この記事では、優良企業を見分ける時に確認しておきたい「12の基準」についてバシッと共有していきます!
就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!
累計2300万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。
どんな人が書いているか分からない記事は信頼できないと思うので…
まずは簡単に自己紹介をまとめました!
また、この記事を掲載している「ホワイト企業ナビ」は、就活や転職活動をした時に感じた次の思いから立ち上げました。
「ブラック企業の求人を掲載するなよ!残業が短くて休日が多い企業だけ教えてよ!」
同じ思いを持つ就活生や転職者の方は、ホワイト企業ナビを使ってくれると嬉しいです!
それでは本題に入っていきますね!
みなさんは、ある企業が優良企業かどうかを見分ける時にどんなところをチェックしていますか?
いろいろな視点があるかと思うのですが、1つはっきり言えることがあります。
それは「優良企業の基準を自分の中で明確にしておくことはとても重要ですよ!」ってことです。
求人では大半の企業が自社の良い部分・アピールしたい部分を強調しています。
求人”広告”って言い方もあるぐらいですから、普通に考えて自社の悪い部分はあまり前面に打ち出さないですよね。
だから、どの求人を見ても素晴らしい企業ばかりのように思えてしまいます。
求人を目にするたびに「この企業は良さそう」「ここも働きやすそう」と基準がブレてしまいがちです。
そこで本記事では、優良企業の基準として確認すべき12の指標を一挙に解説していきます!
優良企業の具体例もあわせて紹介するので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!
目次
優良企業とは「社員を大切にする企業」だと言える
まず、根本的に「優良企業とは何か?」と整理しておきますね。
優良企業の基準をあえて定義するなら「社員を大切にする企業」と言えます。
社員を大切にしている企業は、社員の生活や働きやすさ、やりがいといったあらゆる面を高いレベルで達成しようとするはずです。
社員にとって働きにくく、生活は苦しく、やりがいも見いだせない状態が続いているにも関わらず、放置しているような企業は優良企業とは言えませんよね。
つまり、社員を大切にしているかどうかを見れば、優良企業ならクリアしていてほしい大半の条件は満たしていると僕は考えています。
優良企業やホワイト企業に明確な定義はない
ただ、「社員を大切にしているかどうか」というのは、あくまでも僕の個人的な考えです。
世の中には「優良企業」の他にも「ホワイト企業」といった言い方があるのですが、どちらも明確な定義はありません。
ここがやっかいなところで、人によって優良企業・ホワイト企業の基準ってまちまちなんです。
世の中的に「あの企業は優良企業だ」と言われていたとしても、何を基準に優良企業とされているのかは分かりません。
人によって重視するポイントが違うので、一概に「これが優良企業の基準です」と言えるような指標って存在しないんです。
だからと言って「優良企業の基準は人それぞれです」「各自で判断してください」では困ってしまいますよね。
そこで、僕は就活中に「社員を大切にしている企業かどうか」を自分の中での判断基準にしていたというわけです。
優良企業の基準【確認すべき12の指標】
優良企業の基準として、必ず確認してほしい12の指標を紹介します。
12の指標を知っておくことで、優良企業かどうかが判断しやすくなりますよ!
さっそく確認していきましょう!
【優良企業の基準【確認すべき12の指標】】
- 残業時間
- 3年後離職率
- 3年後定着率
- 年間休日
- 平均年収
- 有給消化率
- 福利厚生
- ビジネスモデル
- 業界の成長性
- 社風
- 募集人数
- 企業に対する口コミ
指標① 残業時間
1つめの指標は残業時間です。
平均的な残業時間は月25時間なので、これを下回っているかどうかをチェックしましょう。
1ヶ月の出勤日がだいたい20日前後として、1日平均1時間強の残業で月25時間になります。
定時が17時の職場なら、18時前後まで仕事をして退勤するわけですから、たしかに負担はそれほど大きくなさそうですね。
逆に、平均よりも残業時間が大幅に多いようだと、仕事の進め方や仕事量に何らかの問題を抱えている職場の可能性があります。
ちなみに、過労死ラインと言われる残業時間は月80時間です。
毎日のように4時間も残業しないと仕事が終わらないのって、明らかに異常な状態だと思うんですね。
月の残業時間は「就職四季報」に掲載されているので、必ずチェックしましょう!
