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選考時に提出が求められるエントリーシート(ES)。
選考の第1段階で必要な書類のため、エントリーシートでつまづいてしまうと選考突破は叶いません。
しかし、就活生の中には「履歴書に加えてエントリーシート(ES)を提出する意味ってあるの?」と重要性を疑問視する人もいるでしょう。
そこでこの記事では、就活生向けにエントリーシートの基礎知識として、作成手順や評価ポイントを詳しく解説します!
エントリーシート(ES)を理解して選考の通過率を高めましょう!

目次
エントリーシート(ES)とは?

エントリーシート(ES)とは、選考応募の際に企業へ提出する書類の一つです。
企業が知りたい情報をまとめた独自に作成している書類で、決まったフォーマットがなく項目も企業ごとに異なります。
エントリーシートの提出が求められる理由とは、応募者をふるいにかけるため。
人気が高い企業ほど何万人もの応募者が殺到するので、マッチ度や志望度が低い大学生を除いて良い人材を絞り込む判断材料として用いられます。
履歴書が職務経歴や学歴、資格などスキルを知るための書類に対して、ESはその人の人間性や可能性をより深く知る意図があります。
エントリーシートは、その人の本質を知って可能性を見定める書類なんだね。
うん。履歴書は過去、エントリーシートは未来について知るという感じかな。
エントリーシート(ES)で就活生に求められる内容

エントリーシートは各企業により内容が異なりますが、業種・業界関係なく多くの企業で高確率で出題される項目があります。
就活生に求められる内容を紹介します。
なお、どの項目も具体性が重要であることをあらかじめ理解しておきましょう。
【エントリーシート(ES)で就活生に求められる内容】
- 志望動機
- 自己PR
- ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
- その他
①志望動機
志望動機は、エントリーシート(ES)の必須項目と言っても過言ではないほど頻出されます。
志望度が低い就活生は、真っ先に落とされる対象となるでしょう。
志望動機はエントリーシートの中でも特に重要視される項目で、興味を持ってもらうには下記4つの内容に触れる必要があります。
- 将来の目標・挑戦したいこと
- その目標を定めたきっかけとなる体験
- この企業でなければいけない理由
- 企業で何を取り組みたいか
「〇〇に興味があったから」という単純な動機ではなく、興味を持ったきっかけや将来の目標を見越した具体的な内容が求められます。
②自己PR
自己PRは、入社後にどんな活躍が期待できるか把握するために記載が求められます。
自己分析をもとに強みや能力を書くだけでなく、実際に自分の良さが発揮できた経験に基づいてアピールをしなければいけません。
趣味や特技、ボランティア活動などで、どんな活躍をしてどのような成果をもたらしたのか具体的に記します。
また、就職後に長所が発揮されるイメージを持たせることが重要です。
根拠のない強み・長所ではなく、長所が企業で活かせると裏付けできる体験に基づいた自己PRが求められます。
③ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
ガクチカでは、失敗談や成功例などの体験談が求められます。
企業はガクチカを通して、物事へ取り組む姿勢や苦労の乗り越え方といったプロセスを知りたいと考えています。
企業が知りたい内容は下記の4つです。
- 体験しようとしたきっかけ・動機
- 体験の中で起こった苦労体験や成功例
- 苦労を乗り越える努力や成功するために工夫したこと
- 体験で得た成果
プロセスが重要なので立派な体験談は必要なく、内容はサークル活動や課外活動、アルバイト、インターンなど何でも構いません。
楽しかったことやつらかったこと、初めての経験のように感情が動かされた体験(一番印象に残っている体験)を書きましょう。
④その他
エントリーシート(ES)には他にも頻出項目があり、人間性を知るための質問や将来に対する考えを求める内容が多いです。
よくある項目例を下記に10個紹介します。
- 入社したらどのような仕事に挑戦したいか
- これまでの人生で辛かったこと
- 3年後・5年後・10年後のキャリアプラン
- 理想としている人・または理想の人物像
- あなたにとって仕事とは?
- 一生のうちに必ず成し遂げたい
- 失敗から学んだこと
- 日常で心がけていること
- 周囲から見たあなたの印象
- 企業選びの軸・選ぶ際に優先していること
志望動機や自己PRなど、履歴書と被る項目もあるね。エントリーシートと履歴書が同じ回答になってもいいのかな?
エントリーシートは具体性が重要だから、まるっきりコピペするよりも内容を深掘りするといいかもね。ただし、軸は変えないで2つの書類に矛盾が出ないように注意しよう。
エントリーシート(ES)を作成する流れ

