今回の記事では、早期内定とは何か、どうすれば早期内定を獲得できるのかをバシッと共有していきます!
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それでは本題に入っていきますね!
就活について情報収集をしていると「早期内定」という言葉を耳にすることがありますよね。
普通の内定とどう違うのか、「早期」はどの時期を指すのか、疑問に感じている人もいるでしょう。
そこでこの記事では、早期内定とは何か、最速でいつ早期内定をもらえるのかを詳しく解説します。
早期内定をもらえる就活生の特徴や、早期内定を獲得するための具体的な方法も紹介するので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
目次
早期内定とは?
はじめに「早期内定とは何か?」を確認しておきましょう。
一般的な就活スケジュールでは、企業から内定通知が届くのは大学4年の10月以降です。
10月1日よりも前に口約束で出される内定は「内々定」と呼ばれています。
内々定が出る時期としては、大学4年の6月以降と考えていいでしょう。
ところが、実際には6月よりも前に内々定を獲得できることがあります。
6月よりも前に出される内々定を「早期内定」と呼んでいるのです。
一般的な就活スケジュールをまとめましたので、時期ごとの主な動きを把握しておきましょう!
時期 | 主な動き |
---|---|
大学3年9月〜 | 一部の企業で早期内定が出始める |
大学3年3月 | 大多数の企業が採用情報を解禁・エントリー受付開始 |
大学4年6月 | 内々定が出始める |
大学4年10月 | 内定通知が届く・内定式が行われる |
企業が内々定に先立って早期内定を出すのは、できるだけ早い時期に優秀な学生を確保しておくためです。
他社よりも早く内定を出すことで「ぜひ当社に来てほしい」と伝えているのですね。
内々定よりもさらに早い時期っていう意味で「早期内定」と呼ばれているのか!
そうだね。スケジュールを見ると、早期内定が出る時期はかなり幅が広いことが分かるね。
早期内定が最速で出る時期とは?
早期内定を最速で獲得するとしたら、いつもらえるのか、どうすればもらえるのか気になりますよね?
早期内定が最速で出やすい企業として、次の2つが挙げられます。
▼早期内定が最速で出やすい企業
- 外資系企業
- ベンチャー企業
なぜこれらの企業では早期内定の時期が際立って早いのか、具体的に見ていきましょう。
長期インターン経由の外資系企業からの内定が最速
外資系企業は経団連に加盟していないため、一般的な就活スケジュールと比べてかなり早く内定を出す傾向があります。
最速で早期内定を獲得できるのは、外資系企業の長期インターン経由で受ける選考です。
長期インターンへの参加が本選考にエントリーするための条件となる「選考直結」のインターンも少なくありません。
外資系企業のインターンは大学3年の6月頃から募集が始まり、9月にかけて開催されます。
最も早いケースでいうと、9月には早期内定が出ることがあるのです。
大学3年の秋には早期内定を獲得する就活生が存在すると知って、驚いた人もいるでしょう。
しかし、実際はこの段階で早期内定を獲得している人はひと握りに過ぎません。
外資系企業は就活生からの人気が高く、長期インターンの選考はたいてい高倍率になるからです。
大学3年の9月に早期内定が出るのは、例外的に早いケースと捉えましょう。
次にベンチャー企業からの内定が早い
外資系企業の次に早く内定が出るのはベンチャー企業です。
ベンチャー企業の中でも、比較的新しく設立された企業は経団連に加盟していないことがあります。
大企業や人気企業に人材を取られないよう、できるだけ早い時期に内定を出すベンチャー企業が多いのです。
ただし、メガベンチャーなど有名な企業の中には、経団連に加盟している企業も見られます。
経団連加盟企業の場合は、ベンチャー企業であっても一般的な就活スケジュール通りに採用活動を進めるでしょう。
全てのベンチャー企業が早期内定を出しているわけではない点に注意しておく必要があります。
早期内定を目指すなら、外資系企業やベンチャー企業が狙い目なんだね!
