【中小企業とベンチャー企業の違いとは?】見分け方を解説!

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この記事では、中小企業とベンチャー企業の違い、ベンチャー企業に入社するメリット・デメリットについてバシッと共有していきます!

求職者のみなさん、こんにちは!

累計2000万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。

(これまで7年間、ほぼ毎日、スタバにこもって1500以上の記事を書き続けてきました。就活や転職についての知識は誰にも負けない自信があります!… その代わりに友達が少なく、寂しく生きていますが笑

突然ですが、みなさんは中小企業とベンチャー企業の違いを知っていますか?

なんとなくイメージはあるけど実はよく知らない、という人も多いと思います。

ですが、その違いを知らずに就職先を決めてしまうとミスマッチを起こすかもしれません。

そこで今回は、中小企業とベンチャー企業の違いについて徹底解説していきます。

中小企業ではなくベンチャー企業に入社するメリット・デメリットも紹介するので、ぜひ就活に役立ててくださいね。

中小企業とベンチャー企業の違いに明確な定義はない

結論から言うと、中小企業とベンチャー企業の違いに明確な線引きはありません。

なぜなら、両者は異なる基準によって区分されるものだからです。

中小企業は従業員数と資本金により定義されるもの。

業種ごとに決められた従業員数と資本金の基準を下回る企業は中小企業に該当します。

一方ベンチャー企業は、明確な定義はありませんが日本政策金融公庫の資料では以下のように記載されています。

ノベーションを生み出す企業であり、設立数年程度の若い企業。”

引用:日本政策金融公庫「現代のベンチャー企業を知る」

つまり、中小企業は企業規模、ベンチャー企業は事業の新しさによる区分ということ。

異なる軸で定義づけられているので、「中小企業なのかベンチャー企業なのか」と比較をするものではないんですよね。

しかもベンチャー企業の多くは規模が小さいので、ベンチャー企業であり中小企業でもあるというパターンも多い。

なので、両者は明確に分けられるものではないことを理解しておいてくださいね。

中小企業は小さい会社でベンチャー企業は新しい会社、でもベンチャー企業の範囲は明確に決まっていないということですね。

中小企業の定義について詳しく知りたい人はこちらも読んでくださいね。

» 【中小企業の定義とは?】大企業との違いをベースに解説します!

