【優良中小企業100選】就活生が知らない穴場の企業あり!

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この記事では、優良中小企業100選と、中小企業の優良企業を探すポイントについてバシッと共有します!

就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!

累計2300万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。

この記事を掲載している「ホワイト企業ナビ」は、僕自身が就活生の時に感じていた、こんな思いから立ち上げた求人サイトです。

「ブラック企業を掲載するなよ!残業時間が短くて休日が多い企業だけ教えてよ!」

こんな思いを持っている就活生や転職者の方は、ホワイト企業ナビを使ってくれると嬉しいです!

全ての企業を1社1社丁寧に取材していて、数を追わずに質にこだわって運営しています。

それでは本題に入っていきますね!

優良企業を探す時、重要なポイントとなるのが「大手企業ばかりにこだわらないこと」です。

大手の優良企業は就活生から非常に人気が高く、応募者が殺到する傾向があります。

選考の競争率はものすごく高くなりがち!

それこそ書類選考を通過するだけでも一苦労、といったことも決してめずらしくありません。

内定獲得率を高めるには、中小企業も視野に入れて就活を進めることが大切。

でも、優良企業と言えば大手というイメージがあります。中小企業にも本当に優良企業ってあるんでしょうか…?

もちろんです。中小企業にも、堅実な経営を長年続けている優良企業はたくさんありますよ!

大手企業と比べると中小企業は選考通過率が高いことも多いので、内定を獲得しておくためにもおすすめです。

内定を獲得しておくことで、圧倒的に心の余裕が生まれます。

「とにかく1社目の内定を獲得すること」から、「本当に受けたい企業だけを受ける就活」へとシフトできるわけです。

そこで、優良中小企業の具体例と、中小企業の優良企業の探し方について押さえておきましょう!

僕がおすすめする優良中小企業の探し方

優良な中小企業の要因がイメージできたでしょうか?

では次に、僕がおすすめする優良中小企業の探し方を共有しますね。

先ほども言った通り、日本企業の99.7%は中小企業。

400万社以上ある企業のうち大半が中小企業ですから、その中から優良企業を探し当てるのはなかなかの労力でしょう。

そこで、できる限り効率よく優良企業を探せる方法を知っておくことが大切。

次の2つのポイントを押さえて、優良中小企業を探すスピードを爆速化しましょう!

①転職者は評判の良い転職エージェント+口コミサイト

転職者の場合、評判の良い転職エージェントで求人紹介を受けつつ、口コミサイトで企業の評判をチェックしていく方法がおすすめです。

優良中小企業の中には、転職サイトで大々的に求人を出すのではなく、転職エージェント経由で人材を募集するケースが割と多い。

なぜなら、そのほうが企業としても「採用コストを節約できるから」です。

転職サイトに求人を掲載すると、相当な額の掲載料がかかります。

掲載プランによっては、4週間の掲載で100万円以上かかることもザラですね。

ただ、掲載料を支払ったとしても自社が求めるような人材が応募してくれるとは限らない。

しかも、結果的に採用できなかったとしても掲載料は返金されません。

そのため、転職サイトに人目を引く求人広告(=高額プラン)を掲載できるのは資金に余裕のある大手企業が中心になりやすい。

一方、転職エージェントは成功報酬型。

人材を実際に採用できた場合に限り、企業は転職エージェントに報酬を支払います。

転職サイトでは求人が一切掲載されていない「中小の隠れた優良企業」が、転職エージェントなら見つかる可能性があるわけです。

僕がおすすめする転職サイトは、次の3つのサービスです。

【おすすめの転職エージェント】

  • リクルートエージェント
  • マイナビエージェント
  • doda

上記の3つはどの年代の転職者にもおすすめできますね。

あと、転職エージェントの場合は経歴や実績、転職時の年齢によってサービスを使い分けることも重要。

僕がおすすめの転職エージェントに関して、とにかく利用者の評判が良いエージェントを利用することが最適解だと考えています。

どんなサービスだろうと、やっぱり利用した人からの評判が良いことが第一ですよね。

20代なら就職ShopとUZUZの評判が抜群に良い

ちなみに僕がリサーチしたところだと、20代なら「就職Shop」と「UZUZ(ウズウズ)」がベストです。

(理系出身者の場合、通常のUZUZではなく「UZUZ理系サポート」の方が特化しているのでおすすめです!)

就職Shopはリクルートが運営元なので信頼できるだけでなく、保有している全ての求人に対して取材をおこなっているので条件の良い求人が多いんですよね。

またこちらの評判のとおりで、利用者からの評判も高いです!

次に、UZUZはこれまでの支援実績が3万人以上。

更には書類通過率87%超えと、支援してきた人の数と支援内容のどちらも抜群の数字を残しています。

僕はこれまで100以上の転職エージェントを見てきたのですが、「就職Shop」と「UZUZ」は本当に評判が良く、サービス内容も充実しているので18〜30歳の転職希望者は必ず利用すべきだと思います!

(もちろん担当者によって質が異なるので、初回面談で微妙だと思ったら切りましょう!)

エンジニアの転職ならレバテックキャリアの評判が良い

次に、ITエンジニア/Webエンジニアの転職におすすめは「レバテックキャリア」ですね。

下記の口コミにもあるように年収が上がる案件を豊富に紹介してもらうことができます。

レバテックキャリアはこれまでの支援者数も20万人超えと実績がある。

かつ利用者の年収アップ率は77%なので、1度面談して自分に合う転職先があるか確かめる価値があると言えます。

(エンジニア系の方の需要は多いので、すぐに転職する気がなくても転職エージェントと連携しておいて「良い求人が入ったら検討する」という動き方をするのが個人的にベストだと考えています!)

転職エージェントから企業を紹介されたら、必ず口コミサイトで評判を確認しましょう。

口コミサイトには、その企業で実際に働いたことのある方々の生の声が投稿されています。

企業側が印象操作することはできないので、口コミの傾向を見れば社員から評判の良い企業かどうかが分かるわけです。

僕がおすすめしている口コミサイトは次の3つ。

どれも無料で利用できるので、気になる企業名をバシバシ検索してみてくださいね!

▼おすすめの口コミサイト

ワンキャリア:就活生向け。企業の口コミだけでなく、選考情報も確認できる

ライトハウス:日本最大級の口コミサイトで、サイトも見やすいので個人的にベスト

オープンワーク:こちらも口コミサイト大手で、ライトハウスと併用するのがおすすめ

転職会議:約20万社の口コミが掲載されている大手口コミサイト

②就活生におすすめは就活エージェントと逆求人サイト

就活生が優良中小企業を探すなら、就活エージェントと逆求人サイトの二刀流がおすすめです。

僕はこれまで5年に渡って、就活ブログを運営してきました。

その中でほぼ全ての就活エージェントを見てきたのですが、利用する時は必ず「保有している求人が多い大手のサービス」かつ「実績と評判の良いサービス」を選ぶようにしてください!

僕がこれまで見てきた50以上の就活エージェントの中で、特におすすめは「ミーツカンパニー就活サポート」です!

