【機械メーカー×化学品商社】2つの顔を併せ持つユニークな会社

ホワイト企業ナビ編集部です。
まずはじめに、巴工業株式会社の事業内容をお伝えします。

同社は、遠心分離機などの製造販売を行うメーカー機能（機械事業）、世界中の化学工業製品の輸入販売を行う商社機能（化学品事業）という、全く性質の異なる2つのコアビジネスで構成されている非常にユニークな会社です。

機械メーカーとしては、環境保全や化学工業、食品、エネルギー、医療など多岐にわたる産業を支え、化学品商社としては、鉱産物や樹脂、添加剤、半導体関連部材、レアメタルなど様々な材料を取り扱うなど、幅広い分野に高い技術と優れた商品を提供しています。

＜事業内容＞
◯機械事業：遠心分離機をはじめとする各種分離機および応用装置・関連機器の製造・販売
◯化学品事業：化成品、工業材料、無機材料、電子材料、合成樹脂、洋酒類等の輸出入販売

【東証プライム上場】設立以来一度も赤字がない安定企業

同社は東証プライム上場という盤石の経営基盤を持ち、1941年の設立から80年以上に渡って、これまで一度も赤字・リストラなしという堅実な経営を続けている安定企業です。

全く異なる2つのコアビジネスそれぞれで強みや実績を持ち、非常にバランスの取れた事業展開をしているからこそ、これほどまでに安定した経営を実現できています。

◯国内で圧倒的なトップシェアを誇る遠心分離機のパイオニア｜機械事業
同社は日本における遠心分離機のパイオニアとして、これまで数多くのスタンダードを生み出しており、今では国内で圧倒的なトップシェアの地位を築いています。また、ニッチな分野において、高い技術力やノウハウを生かしたオーダーメイドによる製造を行っており、メンテナンスなど長期的な需要もあるため、安定的な売上が生まれています。

◯ニッチトップの専門商社｜化学品事業
高機能で付加価値の高い最先端品を提供できる「商品力」、多様な顧客ニーズに対応できる豊富な「製品知識」を有し、取り扱い商品は25,000種類以上となるなど、世界各国のニッチで高付加価値な商品を市場に提供できるのが、同社の商社機能における強みです。

【壁がない関係性】お互いの顔と名前が一致する規模感

同社では上司を役職名ではなく”さん付け”で呼んでいるほか、上司から部下や後輩に相談する機会もあるなど、上司との距離が近く、いい意味で壁がない関係性が生まれています。

また、部下や後輩が新しいチャレンジの中で相談した際には、特に歓迎ムードで親身になってサポートしたり、一緒になって考えてくれるなど、チャレンジを全力で後押ししてくれる人ばかりだそうです。

このほか、同社の従業員数は単体で461名（2023年10月31日現在）、各部門単位で分けるとさらに小規模となっており、お互いの顔と名前が一致する規模感であることも、垣根のない関係性が生まれる一つの要因になっているとのことでした。

【人を大切にする会社】挑戦を全員で後押しするスタンス

「従業員に生きがいを見出す場を提供する。」
これは同社が掲げる3つの経営理念のうちの1つの言葉です。

この経営理念の実現に向け、それぞれの従業員がやりがいや働きがいを感じながら働くことができるよう、同社では従業員の挑戦を全員で後押しするスタンスを大切にしています。

また、新卒含め、若い人にもどんどん活躍してほしいと考えており、若手のうちから積極的に仕事を任せているとのこと。ただ任せるだけでなく、しっかり周囲でサポートしながら成長を後押ししているため、安心して新しいことに挑戦できる環境となっています。

【月平均残業6.2時間】仕事が終われば帰るという考え方が浸透

同社には長く働いてる人が偉いというような文化はなく、上司や先輩が残っているから帰りづらいといった、いわゆる付き合い残業のような雰囲気も一切ありません。

そのため、自分のタスクが終われば帰るという働き方が全社的に浸透しており、月平均残業も6.2時間という少なさを実現しています。そもそも、残業が前提となるような仕事量を設定しておらず、適正な業務負荷となっているため、残業自体が生まれにくい環境です。

また、平均有給休暇取得日数14.6日・平均取得率83%という高い数字が示すとおり、休みが取りやすいことに加え、社員寮を完備し、住居にかかる月々の経済的負担もサポートするなど、プライベートも大切にしながら働くことができます。