「準備なくして成果なし」と言うように、準備不足の状態で書いても企業に響くエントリーシート(ES)は完成しません。
魅力的なエントリーシートを作成するための流れを紹介します。
ステップを踏みながら進めると、企業が知りたい内容を理解できて主張にも一貫性が出ますよ。
【エントリーシート(ES)を作成する流れ】
- 自己分析を行う
- 業界・企業研究を行う
- それぞれの項目について質問意図を考える
- 面接で参考資料となることを想定して作成する
ステップ① 自己分析を行う
自己分析は現在までの経験や価値観を整理する作業です。
エントリーシート(ES)の作成前に自己分析をする目的は、将来の目標を明確にすることです。
多角的な分析がポイントなので、3つの方法を実践しましょう。
- 過去の体験を整理する:1つの体験ごとに、体験・行動・感情・成果を書き出す
- マインドマップを作る:頭の中の情報と感情を視覚化する
- 他人に聞く:周囲が思う自分の性格を知る、過去に受けたアドバイスを思い出す
過去の体験から自分自身の特徴を再認識して、他社目線を通して新たな一面を見つけます。
マインドマップ(※)とは、主題を軸に放射線状で情報を派生する分析方法で、情報を視覚化して理解力を深める効果があります。
ステップ② 業界・企業研究を行う
自己分析の結果をもとに、企業とマッチしているか知るために業界研究を行います。
自分を理解しても企業が求める人材とかけ離れていては書類通過は叶わないので、自己分析の結果と企業の特色を紐づけます。
「全体」「内部」「外部」に分けた、下記3つの視点を押さえると研究の精度が高まります。
- 業界を知る:業界の動向・将来性、課題、ビジネスモデル
- 企業を知る:企業理念・社風、独自の魅力、業界内のポジション
- 競合他社を知る:市場規模比較、対象ニーズ、製品・サービス分析 など
情報収集の方法はネットや書籍、新聞・ニュース、OBOG訪問、企業説明会への参加など多種多様です。
方法に困った場合は、『就活四季報』や『業界地図デジタル』が有名なので活用してみましょう。
ステップ③ それぞれの項目について質問意図を考える
エントリーシートは内容だけでなく理解力も注目されます。
自分が伝えたい内容ではなく、企業が知りたい情報を書かなければいけません。
つまり、どの項目も「企業へどのように貢献できるのか」が大まかなゴールです。
極端な例ですが、将来の目標について「30歳まで家庭を持って仕事と両立したい」「スキルを習得して起業したい」という回答は、企業にとって有益な情報は一つもなく個人の希望に過ぎません。
企業側が求めるのは、結論ではなく背景(理由・過程)であることを意識して考えてみましょう。
ステップ④ 面接で参考資料となることを想定して作成する
エントリーシートは書類選考〜最終面接まで使われる重要な参考資料です。
適当に書いてしまうと、エントリーシートに記載した内容と面接時の回答に矛盾が生じたり、書いた内容を忘れて全く違う回答をしたりして失敗します。
一貫性がないと「信念がなくブレやすい」「信用できない」という印象を与えて不採用になる確率が高まります。
とくに志望動機は入社意欲を再確認するために最終面接で聞かれる場合が多く、ブレた回答をすると志望度が低いとみなされて落とされるでしょう。
軸を決めて自分の言葉でまとめる意識が大切です。
作成に取り掛かる前の準備が不足していると、後々内容のつじつまが合わなくなってしまうね。
うん。選考が進む中で方向性や意見を変えるのは不信感につながるから、作成する前に就活軸を決める必要があるね。
エントリーシート(ES)で企業担当者がチェックしているポイント

魅力あるエントリーシート(ES)を作成するには、企業側の立場になって回答を考えなければいけません。
企業担当者がチェックしている5つのポイントを押さえましょう。
【エントリーシート(ES)で企業担当者がチェックしているポイント】
- 文章を読んで会いたい(=面接に呼びたい)と思う人物か
- なぜ自社にエントリーしたのか(=志望動機)
- 強みや特徴が自社とマッチするのか(=自己PR)
- これまでどんな経験や学びを得てきたのか(=ガクチカ)
- 基本的な文章能力や簡潔に伝える力があるか
ポイント① 文章を読んで会いたい(=面接に呼びたい)と思う人物か
会いたいと思わせるには、「この人ならやってくれそう」という期待を持たせる文章がポイントです。
同じ結論でもポイントを置く背景(目的・過程)を変えるだけで、興味を持ってもらえます。
たとえばフットワークが軽く決定までの時間が短いベンチャー企業に応募する場合、主体性や創造力をアピールすると「新しいアイディアを生み出してくれそう」「人とは違う目線を持っていそう」と興味を持たれます。
企業によって魅力を感じる基準は異なるため、企業の社風や特色に合った工夫が必要です。
ポイント② なぜ自社にエントリーしたのか(=志望動機)
内定辞退と早期退職のリスクを回避するために、志望動機からエントリー理由をチェックしています。
どんなに高学歴で優秀な大学生でも採用に直結しなければ時間と労力が無駄になるので、曖昧で矛盾があるエントリー理由は「自社に対する熱意がない」「入社してもすぐに退職するだろう」とネガティブに捉えられる原因です。
自分の経験に基づいた具体的な内容であるほど、入社意欲が感じられて好印象を与えます。
ポイント③ 強みや特徴が自社とマッチするのか(=自己PR)
自己PRから強みや特徴を知り、本人の目標が企業の方向性に合ってるかチェックします。
どんなに素晴らしい強みや才能を持っていても、企業理念や社風とマッチしていなければ十分に発揮できません。
自社で活躍する人材を求めているため、マッチしない人材はお互いにとってプラスにならないと思われます。
相性が良いと感じさせるには企業研究を入念に行って、新卒に期待する資質と自身の強みを一致させましょう。
ポイント④ これまでどんな経験や学びを得てきたのか(=ガクチカ)
成長の可能性を知るために、ガクチカからこれまでの経験や得た学びをチェックします。
新卒はキャリア採用とは違って専門スキルや過去の実績がない分、成長する可能性や意欲が重要視されます。
結果を出すまでの失敗体験や努力といった過程から問題解決力や学ぶ意欲を知り、将来的に大きな戦力となる人材を見極めます。
ポイント⑤ 基本的な文章能力や簡潔に伝える力があるか
エントリーシート全体を通して要約力をチェックしています。
要約力とは必要な情報を見定めて簡潔にまとめる能力で、日常のコミュニケーションや商談、報告、書類作成など様々なビジネスシーンで求められます。
わかりやすい文章の基本は結論から書くことで、エントリーシートでもそれが求められます。
要約力がないと就活はもちろんビジネスシーンでも不利に働くため、基本的な文章能力と簡潔に伝える力を身につけましょう。
企業は項目ごとにチェックするポイントを決めているんだね。
上記以外の項目にも、それぞれチェックポイントがあるから企業側の意図を理解しよう。