僕が今就活生なら、まずはミーツカンパニー就活サポートの初回面談を受けて、他に2つほど可能であれば就活エージェントを利用して担当者を厳選するようにします。

就活エージェントは、本当に担当者さんの質で決まるので「担当者の厳選」は必ず行うようにしてください!

(逆に親身になってくれて、選考支援の質が高い担当者さんが付いてくれると、就活において最強の無料サービスだと僕は思ってます!)

ミーツカンパニー就活サポート

ミーツカンパニー就活サポート」は、人材会社大手のDYMが提供する就活エージェントです。

保有求人数が多く、かつ紹介してもらえる求人の質が高いのが特徴。(担当者さんに話を聞いたのですが、紹介する求人をそもそも厳選しているようです)

またオンライン面談にも対応しているので、気軽に利用できるのも嬉しいと個人的に最もおすすめしています!

その他の就活エージェントに関して、僕のおすすめを「おすすめ就活エージェント23選【就活のプロが厳選】」にてランキング化しておきました!

ほぼ全てのサービスが、オンラインで初回面談を受けられるので、気になる就活エージェントはどんどん利用して、信頼できる担当者さんに付いてもらいましょう!

(初回面談を受けて微妙だと思った場合は、すぐに切ってしまうのが重要です!!)

これら就活エージェントだけでなく、逆求人サイトも非常におすすめです。

マイナビやリクナビ以上に登録が必須のサイトになってきた逆求人サイト

プロフィールを登録しておくだけで、自分と適性の高い企業からのスカウトが届くので、圧倒的に就活を効率化することができます。

ですが、どれでも登録すれば良いという話ではなく、利用企業数が多く、かつ利用しやすい逆求人サイトを厳選して利用すべきなんですよね。

そこでこれまで全ての逆求人サイトを見てきた僕が考えるに、現状以下の2サイトを併用するのがベストだと考えています。

キミスカ

キミスカ」も利用企業数が多く、非常に使いやすい逆求人サイトです。

現状、逆求人サイトの中で僕が最もおすすめするサイトですね!

隠れ優良企業や業界シェアの高い中小企業も利用しており、「キミスカ経由で知れてよかった企業」との出会いが生まれる場所です。

オファーボックス

オファーボックス」は、就活専門の逆求人サイトとしてNo.1の利用企業数を誇ります。

東証一部上場や、知名度は低いけど働きやすい大企業からのスカウトも届くので、まず最初に登録しておくべきサイトですね。

登録後はとにかくプロフィールの質にこだわってください。

正直、逆求人サイトのプロフィール作成には1日使い切っても全然問題ない。むしろそうすべきだと僕は思っています。

キミスカとオファーボックスの2サイトは同時に登録し、プロフィールはどちらか一方のものをコピペするのが効率的です!

ちなみに逆求人サイトは1つでも多くのサイトに登録しておいて、1つでも多くスカウトを獲得するのが効率的だと僕は考えています。理想としては3サイト以上登録しておきたい。

そこでこの2つ以外のおすすめサイトをまとめたので、参考にしてくださいね。

» 【最新】新卒向け逆求人サイトおすすめ15選|スカウトサイトの選び方を解説!

優良中小企業には明確な基準がないからこそ、自分なりの判断基準を持っておくことが大事だね!

一握りの大企業と違って中小企業はものすごく企業数が多いから、効率よく探す方法を知っているかどうかで差がつきそう。さっそく就活エージェントと逆求人サイトに登録しておこう!

優良中小企業【100選】

では、実際に優良中小企業にはどんな会社があるのでしょうか?

僕が厳選した100社を紹介するので、希望業種にどんな企業があるのか参考にしてくださいね!

