この記事では、優良企業を見分ける時に僕が押さえるようにしてる視点をバシッと共有していきます!
就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!
累計2300万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。
この記事を掲載している「ホワイト企業ナビ」は、僕自身が就活生の時に感じていた、こんな思いから立ち上げた求人サイトです。
「ブラック企業を掲載するなよ!残業時間が短くて休日が多い企業だけ教えてよ!」
こんな思いを持っている就活生や転職者の方は、ホワイト企業ナビを使ってくれると嬉しいです!
全ての企業を1社1社丁寧に取材していて、数を追わずに質にこだわって運営しています。
それでは本題に入っていきますね!
みなさんは「優良企業」を見分ける時、どんなところに注目していますか?
正直、求人ってどこの企業も良さげな書き方をしているので、本当に良い企業なのかどうかを見分けるのは簡単じゃないんです。
たとえブラック企業であっても、求人を見ると「やりがいがある!」「和気あいあいとしたアットホームな社風!」と書かれていたりします。
「良い会社みたい」と思って入社してみたら、明らかなブラック企業だったとしたら…。
考えるだけでも恐ろしいですよね!
そこで本記事では、僕が就活をしていた時に「優良企業かどうかはココを見て判断する」と決めていたポイントを一挙に紹介します。
優良企業かどうかをすばやく見分ける方法も共有するので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!
目次
優良企業とは「人を大切にしていて」「儲かっている」企業である
まずは、僕がどんな企業を「優良企業」と考えているかを明確にしておきますね。
優良企業とは「人を大切にしていて」「儲かっている」企業だと僕は考えています。
実は、「優良企業」や「ホワイト企業」の定義や基準は明確に存在しません。
人によって感じ方や判断するポイントは異なるので、誰にでも当てはまる「優良企業」の条件は決められないんですね。
ですが、僕が優良企業かどうかを判断する上で「人を大切にしている企業」であり、かつ「儲かっている企業」であれば優良企業である可能性が高いとしています。
ポイントは、人を大切にしている「だけ」ではなく、儲かっている「だけ」でもないという点。
どれだけ人を大切にしていても、儲かっていなければ、給料面や労働面で社員に無理を強いる必要があります。
よって優良企業かどうか見分ける際は、まず大きく「人を大切にしている企業か」「儲かっているか(=利益が出ている、売上が右肩上がりに伸びている)」という2点に必ず着目すべきです。
なるほど!優良企業を見分ける上で、大きな特徴として人を大切にしていて、かつ儲かっているかどうかという視点が重要なんですね。
【簡単】ホワイト企業ナビが定義する優良企業の見分け方
優良企業を見分ける上では、社員を大切にしているか、儲かっているかどうかの視点が重要です。
しかし、特に「社員を大切にしているか」という視点については、具体的に何を見れば良いのかわかりにくく抽象的ですよね。
優良企業かどうか見分けるためには、もっと具体的な数字に落とし込む必要があります。
ですが先に話したとおりで、優良企業には明確な定義は存在しません。
そこで、僕を含むホワイト企業ナビ編集部では、優良企業・ホワイト企業の定義を以下の3条件を全て満たす企業と定義し、以下の3条件を満たす企業のみを求人として掲載しています。
【ホワイト企業ナビが定義する優良企業】
- 残業時間25時間未満/月
- 年間休日数120日以上
- 3年後離職率30%未満
離職率もしっかりと条件に入れることで、残業時間や休日数以外のマイナス要因(例えばパワハラが横行する、業務がきつすぎる、給料が低すぎる)もケアしています。
大きなマイナス要因のある会社は、3年後離職率が30%を大きく超えますからね。
もちろんホワイト企業ナビが定義する優良企業の条件は、全ての人に当てはまる条件とは限りません。
ですが、このように自分なりの優良企業の定義を具体化することが重要です。
そのために役立つ優良企業を見分ける指標を次の章では20項目紹介していきたいと思います!
なるほど!優良企業には明確な定義がないからこそ、自分にとってどんな条件を満たす企業が優良企業だと言えるのかを、具体化することが重要なんですね。
たしかに条件を具体化することで、対象の企業が優良企業かどうか見分けやすくなるよね。
優良企業の見分け方・見分けるための項目【20選】
先の章で解説したとおりで、優良企業を見分けるには、自分なりの判断基準を持っておくことがとても重要です。
そこで、僕が就活をしていた時に使っていた見分け方(見分けるための項目)を20つ紹介します。
求人や企業情報を見るときには、次の点に注目してチェックしましょう!
【優良企業の見分け方】
- 残業時間が平均よりも短いかどうか?
- 年間休日が平均よりも多いかどうか?