早ければ、通常の就活スケジュールより9ヶ月も前に早期内定をもらえるよ!
早期内定をもらえる就活生の特徴とは?
多くの就活生よりも早く内定がもらえるなら、早期内定を目指したいと感じた人もいるはずです。
では、早期内定をもらえる就活生にはどのような特徴があるのでしょうか。
主な特徴として、次の3点が挙げられます。
【早期内定をもらえる就活生の特徴】
- 長期インターンシップに参加している
- 外資系企業のインターン情報を得て参加している
- ベンチャー企業も視野に入れている
①長期インターンシップに参加している
長期インターンシップに参加している就活生は、早期内定を獲得できる可能性が高いといえます。
インターンシップでの評価が高かった学生に、本選考の案内を個別に行う企業が少なくないからです。
通常の選考フローとは異なる「特例」のため、早期内定を獲得できる確率も高いと考えられます。
ただし、内定直結型インターンシップであることを表立って公開しているのは、外資系企業など一部のケースに限られます。
インターンシップを採用に結びつけること自体を経団連が禁止しているからです。
よって、インターンシップが早期内定に繋がるかどうかは、実際に参加してみないと分からない部分があります。
しかし、現実としては多くの企業が優秀な学生を早期に獲得するためにインターンシップを活用しています。
長期インターンシップに参加し、企業からの評価を得ることが早期内定を獲得する上で重要なポイントといえるでしょう。
②外資系企業のインターン情報を得て参加している
外資系企業のインターン情報を積極的に収集し、早い時期から参加に向けて動いている就活生は早期内定を獲得する傾向があります。
外資系企業は日系企業とは異なり、インターンへの参加が本選考を受けるための前提条件になっていることが多いからです。
外資系企業から早期内定を獲得するなら、インターン参加は必須といえます。
ただし、外資系企業のインターンシップ選考は非常に高倍率です。
外資系企業の多くは入社後の給与水準が日系企業よりも高いため、多くの就活生がインターン参加を希望しています。
もし外資系企業のインターンに参加するのであれば、早い時期から情報収集しておく必要があるでしょう。
外資系企業のインターン選考は、大学3年の6月ごろからスタートします。
選考のレベルも非常に高いため、直前の時期に慌てて対策を始めても間に合いません。
遅くとも大学3年に進級してすぐの時期には就活準備に着手し、インターン情報の収集を始めておくべきでしょう。
③ベンチャー企業も視野に入れている
早期内定を獲得する就活生の特徴として、大手だけなくベンチャー企業も視野に入れて就活を進めている点が挙げられます。
大手企業の場合、就活が本格化するのは募集情報が解禁される大学3年の3月です。
一方、ベンチャー企業の中には大学3年の10月には企業説明会を始めている企業も多く見られます。
ベンチャー企業へのエントリーも検討しておくことで、必然的に就活を前倒しすることになるのです。
大学3年の3月に入って初めて就活を始める人と、大学3年の10月には始めている人との間で差がつくのは明白でしょう。
半年近く就活を前倒ししているのですから、エントリーシートの記入や面接対策にも慣れているはずです。
最終的にベンチャー企業へ入社するかどうかはともかく、ベンチャー企業も視野に入れておくことが早期内定の獲得に繋がります。
早期内定をもらうには、「大手企業しかエントリーしたくない」といった先入観に囚われないことが大切です。
早期内定を獲得するには、早めに動いておくことが大事だね!