中小企業とベンチャー企業の3つの違い

中小企業とベンチャー企業に明確な線引きはないと説明しましたが、違いが分からないと就職先を選ぶ際に困ってしまいますよね。

たとえば「ベンチャー企業に入社したい!」と思っても、どれがベンチャー企業なのか分からないと応募先を選べません。

実は、中小企業とベンチャー企業を見分けるにはいくつかポイントがあるんですよ。

ここでは中小企業とベンチャー企業の3つの違いを解説していきます。

【中小企業とベンチャー企業の3つの違い】

  1. 売上推移の違い
  2. 展開する事業の新規性・革新性の違い
  3. 従業員の平均年齢の違い

①売上推移の違い

中小企業とベンチャー企業の違いの1つ目は売上推移です。

中小企業は直線的に売上が伸びていくのに対し、ベンチャーは初期に大きく赤字を出してから指数関数的に成長していきます。

中小企業は既存のビジネスモデルを安定的に成長させていくのが目的なので、なるべく早い段階で黒字化、そして着実かつ長期的な成長を目指す。

一方ベンチャー企業は、経営的には未熟な反面将来有望な技術や革新的なアイディアで新しい価値を提供していくので短期間で急成長が見込まれます。

つまり、中小企業は安定成長、ベンチャー企業は一度落ちることはあるものの急成長が期待できるということですね。

②展開する事業の新規性・革新性の違い

続いての違いは、展開する事業の新規性や革新性。

ベンチャー企業は今までにない革新的なサービスや製品を提供します。

たとえば、今や知らない人はいないであろう「メルカリ」はフリマアプリの先駆者として成功したベンチャー企業の一例ですね。

こうした企業はこれまでにないものを販売していくので、ターゲットや潜在顧客も自分たちで掘り起こし新たなビジネスモデルを確立していかなければなりません。

一方中小企業は既存の市場で事業を行っていきます。大企業の下請けとして仕事を受注するというケースも少なくありません。

つまり、中小企業はいかに既存企業に打ち勝っていくか、ベンチャーは顧客もライバルもいない市場をいかに開拓できるかが重要ということ。

なので、新規性・革新性のある事業を展開しているかどうか、そしてそれに付随するビジネスモデルにも違いがあるんですよ。

③従業員の平均年齢の違い

3つ目に、ベンチャー企業は中小企業と比較して従業員の平均年齢が若い傾向にあります。

なぜなら、ベンチャー企業は中小企業に比べて設立年数が浅いから。

歴史が浅い分50~60代のベテランがあまりいないんですよね。

そしてベンチャー企業は若くして起業した経営者も多く実力主義の風土が強いので、経営陣が20~30代というケースも少なくありません。

一方中小企業は幅広い年代がバランスよく混ざっています。

しかも年功序列なので管理職や経営陣は50~60代以上が多く、場合によっては70代も。

平均年齢が変れば社内の雰囲気もだいぶ変わります。

なので従業員の年齢層の違いも企業特徴として覚えておいてくださいね。

ベンチャー企業の特徴がはっきり分かりました!定義がなくてもこれらの特徴に当てはまる企業=ベンチャー企業ということですね。

中小企業ではなくベンチャー企業に入社するメリット

上記では中小企業とベンチャー企業の違いについて説明してきましたが、実際に入社する場合はどのような違いがあるのでしょうか?

そこで次に、中小企業ではなくベンチャー企業に入社するメリットを共有していきます。

「ベンチャー企業に興味があるけど本当に大丈夫かな?」と思っている人はぜひ参考にしてくださいね。

【中小企業ではなくベンチャー企業に入社するメリット】

  1. 短期的に給料や役職が大幅に上がる可能性がある
  2. 短期的に給料や役職が大幅に上がる可能性がある
  3. 短期的に給料や役職が大幅に上がる可能性がある

メリット① 短期的に給料や役職が大幅に上がる可能性がある

1つ目のメリットは、給料や役職が短期間で大幅に上がる可能性があることです。

先程説明したように、ベンチャー企業は革新的なビジネス展開をするため急激に成長することがあります。

企業の売上が急成長すると、給料や福利厚生も上がる可能性が高くなるんですよね。

しかもベンチャー企業は個人の成果がダイレクトに評価されやすい。

成長段階の企業であれば新しい役職もどんどん生まれていきます。

よって若いうちに役職がつき、それに伴い給料がぐっと上がることも少なくありません。

ベンチャーでない中小企業は良くも悪くも安定性重視で年功序列なので、短期間で大幅に給料や役職が上がる可能性は低いです。

なので成長と共に待遇が良くなるのはベンチャー企業の大きなメリットと言えます。

メリット② 成長性の高い業界での知識やスキルが得られる

続いてのメリットは、成長性の高い業界での知識やスキルを得られることです。

なぜそう言えるのかというと、以下の理由があります。

  • ベンチャー企業は前例のない仕事が多くマニュアル化されていない
  • 固定観念にとらわれず柔軟な発想で仕事に取り組める
  • 個人の実績が企業全体に与える影響が大きい
  • 年齢関係なく一人一人が大きな裁量権を持てる
  • スピード感が求められる

つまり、ベンチャー企業は枠に捉われず主体的に行動することが求められるんですよね。

しかも成長が期待される領域で。

安定性重視の企業では決められたことを着実にこなす能力が求められるのに対し、ベンチャーはとにかく個人の知識やスキルが重要になってくる。

これは一見大変そうに見えるかもしれませんが、裏を返せば自分のスキル向上につながるということなんですよ。

メリット③ 向上心の高いメンバーの中で働くことができる

3つ目のメリットは、向上心の高いメンバーの中で働けることです。

ここまでの説明を見て分かるように、ベンチャー企業は良くも悪くも自分たちの努力次第で企業の将来が変わってくるんですよね。

よって「実力でのし上がりたい!」「成功してみせる!」という高い意識を持ったメンバーが集まります。

安定性重視の人やなるべく楽をしたい人はほぼいません。

なので、ベンチャー企業に入社すれば必然的に向上心の高い人たちに囲まれることになります。

仕事仲間はモチベーションを維持するために非常に大切なので、向上心の高いメンバーと一緒に仕事ができるのは大きなメリットだと思いますよ。

ベンチャー企業に入社するとこんなにメリットがあるんですね。向上心の高い人に囲まれ成長できるのは魅力的だ!

中小企業ではなくベンチャー企業に入社するデメリット

ベンチャー企業に入社するメリットを知ってより関心が高まった人もいるかもしれませんが、残念ながらデメリットもあります。

それを知らずに就職先を選ぶと「こんなはずではなかった」と後悔することに…。

では具体的にどんなデメリットがあるのでしょうか?