社員を大切にしている企業なら「1日1時間程度」の残業に留まるように配慮してくれているはずです。
指標② 3年後離職率
3年後離職率の平均は大手なら20%、中堅なら30%です。
これを下回る離職率なら、優良企業の可能性が高いと言えます。
3年後離職率って新卒社員にとって非常に重要な指標です。
せっかく就活を勝ち抜いて入社した会社を3年以内に辞めてしまう人が多いようなら、職場として何らかの問題を抱えている疑いがあるからです。
ガチの優良企業だと、3年後離職率が「0%」のこともあります。
つまり、3年後に誰も辞めずに同じ企業で働き続けているってことですね。
そういう企業は人を大切にしている可能性が高いと思うんです。
3年後離職率も「就職四季報」に掲載されているので、ぜひチェックしてみてください!
指標③ 3年後定着率
3年後離職率の平均は大手なら80%、中堅なら70%です。
平均の定着率を上回っている企業は、優良企業の可能性が高いですね。
こちらもガチの優良企業だと「100%」のケースがあります。
辞める人が少ないってことは、「転職するよりここで働き続けたほうがメリットが多い」と感じる人が多いってことです。
つまり、それだけ社員を大切にしている企業の可能性が高いんですね。
3年後定着率も「就職四季報」で確認できますが、「NA(回答なし)」の場合は注意してください。
定着率が高い企業ほど積極的に公表する傾向がありますので、「NA」の場合は定着率が「掲載できないぐらい低い」こともあり得るからです。
バッチリ定着率を公表していて、かつ平均を上回っているようなら、優良企業の条件を1つクリアしていると判断できますね!
指標④ 年間休日
年間休日の平均は120日です。
土日祝と年末年始を合わせると、だいたい120日前後になります。
つまり、完全週休2日+長期休暇ありの企業なら、年間休日が120日は確保されているはずなんです。
逆に年間休日が120日を切っているようなら、次のどれかに当てはまる可能性が高いですね。
【年間休日が120日を下回る主な原因】
- 週休1日または隔週休2日である
- 長期休暇がほとんどない
- 定期的に土曜または日曜出勤日がある
ちなみに、労働基準法で定められている「毎週1日」の休日数を確保すると、年間休日は105日となります。
「年間休日96日」などと求人に書かれていたら、もうその時点で…というわけですね。
指標⑤ 平均年収
平均年収が業界水準より高いかどうかも、必ずチェックしておきたいポイントです。
業界によって給与水準は異なるので、全業種の平均年収ってあまりあてにならない場合があります。
逆に業界平均よりも年収が高い企業なら、他社よりも社員を大切にしている可能性が高いですね。
業界ごとの平均年収は、dodaやマイナビ転職といった転職サービスが特集記事を掲載しています。
- doda:平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)
- マイナビ転職:業種別 モデル年収平均ランキング
希望する業界の平均年収は、こうした記事でチェックして把握しておくことが大切ですよ!
企業ごとの平均年収は、上場企業なら有価証券報告書で確認できます。
非上場企業でも、求人に平均年収が掲載されていることがありますね。
必ず業界平均と比較して、「どれだけ社員の生活を重んじている企業か」を確認しておくことが大切です!
指標⑥ 有給消化率
有給消化率の平均は56%です。
平均を上回っていれば、有給を取りやすい職場と分かりますね。
気をつけてほしいのが、有給が「あるかどうか」ではなく「消化率」を見てくださいね!という点です。
社員に有給を付与するのって、企業としての義務なんです。
ときどき求人に福利厚生と称して「有給休暇あり」と書いている企業がありますが、それは当たり前のことなので優良企業かどうかの判断基準にはなりません。
むしろ、有給をしっかり使える企業かどうか、休みたいと言い出しにくい企業ではないかどうかをチェックすることが大切です。
社員を大切にする企業は「しっかり休んでもらうことで仕事の生産性が高まる」ことを熟知しています。
「同じ給料を払うなら休ませたらもったいない」という考えの企業ではないかを判断する上で、有給消化率は有力な判断基準になりますよ!
指標⑦ 福利厚生
福利厚生が充実している企業かどうかも、優良企業を見分ける指標の1つです。
とくに住宅手当や産休が充実している企業はポイントが高いですね!