早期内定を獲得する方法とは?|7つの獲得手段を紹介
早期内定を獲得するための具体的な方法を紹介します。
次の7つの手段を講じておくことで、早期内定を実現できる確率が高まるでしょう。
【早期内定を獲得する方法】
- 就活エージェントから早期選考の企業を紹介してもらう
- 中小規模の合同説明会に参加する
- 逆求人サイトに早いうちから登録しておく
- 外資系企業のインターンシップに参加する
- ベンチャー企業の長期インターンシップに参加する
- OB訪問によってリクルーターをつける
- 3月の就活本格化後すぐにエントリー数を増やす
①就活エージェントから早期選考の企業を紹介してもらう
早期内定を獲得する第一歩は、早期選考を実施予定の企業を見つけることからです。
一般的な就活サイトでは、大学3年の3月まで求人情報が公開されません。
早期選考を実施する企業がどこなのか、自力で探し当てるのは困難でしょう。
そこで活用しておきたいのが「就活エージェント」です。
就活エージェントに登録すると担当アドバイザーがつき、希望条件に合った業種の企業を紹介してもらえます。
早期選考を実施する予定の企業を希望すれば、該当する企業をピックアップしてもらうことも可能です。
就活エージェントの中でも、僕がとくにおすすめするサービスを2つ紹介しますね。
ミーツカンパニー就活サポート
「ミーツカンパニー就活サポート」は保有求人数が多く、数ある就活エージェントの中でもとくに多くの求人を扱っているサービスです。
面談満足度が非常に高く、過去に利用した就活生の満足度も高いんですよね。
オンライン面談にも対応していますので、全国の就活生が利用できるのもポイントでしょう。
自分で探してもなかなか出会えない企業を紹介してもらえるため、早期選考を実施予定の企業を探したい人におすすめします。
キャリアチケット
「キャリアチケット」はやみくもにエントリーするのではなく、自分にとって本当に合う企業を紹介してくれる就活エージェントです。
就活生1人あたりの紹介社数が平均5社であることからも、就活生一人ひとりに厳選した企業を紹介していることが分かります。
サポートがきめ細かく丁寧であることから、過去に利用した就活生からの評判も非常に良いです。
早期内定を希望していると伝えれば、担当アドバイザーが条件に合う企業を厳選してくれるでしょう。
オンライン面談にも対応していますので、全国どこでも活用しやすいのも嬉しいポイントですね。
これらの2社がとくにおすすめですが、他にも早期選考を実施予定の企業を紹介してもらえるサービスがあります。
詳しくは下記の記事もぜひ参考にしてください。
②中小規模の合同説明会に参加する
複数の企業が集結する合同企業説明会に参加することも、早期内定を目指す上で重要なポイントです。
大事な点として「中小規模」の合同説明会を探すことが挙げられます。
大規模な合同説明会が開催されるのは、企業が募集情報を公開する大学3年の3月以降です。
ベンチャー企業をはじめ、早期選考を実施する企業を探すには中小規模の合同説明会が適しています。
合同説明会の中でも、僕がおすすめしているのは「ミーツカンパニー」です。
上場企業から優良ベンチャーまで参加している就活イベントですので、早期選考を実施する企業とも出会えます。
全ての参加企業と少人数制のブースで経営者や採用担当者とじっくり話せるため、早期内定も出やすいのが特徴です。
中小規模の合同説明会に複数回参加することで、早期選考を実施する企業との接点を増やしましょう。
③逆求人サイトに早いうちから登録しておく
プロフィールを登録しておくと企業からスカウトが届く「逆求人サイト」にも、早いうちから登録しておきましょう。
企業が早期内定を出す主な目的は、優秀な学生を早い時期に獲得しておくことです。
募集情報の公開が解禁される3月よりも前から、こうした企業は新卒採用に向けて動き始めています。
大々的に採用活動を始められない時期でも、個人的にスカウトを送信できる逆求人サイトなら声をかけやすいですよね。
逆求人サイトは早期募集・早期内定に積極的な企業と出会うチャンスが豊富にあるのです。