ここでは中小企業ではなくベンチャー企業に入社するデメリットについて説明していきます。

【中小企業ではなくベンチャー企業に入社するデメリット】

  1. すぐに倒産してしまうリスクがある
  2. サービス残業や休日出勤が多い可能性がある
  3. サービス残業や休日出勤が多い可能性がある

デメリット① すぐに倒産してしまうリスクがある

1つ目のデメリットは、すぐに倒産するリスクがあることです。

先程も説明したように、ベンチャー企業は急成長を目的としており最初に大きな赤字を出すことも多いんですよね。

そこから巻き返すことができれば良いんですが、残念ながら社会はそんなに甘くありません。

革新的なビジネスを展開したとしても、資金面で苦しくなり息途絶えてしまう可能性も十分あるんですよね。

むしろ誰もが知る有名ベンチャーに成長できるのは一部の企業だけ。

特に設立して間もない企業は社会情勢や市場の動きの影響を受けやすいので、安定性に劣る傾向があります。

倒産とまではいかなくても、給料が減ったり苦しい状況になったり…。

なのでベンチャーを選ぶ際は、急成長が期待できる反面すぐに倒産するリスクがあることも理解しておいてください。

デメリット② サービス残業や休日出勤が多い可能性がある

2つ目に、サービス残業や休日出社が多くなる可能性があることもベンチャー企業に就職するデメリットです。

ベンチャー企業は、特にまだ事業が軌道に乗っていない場合、最少人数で業務を回すため人手不足になりやすいんですよね。

組織が小さいので1人あたりの担当が幅広く、専門外の業務を任されることも少なくありません。

また仕事がマニュアル化されておらず、「ここまで終われば大丈夫」という線引きがないためいくらでも仕事ができてしまう。

よってサービス残業や休日出社が多くなる傾向があるんですよね。

しかもベンチャー企業は実力主義の風土が強いので、労働環境やコンプライアンスまで意識がいっていない企業もあるんですよね。

なのでもちろん企業にもよりますが、思い通りのワークライフバランスにならない可能性も頭に入れておいてくださいね。

デメリット③ 社会的信用が低くローンなどが通りにくい

3つ目のデメリットは、社会的信用が低くローンなどが通りにくいことです。

社会的信用とは、経済力や社会的地位による信用のこと。

なぜベンチャー企業は社会的信用が低いのかというと、先程説明したように経営面の安定性に欠けるからです。

「将来どうなるか分からない企業に勤めている=収入がストップするかもしれない」と判断されやすいため、住宅ローンの審査などに通りにくくなるんですよね。

ステータスの高いクレジットカードの審査に影響する可能性もあります。

「ベンチャー企業の社員=社会的地位が低い」というわけではありませんが、お金絡みのことではどうしても不利になってしまう。

なので、ベンチャー企業に就職することが私生活にも影響する可能性があることも考えておいた方が良いですね。

住宅ローンやクレジットカードの審査にも影響するなんて考えたこともありませんでした!メリット・デメリットの両方を踏まえて選択しないといけませんね。

本記事の要点まとめ

本記事では、中小企業とベンチャー企業の違いやベンチャー企業に入社するメリット・デメリットを共有してきました。

中小企業とベンチャー企業の間に明確な線引きはありません。

一般的には革新的なビジネスで売上が指数関数的に伸びていく、従業員の平均年齢が低い企業をベンチャー企業と呼びます。

簡単に言えばベンチャー企業は革新性重視・成長志向の企業ということですね。

そしてベンチャー企業に入社することには、中小企業にはないメリット・デメリットもあります。

なのでぜひそれを踏まえた上で自分に合う企業を選択してください。

この記事を読んだみなさんが、後悔のない就職ができますように。

▼本記事のまとめ

  • 中小企業とベンチャー企業の違いに明確な定義はなく、線引きがあやふやな部分もある。
  • 中小企業とベンチャー企業の主な違いは売上推移とビジネスの新規性・革新性、従業員の平均年齢の3つ。
  • 中小企業ではなくベンチャー企業に入社するメリットは、昇給・昇格が早いこととスキルを向上できること、意識の高いメンバーに囲まれて仕事ができること。
  • デメリットはすぐに倒産する可能性があること、労働時間が長くなりやすいこと、そして社会的信用が低いこと。
  • メリット・デメリットを踏まえて中小企業かベンチャー企業か就職の方向性を決めるべき。
この記事を書いた人

就活マン(藤井智也)

日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営。
大学時代に中堅大学から超高倍率の食品メーカーからの内定を獲得後、1年で退社し独立。これまで執筆した就活記事は1200記事を超える。

この記事を監修した人

藤九 亮輔

国家資格「キャリアコンサルタント」を保有。
元大学キャリアセンター職員。
就活記事のライター歴5年。現在はホワイト企業ナビの編集部として活動中。

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