- 離職率が平均よりも低いかどうか?
- 定着率が平均よりも高いかどうか?
- 有給消化率が高いかどうか?
- 給料が平均よりも高いかどうか?
- 賞与が売上増加時にしっかりと支払われるかどうか?
- ビジネスモデルが資本集約型かどうか?
- 事業の将来性が高く、成長性が高いかどうか?
- 業界でのシェアが高いかどうか?
- その企業独自の競合優位性があるかどうか?
- 住宅手当が充実しているかどうか?
- その他の福利厚生が充実しているかどうか?
- 女性の産後復職率が高いかどうか?
- 女性の社員比率が平均よりも高いかどうか?
- パワハラなどニュースになっていないかどうか?
- 社員数に対して募集人数が明らかに多くないか?
- ビジョンや企業理念が抽象的でわかりにくくないかどうか?
- 正当に評価される人事制度があるかどうか?
- 社員同士が意思疎通しやすい社風があるかどうか?
①残業時間が平均よりも短いかどうか?
残業時間の平均は、およそ月25時間※です。
月20日前後勤務すると考えると、1日あたり1時間ちょっと残業している計算になりますね。
これよりも残業が短いようなら、優良企業の可能性アリです!
逆に、給与条件に「月40時間の残業手当を含む」などと書かれている企業は、人を大切にできていない恐れがあります。
社員が慢性的に残業しないと売上や利益が確保できない企業って、たいてい何らかの根本的な問題があるんです。
そこを解決しないまま、社員に「とにかく働いてもらいたい」と言っているわけですから、社員をまるでマシンのように扱っていることもあり得るんですね。
※参考:https://assets.vorkers.com/hatarakigai/pdf/OpenWork_zangyo_21Q4_all.pdf
②年間休日が平均よりも多いかどうか?
土日祝と年末休暇を合わせると、だいたい年間120日です。
年間休日が120日よりも多いようなら、企業独自に設けている休日があると考えてほぼ間違いありません。
社員を休ませるのって、単純に損得勘定だけで考えたら企業にとって「損」なんです。
月給制で雇っている以上、休ませても働かせても給料は変わりませんからね。
そこをあえて休ませているということは、「疲労を回復させる時間を取ってほしい」「プライベートを充実させてほしい」といった配慮が行き届いている企業と考えられます。
社員が職場を離れて休む時間が増えると、社外の情報に触れる機会も必然的に増えていきます。
長い目で見れば、社員の知見が豊かになってより良い仕事をしてくれる可能性が高いんですね。
儲かっていて人を大切にしたいと考えている企業は、そのあたりのことも見越して休みを多く設定する傾向があります。
③離職率が平均よりも低いかどうか?
新卒が入社して3年後にどれだけ離職したかを示す「3年後離職率」の平均は31.2%※です。
離職率がこれよりも低い企業なら、「この会社で働き続けたい」「辞めたくない」と感じる人が多い企業と考えていいでしょう。
優良企業は居心地が良いので、入社3年ぐらいはあっという間に経ってしまいます。
でも、職場環境が劣悪だと3ヶ月でも恐ろしく長く感じたりするんです。
離職率が高い企業で、たった数ヶ月の間に人がどんどん辞めていくのは「数ヶ月でも耐えがたいから」なんですね。
ちなみに、3年後離職率は「就職四季報」に掲載されています。
離職率が低い企業ほど3年後離職率を積極的に公表している傾向があるので、必ずチェックしておいてくださいね!
※参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00004.html
④定着率が平均よりも高いかどうか?
一般労働者全体で見ると、離職率は14.2%※です。
つまり、平均的な定着率は85.8%ということになりますね。
平均よりも定着率が高い企業なら、人を大切にしている企業の可能性があります。
定着率が高い企業は、求人に社員の定着率を記載していることもありますよ!
ときどき「定着率100%」(つまり1人も辞めていない)って企業を見かけることもありますね。
社員には辞める自由があるので、辞めずに続けている人が多いということは優良企業の可能性が高いです。
※参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-2/dl/kekka_gaiyo-01.pdf
⑤有給消化率が高いかどうか?
有給消化率の平均は56.6%※です。
これよりも有給消化率が高ければ、積極的に有給を取らせている優良企業の可能性があります。
なぜ「消化率」に注目するかと言うと、有給の最低付与日数は法律で決められているからなんです。
有給が「ある」のは当たり前で、実際にどれだけ「活用できているか」が重要なんですね。
企業によっては「有給休暇あり」とか得意気に書いていたりするんですが、法律で決められている義務なので自慢するようなことではありません。
有給をきちんと使えているかが分かる「消化率」をチェックしてくださいね!