逆求人サイトの中で、僕がとくにおすすめしているのが「オファーボックス」と「キミスカ」です。
どんなサービスなのか、ポイントを絞って紹介しますね。
オファーボックス
「Offerbox(オファーボックス) 」は就活生の4人に1人が利用している逆求人サイトです。
登録企業数は1万社を超えており、大手からベンチャー企業までさまざまな規模の企業からスカウトが届きます。
もちろん、早期選考を実施する企業からスカウトが届く可能性も十分にあるでしょう。
オファーボックスからスカウトされた場合、通常の選考とは異なる特別選考ルートの案内が届くことがあります。
インターン特別枠を案内されるケースもありますので、早期内定につながりやすいのです。
オファー受診率は93.6%と非常に高いので、早いうちに登録しておきたいサービスといえるでしょう。
キミスカ
「キミスカ」はスカウトが届いた企業とチャットでやり取りでき、採用担当者がより身近に感じられる逆求人サイトです。
スカウトに「プラチナスカウト」「本気スカウト」といった種類があるため、企業の本気度がわかります。
最も本気度が高いプラチナスカウトは、1社あたり月に30通しか送れません。
つまり、プラチナスカウトが届けばプロフィールに相当興味を持ってもらえたと判断できるのです。
早期選考に対して積極的な企業と出会いたいなら、登録しておくべきサービスといえるでしょう。
④外資系企業のインターンシップに参加する
早期選考・早期内定の代表格、外資系企業のインターンシップへの参加も検討しておきたいポイントです。
ただし、外資系企業のインターンシップは選考の競争率が高く、ハイレベルな就活生も多いため、十分対策を練っておく必要があります。
まずは、インターンシップの募集情報を可能な限り早くキャッチすることが第一です。
大学3年に進級する時期までには、複数のインターン募集サイトに登録しておきましょう。
6月上旬にはインターン募集が始まるので、募集が始まったらすぐに応募できる体勢を整えておくことが大切です。
また、インターンの選考対策も講じておきましょう。
コンサルやシンクタンクで求められるレベルの準備が必要になると考えてください。
ESでは自身のスキルや発揮できる能力について、具体的にアピールしましょう。
Webテストも実施されますので、「玉手箱」「GMAT」などの対策問題集に大学2年から取り組んでおく必要があります。
面接では、仮説にもとづいてロジックを組み立てる能力を見る「ケース面接」が実施されることもあるでしょう。
フェルミ推定など定番の質問に答える練習を重ねておくことが大切です。
外資系企業のインターンシップは狭き門ですが、対策を講じることで就活準備を前倒しする効果もあります。
早期内定を目指すなら、挑戦してみる意義は十分にあるでしょう。
⑤ベンチャー企業の長期インターンシップに参加する
ベンチャー企業の長期インターンシップは、早期内定を獲得する上で非常に有効な手段です。
ベンチャー企業のインターンは少数先鋭で実施されるため、インターンから内定というパターンも少なくありません。
インターン期間中に能力を高く評価され、そのまま内定というケースも十分にあり得るでしょう。
少数先鋭の長期インターンシップでは、企業側もインターン生を「採用候補者」として見ています。
インターン期間中はフルコミットする必要があるものの、早期内定の可能性が十分にある手段といえるのです。
⑥OB訪問によってリクルーターをつける
OB訪問によってリクルーターをつけることも、早期内定に向けて取り組んでおきたい対策の1つです。
自分と同じ大学を卒業した先輩から、実体験にもとづく「就活対策」を直接聞けます。
また、OBが実際に勤務している企業について、働きやすさや企業文化など踏み込んだ情報を得られるのです。
自分からアポイントを取ってOB訪問をするのはハードルが高いと感じる人は、OB紹介サービスを活用しましょう。
僕がおすすめしているOB訪問サービスは「ビズリーチ・キャンパス 」です。
有名企業のOBともコンタクトを取れるだけでなく、オンラインでのOB訪問もできます。
