国内最大規模を誇る”世界でも稀な”階段専門メーカー

ホワイト企業ナビ編集部です。
まずここからは、株式会社横森製作所の事業内容をご紹介します。

同社はビルやマンション、商業施設、住宅などに使われる鉄骨階段の設計・製造・施工からリニューアル工事まで一貫して手掛けており、1951年の創業から70年以上にわたって数々の実績を重ね、今では国内最大規模を誇る階段専門メーカーにまで成長しています。

世界でも稀な鉄骨階段専門メーカーとして、独自の技術とノウハウを積み上げ、組立式の鉄骨階段のパイオニア的存在として「YOKOMORI（ヨコモリ）」の通称で確固たる地位を築いている企業です。

先駆者としての優位性を活かし鉄骨階段シェア日本一を誇る

日本の超高層ビル高さTOP50のうち、44の物件に同社の階段が採用（2022年11月現在）されており、日本の超高層ビルでシェア率80%を誇るなど、同社は鉄骨階段シェア日本一の実績を残しているトップメーカーです。

なぜここまでの実績を残せるのか、それは階段専門メーカーの先駆者としての優位性を最大限に活かしているからにほかなりません。

70年以上にわたって培った技術力やゼネコンが最も重視する”安全”に対するブランド力に加え、国内に9つの工場を展開することで、どこでも大量に高品質の階段を届けられるのは、他社にはない横森製作所だけの強みです。

社員同士の”ヨコのつながりづくり”を大切にしている

同社では懇親会などコミュニケーションの機会を積極的に作ることで、社員同士の”ヨコのつながりづくり”を大切にしているそうです。

こうした取り組みもあり、社内は上司・部下というより部活の先輩後輩のようなフランクな関係性になっているとのこと。

部署や役職に関係なく、遠すぎない関係性があるので、わからないことがあれば誰にでも気軽に相談できるような雰囲気が生まれています。

70年以上かけて働きやすい労働環境を追求してきた組織

同社は昔、今に比べると労働環境が厳しい時代もあったそうです。
その当時の反省を生かし、長年かけて働きやすい労働環境を追求することで、今ではホワイト企業ナビの掲載3基準をクリアするまでに労働環境が改善されました。

例えば同社では固定残業制度を採用していますが、これは社員の無駄な残業を抑制するために導入された制度であり、現在の月平均残業時間は11.1時間にまで削減されています。

また、プライベートで発生した病気や怪我に対しても収入の一部を補償するオリジナル保険を作り、会社負担で全社員が加入するなど福利厚生も充実しているほか、産休からの復職率も100%となるなど、女性にとっても働きやすい環境を整えています。

海外事業の拡大など新しいフェーズに挑戦している

同社は現在、アメリカや中国など海外でも事業を展開していますが、トップメーカーの技術力とノウハウを生かし、今後さらに海外事業を拡大していくそうです。

また、近年シェアを伸ばしている住宅用階段とリニューアル事業についても拡充するなど、長年培った揺るぎないノウハウをさらに伸ばすことで、売上規模200億円の会社を目指しています。

こうした既存事業の成長に加え、社内で新製品や新事業を公募するなど、階段に依存した状態を脱却する取り組みにも注力しているとのこと。

会社として新しいフェーズに挑戦するため、若手社員に意見を求める機会も多く、社歴に関わらずチャレンジできる環境となっています。

営業・設計・生産管理・製造・施工管理に分かれる総合職

総合職として採用された場合、以下の職種のいずれかに配属されます。
文系理系等に関わらず、本人の希望や適性など総合的に判断した上で最初の配属が決まるほか、将来的に複数の職種を経験し、階段ビジネスのスペシャリストを目指すことができます。（例：施工管理→設計→営業など）

①営業職（勤務地：本社もしくは全国支店のいずれか）
エリア毎に分かれ、大手ゼネコンを中心とする建設会社に対し、自社製品を提案します。
テレアポ等の新規開拓はほぼなく、リピーターなど既存顧客への提案が中心となります。

②設計職（勤務地：本社もしくは全国支店のいずれか）
同社独自の階段専用3D-CADを使用して、製品をつくるために必要な図面を作成します。
CADの経験がある方はもちろん、未経験でも入社後の研修等でスキルを磨くことができるので、文系でもチャレンジできる職種です。

