この記事では、優良企業とはどんな企業のことなのか、定義と見つけ方をバシッと解説していきます!
就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!
累計2000万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。
(これまで7年間、ほぼ毎日スタバにこもって1500以上の記事を書いてきました。就活や転職についての知識は誰にも負けない自信があります!)
… その代わりに友達が少なく、週1回の1人サウナを楽しみに寂しく生きています。笑
就職先を選ぶにあたって、優良企業かどうかが気になっている人は多いですよね。
入社すれば1日の大半を過ごすことになる職場ですから、できるだけ働きやすい環境を選びたいと考えるのはごくごく自然なことです。
ところで、そもそも「どんな会社が優良企業といえるのだろう?」と考えたことがありますか?
優良企業の基準ってとても曖昧ですし、具体的にどうやって優良企業を探せばいいのか分からないという人も多いでしょう。
そこで本記事では、優良企業の具体的な特徴と見分け方を紹介します。
優良企業に入社するために押さえておきたいポイントもあわせて共有するので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!
目次
優良企業とは一般的にどんな企業のことを言うのか?
結論から言いますね。
優良企業の「一般的な定義」というものはありません。
なぜかと言うと、企業を評価する基準は立場によってまちまちだからです。
【企業を評価する人】
- 株主
- 消費者
- 社員
株主にとっての優良企業は、収益を上げてしっかり配当を出してくれる会社のことです。
消費者にとっての優良企業は、安くて品質の良い製品やサービスを提供してくれる良心的な会社でしょうね。
でも、この記事を読んでいるみなさんの大半は就活生だと思うので、「社員」から見て優良企業かどうかを知りたいはずです。
社員から見て、どんな会社が優良企業だと思いますか?
働きやすい会社、という言葉が頭に浮かんだ人も多いでしょう。
たしかに、それも「優良企業」の基準の1つかもしれません。
ただ、少し補足しておくと僕自身は「働きやすい会社=優良企業」とは定義していません。
働きやすいかどうかは価値観によって人それぞれだからです。
ある人は「残業ゼロで成果を厳しく問われない職場が働きやすい」と感じるかもしれません。
でも中には「多少大変な思いをしても、仕事が充実していて成長できる職場のほうが働きやすい」と感じる人もいるはずです。
なので、僕としては「優良企業の一般的な定義」はないと考えています。
なるほど!優良企業と言っても、その定義は人によって異なるってことですね。たしかに僕にとっては高い年収は必要ないけど、人によっては年収が高くないと優良企業だと言えないと思いますね。
優良企業の簡単な見分け方は「人を大切にしているかどうか」である
優良企業の定義はありません!以上!と言って終わるわけにいかないので、多くの人に共通する可能性が高い「優良企業の見分け方」を共有しますね。
見分け方はとてもシンプルで「人を大切にしているかどうか」です。
これからみなさんは就職活動をして、企業に就職することになると思います。
就職活動を必死に頑張って、ようやく入社した企業です。
ところが、もしその企業のトップが「新人の大半はどうせすぐ辞めるだろう」と思っていて、こき使うことしか考えていなかったとしたらどう思いますか?
「なんてヒドい会社なんだ!」って思いますよね。
反対に、入社した企業のトップがこんなふうに考えてくれていたらどう思うでしょうか?
「うちの会社を選んで入社してくれたんだ、大切にしないと。」
「できるだけ早く仕事に慣れてもらうには、どうすればいいだろう?」
「頑張りすぎて体を壊す社員が出ないように注意を配ろう。」
企業のトップがこういう考えの方なら、残業時間や職場の人間関係など多くの就活生が気にする部分にもしっかりと配慮してくれそうですよね。
人を大切にしているかどうかを基準に考えることで、優良企業かどうかの判断はとてもシンプルになります。
なので、ここでは「人を大切にする企業=優良企業」という基準で考えていきますね。
たしかに、人を大切にする企業なら「ものすごく働きにくい職場」ではなさそう。
シンプルに考えると、優良企業かどうかの判断もしやすくなりそうだね!