住宅手当のような手当は、企業としては「本来払う義務のないお金」なんです。
家賃補助が一切なくても、違法でも何でもありません。
でも、社員の暮らしを考えたら固定費のうち大きな割合を占める住宅費を補助してあげたほうが良いですよね。
住宅手当が月2万円支給されれば、実質的に年収が24万円上がるようなものです。
それだけ社員のことを大切にしている企業と分かるわけですね。
産休に関しては、女性だけでなく男性もチェックしておくことをおすすめします。
昔だと「出産=仕事を辞めるしかない」みたいなヒドい話もあったのですが、いまだにそういう昭和な価値観の企業も残念ながら存在します。
産休・育休明けの社員がきちんと復帰できる企業って、「人」が経営資源であることをちゃんと理解しているんです。
つまり、産休の取得実績があって、復帰して働いている社員が実際にいる企業なら、女性社員だけじゃなく男性社員も大切にしてもらえる可能性が高いというわけですね。
指標⑧ ビジネスモデル
ビジネスモデルが資本集約型かどうかも、重要な判断の指標です。
資本集約型のビジネスモデルとは、簡単に言うと「儲ける仕組みがきちんと確立している」ってことですね。
設備投資をしっかりしていて、従業員ががむしゃらに働き続けなくても利益が出る仕組みになっている企業のことです。
でも、企業の事業内容を見ただけでは「ビジネスモデルが資本集約型なのかどうか」を判断するのは難しいですよね。
そこで僕が指標として使っていたのが「資本集約度」です。
【資本集約度の確認方法】
- 決算報告書で企業の総資産を確認する
- 有価証券報告書で従業員数を確認する
- 総資産÷従業員数の式に当てはめて資本集約度を求める
資本集約度の全業種平均は、およそ6千4百万円ぐらい※と言われています。
平均を上回っていれば、資本集約型のビジネスモデル寄りの企業と判断できるわけです。
慣れれば数分間でできる作業ですので、サクッと計算してみましょう!
※参考:https://zaimani.com/financial-indicators/capital-intensity/
指標⑨ 業界の成長性
企業が属する業界全体の成長性も、必ずチェックしておきましょう!
企業単独での売上・利益の推移も大事なんですが、業界全体の雲行きが怪しいようだと「ここ数年間はたまたま業績が良い企業」の可能性があるからです。
逆に業界全体が成長していれば、業績が好調で伸びている企業が多い傾向があります。
成長業界で働くほうが、シンプルに充実感が味わえますし楽しいですよ!
「競合他社も伸びているから、負けないように頑張ろう!」といった雰囲気が社内に満ちているんです。
勢いのある業界は経営に余裕のある企業も多いので、社員を大切にする余裕も生まれるというわけです。
これが衰退している業界だと真逆で、「取引先がまた廃業した」とか「頑張っても以前のように商品が売れない」など、暗い話題が多くなりがち…。
どんなに崇高な理想を掲げていても、社員を大切にするための肝心なお金が回らないので、働く環境や就業条件も過酷なものになりやすいんですね。
企業研究を進める際は、業界の主要な企業の売上推移も必ず見ておきましょう!
指標⑩ 社風
社風が自分の性格に合いそうか?という点も、重要な指標の1つです。
社風と聞くと難解なイメージがあるかもしれませんが、職場のノリとか雰囲気みたいなものですね。
条件面が恵まれている企業でも、社風が自分の性格に合わないと働き続けていくのはツラいものがあります。
僕の場合、体育会系のノリだと他の条件がどんなに恵まれていたとしても無理ですね。
陰キャだと自覚しているので、ガツガツしている感じが肌に合わないんです。
だから、「笑顔で努力するメンバーと一緒に働きませんか?」「熱意溢れる上司があなたをサポートしてくれます!」みたいな精神論が目立つ企業は除外してましたね。
自己分析の結果も参考にしつつ、直感的に「ここは無理」と感じる企業は避けるのがポイントです。
指標⑪ 募集人数
募集人数もかなり重要な指標の1つです。
採用予定人数が社員数に対して多すぎないかチェックしておきましょう!
たとえば、社員数が100人ぐらいの企業が新卒を50人も採用しようとしていたら「何かがおかしい」と察知してくださいね。
単純に考えて、新人1人に対して最大でも社員2人までしか指導できないからです。
実際には役員とか管理職もいるわけですから、入社後の研修とかOJTがかなり手薄になることが容易に想像できます。
では、なぜ社員数に対して多すぎる人数の新卒社員を採用しようとするのか。
それは「新人が一定数辞める」ことをあらかじめ想定しているからなんです。
残る人だけ残ればいいと思っているわけですから、「社員を大切にする企業」とは程遠い可能性が濃厚でしょう。
何かがおかしいと感じたら、指標②と③で挙げた3年後離職率・3年後定着率も併せてチェックしてみてください。
「NA(回答なし)」だったら、割とヤバめの企業と考えたほうが無難です。
指標⑫ 企業に対する口コミ
口コミサイトにどんな投稿が多く見られるか確認しておくと、重要なヒントが得られることがあります。
口コミサイトに投稿されている評判は、その企業で働いたことのある方々のリアルな意見です。
何年も働いていれば不満の1つや2つは出てくるものですが、それでもポジティブな口コミが目立つようなら優良企業の可能性が高いでしょうね。
ポイントは、複数の口コミサイトで共通した良い意見がいくつも見られるかどうかです。
口コミはあくまでも個人的な感想なので、ある人が「働きやすい」と投稿していたからといって100%信用できるとは限りません。
でも、複数の人が「ここは働きやすい」「やりがいがある」「仕事が楽しい」と投稿しているのであれば割と信憑性が高いんです。
実際に僕がチェックしていたのは、次の4サイトですね。
どれも完全無料ですので、気になる企業名をバシバシ検索してみてください!