※参考:https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000234610.html
⑥給料が平均よりも高いかどうか?
2022年4月現在、平均年収は約445万円※です。
社員に支払う給料がどこから出ているかと言うと、売上から出ています。
企業にとって、社員に支払う給料は売上をつくるためのコストなんですね。
平均よりも給料が高い企業は、そもそも「社員の給与水準を高く設定する」という方針で運営されています。
ここで重要になるのが、前に触れたように「儲かっていないと十分な給料を払えない」ってところです。
売上が立つ見込みがなかったり、ビジネスモデルがしっかりと確立できていなかったりすると、コストを十分に払う余裕がありません。
平均よりも高い給料を出している企業は、いろいろな面で余裕があることの表れなんですね。
※参考:https://www.jiji.com/jc/article?k=000000004.000092878&g=prt
⑦賞与が売上増加時にしっかりと支払われるかどうか?
人を大切にしている企業は、売上を社員にきちんと還元しています。
とはいえ、「来月から給料を2倍にします!」とはいかないので、還元するなら賞与(ボーナス)というケースが多いですね。
ボーナスって、本来は企業にとって支払う義務がないって知っていましたか?
賞与支給なしでも、企業としては違法でも何でもないんです。
ボーナスという名の通り、賞与は企業が好意で支払っています。
裏を返すと、「社員にどれだけ売上を還元する意志があるか」が顕著に出てしまうところなんです。
売上が大きく伸びた年に賞与額も増加した形跡のある企業は、人を大切にしている可能性が高いでしょう。
⑧ビジネスモデルが資本集約型かどうか?
ビジネスモデルが資本集約型かどうかも、僕はかなり重視していました。
資本集約型のビジネスモデルとは、儲けるための仕組みがしっかりと確立しているってことです。
逆に、儲ける仕組みが貧弱で社員の労働力頼みになっていることを労働集約型のビジネスモデルと言います。
企業が資本集約型なのか労働集約型なのかは、事業内容などを見ただけでは区別がつきません。
そこで、次の計算式で「資本集約度」をサクッと出して判断していましたね。
【資本集約度の計算方法】
- 資本集約度=総資産÷従業員数
資本集約度の全業種平均は、だいたい6千4百万円ぐらい※です。
平均よりも資本集約度が高ければ、資本集約型で社員の負担が少ない優良企業の可能性ありです!
※参考:https://zaimani.com/financial-indicators/capital-intensity/
⑨事業の将来性が高く、成長性が高いかどうか?
事業の将来性や成長性も、かなり重要なポイントですね。
企業の売上高成長率は簡単に計算できるので、これもサクッと計算してみましょう!
【売上高成長率の計算方法】
- 売上高成長率(%)=(当期売上高−前期売上高)÷前期売上高
成長性の高い企業ほど計算結果のプラスが大きくなり、逆に衰退している企業はマイナスになります。
過去10年間ぐらいの業績を調べて、売上高成長率がプラスで推移しているようなら成長性の高い企業と言えますね。
あと、事業の将来性は「未来に投資しているかどうか」で判断できます。
金融業界ならFinTech、教育業界ならEdTech、医療業界ならHealthTechなど、業界構造を大きく変える可能性のある分野に投資しているかをチェックしましょう。
現状維持に執着している雰囲気を感じたら、要注意ですよ!
世の中が大きく変わっていくのに、現状維持にこだわるってことは「衰退」していくってことですからね。
⑩業界でのシェアが高いかどうか?
業界シェアが高い企業は、業界内で優良企業と言われている可能性が高いです。
自分自身が買い物をするときをイメージすると分かると思うんですが、人って「よく知っている会社の商品」を信頼する傾向があるんですよね。
聞いたことがないメーカーの家電より、誰でも知っている有名家電メーカーの製品のほうが安心できる気がしませんか?
これは大半の業種で言えることで、業界シェアが高いこと自体が強みになるんですね。
業界シェアは「業界地図」で調べることができますよ!
業界シェアがダントツナンバー1の企業なら、経営に余裕があって人を大切にしている可能性が高いですね。
⑪その企業独自の競合優位性があるかどうか?
他社にはない独自の強みがあるかどうかも、優良企業を見分ける時に僕がチェックしていたポイントです。
扱っている商品の「製品の性能が他社より良い」とか「価格が他社より安い」などは、独自の競合優位性とは言えません。
- 性能が良い→競合他社がより優れた性能の製品を発売すれば失われる優位性
- 価格が安い→競合他社がより安く売り始めたら失われる優位性
…というのが、その理由です。
独自の競合優位性のある企業は、次のような特徴に当てはまっています。
【独自の競合優位性がある企業の例】
- 独特なビジネスモデルで成功している
- 簡単にマネのできない高度な技術力がある
- 他社が参入したがらない分野で成果を挙げている
こうした独自の競合優位性がある企業は、自社ホームページで大々的にアピールしているケースがほとんどです。
たとえば、掃除機のダイソンなら「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」と大々的にアピールしていますよね。
独自の競争優位性があれば価格競争に巻き込まれにくいので、経営が安定していて人を大切にする余裕のある企業の可能性アリです!