【職種別採用】機械メーカー営業と専門商社営業に分かれる営業職

同社の営業職では、機械事業に携わる「機械メーカー営業」、化学品事業に携わる「専門商社営業」をそれぞれ募集しています。なお、同社では職種別採用を実施しているため、配属職種ごとに選考を行い、入社後の配属も希望した職種への配属となります。

◯機械系セールスエンジニア（機械メーカー営業）
国内官公庁、国内外の化学工業・食品・鉄鋼業などを顧客業種とし、個別受注生産の遠心分離機を販売しています。見積りや仕様決定、工場やプラントメーカーとのやりとり、実験や性能確認などにも携わります。

◯化学系セールスエンジニア（専門商社営業）
顧客であるメーカーにとって、より価値のある先端商品の提案営業を行います。それと並行し、世界中から特長ある原料・素材・製品を見つけ出したり、新技術や用途の開拓を行うことも重要な仕事となります。

【充実した教育体制】自己啓発支援や英語教育にも注力

新入社員研修については、配属部門によって内容が異なります。
それぞれの流れや各種教育研修制度については、以下のとおりです。

＜機械メーカー部門＞
①全体研修（会社概要や社会人マナーなど｜1週間程度）
②工場研修（工場で実際のモノづくりなどについて学ぶ｜約2ヶ月間）
③配属（OJT研修：事前に研修を受けたOJTトレーナーの先輩社員によるサポート）

＜化学品商社部門および管理部門＞
①全体研修（会社概要や社会人マナーなど｜1週間程度）
②配属（OJT研修：事前に研修を受けたOJTトレーナーの先輩社員によるサポート）

＜各種教育研修制度＞ ※一部抜粋
・フォローアップ研修（業務内容のプレゼン、グループディスカッション等）
・自己啓発支援（各種E-learning、通信教育費用補助、資格手当等）
・英語教育（海外語学留学（選抜型）、英語学習アプリ、英会話通学補助等）
・その他（管理職研修、階層別研修、コンプライアンス研修、メンタルヘルス研修等）

自分自身が社会や日常を支えているという実感が持てる

機械事業であれば下水処理や食品加工、衣類の素材づくりなど、化学品事業であればパソコンやスマートフォンなど、各事業とも日常生活に不可欠なものを手掛けています。

そして、それらはすべて、自分自身の日常生活にも不可欠なものであり、普段から自分が携わった製品を目にする機会も多くあります。

職種に関わらず、自分の仕事が社会や人々の日常生活を支えているという実感、自分が携わった製品を目にすることで感じられるやりがいや達成感、この両方をしっかりと感じながら働ける点は、巴工業ならではの魅力だと編集部は感じました。

巴工業で働く上で理解しておくべきこと

ホワイト企業ナビ編集部では、この求人を見た人が入社後に「イメージと違った」というミスマッチを起こさないよう、合わない人の特徴等についても隠さずお伝えしています。

同社の場合、社員の挑戦を大切にしているからこそ、自分がこれから何をしたいのかなどを求められる機会もあります。そのため、ただ言われたことだけを最低限こなしたい人やぶら下がり思考の人には合わない環境です。

また、どの部門や職種においても、それぞれの立場でさまざまな人と関わる機会があることから、周囲とのコミュニケーションが苦手だったり、日常会話など何気ないコミュニケーションにも抵抗がある場合は、ミスマッチとなる可能性があります。

編集部が考える巴工業のホワイトポイント

今回の取材を終えて、ホワイト企業ナビ編集部が感じた巴工業株式会社のホワイトポイントは以下の2点です。

①入社後も安心して長く働ける安定企業
これまで一度も赤字・リストラなしという堅実な経営を続けているほか、全く異なる性質の2つの事業柱があるため、非常に経営のバランスもよく、入社後も安心して長く働き続けられる点は、まさに同社のホワイトポイントだと感じました。

②「働きやすさ×やりがい」の両立
社員同士の壁がない関係性や残業の少なさ、休みの取りやすさなど、同社には働きやすい環境が整っています。また、若手のうちから仕事を任せ、社員の挑戦も後押しするなど、やりがいを持って働ける環境もあります。働きやすさとやりがい、この2つの両立を実現している点は、同社ならではのホワイトポイントです。

以上の2点こそ、ホワイト企業ナビ編集部が感じた同社のホワイトポイントになります。
「社会貢献できる仕事に興味がある人」「安定企業で働きたい人」「若いうちからどんどん挑戦してみたい人」にこそ、ぜひ注目してほしい企業です。