企業名 業種 おすすめポイント
太陽ホールディングス株式会社 医薬品メーカー 平均有休消化日数11.3日
ソーダニッカ株式会社 専門商社 月平均残業時間5時間
三井松島ホールディングス株式会社 鉱業メーカー 月平均残業時間10時間
メック株式会社 電子機器メーカー 社宅使用料5,000円/月
静銀リース株式会社 リース業 平均勤続年数16.4年
中道リース株式会社 リース業 年間休日129日
株式会社イチネン リース業 年間休日128日
ヤスハラケミカル株式会社 化学メーカー 平均勤続年数21年
日水製薬株式会社 食品メーカー 平均勤続年数15.5年
株式会社ニッピ 食品メーカー 月平均残業時間2.4時間
内外日東株式会社 航空・運輸 有給とは別に5連休を取得可能
片倉工業株式会社 医薬品メーカー 平均勤続年数18.3年
近畿総合リース株式会社 リース業 資格取得支援制度が充実
中部国際空港株式会社 空港 手厚い教育サポート制度
カネコ種苗株式会社 種苗業 年間休日124日前後
株式会社朝日ラバー 化学メーカー 平均勤続年数13.5年
ホソカワミクロン株式会社 機械メーカー 年間休日125日
サトーホールディングス株式会社 機械メーカー 女性管理職率28.3%
大電株式会社 機械メーカー 月平均残業時間10時間未満
王子ホールディングス株式会社 製紙メーカー 女性活躍推進に積極的
岩城製薬株式会社 医薬品メーカー 平均勤続年数19.6年
森下仁丹株式会社 医薬品メーカー 平均勤続年数13.3年
小太郎漢方製薬株式会社 医薬品メーカー 女性活躍推進に積極的
株式会社アインホールディングス 小売業 月平均残業時間11.5時間
マナック株式会社 化学メーカー 平均勤続年数19.6年
ケミプロ化成株式会社 化学メーカー 月平均残業時間6.4時間
日本精化株式会社 化学メーカー 平均有休消化日数12日
コタ株式会社 医薬品メーカー 平均有休消化日数12.4日
K&Oエナジーグループ株式会社 鉱業メーカー 平均年間休日122日
株式会社織戸組 建材メーカー 平均年間休日125日
株式会社東邦アーステック 化学メーカー 平均年間休日126日
三井石油開発株式会社 鉱業メーカー 手厚い教育サポート制度
松阪興産株式会社 素材メーカー 平均有休消化日数10.1日
丸紅建材リース株式会社 リース業 平均年間休日126日
首都圏リース株式会社 リース業 全国22カ所の保養施設を利用可能
鹿島リース株式会社 リース業 全国のホテル・旅館がお得に利用可能
株式会社日医リース リース業 平均年間休日123日以上
大阪ガスファイナンス株式会社 リース業 平均有休消化日数13.9日
ニッセイ・リース株式会社 リース業 平均年間休日120日以上
ディー・エフ・エル・リース株式会社 リース業 通信教育講座の受講料補助制度あり
北海道リース株式会社 リース業 平均勤続年数14.1年
神鋼リース株式会社 リース業 資格取得支援制度が充実
飯野海運株式会社 海運業 平均勤続年数12.9年
東京ガスリース株式会社 リース業 旅行補助など福利厚生が充実
株式会社プライメックス キャピタル 事業者金融業 平均年間休日123日
ピー・シー・エー株式会社 ソフト開発 平均有休消化日数13.9日
トヨフジ海運株式会社 海上運送業 平均年間休日121日
八馬汽船株式会社 海上運送業 平均年間休日120日以上
共栄タンカー株式会社 海上運送業 平均勤続年数13.1年
NSユナイテッド海運株式会社 海上・陸上運送業 海外研修制度あり
鶴見サンマリン株式会社 海上運送業 平均年間休日123日
株式会社アクセス国際ネットワーク ソフトウェア開発 住宅補助制度が充実
株式会社エージーピー 輸送機メーカー 平均勤続年数14.8年
相鉄ホールディングス株式会社 運送業 月平均残業時間4.2時間
京福電気鉄道株式会社 運送業 平均年間休日120日以上
京阪ホールディングス株式会社 運送業 資格取得支援・外部研修制度が充実
近鉄グループホールディングス株式会社 運送業・不動産業 平均年間休日120日以上
西武グループ(西武ホールディングス・西武鉄道・プリンスホテル) 運送業・ホテル業 平均有休消化日数11.8日
秩父鉄道株式会社 運送業 平均年間休日123日以上
八戸ガス株式会社 ガス 月平均残業時間20時間以内
株式会社サーラコーポレーション ガス 独身寮・社宅完備
セントラル石油瓦斯株式会社 ガス 社員旅行あり
シナネンホールディングス株式会社 ガス 平均年間休日121日
株式会社尾賀亀 専門商社 家族手当が充実
イーレックス株式会社 電気・ガス 平均年間休日120日以上
三田エンジニアリング株式会社 建設・住宅 社宅完備
株式会社レノバ 電気・ガス 平均年間休日125日
株式会社エナリス 電気 宿泊施設や飲食店などをお得に利用可能
東彩ガス株式会社 ガス 平均年間休日121日
DOWAホールディングス株式会社 非鉄金属 平均勤続年数17年
岡山ガス株式会社 ガス 平均年間休日125日
三光設備株式会社 電気 独身寮・借上社宅制度あり
日本海ガス株式会社 ガス 保養施設をお得に利用可能
フィード・ワン株式会社 飼料メーカー 平均年間休日129日
株式会社オーテック 設備工事 平均年間休日125日
綿半ホールディングス株式会社 建設業 女性管理職率13.3%
ネクストウェア株式会社 ソフトウェア 平均有休消化日数13.4日
アマテイ株式会社 建材メーカー 平均有休消化日数11.7日
アツギ株式会社 衣料品メーカー 女性管理職率14.5%
近江鍛工株式会社 機械部品メーカー 社宅・寮完備
名古屋木材株式会社 建材メーカー 平均勤続年数15.2年
新家工業株式会社 機械部品メーカー 月平均残業時間5時間
フロイント産業株式会社 化学メーカー 平均年間休日124日
パラマウントベッドホールディングス株式会社 医療機器メーカー 平均年間休日131日
丸富製紙株式会社 紙・パルプ 月平均残業時間13時間程度
日本フエルト株式会社 紙・パルプ 平均勤続年数22.8年
古林紙工株式会社 紙・パルプ 平均年間休日125日
株式会社コムラ製作所 医療機器メーカー 社内レクリエーションが充実
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 紙・パルプ 女性管理職率25.3%
ゼオンメディカル株式会社 医療機器メーカー 平均年間休日123日
日本アイ・エス・ケイ株式会社 その他メーカー 通信教育費用補助制度が充実
株式会社ニチリン その他メーカー 平均有休消化日数11.7日
菊水化学工業株式会社 その他メーカー 月平均残業時間3.2時間
古河機械金属株式会社 機械メーカー 月平均残業時間9時間
オーナンバ株式会社 機械メーカー 平均年間休日123日
東邦金属株式会社 金属製品メーカー 平均年間休日126日
エステールホールディングス株式会社 貴金属加工 資格取得支援制度が充実
カネソウ株式会社 その他メーカー 平均勤続年数18年
昭和鉄工株式会社 金属製品メーカー 平均勤続年数18年
エコモット株式会社 IoTインテグレーション 平均有休消化日数12日

優良な中小企業の要因は3つ

この章では優良な中小企業の要因について整理しておきますね。

実は「優良企業」には統一された定義がありません。

何を基準に優良企業と呼ぶかは、人それぞれというのが実情です。

でも、優良な中小企業を探すにあたって「この条件に該当すれば優良な中小企業」といった判断基準を持っておきたいところ。

次に挙げる3つの要因は、僕が就活中に必ずチェックしていた判断基準なので、ぜひ参考にしてください!

【優良な中小企業の要因】

  1. 中小企業の定義に当てはまること
  2. 社員を大切にしていること(条件や待遇にもそれが反映)
  3. 普遍的なニーズのある事業を展開していること

要因① 中小企業の定義に当てはまること

大前提として、中小企業の定義に当てはまっている必要があります。

中小企業の定義は「中小企業基本法」に記載されており、業種によって異なる点に注意が必要です。

【中小企業の一般的な定義】

業種分類 中小企業基本法の定義
製造業その他 資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人
卸売業 資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
小売業 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人
サービス業 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は
常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

(中小企業庁Webサイトより引用)

上表の通り、中小企業の定義に関わるのは「資本金」と「従業員数」の2つ。

ただ、これらはあくまでも原則なので例外もあります。

たとえば大企業の子会社などは、中小企業の定義に該当していても「みなし大企業」などと呼ばれる場合がありますね。

中小企業は日本の全企業のうち99.7%を占めています。

つまり、大企業と呼ばれるような大規模な法人はごく一握りに過ぎないわけです。

優良な中小企業を探すなら、まずは中小企業の定義を押さえておいてくださいね!

要因② 社員を大切にしていること(条件や待遇にもそれが反映)

次に「優良企業かどうか」を見分けるポイントですが、個人的に重視しているのは「社員を大切にしているかどうか」ですね。

優良企業に決まった定義がないのは前述の通り。

基準は人それぞれなので「働きやすい企業」と言う人もいれば「手当や福利厚生が充実している企業」と言う人もいます。

ただ、総合的に考えて「社員を大切にしている」という基本的なスタンスがしっかりしていれば、少なくともブラック企業にはなりにくいと思うのです。

社員を大切にしている企業の多くは、その経営方針や企業文化が条件や待遇にも反映されています。

たとえば、次の条件は社員を大切にしている企業ならごく自然にクリアしているはず。

【優良企業の条件・待遇面の特徴】

  • 残業時間が短い(月平均25時間よりも少ない)
  • 3年後離職率が低い(中小企業の平均30%よりも低い)
  • 3年後定着率が高い(中小企業の平均70%よりも高い)
  • 年間休日が多い(120日以上)
  • 平均年収が高い(業界水準よりも上)
  • 有給消化率が高い(56%が平均)
  • 福利厚生が充実(住宅手当や産休が充実している)

求人情報や企業Webサイトではすごく良いことを言っていても、社員の平均年収がやけに低くて年間休日も少なく、離職率が高いようなら優良企業ではないと考えられます。

社員に良い環境・条件で働いて欲しいと考えている企業は、社員の待遇に関する情報を採用ページなどで大々的に紹介していることも少なくない。

こうした「温度差」を感じ取れるようになると、優良な中小企業を探し当てる嗅覚が身についていきますよ!