⑫住宅手当が充実しているかどうか?
給料に関わることで言うと、僕は「住宅手当」を必ずチェックしていましたね。
なぜかと言えば、企業が社員に住宅手当を支給するのって完全に「好意で」やっていることだからです。
住宅手当が一切なくても、企業としては違法でも何でもありません。
実際、住宅手当が支給されない企業っていくらでもあるんです。
では、なぜ住宅手当を支給する企業があるのか?
それは、家賃が社員にとってかなり大きな割合を占める固定費だからです。
家賃8万円のマンションに住んでいたとしても、住宅手当が毎月2万円支給されれば家賃6万円で住んでいるのと同じですよね。
つまり、年収が24万円増えたも同然なんです。
社員の生活をしっかりと考えて、本来なら払わなくても済む住宅手当を支給している企業は、人を大切にしている可能性が高いですね。
⑬その他の福利厚生が充実しているかどうか?
福利厚生の中でも、法定外福利厚生が充実しているかどうかもチェックしていましたね。
法定外福利厚生とは、企業が独自に決めている福利厚生のことです。
前に挙げた住宅手当も法定外福利厚生の代表格ですね。
他にも、主な法定外福利厚生として次のものが挙げられます。
法定外福利 | 内容 |
---|---|
通勤手当 | 勤務先に通う交通費を会社が負担する制度 |
住宅手当 | 家賃の一部を会社が負担する制度。社宅が整備されている会社もある |
退職金 | 会社が資金を積み立てて社員が退職する時に支払われる制度 |
健康支援 | 会社が健康診断費用を負担するなど、社員の健康をサポートする制度 |
慶弔支援 | 慶弔時に休暇が取れたり、見舞金が給付されたりする制度 |
出産支援 | 出産時に休暇が取れたり、お祝い金が給付されたりする制度 |
育児支援 | 育児休暇や社内保育所など、社員の子育てをサポートする制度 |
職場環境 | 社員食堂の設置など、職場での働きやすさを支援する制度 |
社員持ち株 | 自社や親会社の株を積立購入できる制度 |
ちなみに、社会保険(健康保険・雇用保険・厚生年金)や有給休暇は法定福利厚生ですので、企業にとって「義務」です。
「社会保険完備!」とか求人に書かれていたら、法定外福利厚生が用意されていない可能性があるので注意してくださいね!
⑭女性の産後復職率が高いかどうか?
女性社員が産休を取得した実績があって、ちゃんと復職できているかどうかもチェックポイントです。
信じられないかもしれませんが、出産した女性が仕事を続けにくい雰囲気の企業っていまだに少なくないんです。
令和時代にそんなことを平気でしている企業って、明らかにヤバいですよね。
これは女性に限った話ではなくて、男性にとっても「人を大切にしている企業か?」を見分けるときの判断基準になります。
女性の産後復職率が高くて、復職後も活躍し続けている社員が多いようなら優良企業の可能性が高いですよ!
⑮女性の社員比率が平均よりも高いかどうか?
女性の社員比率の平均は26.5%※です。
社員の男女比を公開している企業は多いので、女性比率が平均を上回っているかチェックしてみてください。
女性比率が平均よりも高い企業は、人を大切にしている可能性が高いです。
男性比率がやけに高い企業の大半は男性社会です。
男性社員は昇給や昇進のペースが早くて、能力があっても女性の昇給や昇進は遅かったりするんですね。
能力のある女性ほど辞めていくので、結果的に男性比率が高くなりがちです。
人を大切にしている企業は、能力があって真面目に働いている女性を軽んじたりしません。
産後復職率と同じで、男性にとっても優良企業かどうかを確認する上で効果的な方法ですよ!
※参考:https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p210805.html
⑯パワハラなどニュースになっていないかどうか?
忘れがちなことですが、企業名をネットで検索するのを忘れないでくださいね。
なぜかと言うと、パワハラなどの問題があった企業はニュースになっている可能性があるからです。
パワハラ絡みの裁判が過去に行われていないか、労働局の指導が入ったりしていないか、ニュースを検索しておきましょう。
改めて言うまでもなく、パワハラ関連のニュースが出てきたら要注意です。
たとえ当時の加害者が罰せられたり懲戒処分になっていたりしても、この手の問題は根本的に解決されていないことがあります。
個人の問題というより、企業体質そのものに問題があるケースが多いからです。
けっこう有名な企業でも過去にパワハラ騒動があったりしますので、「きっと大丈夫だろう」と高をくくらずに必ずニュースをチェックしましょう!
