カスタマイズ力を強みに安定した経営を実現

新型コロナウイルスが流行し、多くの企業が業績を落とす中、ケアコネクトジャパンの売上高は29億1,500万円（2024年6月期実績）となるなど、安定した経営を実現しています。

なぜ不況下においても安定した経営を実現できるのか。それは同社が持つ”カスタマイズ力”が大きな要因となっています。

介護システムを提供する他社は、一般的にパッケージでしかシステム導入できない中、同社のソフトウェアはカスタマイズ性が非常に高いため、介護施設ごとに異なるニーズに合わせることができます。

これこそ同社最大の強みであり、社会福祉法人や医療法人、福祉系企業など全国約1,500法人・約19,000事業所に導入されている何よりの理由です。

人手不足かつ利用者の増加により、今後もこうしたシステムの需要が高まる介護業界において、業界特化で開発している同社の成長可能性・安定性は抜群だと編集部は感じました。

【社風はズバリ緩い会社⁉】随所に遊び心を取り入れている

ケアコネクトジャパンはズバリ”緩い会社”です。同社の齋藤社長自身も「ウチの会社は緩いよね」と口にするそうです。

ただ、この”緩い”の意味は決してだらけていたり適当にしているということではなく、遊び心や堅すぎない雰囲気を指しています。

その理由の一つが、過剰に売上や成果といった数字を追い求めていないこと。同社では現状維持を好まず、失敗してもいいから常に変化を求めて挑戦し続けることが重要であり、挑戦の結果が数字になればいいという考え方を大切にしています。

また、同社では「CCJAWARD」という新規事業提案などを募る場所を用意しており、全社員が気軽に発信できる場所となっています。

この取り組みも当初は事業アイデアのみに限定して発信していたそうですが、2020年から「明るい事なら何でもOK」としたところ、お客様からの感謝の声を共有するなど活動が活発化したとのこと。

こうした”緩さ”のある取り組みによって、コミュニケーションも活発化し、時には提案された内容がすぐにプロジェクト化されてることもあるそうです。

これに加えて、部署名でも「イカす課」「ツナぐ課」といったダジャレを含めた名称を用いるなど、随所にケアコネクトジャパンの”緩さ”が見えますよね。

遊び心や堅すぎない雰囲気によって余裕が生まれ、それが社内のコミュニケーションや雰囲気にまで行き渡った同社の”緩さ”は魅力的な特徴です。

「怖い人はいません」社員がそう断言できる人間関係

今回取材対応していただいた人事課の方に、同社の人間関係の特徴を聞いたところ、「簡単に言うと怖い人はいません。」という回答をいただきました。

実際、毎年入社してくる新入社員からも優しい人が揃っていると言われるそうです。なぜケアコネクトジャパンには怖い人がいないのか、その要因はいくつかあります。

まず同社では、社長が若手社員を昼食に連れて行くなど、上層部が気軽に社員とコミュニケーションを取る姿勢を徹底しているため、全社員が同じように気軽な関係性を作れているとのこと。

また、社長は常々「社員を絶対に心の病気にさせたくない」「サザエさん症候群のように行きたくない会社にはしない」と口にしており、採用選考時から人柄の見極めを徹底することで、怖い社員がいない環境を作り出しています。

このほか、カフェ風のおしゃれなオフィスでフリーアドレスを採用することで、いろんな社員と交流する機会があることも、良好な人間関係の構築に繋がっているとのことでした。

過去16年連続新卒3年以内離職率0%を達成した居心地の良さ

同社では2008年から2024年まで16年連続で新卒3年以内離職率0%を達成しており、直近でも新卒離職率は2割以下となっています。

なぜこれほど新人が辞めないのか。先ほどお伝えした「怖い人がいない」ということ、ほどよい緩さがあることなどは非常に大きな理由です。

また、新卒時代から一定の裁量権を持たせてもらえるため、仕事を任せてもらえているという充実感を感じられるのも大きな要因となっています。

このほか、同社では極力ミスマッチや入社後のギャップが起きないように、選考段階から逆質問の時間を非常に長く設けるとともに、内定後も目安箱のような形で気軽に不安や疑問を解消できる取り組みを行っています。

働き方に関しても、年々従業員が増加していることで業務負荷を分散していることに加え、常に業務改善を推進することで残業時間も抑制しています。

そもそも同社には「残業＝正義」という考え方はないため、付き合い残業をする必要なども一切ないとのことでした。

新人にもどんどん仕事を任せる文化

同社では新卒１年目であっても、一人の戦力として仕事を任せており、取材した人事の方も１年目の営業時代、チームの管理やお客様との交流会スケジュールの調整など、責任ある業務を任されていたそうです。

こうした責任ある役目を与えてもらったからこそ、自分自身を一人の戦力として見てもらえている、評価してもらえているという意識が芽生え、仕事に対しても高いモチベーションで取り組めたとのこと。

一定の裁量がある中、主体性を持って働くことで自分自身の成長につながる、こうした環境がケアコネクトジャパンには整っています。

また、企業説明会の中で若手社員が登壇する座談会を開催しており、そこで大半の社員が尊敬できる先輩がいると就活生に伝えているそうです。

各若手社員で部署も所属も違う中、それぞれの部署にロールモデルとなる先輩社員がいるというのも、同社で働く大きな魅力であり、こうした頼れる存在がいるため、裁量があるからといって、決して孤独になることもありません。

ケアコネクトジャパンで働く上で理解しておくべきこと

ホワイト企業ナビ編集部では、入社後のミスマッチを生まないよう、合わない人の特徴などネガティブ面も隠さずお伝えします。

同社の場合、1年目から責任ある仕事を任されるため、主体的に考え行動することが求められます。

加えて、遊び心や常に変化を求める社風であり、変化に対して柔軟に対応することも必要なため、決められたことをこなす仕事がしたい人、仕事に遊び心は求めていない人にとっては合わない環境です。

ただ、わからないことに対して冷たく当たるようなことはありません。

仕事は任されますが、経験や知識がまだ少ないことは周囲も十分理解しているので、サポートしてもらいつつ、仕事を進めることができます。

このほか、同社はIT企業ですが、介護業界に特化して事業を展開しているので、介護以外の分野で仕事をする機会がない点は、事前に理解しておいてほしいとのことでした。

編集長あとがき

今回の取材を通じ、同社最大の特徴は「他社にはない”緩さ”によって生まれる居心地の良さ」だと感じました。

数字を求めすぎない働き方、遊び心のある部署名などケアコネクトジャパンが持つ特徴の根底には、共通して”緩さ”がありますよね。

緩いと聞くと、ネガティブなイメージを持つ人もいますが、同社は「業界を変える」という経営理念のもと、自社で開発した介護システムが約19,000事業所に導入されるなど、緩さと同時にしっかりと実績も残しています。

緩さと実績、これを両立する企業は日本全国を見ても本当に珍しい存在。

だからこそ、過去には16年連続で新卒3年以内離職率が0%という圧倒的な数字も残せているわけです。

ちょっと変わった会社で介護業界を変えたい、居心地の良い環境で成長したいと考えている人にこそ、ぜひ入社してほしいと感じた企業です。