要因③ 普遍的なニーズのある事業を展開していること

優良な中小企業かどうかを見分けるには、事業内容に注目することも大切ですね。

とくに事業に普遍的なニーズがあるかどうかは、必ずチェックしておきたいポイント。

なぜなら、どれだけ経営者が「社員を大切にしたい」と理想を掲げていたとしても、事業そのものが立ち行かなくなってしまったら実現不可能だからです。

普遍的なニーズのある事業と聞いても、あまりピンとこないかもしれません。

たとえば、次の2社だったらどちらが普遍的なニーズのある事業を展開していると思いますか?

  • A社:タピオカドリンクがヒットして急成長。主力事業はタピオカ関連商品のみ。
  • B社:創業から50年以上、レトルト食品やパスタなどの加工食品を提供。

明らかにB社のほうが「普遍的なニーズ」を捉えている企業ですよね。

レトルト食品やパスタは商品の改良を重ね、何十年もの間ずっと親しまれている日常食。

人が食べ物を摂らなくなることはあり得ないので、普遍的なニーズのある事業と言える。

対して、A社の事業はタピオカブームが去ってしまったら縮小していく可能性が高いでしょう。

このように、一時的なブームや流行に乗って伸びた事業ではないかどうか、今後も必要とされ続ける公算が高い事業かどうかを判断していくのです。

普遍的なニーズのある事業を展開していれば、将来にわたって経営が安定する可能性も高い。

企業研究の際には、「事業の普遍性」にも注目してリサーチを進めてくださいね!

優良中小企業のその他の探し方

一挙に100社紹介したわけですが、ざっと挙げただけでもこれほど多くの優良中小企業があるわけです。

もちろん、ここに挙げた以外にも優良中小企業はたくさんありますよ!

せっかくなので、優良中小企業を探す他の方法も共有しますね。

どの方法がベストというものではないので、あらゆる手段を試してみましょう!

【優良中小企業のその他の探し方】

  1. 就職四季報(中小版)から探す
  2. 大手求人サイトで検索条件を設定して検索する
  3. ハローワークで条件を厳しく絞って検索する
  4. 大学のキャリアセンターから紹介してもらう
  5. 大学の学内合同説明に参加する
  6. 大手企業のグループ会社を検索する
  7. OB・OG訪問
  8. 知人からの紹介

探し方① 就職四季報(中小版)から探す

就職四季報には「優良・中堅企業版」があるので、その中から探す方法があります。

「総合版」は業異界首位企業が中心ですが、「優良・中堅企業版」なら中小企業の情報が盛りだくさんですからね!

残業時間や3年後新卒定着率、3年後離職率、有給取得年平均など優良企業かどうかを見分けるために必要な情報もバッチリ確認できます。

「総合版」と一緒に「優良・中小企業版」も購入しておくと、企業研究が捗りますよ!

探し方② 大手求人サイトで検索条件を設定して検索する

マイナビやリクナビなどの大手求人サイトでも、優良中小企業を探せます。

求人サイトの検索条件で、年間休日や平均残業時間など優良中小企業の条件に合致する項目を選択してから検索してみましょう!

上図はマイナビの求人検索条件の選択画面。

さらに中小企業だけに絞り込みたい場合は「前年の採用データ」を50名以下ぐらいに指定しておくと探しやすいですよ!

もちろん、検索結果が必ずしも全て優良中小企業とは限らないので、企業研究にじっくり取り組んでおくことは大切。

前述の口コミサイトや就職四季報を必ずチェックして、優良企業かどうかを判断してくださいね!

探し方③ ハローワークで条件を厳しく絞って検索する

意外に見落としがちなのですが、ハローワークで求人を検索する方法もあります。

ハローワークと聞くと既卒の就活や転職活動のイメージが強いかもしれません。

でも、新卒がハローワークを使ってはいけないルールなどありません!

相談員の方々が親身になってサポートしてくれますので、隠れた優良中小企業が見つかる可能性もあります。

ただし、企業がハローワークに求人を出すのは「無料」なので、玉石混交になりやすいのも事実。

手当や年間休日数、退職金制度の有無など、検索する時には条件を厳しく絞って優良企業を探し当てましょう!

探し方④ 大学のキャリアセンターから紹介してもらう

大学のキャリアセンター経由で紹介してもらうのも1つの方法ですね。

企業によっては、求人を大学に直接持ち込むことがあります。

就活生から超人気の大企業などは、わざわざキャリアセンターを頼らなくても応募者が大勢集まりますよね。

つまり、キャリアセンターで紹介してもらえるのは中小企業が中心。

その中から、優良企業の条件に合う中小企業を見つけるわけです。

キャリアセンターは混雑していることも多いので、できるだけ早めに予約しておきましょう!

探し方⑤ 大学の学内合同説明に参加する

大学で開催される学内合同説明会に参加するのも、優良中小企業を探す方法としておすすめです。

大々的に開催される就活イベントとは違い、学内合同説明会は中小企業が中心で参加企業数も限られている。

だからこそ、隠れた優良中小企業に出会えるチャンスもあるわけです。

その大学の学生を積極的に採用したいと考えている企業が集まる傾向があるので、人事担当者とざっくばらんに話して優良企業かどうかを見極めましょう!

探し方⑥ 大手企業のグループ会社を検索する

優良中小企業を探す際に見落としてほしくないのが「大手企業のグループ会社」です。

実は大手のグループ会社は割と穴場で、一般的にあまり知られていない子会社なども数多くあります。

社員の待遇が親会社に準じた条件になっていることも多く、中小企業としては恵まれた待遇で働けることも少なくありません。

大手企業のグループ会社を探すには、大手企業のWebサイトで「グループ会社一覧」や「関連会社一覧」をチェックするといいですよ。

子会社などの情報がまとめて掲載されているので、口コミサイトや就職四季報で評判・待遇を確認していきましょう!

探し方⑦ OB・OG訪問

OB・OG訪問を通じてリクルーターを見つけておく方法もあります。

実際に企業で働いている方々なので、社員を大切にしている企業かどうか実体験を元に教えてもらえるからです。

そもそも「後輩の就職先として自社をおすすめしたい!」と本心から思っている人ほど、進んでリクルーターになってくれる傾向がありますね。

もし顔見知りの先輩にOB・OGがいなければ、「ビズリーチ・キャンパス」を活用するといいですよ!

ビズリーチ・キャンパスはOB訪問サービス。

初対面のOBとも気軽にコンタクトを取れるので、中小企業に絞って社名を検索してみると良いでしょう。

下記44大学に通っている学生なら、誰でもビズリーチ・キャンパスを利用できます。

積極的に活用して、優良中小企業を探し当てるヒントを見つけてください!