ビズリーチ・キャンパスに登録している内定者やOBは、後輩に就活のアドバイスをしたいと考えている人ばかりです。
頼れるリクルーターを探すには最適なサービスといえるでしょう。
ビズリーチ・キャンパスを利用できるのは下記の44大学です。
青山学院大学 大阪市立大学 大阪大学 大阪府立大学 お茶の水女子大学 海外大学 関西大学 関西学院大学 学習院大学 九州工業大学 九州大学 京都大学 慶應義塾大学 神戸大学 国際教養大学 国際基督教大学 滋賀大学 静岡大学 上智大学 千葉大学 中央大学 筑波大学 津田塾大学 電気通信大学 東京外国語大学 東京工業大学 東京大学 東京都立大学(旧 首都大学東京) 東京農工大学 東京理科大学 東北大学 同志社大学 名古屋工業大学 名古屋大学 一橋大学 広島大学 法政大学 北海道大学 明治大学 横浜国立大学 横浜市立大学 立教大学 立命館アジア太平洋大学 立命館大学 早稲田大学 (五十音順)
これらの大学に在学中の人は、ビズリーチ・キャンパスを活用してOB訪問をしておくことをおすすめします。
⑦3月の就活本格化後すぐにエントリー数を増やす
ここまでに紹介してきた就活対策をしっかりと講じていれば、3月に就活が本格化する頃には十分な準備が整っているはずです。
3月に企業の募集情報が解禁されたらすぐに、エントリー数を増やしましょう。
下図は、初めて早期内定・内々定が出た時期の割合を示しています。
内々定のピークは6月ですが、それより前の時期に50%近くの就活生が1社以上から内定を獲得しているのです。
早期内定に絞って見た場合、ピークは4月・5月といえます。
見方を変えると、3月にエントリー数を増やしておけば4月・5月に内定を獲得できる可能性が十分にあるのです。
早期内定に向けて早くから動いていれば、3月にエントリー数を増やすのは難しいことではありません。
逆に、この時期までノンビリと過ごしてしまった就活生は、3月に慌ててエントリーの準備を始めるでしょう。
3月にエントリーを加速させることで、他の就活生を出し抜ける確率が高まるのです。
加えて、具体的に早期内定を出している企業を100社まとめた記事を用意したので、今回の記事と合わせてぜひ参考にしてみてくださいね。
» 【早期内定が出る企業100社】早期選考を行う企業を一覧化しました!
早期内定の獲得に向けて、取り組めることがこんなにたくさんあるんだね!
そうだね。打てる手は全て打っておくつもりで取り組もう!
早期内定を出す企業の特徴と採用スケジュール
ここまでの解説のポイントを、いったん整理しておきますね。
- 早期内定とは、大学4年の6月よりも前に出される内定のこと
- 経団連に加盟していない企業は早期内定が出やすい
- インターン参加やベンチャー企業を視野に入れた就活で早期内定を獲得できる
- 早期内定に向けて早い時期から動いておくことが重要
早期内定を獲得するには、早期選考を実施する企業の傾向を知っておくことが大切です。
そこで、早期内定を出す企業の特徴と採用スケジュールを確認しておきましょう。
①外資系企業の採用スケジュール例
外資系企業の選考開始は大学3年の6月〜が1つの目安です。
最速で内定を獲得した場合、大学3年の10月には早期内定を獲得できます。
▼外資系企業の採用スケジュール例
時期 | 主な動き |
---|---|
大学3年6月〜 | 夏期インターン募集開始 |
6月中旬〜8月上旬 | 夏期インターン選考 |
8月中旬〜9月上旬 | 夏期インターン開催 |
10月〜 | エントリー受付開始・本選考→早期内定 |
夏期インターン参加が本選考を受ける条件となっているケースも多いのが、外資系企業の特徴です。
つまり、外資系企業から早期内定を獲得するには「夏期インターンに参加できるかどうか」がカギを握ります。
遅くとも大学2年のうちからインターン情報のリサーチを始め、インターン選考の準備を進めておくことが大切です。
②ベンチャー企業の採用スケジュール例
ベンチャー企業の選考開始は大学3年の10月〜が1つの目安です。
