【リース業界はやめとけ?】就職するのはやばいのか徹底調査!

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求職者のみなさん、こんにちは!

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(これまで7年間、ほぼ毎日、スタバにこもって1500以上の記事を書き続けてきました。就活や転職についての知識は誰にも負けない自信があります!… その代わりに友達が少なく、寂しく生きていますが笑

今回はリース業界について調査していきます。

リース業界とは、資産(オフィス機器、産業機器、航空機、医療機器など)を一括で仕入れ、企業に貸し出すリース事業を生業とする業界です。

僕が就活生の時も、実は少し見ていた業界で、僕が考える結論としては「リース業界の中には非常におすすめの企業もある」でしたね。

この記事を通して、リース業界に就職するのはやめとくべきなのか、反対にリース業界の魅力はどんなところにあるのか徹底解説していきます。

志望業界の1つとして、リース業界が気になっていたので、なぜ一部から「リース業界はやめとけ」と言われるのか詳しく知りたいです!

リース業界はやめとけと言われる理由

リース業界はやめとけと言われる理由について調べたところ、理由は大きく3つありました。

【リース業界はやめとけと言われる理由】

  • 営業が厳しいから
  • リース業界の将来性が疑問視されているから
  • リース業界の中でも取り扱い業界によって離職率が高いから

①営業が厳しいから

まずリース業界はやめとけと言われる理由に、営業の厳しさがあります。

中でもコピー機や複合機などのリース営業は厳しいという意見がありました。

たしかにコピー機や複合機は、重機などのリースに比べて単価が低いため、営業件数も多く必要なのでしょう。厳しいことが予想されますよね。

一方で、既存の法人に営業するルート営業の会社もリース業界には多いようで、あくまで厳しいという声が見られるのは新規開拓営業だという点を考慮する必要がありそうです。

②リース業界の将来性が疑問視されているから

次に、リース業界はやめとけと言われる理由が将来性です。

日本国内のリース取扱高の推移を見ると、2005年が7.9兆円あったのに対して、2008年のリーマン・ショックなどの影響を受け、2011年には4.6兆円まで下がりました。

そして近年の取扱高を見ると、2022年の取扱高は4兆3106億円*となっています。

*引用:公益社団法⼈リース事業協会「リース統計 (2022年度)」

たしかに2005年の取扱高と比較すると、そこをピークとして上がっていないため、将来性はないのではないかと疑問視される理由が納得できますよね。

ですがこれはあくまで業界全体の数字であり、企業単位で見ることが重要な点は頭に入れておく必要があるでしょう。

③リース業界の中でも取り扱い業界によって離職率が高いから

最後、リース業界はやめとけと言われる理由は、取り扱い業界によって離職率が高いからです。

先に話したとおり、例えばコピー機や複合機のリースで新規開拓の営業となると、離職率が高いことは容易に予想できますよね。

一方で、労働環境はリース業界の中でも企業によって大きく異なる点には注意が必要です。

例えば、三井住友ファイナンス&リースは平均残業時間が9.1時間と非常に短い。

一方で、みずほリースは平均残業時間が25.8時間と、日本企業の平均残業時間と比較すると平均値ですが、三井住友ファイナンス&リースに比べると残業が多いですよね。

このように大手リース会社を比較しても残業時間がこれだけ違う。

結論、リース業界全体だけ見るのではなく、しっかりと企業単位で見ることが重要だと言えますね。

ちなみに別記事にて、リース業界の中でも労働条件の良いホワイト企業を調査した記事も書きました。

「リース業界の中で労働条件が良い企業が知りたい」という方は、ぜひ合わせて読んでみてください!

» 【リース業界のホワイト企業10選】見分け方も徹底解説!

なるほど!新規開拓営業だと営業が厳しかったり、業界全体で見ると2005年の取扱高の方が高かったりして将来性を疑問視されている。こうした理由でリース業界はやめとけと言われることが多いんですね!