⑰社員数に対して募集人数が明らかに多くないか?
現状の社員数に対して募集人数が多すぎないかどうかも、僕は必ずチェックしていました。
大量募集をする企業の場合、「新人はすぐに辞める」と最初から想定していることがあるからです。
新入社員を採用すれば、しばらくの間は研修が必要になります。
採用する人数が社員数に対して多すぎるようだと、明らかに社員教育に手が回らなくなりますよね。
ストレートに言ってしまうと「使い捨て」状態になっているわけです。
人を大切にする企業は、人を採用した以上はきちんと教育するつもりでいます。
必然的に、異常に多い人数を採用するようなことはないわけです。
⑱ビジョンや企業理念が抽象的でわかりにくくないかどうか?
企業として掲げているビジョンや企業理念も、しっかりチェックしておきましょう!
一見すると良いことを言っているようで、少し考えてみると抽象的で分かりにくいビジョンや理念を掲げている企業って割とありますからね。
たとえば、「お客様のために笑顔で日々努力する」という理念(?)があったとして、結局何がしたいのか分からなくないですか?
優良企業なら、具体的で実効性のある目標や理念を掲げているはずです。
「何を、いつまでに、どれだけやるのか」といった具体的なビジョンがあるかどうか、よく確認してみてくださいね!
⑲正当に評価される人事制度があるかどうか?
正当に評価される人事制度があるかどうかも、優良企業を見分けるときのチェックポイントです。
人事制度が曖昧だったり、評価基準がよく分からない企業に入社すると次のようなことが起こります。
【人事制度が曖昧な企業に入社すると起こり得ること】
- 社長の一存で評価が決まる(お気に入りの社員だけが評価されるなど)
- どんなに成果を挙げても評価が上がらない(給料も上がらない)
- 何をどう頑張れば評価が上がるのかが分からない(努力の方向性を誤る)
僕の体感として、人を大切にしている企業ほど社員の評価をとても注意深く決定しています。
評価が正当性を欠いていたとしたら、大切な人材が辞めてしまうかもしれないからです。
正当に評価される人事制度にこだわっていて、求人や採用ページで熱心に人事制度を紹介しているようなら、優良企業の可能性アリですね。
⑳社員同士が意思疎通しやすい社風があるかどうか?
最後のチェックポイントが非常に重要で、社員同士が意思疎通しやすい社風かどうかを僕は必ず見ていました。
もっと言うと、「意思疎通」を取り違えていないかどうか?を重視していましたね。
仕事に必要な意思疎通をしやすい環境が整っている企業は、シンプルに働きやすいです。
ちゃんとお互いの考えや意見を理解した上で仕事を進められるので、初歩的なミスやトラブルが起こりにくいんですね。
ただ、中には意思疎通の意味合いを取り違えている企業もあるので注意してください。
【意思疎通しやすい環境が整っている企業の特徴】
- 社内の座席がフリーアドレス制
- 社員同士が「話すための場所」を社内に設けている
- 入社年数に関わらず意見を言える場が用意されている
- リモートワークを積極的に推進している
【意思疎通の意味を取り違えている企業の特徴】
- 飲み会などの社内イベントを強調している(社員は強制参加)
- 「和気あいあいとした雰囲気」「アットホームな社風」など抽象的な言葉が多い
- 会議やミーティングがやけに多い(形だけの会議になっている)
優良企業かどうかを見分けるポイントは、こんなにたくさんあるんだね!
いろいろな角度から企業情報を見ると、優良企業かどうかも見分けやすくなりそう!
優良企業をすばやく見分ける方法は口コミサイトとエージェント
さて、優良企業の見分け方20選を一気に紹介してきたわけですが、エントリーする企業全てについて20の観点でチェックするのは大変ですよね。
そこで、優良企業をすばやく見分けるコツを共有しちゃいます!
たった2つの方法で優良企業を見分けられるので、サクッと実践しちゃいましょう!
①口コミサイトで現社員や元社員の生の意見を確認する
優良企業かどうかがサクッと分かる1つめのコツは「口コミサイトを見ること」です。
口コミサイトには、入社してみないと分からないような社員や元社員の方々のリアルな意見が投稿されているからです。
悪い口コミを1つや2つ見ただけで判断するのは危険ですが、共通する内容の口コミがいくつもあるようなら割と信用できます。
ポジティブな口コミが多い企業なら、内情を知っている方々の印象が良いわけですから、優良企業の可能性が高いですね!