最速で内定を獲得した場合、大学3年の12月には早期内定を獲得できます。
▼ベンチャー企業の採用スケジュール例
時期 | 主な動き |
---|---|
大学3年6月〜 | インターン募集開始 |
6月中旬〜7月上旬 | インターン選考 |
8月中旬〜9月上旬 | インターン開催 |
10月〜12月 | 本選考 |
12月〜 | 早期内定 |
ただし、ベンチャー企業はインターンと本選考の境界が曖昧なケースも少なくありません。
インターン期間中の評価が高ければ、特例で10月よりも前に本選考が実施されることもあります。
長期インターンに参加するとともに、インターン期間中の活躍を高く評価してもらうことが早期内定のポイントといえるでしょう。
③中小・中堅企業の採用スケジュール例
経団連に加盟していない中小・中堅企業の場合、採用スケジュールを前倒ししていることがあります。
インターンシップ経由で選考を受ければ、大学3年の3月に早期内定を獲得することも可能です。
▼中小・中堅企業の採用スケジュール例
時期 | 主な動き |
---|---|
大学3年6月〜 | インターン開催 |
2月〜 | 一般エントリー開始・本選考 |
3月〜 | インターン参加者の早期内定 |
大学4年4月〜 | 一般エントリーの早期内定 |
6月〜 | 内々定 |
スケジュールにある通り、一般エントリーで早期内定を獲得できるのはどんなに早くても大学4年の4月以降です。
ところが、インターン参加後に特例で選考を受ければ、大学3年のうちに早期内定を獲得できます。
多くの就活生よりも早く内定を得ておきたい場合は、中小・中堅企業のインターンに参加するのも1つの方法です。
企業の特徴によって、インターンの開催時期や早期内定が出るタイミングがこんなに違うんだね…。
どんな企業が早期内定を出すのか、特例で選考を受けるにはどうすればいいのか、しっかりと把握しておくことが大切だよ!
企業が早期内定を出す理由とは?
早期内定はなぜ出されるのか、企業側の立場で考えてみましょう。
企業の意図を知っておくことで、早期内定を出す可能性の高い企業を見分けやすくなるはずです。
企業が早期内定を出す理由として、主に次の2つが挙げられます。
【企業が早期内定を出す理由】
- 早くに優秀な学生を囲い込むため
- 内定辞退されても秋採用や冬採用で再度新卒を採用するため
早くに優秀な学生を囲い込むため
就活生から人気の高い企業と聞いて、皆さんはどんな会社をイメージしますか?
おそらく、大多数の人が真っ先に挙げるのが「大企業」でしょう。
多くの就活生は、大手企業から内定を獲得することを目指して就活に取り組みます。
経営が安定しており、中小・ベンチャー企業と比べて待遇面でも優位性があることから、大手志向の就活生は少なくないのです。
また、大手就活サービスには大手企業の求人が大々的に掲載されます。
資金が潤沢な大手企業は、多額の掲載料を投じて目立つ場所に求人を掲載できるからです。
中小・ベンチャー企業にとって、大手企業の採用活動は大きな脅威となります。
優秀な人材を大手企業に取られてしまわないよう、大手企業よりも早く採用活動を進めておく必要があるのです。
企業が早期内定を出すのは、大手企業よりも早い時期に優秀な人材を囲い込んでおくためといえます。
内定辞退されても秋採用や冬採用で再度新卒を採用するため
早期内定を出すことで優秀な人材を確保できたとしても、企業の採用活動は完了していません。
就活が本格化する時期になると、大手企業から内定を獲得した就活生が第二志望以降の内定を辞退する可能性が高いからです。
内定を辞退されてしまったら、企業は振り出しに戻って採用活動を再開しなくてはなりません。
しかし、早期内定を出しておけば、秋採用や冬採用で再度新卒を採用できます。
内定辞退によって不足した内定者数を埋め合わせるチャンスが残されているわけです。
つまり、企業は「内定辞退者が一定数出る」ことを見越して早期内定を出しているといえます。
日系大手以外の企業が早期内定を出すのは、人材確保のための「保険」的な意味合いがあるんだ!