【おすすめの口コミサイト】
口コミ情報を元にしたマイナビのようなイメージ
口コミ掲載社数が最大規模
口コミ情報の数や見やすさが優秀
・就活会議
就活生向けの口コミサイトとして大手
優良企業かどうかが分かる指標って、こんなにたくさんあるんですね!
判断するための指標をいくつも持っておくことで、本当の優良企業を探しやすくなりそう!
反対にブラック企業の基準とは?|ここだけは絶対確認しておきたい!
反対に、ブラック企業かどうかを見分けるための基準を知りたい人もいますよね?
優良企業の基準は人それぞれと言いましたが、ブラック企業の場合は「完全アウト」の条件がいくつかあります。
ズバッと言ってしまうと、平気で法律違反をしているような企業です。
労働基準法をはじめ、法律は社員を守るために存在しています。
その法律を守らないということは、そもそも社員を大切にする気がない企業の可能性が極めて高いんですね。
もし次の条件に当てはまるようなら、どんなに良さげな企業に見えたとしても「秒で除外」しましょう!
【ブラック企業の基準とは?】
- 長時間労働かつ残業代が出ない
- 最低賃金を下回っている
- パワハラやセクハラが横行している
- 複数の口コミサイトで悪評が立っている
①長時間労働かつ残業代が出ない
長時間労働が当たり前で社員が残業しまくっている企業や、残業代を支給しない企業はその時点でアウトです。
みなさんも耳にしたことがあると思うのですが、今は「働き方改革」を国が呼びかけている時代です。
にも関わらず長時間労働をやめないのは、一体なぜなんでしょう?
主な理由として、次のものが挙げられます。
【長時間労働を続けている主な理由】
- 経営者の考え方が古い(昭和の感覚のまま変わっていない)
- 生産性が低い働き方を余儀なくされている(ITを使いこなせない社員が多い)
- 長時間働いていると評価される社風である(上司より先に帰りづらい)
どれも生産性を下げる理由ばかりで、誰も得をしませんよね。
まして、残業代を払わないのは完全な法律違反です。
グレーとかじゃなく、真っ黒ですね。
所定の勤務時間を超えた労働に対して残業代を支給するのは、法律で定められた義務です。
企業ごとに「うちは払わないことにしているのだよ」などと勝手に決めて良いものではありません。
でも、どういうわけか法律よりも自社のルールが上に位置すると捉える経営者って世の中にいるんです。
そもそも何のための法律なのかを理解していないってことですから、社員を大切にする企業とはかけ離れていると判断して間違いないでしょう。
②最低賃金を下回っている
給与水準が最低賃金を下回っている場合も「完全アウト」ですね。
企業は社員の給料を自由に決められるわけじゃありません。
業種・職種に関わらず、企業は従業員に最低賃金以上の給料を払う義務があります。
「今月はパフォーマンスが低かったから、給料は1万円」なんてことはできないんです。
最低賃金は時間額なので、月給制で雇用される正社員の場合は次の計算式に当てはめて時間給を算出しましょう。
【月給を時間給に換算する方法】
- 時間給=月給÷1ヶ月間の所定労働時間
こうして計算した時間給を、各地域の最低賃金と比較してみてください。
地域ごとの最低賃金は、厚生労働省のWebサイトで公表されています。
最低賃金を下回っている時点で、その企業は法律違反をしていることになります。
たとえ成功連動型の給与体系だったとしても、最低賃金を無視して良い理由にはなりません。
社員を大切にしている企業なら、社員の生活を守るためにも必ず最低賃金を上回る給料を支給しています。
おかしな理由をつけて低賃金で社員を働かせるような、違法行為をする企業に入社しないように十分注意しましょう!