優良企業の具体的な特徴とそれぞれの基準
優良企業の具体的な特徴として、10の特徴と基準を紹介します。
人を大切にする企業かどうかを見分けるときの参考にしてくださいね。
【優良企業の具体的な特徴10選とそれぞれの基準】
- 離職率が低い
- 残業時間が短い
- 年間休日数が多い
- 有給消化率が高い
- 福利厚生が充実している
- ビジネスモデルが資本集約型で利益率が高い
- 業界としての成長性が高い
- 競合他社と比較した時に強みがある(USP)
- 働き方の柔軟性が高い
- 目標やビジョンの具体性が高い
特徴① 離職率が低い
人を大切にしている企業は、離職率が低い傾向があります。
仕事を辞めるのには人それぞれ理由がありますが、社員を大切に扱っている企業なら「辞めたい!もう辞めてやる!」と感じる人は少ないはずです。
ちなみに、離職率の全国平均は11.4%です(2019年(令和元年)雇用動向調査結果の概要より)。
平均よりも離職率が低い職場なら、人を大切にしている企業の可能性が高いですね。
想像がつくと思いますが、離職率が高い企業は自ら進んで「うちの離職率は高いです」と公表しないことが多いです。
逆に離職率が低い企業ほど、求人に「離職率〇%」と堂々と書いています。
離職率が求人情報に記載されていて、しかも平均よりも大幅に低いようなら、優良企業の可能性が高いと考えていいでしょう。
特徴② 残業時間が短い
残業時間が短い企業も、人を大切にしている可能性が高いですね。
残業時間が長くなる原因は主に2つあって、無理な仕事量を社員に任せているか、意味もなく帰りにくい雰囲気が職場に渦巻いているか、のどちらかなんです。
これはどちらも、絶対に解決できないような問題ではありませんよね?
長時間労働が常態化していて社員が疲れ切っているのに、良い仕事ができるわけがないんです。
それでも状況を改善しようとしないのは、「代わりはいくらでもいる」「辞めたらまた採用すればいい」と経営トップが考えているからなんです。
まして、最近は働き方改革が着々と進められています。
いまだに「社員がたくさん残業している=頑張っている」と考えるような企業は時代錯誤だと思いませんか?
ちなみに、残業時間の平均はおよそ月25時間※です。
週5日勤務だと月20日前後出勤することになるので、1日あたり1時間ちょっと残業するぐらいですね。
これよりも残業時間が少ない企業は、優良企業の可能性ありです。
※参考:https://assets.vorkers.com/hatarakigai/pdf/OpenWork_zangyo_21Q4_all.pdf
特徴③ 年間休日数が多い
年間休日数が多い職場は、優良企業の可能性があります。
休みを多く取らせているということは、それだけ社員の心身の健康やプライベートの時間に配慮している企業だと分かるからです。
休日数については、法定休日と法定外休日があることを知っておくことが大切です。
休日数は労働基準法で最低日数が決められています。
8時間労働だと、4週間で4日間は必ず休日を設けないといけないんです。
つまり、1週間に1日は休むのが最低ラインってことですね。
これを年間に換算すると105日です。
(年間休日数が「97日」とか書かれている求人は、もうその時点で…、ということです。)
でも、優良企業といわれる企業はもっと多くの休日を設けています。
目安として、土日祝と年末休暇を合わせると120日になります。
年間休日数が120日以上の企業は、平均よりも休日数が多いと言えるでしょう。
特徴④ 有給消化率が高い
有給消化率が高い職場は、優良企業の可能性があります。
まず大前提として、有給休暇って企業が独自に決めることじゃなくて、法律で決められているルールです。
有給を与えることは企業としての義務なので、有給がある=優良企業ってわけではありません。
ここは決して誤解しないようにしてくださいね!