エントリーシート(ES)に関するよくある質問

エントリーシート(ES)は企業によって異なるので、書き方に迷う人が多いようです。
履歴書との違いや書き方など、よくある5つの質問の回答に応えていきますね。
質問① エントリーシートと履歴書の違いは?
履歴書はスキルや過去、エントリーシートは人間性や未来について書きます。
履歴書は学歴や取得した資格など、自分自身の基本情報を知ってもらう書類です。
一方でエントリーシートは企業独自に作成する書類で、学生の内面や将来の目標などを知る目的で作られます。
なお、履歴書は市販で買えますが、エントリーシートは企業が作成するためコンビニや購買部では入手できず企業ごとに発行方法が異なります。
質問② 指定がない場合、エントリーシートは手書きとパソコンどちらにすべき?
どちらでも問題ないです。
書きやすい方法がベストですが、迷った場合は志望する企業の特色で決めるのも手です。
たとえばITやベンチャー、外資などの自由度が高くて年齢層が若い企業はパソコン、商社や金融など誠実さが重要視される業界は手書きと使い分けても良いでしょう。
書き方よりも中身が大事なので、どちらにしても丁寧さと見やすさを心がけましょう。
質問③ エントリーシートの文字数は指定文字数の何割ぐらい書くべき?
指定文字数の8割以上は書きましょう。
指定文字数に近い量がベターですが、無理にかさ増しをすると冗長な文章になって要約力がないと感じさせます。
反対に半分にも満たない少なすぎる文字量は熱意がないと感じさせてしまうため、文字数に近い量を書くのが難しい場合は最低でも8割を目指しましょう。
質問④ オープンエントリーシート(OpenES)とは?
履歴書やESを複数社に送付できるリクナビが運営するシステムです。
オンライン上に履歴書やエントリーシートの共通項目をあらかじめ登録すると複数の企業に一括送付できるシステムで、2022年時点で5000社以上の企業が導入しています。(※)
OpenESは「共通項目」と企業が設定する「独自項目」の2項目があり、登録すると応募企業ごとに書く手間が省けるほかオンライン管理なので写真添付ができるのがメリットです。
※参考:厚生労働省 人材開発統括官|『ジョブ・カードを活用してオープンエントリーシート(OpenES)の内容を充実させよう』
質問⑤ エントリーシートはどこで手に入る?
配布方法は企業によって異なります。
主な配布方法は3パターンです。
- 企業ホームページまたは求人サイトからエントリー後ダウンロードできる
- エントリー完了後企業から郵送される
- 企業説明会で直接配布される
オンライン上のエントリーの場合は、エントリー完了後にダウンロードする方法が多いですが、中には郵送で対応している企業もあります。
郵送の場合は、エントリー後遅くても一週間以内に届くケースが多いようです。
企業説明会の参加者限定で選考を行う企業は、説明会後に直接配布したり説明会の中で入手方法を案内したりしています。
本記事の要点まとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
エントリーシート(ES)は、履歴書と同じように1次選考〜最終選考まで使われる大事な書類です。
作成する際は企業研究と自己分析を行うのはもちろん、項目ごとに企業の意図を理解する努力も必要ですね。
企業が知りたいポイントを押さえて選考突破を目指しましょう!
- エントリーシート(ES)とは、人間性や可能性を見極めるために企業が独自で作成する書類
- エントリーシート(ES)で就活生に求められる内容は3つ!「志望動機」「自己PR」「ガクチカ」
- エントリーシート(ES)を作成する4ステップとは、①自己分析、②業界・企業研究、③質問意図を考える、④面接の参考資料となることを想定して作成する
- 企業担当者がチェックしているポイントは5つ!「文章を読んで会いたいと思う人物か」「エントリーの理由」「強みや特徴がマッチするか」「これまでの経験や学び」「文書能力と要約力」