③パワハラやセクハラが横行している
ハラスメントが横行している企業も、完全なブラック企業ですね。
もちろん、求人で「当社はパワハラ・セクハラを推進しています」と公表している企業はありません。
でも今の時代、パワハラやセクハラが横行しているような企業は高い確率で世の中にバレています。
もし怪しいと感じたら、次の点をチェックしてみてください。
【パワハラ・セクハラが横行している企業を見分ける方法】
- 企業名をネットで検索して、過去にハラスメント関連の報道がなかったか調べる
- 口コミサイトにパワハラ・セクハラ被害と思われる投稿がないか調べる
- SNSに「上司に殴られた」などといった投稿がないか調べる
ハラスメント被害は加害者の個人的な問題と思われがちですが、実は企業の社風とも深く関わっているんです。
日常的にハラスメントが起こりやすい(または許容されている)雰囲気があって、報道されたり口コミサイトに投稿されたりする被害は氷山の一角に過ぎないんですね。
当然ですが、パワハラもセクハラも法律違反です。
根本的にモラルが欠けている企業と考えられるので、パワハラ・セクハラが横行している企業と判明したら「絶対にエントリーしない」ようにしてくださいね!
④複数の口コミサイトで悪評が立っている
複数の口コミサイトで悪評が立っている場合も、ブラック企業の可能性大です。
「複数の」というところがポイントで、何人もの人が「この企業は良くない」「おかしい」と書き込んでいるようなら、かなり信憑性が高いと考えられます。
なぜなら、悪評の原因が個人的な受け取り方や考え方によるものではないと推測できるからです。
とくに「入社理由と入社後ギャップ」「退職検討理由」「経営者への提言」あたりは要チェックですね。
次の条件のいずれかに当てはまっていたら、かなり高い確率でブラック企業と考えて良いでしょう。
【口コミサイトでブラック企業を見極めるポイント】
- 社員数に対して投稿数が異様に多い(それだけ多くの人が不満を抱えている証拠)
- 企業が法律違反をしていると思われる投稿が複数確認できる(残業代が支給されないなど)
- 退職検討理由に「体調を崩した」「体力の限界を感じた」などの投稿が複数見られる
優良企業のおすすめの探し方
さて、優良企業を見分けるための指標について共有してきたわけですが、効率よく優良企業を探すにはどうすればいいのでしょうか。
僕がおすすめする探し方は、次の3つです。
優良企業を効率よく探せるようになれば、エントリー数を確保しやすくなりますので、優良企業から内定を獲得できる確率も高まりますよ!
ぜひ実践してみてくださいね。
【優良企業のおすすめの探し方】
- 就活エージェントに紹介してもらう
- 大手求人サイトで条件を絞って求人検索する
- 1度長期インターンとして実際に働いてみる
①就活エージェントに紹介してもらう
1つめの探し方は「自分で探さない」という方法です。
就活エージェントに希望条件を伝えて、優良企業を紹介してもらうんです。
なぜ就活エージェントに紹介してもらう方法をおすすめするかと言うと、プロの知見を借りることで自分では得られない情報を入手できるからですね。
たとえば、就活生向けには公表されていない「業界の裏事情」みたいな情報も、就活エージェントのアドバイザーは把握していることがあります。
こうした情報は就活生が調べようと思っても限界があるので、アドバイザーからサクッと教えてもらうほうが早いんです。
僕はこれまで5年に渡って、就活ブログを運営してきました。
その中でほぼ全ての就活エージェントを見てきたのですが、利用する時は必ず「保有している求人が多い大手のサービス」かつ「実績と評判の良いサービス」を選ぶようにしてください!
僕がこれまで見てきた50以上の就活エージェントの中で、特におすすめは「ミーツカンパニー就活サポート」です!
僕が今就活生なら、まずはミーツカンパニー就活サポートの初回面談を受けて、他に2つほど可能であれば就活エージェントを利用して担当者を厳選するようにします。
就活エージェントは、本当に担当者さんの質で決まるので「担当者の厳選」は必ず行うようにしてください!
(逆に親身になってくれて、選考支援の質が高い担当者さんが付いてくれると、就活において最強の無料サービスだと僕は思ってます!)
ミーツカンパニー就活サポート
「ミーツカンパニー就活サポート」は、人材会社大手のDYMが提供する就活エージェントです。
保有求人数が多く、かつ紹介してもらえる求人の質が高いのが特徴。(担当者さんに話を聞いたのですが、紹介する求人をそもそも厳選しているようです)
またオンライン面談にも対応しているので、気軽に利用できるのも嬉しいと個人的に最もおすすめしています!