有給の「消化率」に注目してほしい理由としては、有給を「取得しやすい職場かどうか」が分かるからです。
有給を取るのは社員の権利なんですが、雰囲気が悪い職場だと「忙しいのに休みたいと言い出しづらい」みたいなことが起こります。
結果的に多くの社員が有給を取らないので、有給消化率が下がるわけです。
逆に「社員が有給を取る=リフレッシュできて良いこと」とごく普通に思われている職場なら、進んで有給を取得しやすいですよね。
ちなみに、有給取得率の平均は56.6%※です。
これよりも有給取得率が高い職場なら、ちゃんと有給を取得できる優良企業の可能性が高いでしょう。
※参考:https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000234610.html
特徴⑤ 福利厚生が充実している
福利厚生が充実している企業は、社員のことをしっかり考えてくれている可能性が高いですね。
なぜかというと、福利厚生って企業にとっては「費用」だからです。
お金をかけて社員にサービスを提供するのが福利厚生と考えてください。
というのも、福利厚生には「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」があります。
健康保険や厚生年金などの社会保険は、法定福利厚生です。
つまり、企業の考えや方針に関係なく必ずやるべき企業としての義務とされています。
でも、法定外福利厚生は義務ではありません。
義務ではないけれども、社員がより働きやすいように設けるのが法定外福利厚生なんです。
法定外福利厚生の中でも、とくに注目してほしいのが「お金」と「休暇」に関わる制度ですね。
住宅手当(家賃補助)や家族手当、資格取得費の補助、育児手当などを支給しているのは優良企業が多い印象があります。
あと、バースデー休暇やリフレッシュ休暇などの特別休暇も、優良企業ほど積極的に設けているイメージです。
特徴⑥ ビジネスモデルが資本集約型で利益率が高い
優良企業の特徴は、ビジネスモデルにも表れていることがあります。
ビジネスモデルが資本集約型で利益率が高い企業ほど、経営に余裕があって社員を大切にしている傾向があるイメージです。
資本集約型とは、平たく言うと「収益を上げるための設備投資がしっかりできている」ってことです。
仕組みがしっかりしているので、社員を酷使しなくても収益が出るんですね。
反対に、社員が額に汗して働き続けないと収益が出ないビジネスモデルは「労働集約型」と呼ばれます。
社員が手を止めた途端に収益が出なくなるので、働き続けなくちゃいけないわけです。
ビジネスモデルが資本集約型かどうかを知る手がかりとなるのが「資本集約度」です。
【資本集約度の計算方法】
- 資本集約度=総資産÷従業員数
資本集約度が高いほど、従業員が少ない負担で高い利益を出していると分かるわけです。
総資産は決算報告書、従業員数は有価証券報告書で調べることができます。
どちらも上場企業ならネットで調べられますよ!
資本集約度の目安は業種によって異なるのですが、全業種の平均はだいたい6千4百万円ぐらい※と言われています。
平均を上回っている企業なら、資本集約型のビジネスを実現できている優良企業の可能性が高いでしょう。
※参考:https://zaimani.com/financial-indicators/capital-intensity/
特徴⑦ 業界としての成長性が高い
企業1社ごとの情報を集めることも大事ですが、業界全体として成長性が高いかどうかも重要な判断基準の1つです。
成長性が高くて勢いのある業界は、人を大切にする余裕のある企業が多いからです。
応募したい企業だけじゃなく、主要な競合他社も含めて成長性を調べてみましょう。
【売上高成長率の計算方法】
- 売上高成長率(%)=(当期売上高−前期売上高)÷前期売上高
売上高成長率がプラスになっていれば成長している企業、マイナスになっていれば衰退している企業と分かります。
大切なポイントとして、直近の1〜2年だけじゃなく数年分を調べておいてくださいね!
もしかしたら今期はたまたま調子が良かっただけで、それより前の数年間はマイナスだったかもしれないからです。
ここ数年間、売上成長率が毎年プラスの状態を維持している企業が多い業界は、成長性が高いと判断できます。
特徴⑧ 競合他社と比較した時に強みがある(USP)
扱っている製品・サービスにUSP(ユニークセリングプロポジション)があるかどうかも重要な判断基準です。
USPとは、競合他社にはない独自の強みのことです。
たとえば、ダイソンの掃除機には「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」というキャッチコピーが掲げられていますよね。
「ただひとつ」と言い切っているのは、ダイソン独自の機構によって吸引力を落とさない仕組みが実現しているからです。
単に「吸引力が強い」のではなくて、吸引力が「変わらない」掃除機が欲しい消費者は、多少価格が高くてもダイソンを選ぶでしょう。
こういったユニークな(=独自の)強みがある企業は、価格競争に巻き込まれにくいんですよね。
価格を下げなくても、商品に独自の強みがあるので顧客が離れていかないんです。
では、逆にUSPがない企業の場合はどうでしょうか?
消費者に自社商品を選んでもらうには、他社より少しでも安く販売しなければなりません。
商品の価格が下がるのは消費者にとってはありがたいことなんですが、企業としては利益が減ることになります。
利益が減った分はどうなるかと言うと、社員のボーナスや昇給に響いてくることは十分にあり得ますよね。
つまり「何年も働いているのに、給料がほとんど上がらない」企業になりがちなんです。
その企業にしかない独自の強みがあるかどうか?をチェックしてみましょう!