リース業界の魅力

ここまでリース業界はやめとけと言われる理由を調査してきました。

反対に、リース業界の魅力、つまりは就職するメリットも合わせて確認したいですよね。

僕が調査した結果、リース業界の魅力としては以下の点が挙げられます。

【リース業界の魅力】

  • 新規開拓営業ではない場合は営業しやすい
  • 若いうちから企業の社長や役員と関われる
  • 年収が高い企業も多い

魅力①新規開拓営業ではない場合は営業しやすい

リース業界の1つ目の魅力は、新規開拓営業ではない場合、定期的に既存企業の更新があるためルート営業としての仕事がしやすいことが挙げられます。

「リースを継続するかどうか」は企業側で既に決まっている場合が多く、ルート営業の営業難易度は比較的低いと予想することができますよね。(もちろん他社への切り替えなどあるため、一概に簡単とは言えませんが)

魅力②若いうちから企業の社長や役員と関われる

次にリース業界は、営業相手が企業の社長や役員クラスになる場合が多いです。

それゆえに若いうちから、様々な業界の社長や役員と接点が持てるのは魅力だと僕は思います。

特に中小企業やベンチャー企業の社長や役員は熱量が高く、良い刺激がもらえる可能性が高いのと、広く業界を知ることにも繋がって視野が広がるためキャリアに非常に有利な経験ができるのは魅力です。

魅力③年収が高い企業も多い

マイナビエージェントが発表しているデータを見ると、リース業界の平均年収は464万円でした。

この年収は金融・コンサルティング業界の中では真ん中に位置する金額ですが、他の業界と比較すると高めの平均年収だと言えます。

一方で、平均年収の高い企業の有価証券報告書を参考にすると、三井住友ファイナンス&リースが883万円。

みずほリースが874万円。オリックスが871万円と、リース業界に属する企業の中には平均年収の高い企業があることが分かります。

なるほど!リース業界にはこうした魅力があるんですね!これらの魅力と「やめとけ」と言われる理由を比較し、自分に向いているか考えることが重要ですね!

リース業界への就職が向いている人の特徴

ここまでリース業界はやめとけと言われる理由と、反対に魅力まで解説してきました。

この章では、結論としてどんな人がリース業界への就職に向いているのか解説していきます。

【リース業界への就職が向いている人の特徴】

  • コミュニケーション能力が高い人
  • 財務関係の知識に詳しくなりたい人
  • 幅広い業界の知識を得たい人

特徴① コミュニケーション能力が高い人

リース業界への就職が向いている人の特徴1つ目は「コミュニケーション能力が高い人」です。

とくに、営業職を希望する方が当てはまりますが、リース業界は多くの業界の方から課題やニーズをヒアリングする必要があります。

そのため、顧客とのコミュニケーションは、他の業界以上に気を遣う必要があるんですよね。

以上のことから、コミュニケーション能力に自信のある方は、リース業界に向いていると言えます。

特徴② 財務関係の知識に詳しくなりたい人

リース業界への就職が向いている人の特徴2つ目は「財務関係の知識に詳しくなりたい人」です。

冒頭でお伝えした通り、リース業界は、リース契約に関する税務関係の専門知識が必要となります。

また、リース業界は、取引先が経営破綻などした場合は、大きな損害を被るので、取引先の財務分析は必須です。

そのため、仕事をする中で必然的に財務関係の知識は身についていきます。

財務関係の知識は、どこの業界でも重宝されるスキルであり、財務関係に詳しくなりたい方はリース業界への就職は向いていると言えます。

特徴③ 幅広い業界の知識を得たい人

リース業界への就職が向いている人の特徴3つ目は「幅広い業界の知識を得たい人」です。

と言うのも、リース業界は、多くの企業へ適した設備を貸し出すことでその企業の課題解決をおこないます。

そのため、必然的に多くの業界人と関わることになり、幅広い業界の知識が身につきやすいです。

以上のことから、幅広い業界の知識を得たい方は、リース業界に向いていると言えます。

一概にリース業界はやめとけと鵜呑みにするのではなく、あくまで「自分はリース業界に向いているか」更には「リース業界のこの企業に向いているのか」まで考えることが重要ですね!