その他の就活エージェントに関して、僕のおすすめを「おすすめ就活エージェント23選【就活のプロが厳選】」にてランキング化しておきました!
ほぼ全てのサービスが、オンラインで初回面談を受けられるので、気になる就活エージェントはどんどん利用して、信頼できる担当者さんに付いてもらいましょう!
(初回面談を受けて微妙だと思った場合は、すぐに切ってしまうのが重要です!!)
②大手求人サイトで条件を絞って求人検索する
大半の就活生が利用する大手求人サイトでも、条件を絞って求人検索することで優良企業が見つけやすくなります。
年間休日数や平均残業時間など「社員を大切にしている企業なら、当然達成できていますよね!」という条件を指定して検索すればOKです。
下の図は「マイナビ」で求人検索の条件を指定する例を示しています。
2022年4月時点で、マイナビには23卒向けの求人が2万5千件以上掲載されています。
このうち、上の条件でヒットする求人は1600件ぐらいです。
2万件を超える求人を1つ1つ見ていくよりも、あらかじめ1600社に絞っておいたほうが効率よく探せますよね。
もちろんこの条件に該当したからといって100%優良企業と言い切れるわけではないので、しっかりと企業研究する必要はありますよ!
でも、少なくとも優良企業を探し当てるまでの時間は大幅に短縮できるはずです。
③1度長期インターンとして実際に働いてみる
実際に入社して働く前に、インターンとして働いてみるのは非常におすすめの方法ですね。
職場の雰囲気とか、企業内部の空気感みたいなものって、どうしても「中の人」になってみないと分からない部分があるんです。
インターン期間中は「中の人」として働くことができますので、入社後のイメージをつかみやすくなりますよ!
注意点としては、短期インターンやワンデイインターンではなく「中長期インターン」を選ぶことです。
一定期間働いてみないと、社員さんがどんな方々なのか、その企業がどんな文化なのかが見極めにくいですからね。
おすすめの中長期インターンシップ情報サイトは、次の2つです。
▼中長期インターンシップ情報が掲載されているサイト
どちらも中長期インターンシップ情報が中心に掲載されていますので、気になる企業名を検索してインターンにエントリーしておきましょう!
優良企業の企業例【10社とその理由を解説】
優良企業の具体的な企業名とその理由を挙げてみますね。
どの企業もよく優良企業として社名が挙がるところばかりですが、なぜ優良企業と言えるのかが明確に書かれていないことも多いんです。
世の中の評判やイメージに引っ張られることなく、「自分はこの部分を重視して優良企業かどうかを判断したい」という軸を持っておくことが大切です!
サントリーホールディングス株式会社
誰もが知る大手飲料メーカーですね。
ヒット商品も多く、就活生からも人気のある企業です。
僕が同社を優良企業に挙げたのは、複数の優良企業の条件を高いレベルで満たしているからです。
- 平均年収:1,185万円
- 3年後離職率:7.4%
- 残業時間:17.4時間
- 有給取得率:69%
福利厚生も充実しており、住宅手当がしっかり支給されます。
第一三共株式会社
ワクチン開発やがん治療薬が強みの国内第3位の医薬品メーカーです。
この企業も優良企業の条件と僕が考えている指標を高いレベルでクリアしています。
- 平均年収:1,117万円
- 3年後離職率:3.8%
- 残業時間:10.1時間
- 有給取得率:76%
3年後離職率3.8%はすごいですね!
残業時間や有給取得率からも推測できる通り、働きやすい環境が整っていることが窺えます。
人々の健康を支える医薬品メーカーですので、やりがいや社会貢献度もバッチリです!
AGC株式会社
建築・自動車用ガラスで世界トップクラスの実績を持つ素材メーカーです。
化学品事業や電子事業でもトップシェア製品を持っており、将来性のある企業だと思います。
- 平均年収:1,075万円
- 3年後離職率:5.2%
- 残業時間:17.1時間
- 有給取得率:86%
有給取得が全社的に推奨されており、86%もの取得率を達成しています。
福利厚生も充実していて、年間12万円分のカフェテリアプランが用意されているのも特徴的です。
社員を大切にしてる様子が伝わってくる企業だと思います。
味の素株式会社
食品をはじめライフサポート、ヘルスケア事業で知られる国内トップクラスの食品メーカーです。
海外売上比が50%を超えるなど、日本国内に留まらずグローバルな視点で仕事ができるのも魅力の1つです。
- 平均年収:997万円
- 3年後離職率:6.9%
- 残業時間:21.0時間
- 有給取得率:77%
実際、働きがいを感じている社員がおよそ80%にのぼっており、社員を大切にしている企業だと分かります。
3年後離職率が低い水準に留まっているのも頷けますね!