▼ビズリーチ・キャンパスを利用可能な大学一覧

青山学院大学 大阪市立大学 大阪大学 大阪府立大学 お茶の水女子大学 海外大学 関西大学 関西学院大学 学習院大学 九州工業大学 九州大学 京都大学 慶應義塾大学 神戸大学 国際教養大学 国際基督教大学 滋賀大学 静岡大学 上智大学 千葉大学 中央大学 筑波大学 津田塾大学 電気通信大学 東京外国語大学 東京工業大学 東京大学 東京都立大学(旧 首都大学東京) 東京農工大学 東京理科大学 東北大学 同志社大学 名古屋工業大学 名古屋大学 一橋大学 広島大学 法政大学 北海道大学 明治大学 横浜国立大学 横浜市立大学 立教大学 立命館アジア太平洋大学 立命館大学 早稲田大学 (五十音順)

探し方⑧ 知人からの紹介

意外と見落としがちですが、知人からの紹介で優良中小企業を紹介してもらうのもありです。

何か強力なコネがないと紹介してもらえないのでは?と思うかもしれません。

でも、友達のご両親がどんな仕事をしているとか、親戚はどんな企業に勤めているとか、普通知らなくないですか?

意外な人から思いも寄らない縁が生まれることはあるので、「知人からの紹介などあり得ない」と思い込まないことが大事。

おすすめの作戦としては、常日頃から「社員を大切にする企業に就職したい!」と言っていくことです。

良い縁がないかもしれないし、もしかしたらあるかもしれない。

可能性がゼロと初めから決め込まずに、あらゆる可能性を探っていきましょう!

優良中小企業を選ぶ際のポイント

優良中小企業を選ぶ際に、「実際に応募するべきかどうか」のレベルで判断する際のポイントをまとめました。

僕が就活中に意識していたポイントなので、信頼性はバッチリです!

次に挙げる7つのポイントを参考に、応募するべき企業かどうかを見分けてください。

【優良中小企業を選ぶ際のポイント】

  1. とにかく自分と相性の良い人が働いているか
  2. 展開する事業に普遍的なニーズがあるか
  3. 資本集約型のビジネスモデルか
  4. 競合優位性があるか
  5. 離職率が3割未満か
  6. 残業時間が月25時間以内か
  7. 年間休日が120日前後あるか

ポイント① とにかく自分と相性の良い人が働いているか

何はともあれ、第一に重視して欲しいのが「相性」です。

企業研究を進めていく中で、実際にその企業で働いている方々の顔が見えることがあります。

【企業との相性が分かる場面の一例】

  • 企業HPに掲載されている先輩社員の声
  • 合同企業説明会で話した人事担当者の雰囲気
  • OB・OG訪問を通じて会話を交わした社員の方々

企業とのこうした接触を通じて得た感触は、意外と的中します。

僕自身、企業説明会に参加したり、実際に人事と話してみたりした時に「何か違う」と感じて、その企業への応募を見合わせたことが何度かありますよ。

逆に、初めから直感で「この人と一緒に働いてみたい」「こういう人がいるなら、きっと良い企業だろう」と思えることもある。

大企業なら社員数が大勢いますから、ある人と合わなくても別の人とは意気投合する、といったこともあるでしょう。

でも、中小企業の場合は転勤がなかったり、そもそも社員数自体が限られていて全員が顔見知りだったりするので、「相性」は非常に重要です。

まずは自分の直感を信じて、「相性が良さそうか?」を重視してください。

ポイント② 展開する事業に普遍的なニーズがあるか

就業条件だけでなく、事業の将来性にも着目しましょう。

とくにチェックしておいて欲しいのが「事業に普遍的なニーズがあるかどうか」という点です。

一時的な流行に乗っかって伸びている企業は、ブームが去ると途端に経営が傾くことがある。

まして、時代に後押しされて伸びていたのが主力事業だったりすると、ブームが去った後の反動は非常に大きいわけです。

反対に、向こう10年・20年とニーズが衰えるとは思えない手堅い事業なら、安定的な経営を続けられるでしょう。

たとえば食品やインフラのように、世の中にとって欠かせない事業を手掛けている企業は安定性が高い。

その企業が展開している事業を見渡して、普遍的なニーズが見込めるかどうかを判断してみてください。

ポイント③ 資本集約型のビジネスモデルか

ビジネスモデルが資本集約型かどうかも重要な見極めポイントです。

資本集約型というのは、事業を営んでいく上で必要な設備投資を的確に行っていて、労働力に頼り切っていないビジネスモデルのこと。

こういうビジネスモデルが確立できている企業は、社員があくせくと働き続けなくてもしっかりと利益を確保できます。

逆に、がむしゃらに社員が働き続けないと売上が立たないのが労働集約型のビジネスモデルです。

儲ける仕組みが確立されているか、社員が足や手を止めずに働き続けなくてはならない仕組みになっていないか、ビジネスモデルをチェックしておきましょう!

ポイント④ 競合優位性があるか

業界内で競合優位性があるかどうかも、ぜひチェックしてみてください。

簡単にはマネできないような高い技術力が事業を支えていたり、独自のビジネスモデルを確立していたりする企業は競合優位性が高いと言えます。

反対に、競合他社との値引き合戦に突入している企業や、どこにでもあるような商品しか扱っていない企業は競合優位性が低い。

こうなると、最終的には強大な資本力のある企業が勝ち残っていく未来が見えてしまうわけです。

その企業の強みはどこにあるのか、他社にはない独自性があるのか、皆さん自身が面接官になったつもりで、企業の強みや長所を見抜いてみてください。

ポイント⑤ 離職率が3割未満か

離職率が3割未満に留まっているかどうかは、必ずチェックしておきましょう。

3年3割という言葉があるように、だいたい入社から3年で3割程度の社員が退職するのが標準的な企業です。

およそ3人に1人の割合で「ここの職場は合わない」という人がいても不思議ではありません。

しかし、離職率が3割を上回っているようだと、辞めたいと感じる人の割合が高くなる「何らかの原因」があると考えられる。

離職率は嘘がつけない数字なので、その企業の実態を表していると考えていいでしょう。

もし就職四季報で離職率が「NA(回答なし)」になっていたら、口コミサイトをチェックして企業の評判を注意深く確認しておくことをおすすめします!

ポイント⑥ 残業時間が月25時間以内か

残業時間が25時間以内に収まっているかどうかも重要なチェックポイント。

企業規模に関わらず、残業時間を減らす工夫を重ねることはできます。

慢性的に残業が減らない職場は、そもそも無理な仕事量を任せているか、残業自体を美化しているかのどちらかです。

いずれにしても、過度な残業が社員の心身を蝕んでいくのは明らかなので、企業としては改善を図らなくてはいけないと普通は思うはず。

ところが、いつまで経っても残業が減らないようなら「何かがおかしい」わけです。

1日1時間前後の残業で済んでいれば、月25時間以内に収まります。

それ以上の残業が慢性的に続いている企業ではないかどうかを把握するために、残業時間は必ずチェックしてくださいね!