特徴⑨ 働き方の柔軟性が高い
働き方の柔軟性が高い企業は、社員を大切にしている可能性が高いです。
社員にはそれぞれ事情があるので、「時短勤務なら仕事を続けられるのだけど…」という人も出てくるでしょう。
このとき、「うちの会社の業務時間は9時〜5時で固定だから、合わせられないなら辞めてもらうしかない」と言い張る企業は、人を大切にしているとは言えないと思います。
社員が各自の状況に合わせて働き方を柔軟に選べる仕組みを整えている企業は、優良企業の可能性が高いんですね。
【柔軟性の高い働き方の例】
- フレックスタイム制
- リモートワーク
- 時短勤務
- 産休・育児休暇の取得が(実際に)可能
- 副業OK
こうした仕組みを整えることは、企業にとって少なからず負担になります。
それでも柔軟な働き方を用意しているということは、できるだけ社員に仕事を続けてほしいと考えている証拠と考えて良いでしょう。
特徴⑩ 目標やビジョンの具体性が高い
具体性の高い目標やビジョンを掲げている企業も、優良企業の可能性大です。
どの企業も経営理念や事業目標を掲げているんですが、フワッとした抽象的なものも少なくありません。
たとえば「お客様の笑顔を常に思い浮かべ、成長を志向する」という理念を掲げている企業があったとします。
一見すると良いことを言っているようにも思えるのですが、「それで、具体的に何をするんですか?」と聞きたくなりますよね。
逆に、「来期の売上伸び率〇%」「2025年に業界トップシェアを実現する」という目標・ビジョンを掲げていたらどうでしょうか?
かなり高い確率で、実現に向けた取り組みも具体的に進めているはずです。
目先の売上や契約数を追うことばかりに躍起にならず、先を見て経営方針や事業戦略を打ち立てることができているんですね。
つまり、それだけ経営状態に余裕があるってことなんです。
人にたとえると分かりやすいと思うんですが、目先のことに必死になっている時って「お世話になった人に贈り物をしよう」とか、考える余裕がありませんよね?
企業も同じで、目先のことで精一杯の状態だと社員を大切にする余裕がなくなっていくんです。
企業研究に取り組む際には、目標やビジョンの具体性が高いかどうかをぜひチェックしてみてください!
優良企業を見分ける基準って、実はたくさんあるんだね!
企業研究をする時に、優良企業かどうか見分けやすくなりそう!
ホワイト企業に就職する方法
ホワイト企業に関する情報を集める中で、「結局どうやってホワイト企業に就職すれば良いの?」と悩むことが多いと思います。
内定を獲得するために選考対策はするとして、就活も転職も結局のところは「その企業との適性」で決まるんですよね。
要するに選んだ企業の人事が、「この人はうちの会社と合いそうだ」と判断してくれるかどうかで決まります。
就活や転職は適性で決まるため、エントリー企業数を増やすことが最も重要な対策となります。
(その上で、ホワイト企業に就職したい人は、それらのエントリー企業がホワイト企業である必要があります)
では具体的にどうやってエントリー企業数を確保していけば良いのか?
おすすめの手段を3つ共有しますね。
①求人サイトでホワイト企業を絞り込んで探す
ホワイト企業のエントリー数を増やすための王道的な手段が求人サイトです。
ホワイト企業への就職を考えた場合、求人サイトを利用する際には必ず「求人検索の絞り込み機能」を活用するようにしてください。
このホワイト企業ナビでは、元々「残業時間・年間休日数・離職率」に基準を設けて、それらすべて満たす企業のみを掲載しているので絞り込みの必要がないようなサイトにしています。
ですが、一般的な求人サイトはあらゆる求人が掲載されているので、ホワイト企業に就職したい人は、自分が求める「残業時間」「休日数」「離職率」「福利厚生」など、条件を絞り込んで検索することが重要です!
