【創業106年】全工程を自社で担う世界唯一の総合防災メーカー

ホワイト企業ナビ編集部です。
まずはじめに、ヤマトプロテック株式会社の事業内容をご紹介します。

同社は1918年の創業以来、100年以上にわたり消火器やスプリンクラーを始めとする防災設備機器によって「防災のインフラ」を支える事業を展開し続けてきました。

消火薬剤の調合から防災機器の研究開発・製造・設計・施工・メンテナンス・リサイクルに至るまで、防災に必要な全工程を一貫体制で自社で担っている”世界唯一の総合防災メーカー”です。

景気に左右されない安定業界の中で事業を展開

同社が手掛けている消火器やスプリンクラーなどの消防設備機器は、消防法をはじめとする法律によって設置や点検が義務付けられており、建物には欠かすことのできないものです。

つまり、建物がある限り、その需要が途絶えることはないということ。
食品業界やインフラ業界同様、防災業界についてもその需要が途絶えることはなく、社会に欠かすことのできない存在であり、それだけ安定した業界といえます。

ヤマトプロテックが事業を展開しているのは、こうした景気に左右されない安定業界であり、そこで100年以上の歴史を持つ同社は、まさに安定企業ですね。

「世界唯一」「日本初」の製品を生み出す商品開発力が武器

同社には”商品開発力”という大きな武器があります。
この武器を活かし、国内トップシェアクラスの製品を有するほか、自ら消化する革新的な建材「K/SMOKE PANEL」といった世界唯一の製品を生み出しています。

また、現在最も国内で普及しているABC粉末消火器を日本で一番最初に開発したことに加え、自社開発の消火器スタンドで防災業界初のグッドデザイン賞を受賞するなど、開発力や新しいアイデアを生み出す力は業界内でもトップクラスの実績を持っています。

消火器など防災設備機器は法律によって製品規格が決められており、国の承認等も必要となるため、新規参入障壁が非常に高く、競合他社も数える程度しか存在しません。

その中で同社が東京スカイツリータウンや国立新美術館、福岡空港、水天宮といった施設の防災設備施工を任されているのも、こうした開発力の高さや100年以上の歴史による信頼があるからこそだと編集部は感じました。

部署を超えたコミュニケーションも活発な組織

同社では防災に必要な工程を一貫体制で担っているため、社内には営業や技術部門のほか、商品企画や広報、マーケティング、法務など多岐にわたる部門が存在しています。

こうした部門同士が常に連携しながら業務を進めているため、部署を超えたやり取りも多く、社員同士のコミュニケーションも活発に行われているとのこと。

また、今回取材対応いただいた人事の方は同社に中途入社しているのですが、他社と比べて同社の社員は優しく、堅実な人が多いと感じるそうです。

防災業界自体が安定している業界ということもあり、社内にせかせかした雰囲気もなく、落ち着いて仕事に取り組むことができる環境となっています。

年間休日数127日！残業抑制に対する取り組みにも注力している

同社の年間休日数は127日と非常に多くなっています。
部署や時期によって異なりますが、有給休暇についても全社的に取得を促すことで休みやすくなっており、祝日等とかけ合わせることで連休を取ることもできます。

また、19時にPCを強制シャットダウン（繁忙期は例外となるケースあり）しているほか、残業する場合は上司に事前申請を求めるなど、残業抑制にも注力しているとのこと。

同社の繁忙期である1〜3月頃はかなり忙しく、残業が多くなる時期もあるそうですが、全体平均としてホワイト企業ナビ掲載基準を下回っているのも、こうした取り組みによる成果だといえますね。

営業・設計・研究開発などさまざまな選択肢のある総合職の仕事

総合職として入社した場合、研修期間に各部署の紹介や各部門を体験した後、本人の希望や適性を判断した上で、以下いずれかに配属されます。

①営業（物販・設備・保守）
ルート営業を中心としつつ、新規開拓営業にも注力した営業活動を行います。
営業先は地元密着の販売店から大手ホームセンター、ビルやテナントの管理会社、デベロッパー、ゼネコン、サブコンや大手設計事務所、そのほかメーカーなど様々です。

②設計（CADソフトを用いた消防設備の設計）
大型プラントやショッピングセンターといった様々な現場で使用する図面を作成します。
現場に合わせた微調整が必要なため、現場に出向いたり常駐するケースもあります。

③技術（研究開発）
設計・試作・試験・改善を繰り返しながら新製品開発や既存製品の改良を行います。
現在は4チーム体制をとっており、K/SMOKE開発室・化学系・電気系・機械系それぞれが技術開発職として、消火器や消火設備に使用される消火薬剤の研究に取り組んでいます。