ポイント⑦ 年間休日が120日前後あるか

年間休日が120日前後確保されているかも見ておきましょう。

120日を切っているということは、まとまった休暇が取れない職場ということです。

たとえば、年末年始の休みが正月3が日しかないとか、お盆休みが全くない職場の可能性がある。

正社員は固定給制で働いているので、雇う側の企業としては社員を休ませようが出勤させようが、同じ給料を払わなくてはなりません。

社員を大切にしていない企業ほど「休ませたら損だ」「できるだけ多く出勤してもらおう」と考えがち。

結果的に、必要最小限の休日しか設けられないわけです。

このように、年間休日は「企業が社員をどう扱っているか」が表面化しやすい項目の1つ。

だからこそ、年間休日が120前後あるかどうかは必ずチェックしておきましょう!

次の記事では、優良企業の特徴10選を一挙に解説しています。

優良企業の特徴が掴みやすくなると思うので、こちらも必ず読んでおいてくださいね!

» 【優良企業の特徴10選】優良企業だと判断するための特徴を解説!

中小企業は大企業よりも数が多いだけに、応募する側の「見る目」が問われるね!

求人情報や企業HPだけじゃなく、いろいろな角度から企業情報を集めてチェックしていくことが大事だね!

優良中小企業が向いている人の特徴

大企業よりも、むしろ優良中小企業のほうが向いている人もいます。

具体的にどんな人が向いているのか、4つの特徴を紹介しますね!

【優良中小企業が向いている人の特徴】

  1. 幅広い仕事を経験したい人
  2. 会社のネームバリューにこだわりがない人
  3. できるだけのんびり仕事したい人(企業によるが)
  4. 身内ノリが好きな人

特徴① 幅広い仕事を経験したい人

幅広くいろいろな仕事を経験したい人は、大企業よりも優良中小企業のほうが向いています。

中小企業は限られた社員数で経営が成り立っている少数精鋭部隊。

だから、1人の社員が複数の仕事を兼任することもめずらしくありません。

最も分かりやすいところで言うと「採用業務」が挙げられますね。

大企業なら人事部があって、採用業務専属の社員が配置されていることも多い。

でも、中小企業の場合は採用業務専属の社員を確保するほど人員に余裕がありません。

なので、本来の業務を担当しつつ、採用業務も兼任せざるを得ないわけです。

これは人によって捉え方が違うと思うのですが、採用業務を兼任することになって「仕事量が増えて嫌だ」と感じる人もいれば「いろいろな経験ができる」と感じる人もいる。

どちらかと言えば後者の考え方に近い人は、優良中小企業向きだと思いますよ!

特徴② 会社のネームバリューにこだわりがない人

勤務先のネームバリューやブランドにこだわりがなければ、優良中小企業向きの人と言えますね。

分かりやすい例で言うと、卒業後に同窓会に参加することになった時、勤務先が有名企業だと言って同級生にドヤりたいかどうかってことです。

先に言っておくと、世の中にはネームバリューにこだわる人も割とたくさんいます。

有名企業に勤めていると聞くと、尊敬や嫉妬のまなざしを向ける人って本当にいますから。

でも中には、「有名企業かどうかよりも、自分がやりたいことができることが重要」と思う人もいるでしょう。

そういうタイプの人は、優良中小企業向きだと思います。

人からどう思われようと、本当に自分に合った職場で働きたいと思える人は、大企業ではなく優良中小企業を選択するのもありですね。

特徴③ できるだけのんびり仕事したい人(企業によるが)

これは企業にもよりますが、全体的な傾向として大企業よりも中小優良企業のほうがのんびりした雰囲気の会社が多いです。

大企業は、なんだかんだ忙しい職場が多い。

動かしている事業の規模が大きければ大きいほど、関わっている人の数も増えます。

動かしている金額も大きくなるので、社員にかかるプレッシャーも並大抵ではありません。

それに対して、中小企業は大企業ほど事業規模が大きくない。

だから過大なプレッシャーを感じることなく、マイペースで働ける職場も多いわけです。

もちろん全ての中小企業が当てはまるわけではありません。

中には、中小企業でも大きな仕事をプレッシャーに耐えながら遂行しなくてはならないケースももちろんあります。

ただ、のんびり度合いで言えば確率的に「優良中小企業>大企業」と考えて良いでしょう。

のんびりマイペースで働きたい人は、優良中小企業向きと言えますね。

特徴④ 身内ノリが好きな人

優良中小企業は社内の結束が強く身内ノリの傾向が強いことが多いので、そういったノリが好きな人に向いています。

たとえば、小規模な企業だと社員1人1人の「誕生会」を会社として開催してくれたりする。

社員同士がまるで家族のような関係になっていて、お互いの誕生日を把握しているからこそできることです。

こういう話を聞いたとき「そんなことより仕事しようよ」「社員同士の距離感が近すぎて息苦しそう」と感じる人は、かなりの確率で大企業向きでしょう。

逆に、「人との繋がりが感じられて楽しそうな職場だ」「自分も誕生会の企画に関わってみたい」と思える人は、おそらく身内ノリが好きな人ですね。

これは無理に合わせられるようなことではないので、身内ノリが苦手な人にとっては苦痛でしかないはず。

身内ノリが好きかどうかは、優良中小企業向きかどうかを見分けるポイントの1つになると思いますよ!

優良中小企業を視野に入れて転職・就活するメリット

ところで、そもそも優良中小企業を視野に入れて転職・就活するメリットはどんな点にあるのでしょう?

大企業だけ受け続けるよりもおすすめできることは間違いないのですが、具体的なメリットを知っておくことも大切。

そこで、優良中小企業も選択肢に入れて転職・就活を進める3つのメリットについて共有します。

【優良中小企業を視野に入れて転職・就活するメリット】

  1. 中小企業は倍率が低い傾向にあるので内定が出やすい
  2. 内定獲得後に社員さんと話して入社を決定できるなど柔軟性が高い
  3. 無意味に大手企業にこだわる思考から脱却できる