株式会社アドバンテスト
半導体試験装置の世界最大手メーカーです。
5Gや自動運転など、これから需要がさらに高まっていくテクノロジーに欠かせない製品を製造しているメーカーですので、将来性もバッチリです。
- 平均年収:981万円
- 3年後離職率:0%
- 残業時間:19.7時間
- 有給取得率:67%
3年後離職率はなんと0%。1人も辞めていないわけですから、社員を大切にしている企業だと分かりますね。
営業利益率が23%と、メーカーとしては驚異的な数値を叩き出しています。
利益を確保する仕組みがしっかりと整っているので、社員に好待遇を用意する余裕があることが窺えます。
NTT都市開発株式会社
NTTグループ唯一の総合不動産会社です。
オフィスビルの賃貸事業が主な事業内容で、安定性が高いのが魅力です。
- 平均年収:978万円
- 3年後離職率:0%
- 残業時間:27.0時間
- 有給取得率:75%
子育てサポートに力を入れている企業の中でも最高位となる「プラチナくるみん」の認定企業なので、出産・育児にも安心して取り組める優良企業です。
旭化成グループ
化学製品をはじめ、住宅・医療・電子部品などを扱う大手総合化学メーカーです。
- 平均年収:923万円
- 3年後離職率:6.6%
- 残業時間:21.1時間
- 有休取得率:77%
福利厚生が非常に充実しており、家賃の7割を負担してもらえる住宅手当や、語学学校に通う場合に受講料を50%負担してもらえる制度が特徴的です。
有給取得率も高いので、オン・オフともに充実した社会人生活が送れそうですね!
オリンパス株式会社
消化器内視鏡で世界シェア7割と、世界的に知られる医療機器メーカーです。
今後ますます需要が見込まれる医療機器事業に注力しており、将来性のある企業と言えると思います。
- 平均年収:869万円
- 3年後離職率:9.1%
- 残業時間:6.8時間
- 有給取得率:56%
有給は入社1年目から20日間もらえるので、一般的な企業と比べてオンとオフのメリハリを付けやすいのも魅力。
仕事のやりがいも働きやすさも妥協したくない人におすすめの企業です。
三菱重工株式会社
国内最大手の総合重機メーカーです。
発電所設備や航空・宇宙・プラントなど、人々の生活を支える事業を展開しています。
- 平均年収:860万円
- 3年後離職率:4.9%
- 残業時間:23.2時間
- 有給消化率:80%
育児休暇取得後の復帰率が99.8%と非常に高いのも特徴です。
ほぼ全員が復帰しているわけですから、仕事と育児を両立したい人にもおすすめの企業です!
関西電力株式会社
国内第2位の電力会社です。
電力は人々の暮らしを支える重要なインフラですので、仕事のやりがいという面でも非常に魅力的です。
- 平均年収:836万円
- 3年後離職率:5.6%
- 残業時間:19.7時間
- 有給取得率:94%
有給取得率の高さの秘密は、有給を毎月取得することが推奨されるなど「休みやすい雰囲気」があること。
社員を大切にする企業の特徴の1つだと思うので、高収入と働きやすさを両立させたい人におすすめです。
次の記事では、優良企業を業界ごとにランキング形式で紹介しています。
こちらもぜひ読んでおいてくださいね!
» 【優良企業ランキング】僕が入社したい優良企業を業界ごとに順位付け!
優良企業からの内定を獲得するために僕が意識したポイント
優良企業の見分け方・探し方について、理解が深まってきたでしょうか?
優良企業にエントリーするにあたって、もう1つ重要なことがあります。
それは「優良企業ほど競争率が高い!」ってことです。
多くの就活生が狙っている優良企業から内定を獲得するために、僕が意識していたポイントを共有します。
23社から内定を獲得して、大手食品メーカーに入社した僕が実際にやっていたことなので、信頼性はバッチリです!
【優良企業からの内定を獲得するために僕が意識したポイント】
- 労働環境・労働条件の良さを志望動機にしない
- エントリー数を増やして1社あたりの不採用ダメージを減らしておく
- 他の求職者がしないことを丁寧にする
- 自身の強みを深堀りして具体的にどう役立つのかまで伝える
①労働環境・労働条件の良さを志望動機にしない
優良企業の選考を受ける際には、志望動機を「優良企業だから」にしないことが重要です。
とくに労働環境や労働条件の良さを志望動機に挙げるのは避けましょう。
なぜなら、こうした条件は「入社後にどんな貢献ができるか」ではなく「入社後にどんな権利を得られるか」という話だからです。
優良企業は、社員にサービスを提供するために存在しているわけじゃありません。
他の企業と同様、世の中に価値を提供して利益を得ている営利企業なんです。
ぶっちゃけ最初の志望動機は「優良企業だから」かもしれませんが、企業研究を深めて「それ以外の志望動機」をきちんと見つけておきましょう!