僕がおすすめするのは、次の4サイトです。
どれも完全無料で閲覧できるので、ぜひ活用してくださいね!
【おすすめの口コミサイト】
口コミ情報を元にしたマイナビのようなイメージ
口コミ掲載社数が最大規模
口コミ情報の数や見やすさが優秀
・就活会議
就活生向けの口コミサイトとして大手
②自分が重視する条件をエージェントに伝えて紹介してもらう
もう1つのコツは、就活エージェントから優良企業を紹介してもらう方法です。
自分で優良企業を嗅ぎ当てることも大事なんですが、プロの力を借りることができるなら借りない手はないですからね!
と言うのも、就活エージェントのアドバイザーは企業の人事や経営者から情報を仕入れているんです。
就活生がアクセスするのが「無理ではないが相当難しい」ような情報を、あっさり教えてくれます。
優良企業の条件の中でも、「特にこれは」と思う条件を就活エージェントに伝えて、優良企業を紹介してもらいましょう!
僕はこれまで5年に渡って、就活ブログを運営してきました。
その中でほぼ全ての就活エージェントを見てきたのですが、利用する時は必ず「保有している求人が多い大手のサービス」かつ「実績と評判の良いサービス」を選ぶようにしてください!
僕がこれまで見てきた50以上の就活エージェントの中で、特におすすめは「ミーツカンパニー就活サポート」です!
僕が今就活生なら、まずはミーツカンパニー就活サポートの初回面談を受けて、他に2つほど可能であれば就活エージェントを利用して担当者を厳選するようにします。
就活エージェントは、本当に担当者さんの質で決まるので「担当者の厳選」は必ず行うようにしてください!
(逆に親身になってくれて、選考支援の質が高い担当者さんが付いてくれると、就活において最強の無料サービスだと僕は思ってます!)
ミーツカンパニー就活サポート
「ミーツカンパニー就活サポート」は、人材会社大手のDYMが提供する就活エージェントです。
保有求人数が多く、かつ紹介してもらえる求人の質が高いのが特徴。(担当者さんに話を聞いたのですが、紹介する求人をそもそも厳選しているようです)
またオンライン面談にも対応しているので、気軽に利用できるのも嬉しいと個人的に最もおすすめしています!
その他の就活エージェントに関して、僕のおすすめを「おすすめ就活エージェント23選【就活のプロが厳選】」にてランキング化しておきました!
ほぼ全てのサービスが、オンラインで初回面談を受けられるので、気になる就活エージェントはどんどん利用して、信頼できる担当者さんに付いてもらいましょう!
(初回面談を受けて微妙だと思った場合は、すぐに切ってしまうのが重要です!!)
この他、優良企業の具体的な探し方について「【優良企業の探し方10選】効率的に探す方法を解説します」にてまとめておきました。
ぜひこの記事と合わせて参考にしてくださいね!
優良企業の見分け方をまずは把握し、その上で優良企業の探し方を把握することができれば、スムーズに就職先を選定できますね!覚えておきます。
優良企業への入社を決めるために押さえるべきポイント
優良企業を探すのも大事ですが、選考を通過しないと入社することはできません。
多くの就活生が「ここは優良企業だ」と察知しますので、競争率が高くなりやすいのが優良企業の最大の難点です。
優良企業に入社を決めるために押さえておいてほしいポイントを共有するので、ぜひ実践してくださいね!
【優良企業への入社を決めるために押さえるべきポイント】
- 労働条件の良さを志望動機にしない
- 自己PRでは長所だけでなく具体的にどう仕事に活かすかまで語る
- 面接後のお礼メールなどとにかく志望度の高さを示す
ポイント① 労働条件の良さを志望動機にしない
ESや面接でやってはいけないのが、「優良企業だから」を志望動機にしてしまうことです。
なぜ「優良企業だから」は志望動機としてマズいのか?
それは、優良企業かどうかの判断基準の多くが「労働条件」だからです。
志望動機を聞かれるということは、「うちに入社してどんな仕事をしたい?(=どんな貢献ができる?)」と聞かれているのとほぼ同じです。
この質問に対する答えが「休日が多いので入社したいです」とか「残業が少ない職場で働きたいです」だったら、会話が噛み合っていませんよね。
「優良企業…」と言いたくなるのをグッとこらえて、労働条件以外の志望動機を伝えましょう。
最初にその企業へ応募しようと思ったきっかけが「優良企業だから」でも全然OKです。
そこからさらに企業研究を深めて、「他の優良企業ではなくその企業で働きたい理由」を考えておきましょう!