①中小企業は倍率が低い傾向にあるので内定が出やすい

中小企業は採用予定人数が大企業よりも少ないのですが、応募者そのものも少ない。

だから、倍率が低くなりやすく内定も出やすいのが大きな特徴です。

人気の大企業となると、気が遠くなるような倍率になることもめずらしくありません。

100人前後の採用予定人数に対して、数千人の応募者が殺到することもあるほど。

その中を勝ち抜いて内定を獲得するのは至難の業ですよね。

でも、中小企業なら大企業ほど知名度がないので応募者が集中しにくい。

実際、最初に内定が出たのが中小企業だったという人も多いですよ。

最初の内定が出ているか出ていないかでは、心の余裕が全く違います。

内定が出やすいという点で、中小企業を視野に入れておくのは得策というわけです。

②内定獲得後に社員さんと話して入社を決定できるなど柔軟性が高い

内定が出た後の対応が柔軟なことも、中小企業のメリットの1つですね。

入社するかどうかを決めるにあたって、社員さんと話す機会を設けてもらうこともできたりします。

大企業の場合、そこまで柔軟に対応できないことがほとんど。

そもそも大企業は内定者の人数自体が多いので、個別に対応していたらキリがないんですね。

選考中は改まった話が中心なので、ざっくばらんに話せるチャンスがあるかどうかは大きいですよ。

社員さんと話してみて「こういう方々と一緒に働きたい」と思えれば、最終的な入社の決め手にもなるはずです。

③無意味に大手企業にこだわる思考から脱却できる

これは自分自身の考え方の部分なのですが、大手企業にこだわるのは「思い込み」「先入観」の面も大きいかと。

「何となく大手のほうが安心」という思考を1度疑ってみることも必要かもしれない、と思うわけです。

実際、中小企業にも優良企業が多いことが分かったり、社員さんと話してみて仕事に誇りを持っている方々の存在を知ったりすると、考え方が変わることもありますよ。

そうなると、「あれ?今までどうして大手にばかりこだわっていたんだ?」と感じるようになる。

思い込みやイメージで就職先を決めてしまうのはリスクが大きいので、無意味に大手にこだわる思考から脱却する意味でも優良中小企業を視野に入れておくのはおすすめです!

優良中小企業に就職するメリット

次に、優良中小企業に就職した場合のメリットを共有しますね。

大手企業ではなく、あえて優良中小企業を選ぶ人もいます。

それは、次のようなメリットを得られるからです。

【優良中小企業に就職するメリット】

  1. 幅広い職種を経験できるので自分の業務適性が測れる
  2. 大手企業に比べると出世しやすい
  3. 従業員数が少ないため風通しが良い傾向にある

メリット① 幅広い職種を経験できるので自分の業務適性が測れる

中小企業では、大手企業よりも社員1人が担当する業務範囲が広くなりがちです。

つまり、専属の業務だけを担当するのではなく、いろいろな仕事を一手に引き受ける「何でも屋」状態になりやすい。

たとえば、営業を担当しつつ採用業務や総務を兼任するといった具合ですね。

幅広い業務を経験していくうちに、自分にとってどの業務が向いているのかが分かってきます。

業務適性を測れるという点で、中小企業を就職先に選ぶのはありだと思いますよ。

メリット② 大手企業に比べると出世しやすい

中小企業は社員数が限られているので同期の数も少なめです。

つまり、同期の中で頭角を現して出世できるチャンスも多い。

大手企業だと同期が100人とか200人とかいますから、確率的に考えて優秀な人も多いでしょう。

そうなると出世するのも一苦労で、熾烈な競争を勝ち抜かないといけません。

たとえばメガバンクだと、同期が400〜500人ぐらいいる中で、将来的に支店長まで登り詰めるのはせいぜい数人程度と言われています。

大多数の人は出世できない、過酷な現実が待ち受けているわけです。

その点、中小企業の中には大きな失敗さえしなければ順調に出世できる企業も少なくない。

将来的に出世したいと思っているなら、中小企業は狙い目ですね。

メリット③ 従業員数が少ないため風通しが良い傾向にある

中小企業は従業員数が少ないので、風通しが良い組織になりやすい傾向があります。

お互いが全員顔見知りなので、誰がどんな人なのか分かった上で仕事に取り組めるからですね。

大手企業だと、社員が何千人・何万人といるわけですから、部署が違えば全く知らない人がほとんど。

部署を越えたコミュニケーションがものすごく大変だったり、部署間で誤解が生じたりすることもめずらしくありません。

結果的に、風通しが悪い組織になってしまうことも。

風通しの良い環境でのびのびと働きたいなら、優良中小企業はおすすめですね。

優良中小企業に就職するデメリット

優良中小企業で働くことにはメリットも多いのですが、考えようによってはデメリットにもなりかねない面があります。

よくあるデメリットとしては、次の3点が挙げられますね。

【優良中小企業に就職するデメリット】

  1. 給料が低い傾向にある
  2. 社会的信用は大手企業に比べて低い
  3. 社員の仲が悪いと社員数が少ないがゆえに居心地が悪い

デメリット① 給料が低い傾向にある

中小企業は大手企業よりも事業規模が小さいので、社員の給料も大手より低くなりがちです。

とくに手当やボーナスに関しては、中小よりも大手のほうが恵まれているケースが多い。

給与水準を重視するなら、大手企業>中小企業と言わざるを得ないでしょう。

ただし、大手企業のグループ会社などは中小企業でも比較的待遇が良い傾向がありますね。

中小企業の良さと待遇面を両立させたいなら、大手企業のグループ会社がおすすめですよ。

デメリット② 社会的信用は大手企業に比べて低い

企業規模は会社としての「体力」とほぼ比例します。

つまり、大手企業のほうが中小企業よりも潰れにくい・経営が傾きにくいと一般的に思われているわけです。

社会信用が高い大手企業に就職すると、たとえば住宅ローンを組むときには優遇してもらえる可能性がある。

超有名な大手企業の社員の場合、住宅ローンが1億ぐらいはすぐに借りられたりします。

あと、人に勤務先を説明するときに「ああ、あの有名な〇〇社ね」と分かってもらえるのも大手企業の良い点ですね。

中小企業だと大手よりも知名度が低いので、どんな業種なのか詳しく説明しないと分かってもらえません。

社会的信用を重視するなら、中小企業を就職先に選ぶことはデメリットとなる可能性があるわけです。

デメリット③ 社員の仲が悪いと社員数が少ないがゆえに居心地が悪い

社員数が限られている中小企業ならではのデメリットとして、社員の仲が悪いと異常に居心地が悪くなることが挙げられます。

「転勤がないほうが落ち着いて働けそう」と思う人も多いと思いますが、ずっと同じ場所で何十年と働くのはリスクでもある。

もし職場に苦手な人がいれば、自分か相手のどちらかが辞めない限りずっと関わりを持ち続けなくてはなりません。

大手企業なら定期的に異動や転勤があるので、自分か相手のどちらかが数年後に異動する可能性は極めて高い。

まして全体的に社員の仲が悪い職場だと、中小企業の場合は「逃げ場がない」状態になりやすいわけです。

社員数が少ない・転勤がない企業を転職・就職先に選ぶ際には、こうしたリスクもあることを理解しておきましょう!

大手企業だからメリットしかないとか、中小企業だからデメリットだらけというわけじゃないってことか!

自分にとって大手と中小のどちらが合っているのか、じっくり考えておく必要があるね!

優良中小企業への転職・就活に関してよくある質問

優良中小企業を転職・就職先に選ぶ際、よくある質問をQ&Aにまとめました。

疑問点や不明点を解決して、スッキリした状態で優良中小企業への転職・就職を目指してくださいね!

質問① 反対にブラックな中小企業の特徴は?

よく「ブラック企業」という言葉を聞くけれど、具体的にどんな中小企業が該当するのでしょうか…?