求人サイトとしておすすめは、求人数も多く、かつ検索機能の絞り込みが充実している「マイナビ」がやはりおすすめですね。
②就活エージェントに条件を伝えて優良企業だけ紹介してもらう
次に、ホワイト企業のエントリー数を確保する上で、就活エージェントも非常に有用です。
就活エージェントは面談を元にして、求人紹介から選考対策まで、すべて無料でサポートしてくれるサービス。
また求人サイトに公開されていない非公開求人も紹介してくれる点が強いです。
この就活エージェントを賢く利用するためには、必ず自分が求める労働条件を担当者に伝えることです。
実際に僕が就活生の時は、次のように担当者に伝えることで、紹介求人を絞り込んでいました。
【担当者に伝えた内容】
- 「プライベートの時間を重要視したいので、月の残業時間が平均20時間以内の企業で、かつ完全週休2日の土日休みの企業のみを紹介して頂きたいです。業界は現在、食品業界、化学業界、自動車業界を志望していますが、他業界も興味があります。」
就活エージェントを利用する際に、すべて担当者任せにしてしまう人が多いのですが、それだと「受かりやすい企業」を紹介されてしまうので、ホワイト企業への就職を考える人は必ず条件を伝えてください。
利用する就活エージェントですが、選ぶ視点としては「保有求人数が多くて実績があるか」です。
「ミーツカンパニー就活サポート」が全国対応かつオンライン面談にも対応していて、保有求人数と実績があるのでおすすめですね。
③逆求人サイトで得たスカウトからホワイト企業にだけエントリーする
最後に、エントリー企業数を確保する上で非常に役立つのが逆求人サイトです。
逆求人サイトは登録すると、企業側からスカウトが届くサイトなので、自動的に企業との接点を獲得できます。
逆求人サイトを利用する際は、必ず届いたスカウトの中から、自分が求める労働条件の企業だけにエントリーしましょう。
スカウト元の企業の採用情報や口コミサイトで調べたり、気になる企業だけど労働条件の詳細がない場合は、逆求人サイトのチャットにて直接企業に質問するのもおすすめです。
利用すべき逆求人サイトとしては、利用企業数の多さが最も重要なので「キミスカ」と「OfferBox(オファーボックス) 」がベストです。
以上、3つの方法でエントリー企業数を確保していくことがホワイト企業に就職する上で最も重要です。
またホワイト企業に就職する場合は、必ず「自分にとってのホワイト企業の定義を明確化すること」をしてください。
そうしないとそもそも「どんな企業が自分にとってのホワイト企業なのか」を把握できません。
ホワイト企業の特徴について、別途まとめた記事を書いているので、そちらの記事を参考に明確化しましょう。
» 【ホワイト企業の特徴20選】ホワイト企業とはどんな会社!?
とにかく「ホワイト企業のエントリー数を増やすこと」が肝になるんですね。
企業との適性は企業側からしか判断が難しい部分でもあるから、しっかりとホワイト企業のエントリー数を確保していくことが、求職者側ができる重要な行動だと言えるよね。
優良企業を見分ける時に僕がおこなっていること
さて、優良企業の特徴10選を紹介したわけですが、全部の特徴を1社1社見ていくのは大変ですよね。
そこで、僕が就活をしていた時に実践していた「優良企業の見分け方」を紹介します。
ポイントを押さえて調べることで、優良企業かどうかをより見分けやすくなりますよ!
【優良企業を見分ける時に僕がおこなっていること】
- 複数の口コミサイトでその企業の生の評判を確認する
- 特に残業時間・離職率・年間休日はよく確認する
- 儲かるビジネスモデルかつ成長業界であるか確認する
①複数の口コミサイトでその企業の生の評判を確認する
口コミサイトには、企業の選考を受けた就活生や勤務経験のある方々の生の評判が掲載されています。
なぜ僕が口コミサイトを確認していたかと言うと、本来なら入社してみないと分からないリアルな情報が把握できるからです。
口コミサイトは良い評判も悪い評判も入り交じっているのですが、共通する内容の口コミが多ければ信憑性が高いと判断できます。
ポジティブな口コミが多い企業は、実際に働いたことがある方々の印象が良いわけですから、優良企業の可能性が高いですね!
僕が実際に使っていたのは、下記の4サイトです。
いずれも完全無料のサイトですので、安心して活用してくださいね。
【おすすめの口コミサイト】
口コミ情報を元にしたマイナビのようなイメージ
口コミ掲載社数が最大規模
口コミ情報の数や見やすさが優秀
・就活会議
就活生向けの口コミサイトとして大手
②特に残業時間・離職率・年間休日はよく確認する
次に、企業の勤務実態が分かる情報を収集していきましょう。
特に残業時間・離職率・年間休日は要チェックです!
実際に入社して働くことになったら、ダイレクトに影響することばかりですからね。
これらの情報は「就職四季報」に掲載されています。
ぶっちゃけ立ち読みでも対応できるのですが、複数の企業にエントリーしていくことを考えると就職四季報は1冊買っておいたほうが便利ですよ。
資本集約型のビジネスモデルを実現できている企業なら、社員に長々と残業させたり、休日数を減らしてまで働かせたりしなくても収益を確保できるはずです。
結果的に離職率も下がる傾向があるので、これら3つの指標はよく確認しておきましょう!