そういうことになるね。就活生も大手企業だけにエントリーするんじゃなくて、早期内定を獲得した上で大手企業に挑戦したほうが良さそうだね!
早期内定を獲得するメリットとは?
企業にとって早期内定を出すメリットについて、理解が深まりましたか?
では、就活生は早期内定を獲得することで、どんなメリットを得られるのでしょうか。
主なメリットとして、次の3点が挙げられます。
【早期内定を獲得するメリット】
- 圧倒的に心の余裕を持った状態で就活できる
- 早いうちに選考対策に着手できる
- 内定先の企業についてじっくり調べる時間が取れる
メリット① 圧倒的に心の余裕を持った状態で就活できる
就活は自分自身のメンタルとの闘いです。
もし周囲の友達が次々に内定を獲得していく中、自分だけが内定ゼロの状態だったら、どんな心境になるでしょうか?
きっと、肩身が狭く感じてしまい「早く最初の内定を獲得しなくては…」と焦ってしまうでしょう。
早期内定を獲得することで、圧倒的に心の余裕が生まれます。
すでに内定が出ているのですから、これから受ける選考の結果がどうであれ「就活失敗」ではありません。
競争率の高い人気企業や大企業にもエントリーするなど、思い切った行動に出られるはずです。
また、就活の目的が「1社でもいいので内定を獲得する」から「より良い条件の企業から内定を獲得する」へとシフトします。
企業研究や選考対策にも余裕を持って取り組めるので、結果的に選考での評価も高くなりやすいでしょう。
メリット② 早いうちに選考対策に着手できる
早期内定を獲得するには、早期選考に向けて前倒しで準備を進めておく必要があります。
多くの就活生が就活準備を始める時期よりも早く選考対策に着手できるのです。
とくに大学3年のうちは、「就活に本気で取り組み始めている」人はまだ少数派でしょう。
しかし、いざ就活準備を始めるとやるべきことが非常にたくさんあると気づくはずです。
自己分析に始まり、業界・企業研究やES準備、SPI対策、面接対策など、就活準備には膨大な時間を要します。
早いうちに選考対策に着手しておくことで、就活が本格化する時期には十分に準備が整った状態になっているでしょう。
周囲が「いよいよ就活の準備をしないとマズい」と思い始める時期に、全速力で就活を進めることができるのです。
メリット③ 内定先の企業についてじっくり調べる時間が取れる
早期内定を獲得しておくと、内定から入社までの期間にも余裕が生まれます。
内定先の企業がどんな職場なのか、じっくり調べる時間を確保しやすくなるのです。
就活の終盤で追い詰められて内定を獲得した就活生ほど、内定をもらえた企業に入社を決めてしまう傾向があります。
しかし、就活はゴールではなく、あくまでもスタート地点に立つための期間です。
この先何十年と働いていくのがどんな会社なのか、じっくりと調べた上で入社承諾書を提出する必要があります。
OB訪問や口コミサイトのリサーチなどを通じて、入社して本当に後悔しないかどうか、納得いくまで調べておきましょう。
早期内定を獲得することは、入社後のミスマッチを防ぐ上でも重要な意味を持っているのです。
なるほど!早期内定を獲得することで、心の余裕が持てて、かつ就活について早くから対策を開始できる。更には内定先の企業について空いた時間を使ってじっくり調べることができるんだ。
早期内定を獲得するデメリットとは?
