアント先に常駐して開発するケースが多く、より多くの人材を迅速に対応させることが重要です。つまり、人を集めることに長けた経営者が求められるため、人材業界出身の経営者も多くいるとのこと。

その中で、社長をはじめ経営陣全員が技術者出身というのは同社の大きな特徴であり、経営陣が現場を理解しているというメリットが生まれています。

現場の大変さや難しさなどを十分に理解していることから、より現場の技術者に寄り添った経営を実現でき、技術者が本当に働きやすい環境を整えることができる点は、同社ならではの魅力といえます。

【社員を守る】創業から会社都合の解雇は一切なし

同社の歴史を語る上で、編集部が強く印象に残ったのは「創業から現在に至るまで、会社都合での解雇は一切していない」という点です。

景気が安定している時期であれば、他社においても解雇されることは少ないですが、これまでリーマンショックなど世界的な不景気に陥った際には、経営悪化などを理由に解雇を行う企業が頻発してきました。

同業他社でも解雇が行われる中、同社ではどのような社会情勢になろうとも一切会社都合による解雇をしていません。このエピソードを聞いて、社員を守るという姿勢が鮮明に出ている企業だと編集部は強く感じました。

景気や社会情勢などは、一個人でどうにかできる話ではないため、企業で働く上で常につきまとう大きな不安の一つですが、同社に入社すればそのような不安を抱えることなく働くことができますよ。

【新卒離職率0%】高い有休取得率など労働環境が充実

厚生労働省が令和4年に実施した「就労条件総合調査」によると、労働者全体の有給休暇取得率の平均は58.3％ですが、同社は77％という高い数字を誇っています。

また、同社の新卒離職率は0%です。なぜここまで休暇の充実や離職率の低さを実現できているのか、取材をとおして2つの要因を知ることができました。

1つ目は人材開発専門会社の講師による研修や定期面談で人間力強化を図っていること。同社では同一の専門講師が長年担当しているため、自社への理解も深く、研修や面談の内容が的確かつ社員にとって有益な機会となっています。

2つ目は、コミュニケーションの重要性を全社でミッションとして共有していること。新卒社員が入社当初、在宅勤務で相談しづらい状況だと知り、業務スタイルを変更した結果、会話の中で質問できるようになるなど、打ち解けることができたそうです。

このエピソードからも伺い知れるように、コミュニケーションを重視した取り組みによって、新卒を含めた”社員が孤立しない環境”があるからこそ、新卒の離職率も0％を実現できているとのことでした。

このほか、東京商工リサーチが発刊する、地域と人と企業のトライアングルを結ぶ地域密着の優良企業紹介雑誌「ALEVEL（エラベル）」にて、4年連続優良企業認定を受けるなど、社外からも評価を受けている企業です。

まだ世の中にない製品を生み出す設計エンジニア職

設計エンジニアとして入社後は、機械設計、電子設計、ソフトウェア設計のいずれかに配属されます。入社から約2ヶ月間は安城事業所でビジネスマナーや専門知識の研修を行うほか、配属後もブラザー・シスター制度で先輩社員がマンツーマン指導を行います。

また、現場に出てからも常にチーム体制で稼働するため、相談しやすい環境です。社員の平均年齢は33歳と非常に若く、近い世代の先輩が多いことも安心できる大きな要素ですね。

＜各部門の内容＞
◯機械設計
・産業機器の設計
・自動車搭載機器等の設計・解析・評価

◯電子設計
・アナログ、デジタル回路設計
・EMC、信頼性評価
・量産対応 他

◯ソフトウェア設計
・エンジンECU組み込みソフト設計
・F-IoTソフト設計　他

【生涯設計に携われる】設計特化の企業ならではの魅力

同社のエンジニアは設計に特化したスペシャリスト達であり、そもそも同社は設計部門に特化した会社のため、入社すれば一生涯設計に携わることができます。

この点は、設計以外の経験もしたい人にとっては物足りないと感じるかもしれませんが、逆に設計のスペシャリストを目指す人にとっては、この上ない環境です。

また、先述したとおり、同社は自動車分野で世界と戦う集団なので、取引先も大手企業などが多く、要求されるレベルも非常に高度になる一方で、最先端の自動車技術を学び続けることができます。

事実、世界初の機能を搭載した製品も生み出すなど、まだ世の中にない製品を自分の手で生み出すことができるのは、同社で働く上で、大きなやりがいになります。

【月平均残業15.6時間】長時間労働を生まない仕組み

世界最先端の自動車分野で仕事をするとなると、過酷な労働環境をイメージする人も多いかと思います。しかし、同社ではそうした労働環境はありません。

毎月、人事部や衛生委員会にて社員の業務負荷状況を管理調整することで、長時間労働が生まれない仕組みづくりを行っているほか、常にチーム体制で稼働することで個々にかかる負荷を分散し、個人に無理な負荷がかからないようにしています。

先述した有休取得率の高さや新卒離職率の低さはもちろん、月平均残業15.6時間という数字を実現できているのも、こうした全社的な取り組みの成果にほかなりません。

テクノアシスト糟谷設計で働く上で理解しておくべきこと

ホワイト企業ナビ編集部では、利用した人が入社後に「イメージと違った」というミスマッチを生み出さないよう、合わない人の特徴なども隠さずお伝えしています。

同社の場合、試行錯誤や考えることが苦手な人には合わない環境です。同社が携わるのは自動車分野であり、設計した製品に問題があれば、交通事故など人の命に関わります。

そのため、製品の品質は徹底追求する必要があり、問題に直面した際、責任感をもって試行錯誤することが求められます。こうした品質追求があるからこそ、世界最先端のフィールドで活躍し続けることができています。

このほか、業態を見て派遣会社だと勘違いする人もいますが、同社は自社拠点で設計を行っており、クライアント先に常駐する場合でもあくまで同社の社員という身分で業務を行うため、決してただ人を派遣するだけの会社ではない点は理解しておいてください。

編集部が考えるテクノアシスト糟谷設計のホワイトポイント

今回の取材を終えて、ホワイト企業ナビ編集部が感じたテクノアシスト糟谷設計のホワイトポイントは「業務面・働く環境面の両方に対して追求し続ける姿勢」です。

自動車分野において、世界を相手に最先端のフィールドで戦っているのがテクノアシスト糟谷設計という企業であり、そのフィールドで戦い続けるためには、常に技術を追求しなければなりません。

その中で、39年という長い期間に渡って、第一線で活躍できているということは、常に新しい技術を追い求めてる何よりの証拠です。

また、有休取得率の高さや新卒離職率の低さ、残業時間の抑制など、すでに社員の働く環境面は充実しています。しかし、社員の方は「まだまだ課題もあり、成長過程の途中です。」と、今の状況に満足していませんでした。

上記のとおり、業務面と働く環境面の両方に対して、現状に満足することなく、高い理想を追い求めている姿こそ、同社の魅力だと編集部は感じました。

どんな壁や社会情勢の変化があろうと、こうして変化を恐れず、追求し続けていける企業こそ本当に安定している企業であり、働きやすい環境下において、高いレベルで世界と戦いたい学生にこそ入社してほしいと心から感じた企業です。