③儲かるビジネスモデルかつ成長業界であるか確認する
さらに、企業のビジネスモデルや業界の成長性もチェックしておきましょう。
ビジネスモデルを知るには、次のポイントを確認するのがおすすめです。
【企業のビジネスモデルを】
- 主力となる製品・サービスは何か
- 主要顧客のターゲットは誰か(法人or一般消費者)
- 主な収益源は何か
- 売上・利益率はどうか
企業HPや決算報告書を見ながら、その企業が「売るための仕組み」を確立しているかどうかを確認しましょう。
前に紹介した「資本集約度」を計算してみると、数値で判断できるので便利ですよ!
同時に、競合他社についても調べていきましょう。
売上高成長率がプラスで推移している企業が多ければ、成長性の高い業界と判断できます。
儲かるビジネスモデルが確立できている企業で、かつ成長業界なら社員の負担も少ないはずです。
このように、優良企業を見分けるには複数の情報源に当たることがとても重要です。
多少手間がかかりますが、多くの就活生が「そこまで詳しく調べない」ような情報を得ておくことで、より確実に優良企業を見分けられますよ!
ちなみに優良企業の見分け方に関しては、下記の記事でより詳しく解説しておきました。合わせて参考にしてくださいね!
» 【優良企業の見分け方20選】僕が押さえるようにしてる視点を共有!
優良企業の効率的な探し方
優良企業を効率的に探すには、優良企業の情報が集まりやすい状況を作っておくことが大切です。
優良企業に関する情報が優先的に入ってくるように、あらかじめフィルタリングしてしまうんですね
僕がおすすめする3つの探し方を共有しますので、ぜひ実践してみてください!
【優良企業の効率的な探し方】
- ホワイト企業ナビの求人を確認する
- 就活エージェント・転職エージェントに条件を伝えて紹介してもらう
- 求人サイトで条件を絞って求人検索する
①ホワイト企業ナビの求人を確認する
ホワイト企業ナビでは、次の条件を満たす求人のみを掲載しています。
* 設立後3年未満の会社の離職率は「設立からの離職率が30%未満」とします。
つまり、本記事で紹介してきた優良企業の条件をバッチリ満たしている企業しか掲載されていないってことです。
編集部が1社ごと丁寧にヒアリングしたリアルな情報を掲載しているので、企業の人事が自社に都合の良い紹介文を書くことはできません。
そもそも優良企業の求人情報だけが掲載されているので、優良企業を効率よく探せますよ!
②就活エージェント・転職エージェントに条件を伝えて紹介してもらう
優良企業を探す上で、とても重要になるのが「評判」です。
有名な企業で業績も好調に見えるけれども、業界内での評判が良くないケースってわりとあります。
ただ、就活市場のことを熟知しているプロじゃないと本物の情報をキャッチできないことも多いんですよね。
なので、就活・転職活動のプロである就活エージェントや転職エージェントに条件を伝えて企業を紹介してもらうことをおすすめします!
僕はこれまで5年に渡って、就活ブログを運営してきました。
その中でほぼ全ての就活エージェントを見てきたのですが、利用する時は必ず「保有している求人が多い大手のサービス」かつ「実績と評判の良いサービス」を選ぶようにしてください!
僕がこれまで見てきた50以上の就活エージェントの中で、特におすすめは「ミーツカンパニー就活サポート」です!
僕が今就活生なら、まずはミーツカンパニー就活サポートの初回面談を受けて、他に2つほど可能であれば就活エージェントを利用して担当者を厳選するようにします。
就活エージェントは、本当に担当者さんの質で決まるので「担当者の厳選」は必ず行うようにしてください!
(逆に親身になってくれて、選考支援の質が高い担当者さんが付いてくれると、就活において最強の無料サービスだと僕は思ってます!)
ミーツカンパニー就活サポート
「ミーツカンパニー就活サポート」は、人材会社大手のDYMが提供する就活エージェントです。
保有求人数が多く、かつ紹介してもらえる求人の質が高いのが特徴。(担当者さんに話を聞いたのですが、紹介する求人をそもそも厳選しているようです)
またオンライン面談にも対応しているので、気軽に利用できるのも嬉しいと個人的に最もおすすめしています!
その他の就活エージェントに関して、僕のおすすめを「おすすめ就活エージェント23選【就活のプロが厳選】」にてランキング化しておきました!
ほぼ全てのサービスが、オンラインで初回面談を受けられるので、気になる就活エージェントはどんどん利用して、信頼できる担当者さんに付いてもらいましょう!
(初回面談を受けて微妙だと思った場合は、すぐに切ってしまうのが重要です!!)