【補足】リース業界はホワイト業界か?

次にこの章では、補足的に情報を書いていきますね。

まず気になるのが、リース業界はホワイト業界だと言えるのかという点。

これについて考える上で、そもそも「ホワイト企業」の定義は曖昧であることに注意が必要です。

明確にホワイト企業の定義は存在しないんですよね。

それゆえにホワイト業界の定義も存在しません。

ですが、基本的にホワイト企業とは、働きやすい労働環境や条件が整った企業を指すことが多く、この記事を掲載しているホワイト企業ナビでは、以下の3点をすべて満たす企業をホワイト企業として考えています。

【ホワイト企業ナビが定義するホワイト企業】

  • 月の平均残業時間25時間未満
  • 年間休日120日以上
  • 3年後離職率30%未満

ホワイト企業かどうかを見分ける上で、1つの指標だけで判断しないことが重要です。

例えば、残業時間が短くても休日が極端に少ない企業はホワイト企業だと言えないですよね。

では、ことリース業界においては上記の3条件を満たす企業が多いのか?

残念ながらリース業界の残業時間や年間休日、離職率に関する調査データはありませんでした。

よって「リース業界はホワイト業界か?」と考えるのではなく、企業単位で「リース業界の◯◯はホワイト企業か」と考える必要がありますね。

例えば、この記事で何度も紹介しているみずほリースですが、2022年度の公開情報を見ると、以下のとおりでした。

  • 一月当たりの社員の平均残業時間 20.4 時間
  • 年間休日120日以上
  • 平均勤続年数は男性で15.8年(3年後離職率の明確なデータはありませんでした)

こうして見ると、みずほリースは多くの人にとってホワイト企業と判断できるでしょう。

このように業界に関するデータが少ない時は、企業単位でホワイト企業かどうか判断することが重要です。

ホワイト企業の特徴に関しては、下記の記事で詳しく解説しているので合わせて読んでくださいね。

» 【ホワイト企業の特徴20選】ホワイト企業とはどんな会社?

リース業界の労働条件のデータがない場合は、企業単位で自分にとってのホワイト企業か判断することが重要なんですね。

本記事の要点まとめ

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました!

リース業界は、普段関わりがないからこそ、就活生からの知名度が低く、穴場な企業も多い業界です。

この記事を通して、そんなリース業界の懸念点から魅力まで理解してもらえたなら嬉しいです!

今後も、このホワイト企業ナビを通して、本当にキャリアに役立つ”本質的な情報”を書いていきますね。

ぜひこれからも読んでもらえると嬉しいです!!

【本記事の要点まとめ】

  • リース業界とは、資産(オフィス機器、産業機器、航空機、医療機器など)を一括で仕入れ、企業に貸し出すリース事業を生業とする業界
  • リース業界はやめとけと言われる理由としては「営業が厳しいから」「リース業界の将来性が疑問視されているから」「リース業界の中でも取り扱い業界によって離職率が高いから」などの理由が挙げられる
  • 一方でリース業界の魅力は「新規開拓営業ではない場合は営業しやすい」「若いうちから企業の社長や役員と関われる」「年収が高い企業も多い」という点が挙げられる
この記事を書いた人

就活マン(藤井智也)

日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営。
大学時代に中堅大学から超高倍率の食品メーカーからの内定を獲得後、1年で退社し独立。これまで執筆した就活記事は1200記事を超える。

この記事を監修した人

藤九 亮輔

国家資格「キャリアコンサルタント」を保有。
元大学キャリアセンター職員。
就活記事のライター歴5年。現在はホワイト企業ナビの編集部として活動中。

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