一見するとメリットしかないように思える早期内定ですが、実はデメリットとなるケースもあります。
主なデメリットとして、次の2点が想定できるでしょう。
【早期内定を獲得するデメリット】
- 就活を終了しろと迫られる
- 気が緩んでしまう
デメリット① 就活を終了しろと迫られる(オワハラされる)
早期内定を獲得すると、内定を出した企業から「他社の選考(内定)を辞退してもらいたい」といわれることがあります。
就活を終了しろと迫られることを「オワハラ」と呼ぶこともありますね。
そもそも、優秀な人材を早い時期に確保しておくことが、企業にとって早期内定を出す目的です。
せっかく内定を出しても辞退されては意味がありませんので、内定を1社に絞り、他社を辞退するよう迫ってくるわけです。
もしオワハラに遭ったら、毅然とした対応をしましょう。
次の点をしっかりと伝えれば、慌てて他社を辞退する必要はなくなります。
【オワハラに対処する際のポイント】
- 内定先企業の志望度は非常に高い
- 他社もじっくりと見た上で入社先を決めたい
- 最も自分に合った企業か熟慮した上で入社したいと考えている
- 入社後にミスマッチが生じ、損害を与えるのは非常に失礼だと感じる
要するに「軽い気持ちで内定を承諾して、入社後すぐに辞めてしまうような事態は避けたい」と伝えるのです。
採用担当者としても「当社には軽い気持ちで入社して構いません」とは返答できないはずですので、反論しにくいでしょう。
オワハラに遭っても毅然とした対応ができれば、早期内定の大きなデメリットにはならないはずです。
デメリット② 気が緩んでしまう
早期内定の最大の懸念事項を挙げるとしたら、それは「自分自身」です。
早い時期に内定を獲得したことで気が緩んでしまい、以降の就活に身が入らなくなってしまう恐れがあります。
内定が1社も出ていない時期には、多かれ少なかれ危機感を持って就活に取り組んでいるはずです。
ところが、最初の内定が出た時点で「もう就活が大失敗に終わることはなくなった」と考えてしまいかねません。
気が緩んでしまうと、選考に向けた対策もおろそかになりがちです。
「必ず内定を獲得したい」と考えて選考に臨むのと「落ちても構わない」と思っているのとでは、結果も当然変わってくるでしょう。
就活を妥協して終わらせてしまうと、先々後悔することも全くないとは言い切れません。
たとえ早期内定を獲得しても気を緩めることなく、納得いくまで就活を続けることが大切です。
ちなみに早期内定を辞退する方法については「【早期内定の辞退はあり?】実際に辞退した僕が解説します」に書いているので、仮に早期内定を獲得したけど、これらの理由によって辞退したい場合は参考にしてくださいね。
早期内定で得られるのは、メリットだけではないんだね!
デメリットとなる面もあることを理解して、悔いのない就活にしたいよね!
本記事の要点まとめ
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。
本記事では、早期内定が出る時期や具体的な獲得方法について、知っておいてほしい情報を詰め込みました。
就活生の皆さんにとって「できるだけ早く内定を獲得したい」という思いは共通していると思います。
でも、気持ちばかりが焦ってしまい、具体的な対策を講じていないと空回りしてしまう恐れがあるんですね。
せっかく頑張って就活に取り組むのですから、自分自身が心から納得できる結果を出してほしい。
そんな思いを込めてこの記事を書きました。
ぜひ就活成功のイメージをより確実なものにしつつ、早期内定に向けて準備を進めてください。
この記事が皆さんの早期内定につながれば、嬉しい限りです。
長い記事でしたが、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!!
以上!就活ブロガーの就活マン(@shukatu_man)でした!
▼本記事の要点まとめ
- 一般的な就活スケジュールで内々定が出始めるのは6月だが、これより前に出される内定を「早期内定」と読んでいる。
- 外資系企業の長期インターン経由で出る早期内定が最速で、時期としては大学3年の9月。
- ベンチャー企業など経団連に加盟していない企業は、早い時期に内定を出す傾向がある。
- 早期内定を獲得するには、長期インターンへの参加が有効。
- 就活エージェントや逆求人サイトや、中小規模の合同説明会も早期内定のチャンスをつかむために活用しておきたい。
- 早期内定を出す企業の特徴と具体的な採用スケジュールを把握しておくことが大切。
- 早期内定にはメリットが多い反面、デメリットとなりかねない面もあるので注意が必要。