③求人サイトで条件を絞って求人検索する
求人サイトで企業を検索する時、待遇や福利厚生の条件を絞っておくことも重要なポイントです。
たとえば、下図は「マイナビ」での求人検索条件の選択画面ですが、今回共有してきた条件の一部を指定できるようになっていますね。
2022年4月の時点だと、23卒向けで上の条件を全て満たしている求人が1700件以上ヒットします(勤務エリアを全国にした場合)。
条件に該当した=優良企業と判断するのはリスクがあるので、今回紹介してきた見分け方で企業研究を進めることが大事ですよ!
ただ、あらかじめ条件を絞っておくことで、優良企業が探しやすくなるのは間違いないと思います。
求人サイトを利用する際は、条件の絞り込みを忘れないようにしてくださいね。
また優良企業の探し方に関して、更に詳しい解説を別記事で書いたので「優良企業の具体的な探し方がもっと知りたい」という方はぜひ参考にしてくださいね!
» 【優良企業の探し方10選】効率的に探す方法を解説します!
優良企業に入社するために押さえるべきポイント
優良企業を見つけることがまず大事なんですが、応募して採用されないと入社することはできません。
そこで、優良企業に入社するために押さえておきたいポイントを紹介しますね。
【優良企業に入社するために押さえるべきポイント】
- 志望動機で「優良企業だから」と答えない
- 自身の強みを明確化してそれが会社で具体的にどう役立つか伝えられるようにする
- 複数の企業にエントリーして少数に固執しない
①志望動機で「優良企業だから」と答えない
優良企業だから入社したいというのは正直な志望動機だと思いますが、選考で伝える志望動機としては適切ではありません。
なぜなら、優良企業かどうかの判断基準は主に「労働条件」にあるからです。
企業としては、採用する人材には入社後に力を発揮して、自社に貢献してもらいたいと考えています。
なので、就活生が「入社後どんな活躍・貢献をしたいのか」を知りたいわけです。
「優良企業だから」という志望動機を伝えることは、「休日が多いから」「残業が少ないから」と伝えているようなものなんですね。
ぶっちゃけ、最初にその企業へ応募しようと思った動機は「優良企業だから」でも全然OKです。
ただ、選考を受けるのであれば企業研究をもっと深めておく必要があります。
労働条件以外の志望動機を答えられるようにしておきましょう。
②自身の強みを明確化してそれが会社で具体的にどう役立つか伝えられるようにする
優良企業が社員を大切にしているのは、社員がパフォーマンスを高めて貢献しやすい環境を整えるためです。
環境を整えることで「しっかり貢献してくださいね」というメッセージを発信しているわけです。
つまり、優良企業への入社を希望するなら、環境に見合った貢献ができると判断してもらわなければなりません。
自分にはどんな強みがあり、入社したら具体的にどう役立つのか、明確に伝える必要があります。
そこで重要になるのが自己分析です。
自分の強みや長所を客観的に把握しておかなければ、選考で伝えることもできませんよね。
自己分析は自分で進めることもできるんですが、僕としては自己分析ツールを活用することをおすすめします。
ツールを駆使することで客観的な指標にもとづく自己分析ができ、見落としていたことや気づいていなかったことが見つかりやすいからです。
無料で利用できる自己分析ツールがありますので、ぜひ活用してみてくださいね!
▼無料の自己分析ツール
ツール名 | 所要時間 | 利用方法 |
---|---|---|
キミスカ適性診断 | 約15分 | キミスカ への登録が必要 |
AnalyzeU+ | 約30分 | OfferBox(オファーボックス) への登録が必要 |
16Personalities | 約10分 | 会員登録不要 |
③複数の企業にエントリーして少数に固執しない
優良企業の求人を探す時の注意点として、あまり条件を増やし過ぎないことが大切です。
条件を絞り込みすぎると、エントリー候補の企業数が限られてしまいます。
優良企業は就活生から人気のある企業が多いので、競争率も高くなるはずです。
選考を勝ち抜いて内定を獲得できる確率も低くなりますので、「無い内定」になるリスクがあります。
もちろん、わざわざ優良企業とはほど遠い企業を選んで応募したほうがいいという意味ではありません。
優良企業かどうかをある程度は気にしつつ、できるだけ多くのエントリー数を確保することが重要です。
内定を獲得することで気持ちに余裕が生まれ、本当に入社したい企業に絞って応募することもできるようになります。
最初からごく一部の優良企業だけに固執せず、複数の企業にエントリーすることを心がけてくださいね!
優良企業を見つけて選考を受けるイメージが、だいぶ固まってきたかも!
優良企業を効率よく見つけられれば、エントリーも捗りそうだね!