②エントリー数を増やして1社あたりの不採用ダメージを減らしておく
エントリー数を確保しておくことも非常に重要です。
優良企業は就活生から非常に人気があるので、採用されるには高い競争率を勝ち抜かなければなりません。
採用される人よりも不採用となる人のほうがはるかに多いわけですから、仮に不採用となった場合もダメージを最小限に留めることが大切です。
具体的には、できるだけ多くの企業にエントリーすることで「持ち駒」を確保しておきましょう。
エントリー数そのものが少ないと、最悪のケースでは「内定ゼロ」の可能性もあります。
優良企業からの内定獲得を目指すなら、エントリー数の確保は必須と考えてくださいね。
③他の求職者がしないことを丁寧にする
他の求職者が普通はしないような細かなことを、丁寧にやっていくことも非常に重要です。
たとえば、「エントリー受付直後に応募する」「メールの返信を時間を空けずに行う」「面接後のお礼メールをすぐに送る」といった基本的なことを確実にやりましょう。
と言うのも、こうした基本的なことができていない人ってものすごく多いんです。
就活期間中は忙しくなることも予想されますが、志望度が高い企業だったら最優先で対応するのは当たり前のことですよね。
僕の場合、ESの自己紹介欄に「切り絵」を作って提出していました。
これは僕が実際に貼っていた切り絵です。
切り絵は写真を貼るよりもずっと時間がかかります。
ESにここまで時間をかける就活生はほとんどいないので、シンプルに目立つんですね。
こうした細かな工夫を凝らすことで、他の就活生との差別化を図ることができます。
切り絵はあくまでも例ですが、手間を惜しまず細かなことを丁寧にやっていくことで、高い競争率を勝ち抜く差別化に繋がるんです。
④自身の強みを深堀りして具体的にどう役立つのかまで伝える
自己分析をする際には、自身の強みを深掘りして「具体的にどう役立つのか」までしっかりと伝えられるように準備しておきましょう。
自己分析は大半の就活生がしますし、自身の長所や強みも考えておく人がほとんどだと思います。
でも、多くの就活生は「自分にはこんな強みがあります」で終わってしまっているんですね。
企業が応募者の長所や強みを知りたいのは、「その強みを当社でどう生かせるのか?」を把握しておくためです。
企業側にとってのメリットまで伝えることで、「だから採用するべきですよ!」とアピールできるわけです。
そのためには、企業が求める人物像や仕事内容を入念にリサーチしておく必要があります。
自然と自己分析や企業研究が深まり、他の就活生とは一味違った「踏み込んだ」自己アピールができるわけです。
優良企業を探すだけじゃなくて、内定を獲得するところまでをイメージしておくことが大事だね!
ただ「優良企業らしいから」という理由で応募するんじゃなくて、本当にその企業で働きたい理由が見つかれば、ESや面接にも本気で取り組めそう!
本記事の要点まとめ
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます!
この記事では、優良企業を見分ける時に確認しておきたい12の基準と、具体的な優良企業の例を共有してきました。
優良企業という言い方は、正式な用語ではありません。
いろいろな人が十人十色の判断にもとづいて「良い企業らしい」というイメージや印象で言っていることも少なくないんです。
だからこそ、自分にとっての優良企業の判断軸をしっかりと持っておく必要があります。
今回共有してきた指標をヒントに、ぜひ自分にとっての優良企業を見つけてくださいね。
みなさんの就活が実り多いものになることを、心から願っています!
▼本記事のまとめ
- 優良企業とは「社員を大切にする企業」と考えておくと、優良企業を見分けやすい。
- 優良企業の基準には、残業時間や3年後離職率など12の指標がある。
- ブラック企業の基準には、法律違反行為が見られるなど「完全アウト」のチェックポイントがあるので必ず確認しておくべし。
- 優良企業を探すには、就活エージェントの活用や求人サイトの検索方法など、効率よく見つけるコツをつかむことも大切。
- 優良企業は就活生から人気が高く選考の競争率も高いので、通常の選考以上に意識しておくべきポイントを徹底すること。