③生産管理職・製造職（勤務地：全国工場のいずれか）
製造工場において、スタッフのマネジメントやコスト・品質・工程管理等を行います。
まずは製造職として部材加工や組立を経験した上で、工場でのものづくりを監督する立場として、フローの改善やチームマネジメントなど全体管理を担います。

④施工管理職（勤務地：本社もしくは全国支店のいずれか　※各建設現場が中心）
建設現場において、階段設置工事部分の工程管理や技術者への作業指示等を行います。
建物全体ではなく階段設置部分に限定した現場となるため、各現場での工期が短く、いろんな現場を回れるという特徴があります。

階段については全員初心者なので基礎から丁寧な教育を実施

入社後、まずは希望職種や出身学部に関わらず全員が約1ヶ月間の新人教育研修（専門用語や仕事の流れ、階段の設計等）で基礎を学びます。（東京本社で実施）

その後はものづくりの流れを理解するため、2ヶ月程度の工場研修（※配属によっては行かない場合あり）、CAD研修など職種毎の研修が実施されるほか、配属後もOJT研修を行いながら、徐々に実務に慣れていく流れとなります。

また、現在は新型コロナウイルスの影響で実施されていませんが、若手研修という形で宿泊型の集合研修を行い、社員同士がつながる機会づくりも企画しているそうです。

人それぞれ出身学部や専門知識は異なりますが、階段については全員が初心者となるため、基礎から丁寧に教育する体制が整えられています。

避難経路や災害対策など”人の命を守る社会貢献性の高い”仕事

「普段意識しないけど、階段は生活に絶対必要なもの。空気みたいなものですね。」
今回の取材で人事の方がおっしゃったこの言葉に、編集部も大きな気付きがありました。

2階以上の建物に階段は必ず必要ですが、役割はそれだけではありません。
自然災害や火災など緊急時の避難経路としての役割、工事現場で作業する他企業の方への安全通路の確保、利用する人の健康増進に対する役割など、階段は様々な役割を担っています。

普段何気なく使っている階段ですが、今回の取材を通じて、階段という製品にしか担えない役割があり、その専門メーカーである横森製作所で働くことは、人々の生活を支える社会貢献度の高い仕事なのだと編集部は強く感じました。

横森製作所で働く上で理解しておいてほしいこと

ホワイト企業ナビ編集部では、この求人を見た人が入社後に「イメージと違った」というミスマッチを起こさないよう、働き方のリアルな部分や合わない人の特徴等についても包み隠さずお伝えしています。

同社の場合、全国各地から注文が集まり物量自体も多くなるため、多種多様な現場に対応していかなければならず、常に柔軟性や臨機応変な対応が求められます。

また、業界トップシェアという実績や高い技術力を誇りますが、根本はものづくりのため、時には泥臭さが必要な場面もあるとのこと。

このほか、階段という人の命に関わる製品を作っているため、繊細かつルールを遵守できる人でなければ務まらない仕事である点は、事前に理解しておいてほしいとのことでした。

編集部が考える横森製作所のホワイトポイント

今回の取材を終えて、ホワイト企業ナビ編集部が感じた株式会社横森製作所のホワイトポイントは以下の3点です。

①国内最大規模かつトップシェアという実績と安定性
世界でも稀な鉄骨階段専門メーカーのパイオニア的存在として、国内最大規模かつ日本一のシェアを誇るなど確固たる地位を築いており、その実績やブランド力から成り立つ安定性は、同社が持つホワイトポイントだと感じました。

②働きやすい労働環境を追求する姿勢
過去に労働環境が厳しい時代を経験しているからこそ、その反省を生かし、今ではホワイト企業ナビ掲載基準を満たすまでに改善されており、さらに働きやすい環境づくりを追求し続けている点は、まさにホワイトポイントだと感じました。

③誰でも階段のプロになれる教育体制
文系や理系、出身学部等に関わらず「階段については全員が初心者」という考え方のもと、誰でも階段のプロを目指せる教育体制を構築している点は、社員個々の成長を大切にするという同社ならではのホワイトポイントです。

以上の3点こそ、ホワイト企業ナビ編集部が感じた同社のホワイトポイントになります。
「トップシェアを持つ企業で働きたい人」「階段という製品が持つ可能性に興味がある人」「社会貢献度の高い仕事をしたい人」にこそ、ぜひ注目してほしい企業です。