ポイント② 自己PRでは長所だけでなく具体的にどう仕事に活かすかまで語る
自己PRで自分の長所を伝える人は多いので、それだけでは人事に刺さりません。
恋愛にたとえるとしたら、みなさんならどっちの人と付き合いたいですか?
- Aさん:私はとても楽しい人です。だから付き合ってください!
- Bさん:私はとても楽しい人なので、いろいろな場所へ一緒に出かけて楽しい思い出をたくさん作れます。だから付き合ってください!
Bさんと付き合ったらすごく楽しい毎日になるんだろうな、とイメージできますよね。
就活の自己PRも同じで、自分の長所や強みを伝えるだけでは「一方通行」なんです。
相手(=企業)にとってのメリットが見えてこないんですね。
一方的に自分の「良いところ自慢」をするんじゃなくて、採用した後のメリットをイメージしてもらうことが大切です。
長所を伝える時には必ず「その長所を入社後に仕事でどう活かすのか」まで語ってください。
ちょっとしたことなんですが、案外見落としている人が多いポイントです。
これを実践することで、「刺さる自己PR」になりますよ!
ポイント③ 面接後のお礼メールなどとにかく志望度の高さを示す
面接後にお礼メールを送る就活生はたくさんいるのですが、大半の人はテンプレっぽいお礼メールしか送っていません。
面接後のお礼メールは貴重なアピールの場なので、とにかく志望度の高さを示して自分の言葉でアピールしましょう!
企業への想いや面接のポジティブな感想を伝えることで、人事にとって「心に残るお礼メール」にすることができます。
【件名】◯月◯日の面接の御礼 ◯◯◯◯(氏名)
株式会社◯◯
採用ご担当者様
お世話になっております。
本日面接をして頂きました、◯◯大学の◯◯(氏名)と申します。
お忙しい中、面接の機会を頂きありがとうございました。
本日お話した通りで、就活以前は貴社のことを知りませんでした。
しかし合同説明会で貴社と出会い、調べる中で「本当にお客様に価値を届けている企業だな」と深く思い、一番に興味が湧きました。
その後、実際にサービスに触れてファンになり、こうして面接を迎えられたことを嬉しく思います。
緊張していて、うまく伝えきれたか不安ですがお話できて本当に嬉しかったです。
連日の採用活動で、大変お忙しい中、改めて時間を作って頂きありがとうございました。
貴社に入社した暁には、貴社の1ファンとしてお客様視点で常に考え、貢献していくことを約束致します。
本日はありがとうございました。
大学名・学部名・学科名
氏名
メールアドレス
電話番号
お礼メールって、こんなに自由な文面で書いていいの?と思いましたか?
いいんです!ちょっとぐらい文章が崩れていたって、読み手の心を良い方向に動かすことができれば、お礼メールとしてはバッチリですから。
しっかりと感情を込めて、自分の言葉でお礼メールを送りましょう!
【補足】人を大切にしているか労働力だと割り切っているか企業による
この章では、冒頭で解説した「人を大切にしている」「儲かっている」という2つの視点について、深掘りしていきたいと思います。
人を大切にしていない企業がどんな企業かと言うと、社員は「労働力」だと割り切っている企業ですね。
もっとストレートに言ってしまうと、労働力を提供するマシンのように見なしていて「代わりはいくらでもいる」と思っているってことです。
マシンが壊れたら買い換えれば良いわけですし、買うためのお金さえあれば代わりはいくらでも売られていますよね。
ちょうどそれと同じような感覚で、社員のことを見ているわけです。
逆に、人を大切にしている企業は社員を「人」として見ています。
人はマシンではないので、感情がありますし疲れてしまうことだってありますよね。
そういうところにちゃんと目を配ることができていて、働きやすい環境を先回りして整えてくれているのが「優良企業」なんです。
儲かっていないと社員を大切にすることはできない
どれほど「人を大切にしたい!」という願望があっても、ぶっちゃけお金がないと実現できません。
付き合っている相手を大事にしたいと思っていても、お金が全くなければ一緒に出かけたり食事をしたりできませんよね。
企業も同じで、社員を大切にするにはお金の余裕が必要です。
なので、どんなに崇高な理想を掲げていたとしても、儲かっていない企業は現実的に社員を大切に扱えないんです。
ただ注意して欲しいのが、「儲かっていれば社員を大切にしている」ってわけでもありません。
企業の収益を、どれだけ社員のために使うかは経営者の判断次第だからです。
恋人にプレゼントを買うのは渋るのに、自分の趣味のためならお金を使う人っているじゃないですか。
経営者も同じで、社員のボーナスを増やすぐらいなら自分の高級車を買おう、みたいな人だっているんです。
だから、儲かっている=優良企業と見なすのもそれはそれでリスクがあります。
「人を大切にしていること」と「儲かっていること」の両方を僕が重視するのはこういう理由です。
優良企業の見分け方に関してよくある質問
優良企業の見分け方について、よくある質問をまとめました。
疑問を解決して、すっきりした状態で優良企業探しを始めてくださいね!