簡単に言うと、優良企業と真逆の特徴が見られるようならブラックな中小企業の可能性が高いですね。

具体的には、こんな特徴のある中小企業は要注意。

【ブラックな中小企業の特徴】

  • 【離職率が高い(または頑なに公表しない)
  • 残業時間が異様に多い
  • 年間休日数が105日を下回っている(違法)
  • 有給休暇が取れない(または取りづらい)
  • 法定外福利厚生がほとんどない
  • 過去に法令違反で処分を受けた
  • 社員を社会保険に加入させない(違法)
  • 口コミサイトが荒れている(悪評が並んでいる)
  • 扱っている商品が粗悪で評判が悪い
  • 業績が急激に悪化している(赤字が何年も続いているなど)

こうした企業では、ほぼ確実に社員が勤務先のことを信用していません。

自分たちが大切に扱われていないと分かっているので、信用できるわけがないですよね。

よって、社内の雰囲気も悪くなりがちで、常にストレスを抱えている人が多い傾向がある。

すると、社内の人間関係も悪化しやすくなっていきます。

上記の特徴に複数該当するようなら、要注意の企業と考えていいでしょう。

質問② 優良中小企業から大手企業への転職は可能ですか?

優良中小企業に就職したとして、いずれ大手企業に転職することってできるものですか…?

中小企業→大手企業への転職はできますよ!

むしろ、業界によっては新卒よりも中途のほうが入りやすい場合もあります。

理由は明白で、中途は一括採用じゃないので単純にライバルが少ないわけです。

注意が必要な点として、転職の場合は学歴ではなく「実績」が重要視されます。

つまり、就職した優良中小企業でしっかりと成果を挙げて実績を残すことができなければ、応募先が大手企業だろうと中小企業だろうと転職は厳しいでしょう。

あと、業界によっては新卒採用が大半で、めったに中途採用を実施しないこともあります。

たとえばメガバンクなどは、最近では中途採用を受け入れているところも増えていますが、ひと昔前までは新卒一括採用がメインでしたね。

よって、優良中小企業→大手企業への転職は「可能だけれども、実力しだい」といった面があることは理解しておきましょう。

質問③ 関西の優良中小企業はどこですか?

関西で言うと、優良中小企業には具体的にどんな企業がありますか?

関西の優良中小企業を6社ほど挙げてみますね。

  • 松尾電機株式会社(電気機器メーカー)
  • ペガサスミシン製造株式会社(機械メーカー)
  • 株式会社ヤマシナ(金属製品メーカー)
  • 株式会社フジックス(繊維メーカー)
  • フジコピアン株式会社(その他メーカー)
  • 日本商業開発株式会社(不動産)

歴史の長い企業や、業界内ではかなり有名な企業もありますよ!

ただ、一般消費者の目には余り触れない企業も少なくない。

だからこそ狙い目の優良中小企業といえるでしょう。

質問④ 愛知の優良中小企業はどこですか?

愛知だと、どんな優良中小企業がありますか?

愛知は自動車関連の大手企業が多いイメージがあるかもしれませんが、実は優良中小企業もたくさんありますよ!

一例として、次のような企業が挙げられますね。

  • アイサンテクノロジー株式会社(ソフトウェア)
  • 藤久株式会社(小売)
  • 株式会社コメダホールディングス(喫茶店チェーン)
  • 株式会社エスポア(リアルエステートコーディネート&マネジメント)
  • スプリング不動産(中古物件のリノベ販売)

技術力の高さで知られる企業から、事業の将来性が期待できる企業まで多種多様。

先入観に囚われずに探してみると、まだまだ優良中小企業がたくさん見つかるはずですよ!

質問⑤ 食品業界の優良中小企業はどこですか?

食品業界は大手企業が多いイメージがあるのですが、優良中小企業もありますか?

食品業界はとても裾野が広いので、優良中小企業ももちろんありますよ!

たとえば、次の5社は3年後離職率がいずれも低く、平均年収も高めで業績が安定していますね。

  • 大関株式会社
  • 三立製菓株式会社
  • 日本甜菜製糖株式会社
  • 日本食品化工株式会社
  • ミヨシ油脂株式会社

たとえば大関株式会社は「ワンカップ大関」、三立製菓株式会社は「カンパン」などが有名です。

商品名を見ると「ああ、この会社か!」と分かるような有名な企業もたくさんあるのです!

質問⑥ 化学業界の優良中小企業はどこですか?

化学業界にも優良中小企業ってあるのでしょうか…?大手企業が多いイメージがありますけど…。

もちろんあります!

歴史のある化学関連の企業で、堅実な経営を続けている優良中小企業と言うと、たとえば次のような企業が挙げられますね。

  • 藤倉化成株式会社株式会社(塗料系製品・樹脂系製品)
  • 坂本薬品工業株式会社(グリセリン)
  • サイデン化学株式会社(粘着剤・コーティング剤など)
  • 大伸化学株式会社(有機溶剤)
  • 新田ゼラチン株式会社(食用・医薬用・写真用ゼラチン)

化学業界は需要が安定していて堅調な企業が多いので、優良中小企業を探すなら視野に入れておきたい業界ですね!

本記事の要点まとめ

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました!

優良企業と聞くと大手企業のイメージがあるかもしれませんが、今回紹介してきた通り中小企業にも社員を大切にしている優良企業はたくさんあります。

大手企業ばかりエントリーしていると、ものすごく高い競争率で内定獲得に向けてしのぎを削らないといけない。

でも、中小企業を視野に入れて就活を進めることで、可能性が大きく広がるわけです。

今回共有してきた優良中小企業の特徴・探し方を参考に、ぜひ隠れた優良企業を探し当ててください。

他の就活生がまだ気づいていない優良中小企業が見つかれば、内定獲得がより現実的な目標となりますよ!

皆さんの就活が意義深く、納得できる形で終えられることを心から願っています。

▼本記事のまとめ

  • 優良中小企業の要因は「中小企業の定義に合致」「社員を大切にしている」「事業に普遍的なニーズがある」の3点。
  • 優良中小企業の探し方にはコツがあるので、ポイントを押さえて複数のルートから見つけていくことが非常に重要。
  • 優良中小企業を選ぶ際には、優良企業の基準をチェックしつつ「自分と相性の良い人が働いているか」を重視するべし。
  • 優良中小企業を視野に入れて就活を進めることで、大手企業だけを応募対象とするよりもはるかに多くのメリットを得られる。
  • 優良中小企業に就職すると大手にはないメリットを得られる反面、中小ならではのデメリットもあるので自分の適性に合っているか十分に検討しておくこと。
この記事を書いた人

就活マン(藤井智也)

日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営。
大学時代に中堅大学から超高倍率の食品メーカーからの内定を獲得後、1年で退社し独立。これまで執筆した就活記事は1200記事を超える。

この記事を監修した人

藤九 亮輔

国家資格「キャリアコンサルタント」を保有。
元大学キャリアセンター職員。
就活記事のライター歴5年。現在はホワイト企業ナビの編集部として活動中。

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