④施工管理（消防設備の施工管理）
協力業者と連携しながら、工事現場を円滑かつ安全に進める役割を担っています。
（消防設備の管理、材料仕入れや原価管理、施工図作成、機器の価格交渉など）

⑤保守点検管理（消防設備の保守点検、点検の管理）
年に２回の消防点検をメインに、現場立ち合いのもと管理、監督、指示を行い、必要とあれば点検作業を行います。
消防設備士などの国家資格を所持し、消防設備を熟知した高品質なメンテナンスで、消火設備の保守保全・安全性を担保します。

⑥マーケティング本部（企画・広報・情報など）
事業領域拡大のための新商品・営業戦略の企画、社内外への広報活動やブランディング、IT戦略の企画・立案、システム運用・管理、サイバーセキュリティなどを担います。

⑦その他
社長室、調達部、営業推進部、Eデザイン部、設備部、製造部、生産技術部、生産管理部、品質保証部、監査室など上記以外にも様々な部署があります。

ゼロから専門知識を習得できるので安心して働ける

原則、入社後3ヶ月間が新入社員研修期間となります。
ビジネスマナーや会社の基礎知識、商品理解、消防設備の保守現場同行や設計図作成のほか、大阪工場や物流施設・研究所の見学、自社研修施設での体験学習などを行います。

3ヶ月間の研修が終わると本配属となりますが、まずはOJTで先輩社員につきながら基本的な業務を経験するなど、部署全体で新入社員をサポートしているとのこと。

また、同社では消防設備研修という専門的な研修も実施しており、自社研修施設「ヤマトアカデミー」において実際の機器を使った研修や国家資格である消防設備士の取得に向けた座学を行うなど、ゼロから専門知識を学ぶ機会も豊富に用意されています。

ゼネラリストにもスペシャリストにもなれる環境

ヤマトプロテックではジョブローテーション制度を導入しているため、特定の職種に限らず、営業系・技術系・事務系などさまざまな領域の経験を積むことができます。
転職せずとも幅広い選択肢があるのは、多くの部門を持つ同社ならではのメリットですね。

また、設計職であればCADを使った設計など、事務業務を含め、どの職種においても手に職をつけられるほど専門性の高いスキルを磨くことができます。

「さまざまな領域にわたるスキルを持ったゼネラリスト」「専門性の高いスキルを持ったスペシャリスト」のいずれも目指すことができるのは、同社で働く大きな魅力の一つです。

ヤマトプロテックで働く上で理解しておくべきこと

ホワイト企業ナビ編集部では、この求人を見た人が入社後に「イメージと違った」というミスマッチを起こさないよう、働き方のリアルな部分等についても隠さずお伝えしています。

同社の場合、消防法や関連法令に則って仕事を進めており、こうした法令は常に改正されているため、入社後も継続して勉強し続けることが求められます。

また、消防法に則って仕事をするということは、それだけ大きな責任も伴います。
例えば、建物が稼働するためには消防法上、防災設備機器が不可欠となるため、万が一その手配等にミスがあれば、建設会社や消防など多くの人に影響を与えてしまいます。

上記のとおり、法律に則った仕事だからこそ、根拠となる法律を把握しておくことに加え、責任の大きな仕事である点は理解しておいてほしいとのことでした。

編集部が考えるヤマトプロテックのホワイトポイント

今回の取材を終えて、ホワイト企業ナビ編集部が感じたヤマトプロテック株式会社のホワイトポイントは以下の2点です。

①根拠のある確かな安定性
参入障壁が高く、景気に左右されない防災業界において「創業100年以上の歴史」「国内シェアトップクラスといった実績」「世界唯一や日本初を生み出す商品開発力」など、根拠のある確かな安定性を兼ね備えている点は、まさにホワイトポイントだと感じました。

②幅広いキャリアの選択肢がある環境
同社には多くの部門があり、ジョブローテーション制度も導入されているため、幅広いキャリアの選択肢の中から、自分のキャリアを歩むことができます。
将来的に「◯◯な仕事がしたい」と考えた際、転職というリスクを取らずとも自社内で実現しやすい環境がある点は、同社ならではのホワイトポイントです。

以上の2点こそ、ホワイト企業ナビ編集部が感じた同社のホワイトポイントになります。
「安定業界・安定企業で働きたい人」「人の命や財産を守る防災業界に興味がある人」「キャリアの選択肢の多さに魅力を感じた人」にこそ、ぜひ注目してほしい企業です。