優良企業に関してよくある質問
優良企業に関してよくある質問と回答をまとめました。優良企業に関する疑問を解消して、理解を深めてくださいね!
質問① 具体的にどの企業が優良企業だと思いますか?
3年後離職率や労働条件、年収、業績といった条件を総合的に判断した結果、優良企業の可能性が高い50社を次の記事でまとめています。
» 【穴場のホワイト企業50選】離職率0%の隠れ優良企業をピックアップ!
必ずしも超有名企業でなくても、社員を大切にしていると思われる企業は数多くあることが分かると思います。
あと、IT業界で優良企業の可能性が高い30社については、下の記事で紹介していますのでぜひ読んでおいてくださいね!
» 【IT業界のホワイト企業ランキング】優良企業30社を厳選して紹介!
質問② メーカーで優良企業はどこがありますか?
メーカーといっても業界は多岐にわたるので、業界別に優良企業を挙げてみますね。
【医療機器メーカーの優良企業】
- テルモ株式会社
- 川澄化学工業株式会社
- オリンパス株式会社
- シスメックス株式会社
- 日本光電工業株式会社
【化学メーカーの優良企業】
- 帝人株式会社
- AGC株式会社
- 株式会社クラレ
- 株式会社ダイセル
- 株式会社ADEKA
【機械メーカーの優良企業】
- 株式会社小松製作所
- 株式会社アマダ
- ダイキン工業株式会社
- 住友重機械工業株式会社
- JUKI株式会社
【建材メーカーの優良企業】
- 三和シヤッター工業株式会社
- 株式会社LIXILグループ
- TOTO株式会社
- 三協立山株式会社
- 不二サッシ株式会社
【日用品メーカーの優良企業】
- P&Gジャパン合同会社
- 花王株式会社
- ライオン株式会社
- ユニリーバ・ジャパン株式会社
- ユニ・チャーム株式会社
【中小メーカーの優良企業】
- 株式会社ユニリタ
- エムオーテックス株式会社
- 日立Astemo株式会社
- 古野電気株式会社
- 住友精密工業株式会社
【BtoBメーカーの優良企業】
- 日本電子株式会社
- YKK株式会社
- 株式会社神戸製鋼所
- 株式会社ミツトヨ
- ユニチカ株式会社
ここに挙げたのはあくまでも一例です。
メーカーは歴史のある企業が多く、資本集約型のビジネスを実践している企業もたくさんあります。
その分、就活生から人気があり競争率も高くなる傾向がありますので、しっかりと就活準備を進めて選考に備えましょう!
質問③ 優良企業への入社は現実的に難しいでしょうか?
優良企業という情報は多くの就活生が得ているので、選考の競争率は高くなりますね。
でも、現実的に入社できないかと言えば、決してそんなことはありません。
僕自身、中堅大学出身で大学での成績もすごく悪かったのですが、危機感を持って就活に取り組むことで大手食品メーカーに就職できました。
なので、選考の難易度が高いことは間違いないものの、「現実的に難しい」というほどではないと思いますね。
優良企業への入社を目指すなら「準備」がカギを握ります。
この記事で共有してきたポイントを押さえて、ぜひ早めに就活準備を進めてくださいね!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
本記事では、優良企業とはどんな企業なのか、定義と見つけ方を共有してきました。
優良企業の一般的な定義はありませんが、「人を大切にする企業」という点では共通していると思うんです。
社員がいきいきと働けるように、できる限りの待遇を用意したいと考えてくれる企業なら、充実した社会人生活が送れそうですよね。
一方で、優良企業の見分け方や選考を勝ち抜くための対策をしっかりと理解しておくことも重要です。
ぜひ今回紹介してきたポイントを押さえて、しっかりと準備を整えた上で就活を進めてくださいね。
この記事を読んだみなさんが、優良企業への就職に成功することを心から願っています!
▼本記事の要点まとめ
- 優良企業に一般的な定義はないものの、「人を大切にしているかどうか」で見分けることは可能。
- 優良企業には、離職率の低さ・残業時間の短さ・年間休日の多さ・有給消化率の高さなど、見分けるポイントがある。
- 複数の口コミサイトをチェックしたり、ビジネスモデルを分析したりすることも優良企業を見分ける上で重要。
- 優良企業を効率的に探すには、優良企業の情報が入ってきやすい状況を作っておくべし。
- 優良企業に入社するには、労働条件を志望動機として挙げないこと・自身の強みを明確にしておくこと・ごく一部の企業に固執せずエントリー数を確保することが大切。