質問① 新卒が特に重視すべき見分け方・見る基準はありますか?
新卒にとって優良企業を見分ける重要な基準って何ですか?
新卒が特に重視すべき見分け方は、3年後離職率ですね。
入社後の3年間って、その企業で働き続けられるかどうかが決まる重要な期間なんです。
「3年3割」という言葉があるように、だいたい3割ぐらいの人はせっかく入社した企業を辞めていきます。
大半の人が企業研究に取り組んで、その結果「良さそうな企業だ」と思って入社したにも関わらず、3年以内に3割も辞めてしまうんです。
別の見方をすると、3年後離職率が3割未満の企業は「ここに入社して良かった」と感じている人が平均よりも多かったことになります。
なので、新卒が特に重視するなら3年後離職率をまず見ておくのがおすすめです!
質問② 資本金は優良企業だと判断する上で重要ですか?
資本金が多い企業のほうが経営が安定しているイメージがあるんです
資本金が全然重要じゃないってことはありませんが、優先順位はあまり高くないですね。
資本金とは、会社を設立した時の資金のことです。
企業によっては途中で増資したり減資したりするんですが、資本金を見ると「設立のときにこれだけお金を準備したんだな」とだいたい分かります。
ただ、資本金が多いからといって今でも経営が安定しているかと言えば、ほぼ関係ないでしょう。
逆に、資本金がそれほど多くなくても成長性が高くて人を大切にしている企業はたくさんあります。
むしろ、資本金だけを見て判断するぐらいなら、今回共有してきた20の見分け方をしっかりチェックしたほうがずっと効果的です。
資本金は参考程度に見ておくだけで十分です!
質問③ 入社して優良企業じゃなかったらどうすれば良いですか?
実際に入社してみたら優良企業じゃなかった!ってことがありそうで怖いですが…。
これには2つのパターンがあって、入社前の期待値が高すぎたか、本当に優良企業じゃなかったかのどちらかです。
期待値が高すぎたパターンのほうが、個人的には多い気がしますね。
優良企業と言っても、仕事で大変な思いをしたり覚えることが多くて苦労したりする可能性は十分にあります。
人を大切にするというのは、甘やかすってことではありませんからね。
堅実な経営を続けている企業ほど、日々の業務は地道な仕事の連続だったりします。
なので、「社会人になったら毎日がパラダイス」みたいなことは期待しないほうが良いでしょう。
2つめのパターンに遭遇することを不安に感じている人は、不安がなくなるまで企業研究や業界研究を深めてください。
よっぽど嘘つきの企業なら話は別ですが、今回共有した通り口コミサイトや就活エージェントを駆使してちゃんと情報が入るようにしておけば、まず起こり得ないことです。
悪い評判があれば、情報収集を進める中で必ず「おや?」と思う情報に行き当たります。
そこで「気のせいだろう」と見過ごさずに、しっかり突き詰めてリサーチしておくことが大切です。
本記事の要点まとめ
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました!
本記事では、優良企業を見分ける時に僕が押さえるようにしてる視点を共有してきました。
優良企業かどうかを見分けるポイントって、これだけたくさんあるんです。
逆を言うと、それだけ企業研究にじっくりと取り組んでおく必要があるってことですね。
求人情報には、どの企業も良さげなことを書いています。
でも、見るべきポイントをしっかり見ていくと、本当に優良企業かどうかがバレてしまうんです。
みなさんは、今回の見分け方のコツを実践して「本当に優良企業なのか?」を見抜く目を持ってくださいね!
▼本記事のまとめ
- 優良企業とは「人を大切にしていて」「儲かっている」企業である。
- 優良企業は人を大切にし、そうでない企業は「労働力」を割り切っている。
- 人を大切にするには、企業として儲かっていることも非常に重要。
- 優良企業かどうかを見分けるには、20の見分け方で企業情報をチェックしていくことが大事。
- 口コミサイトをチェックしたり、就活エージェントに希望条件を伝えて企業を紹介してもらったりすれば、優良企業を効率よく探せる。
- 優良企業に入社するには、労働条件を志望動機にしないこと・自己PRで長所を仕事にどう活かせるか伝える・お礼メールで志望度の高さをアピールすることが重要。
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