【残業20時間はきつい?】リアルな実情を解説します!

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就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!

累計2300万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。

この記事を掲載している「ホワイト企業ナビ」は、僕自身が就活生の時に感じていた、こんな思いから立ち上げた求人サイトです。

「ブラック企業を掲載するなよ!残業時間が短くて休日が多い企業だけ教えてよ!」

こんな思いを持っている就活生や転職者の方は、ホワイト企業ナビを使ってくれると嬉しいです!

全ての企業を1社1社丁寧に取材していて、数を追わずに質にこだわって運営しています。

それでは本題に入っていきますね!

今回は「月の残業時間が20時間はきついのか?」という疑問に回答していきます。

というのも、僕が新卒で入社した企業での残業時間が20時間ぐらいだったんですよね。

実際に月に20時間残業した経験、それに加えて日本企業の平均残業時間のデータを元に解説していきます!

残業時間についての理解を深めることは、企業選びする上で非常に重要。

ぜひその参考の1つに、この記事がなれば嬉しいです!では見ていきましょう。

【実体験】月の残業20時間はきついのか?

まずは結論から話していきます。

僕は食品メーカーで、法人営業をしていたのですが、月20時間の残業は余裕でした。

そもそも月20時間の残業というのは、1ヶ月の出勤日が20日だとすると毎日1時間の残業です。

出勤時間が8:30で、定時の退勤時間が17:30だったので、毎日18:30には退勤できてましたね。

僕が新卒の時の1日のスケジュールは以下のとおりです。

【残業20時間/月の1日のスケジュール例】

  • 8:30:出社
  • 8:30-9:30:メールチェックや返信
  • 9:30-10:30:営業資料作成
  • 10:30-12:30:商談
  • 12:30-13:30:昼休憩
  • 13:30-16:30:商談
  • 16:30-18:30:事務作業
  • 18:30:退勤

僕の場合は、18:30に退勤後、そのまま吉野家で牛丼を食べて、スタバに行って23時までブログの執筆や読書をしていました。(早く起業したかったからです)

18:30までの仕事でそこまで疲れていなかったからできたことですね。

日本企業の平均残業時間は24時間

ここで日本企業の平均残業時間も合わせて見ていきましょう。

口コミサイトのopenworkが発表したデータが、回答数が多く参考になります。

残業時間は年々減少傾向にあり、2021年は平均24時間/月でした。

画像引用:openwork「残業と有休10年の変化

この平均から見ても、残業20時間は平均よりも少ないため、時間だけ見れば「きつい」とは言えないですね。

残業時間の基本上限は月45時間*です。*厚生労働省:「時間外労働の上限規制

この上限と比較しても、残業20時間は半分以下の数字なので、法律的にも問題ない残業時間だと言えます。

月40時間以上の残業になってくるときつさを感じるかな

僕が勤めていた食品メーカーで言うと、月の残業が倍の40時間以上になってくると「仕事が長いな」と感じてくると思います。

退勤時間が20時近くなると、帰宅して食事をすると21時を過ぎてしまうので、平日にプライベートな時間はほとんどありませんからね。

次の章で解説しますが、残業時間だけできつさは決まりません。

ですが、残業時間が分かれば、大体何時ぐらいに帰宅できるのか、平日はどのぐらい自分の時間が持てるのかイメージを付けることに繋がるので、把握し、1日のスケジュール感をイメージすることは有益ですよ!

月の残業が20時間だと、1日1時間の残業ですね。そう考えるとそこまできつくないと僕は思えるかもしれません。

月の残業20時間がきついかは仕事内容や職場の人間関係で異なる

ここまで僕の実体験と、日本企業の平均残業時間から月20時間の残業はきついのか見てきました。

この章では前提の話をさせてください。

そもそも「仕事のきつさ」は残業時間だけで決まるものではありません。

仕事内容、職場の人間関係、取引先との関係性、更には通勤時間などによって、大きく異なります。

他にも仕事のきつさに影響する要因を一覧でまとめてみました。

【仕事のきつさに影響する要因】

  • 仕事内容
  • 仕事の量
  • 仕事のやりがいの有無
  • ノルマの有無
  • 職場の人間関係
  • 取引先との関係性
  • 残業時間
  • 休日数
  • 通勤時間

実際にツイッターを見ると、残業20時間でも職場と家が遠すぎてきついという声もありました。

たしかに残業が少なくても、片道2時間かかれば、7時に退勤しても帰宅は9時ですからね…。

特に通勤に関して言うと、通勤電車の混雑によるストレスは非常に大きいんですよね。

国土交通省の調査を見ても、混雑度合いによってストレス値が高いことが分かります。

引用:国土交通省「交通の健康学的影響に関する研究Ⅰ

このように仕事のきつさは様々な要因と、個人のストレス耐性や性格によって決まってきます。

残業時間はその中の1つの要因に過ぎません。(もちろん残業時間は大きな要因の1つにはなりますが)

どれだけ残業時間が長くても、職場の人間関係は最高で、仕事にやりがいがあれば、きついとは感じないかもしれないですよね。

仕事のきつさを考える上では、残業時間だけが問題なのかを考える必要があると言えます。

たしかに残業時間だけで仕事のきつさは決まらないですね。他のマイナス要因と組み合わさって、残業時間が長いと余計にきつく感じるのかと思います。

残業20時間できついのは甘えか?

そんな残業20時間について、ネットを見ると「残業20時間は甘えだ」という声も見られました。

これに対する意見としては、先の章で伝えたとおり、仕事のきつさは残業時間だけで決まらないので、残業20時間が甘えだと一概に言うことはできません。

しかし残業時間だけで見ると、残業20時間は民間企業の調査で示された平均よりも短く、また1日約1時間の残業時間だと考えるときついとは言えない数字ではありますね。

そもそも他人の仕事に対して、「甘えだ」という意見は無視するべきだと僕は考えています。

理由は先にも伝えた通りで、当事者の状況は当事者しか分からないからですね。

たしかに仕事のきつさは残業時間だけで決まらないから、外野が「甘えだ」というのはナンセンスですね。

残業20時間できついから辞めたい場合の対処法

ここまで残業20時間について解説してきましたが、状況によっては残業20時間でも辞めたい人は多いと思います。

実際、離職理由の数々のデータを見ると、離職理由は残業の多さだけでなく「人間関係が合わないから」「休日が少ないから」「給料が低いから」「仕事内容が自分がやりたいことと違ったから」など様々です。

具体的に転職を考えた際、僕のおすすめはホワイト企業に転職することですね。

ホワイト企業ナビを運営しているからホワイト企業への転職をすすめているというわけではなくて、そもそも仕事に関しては「余裕」が必要だと僕は考えています。

仕事に対する時間的、そして気持ち的な余裕があれば、キャリア形成についてより深く考える時間も生まれます。自己投資に時間をかけることも、プライベートを充実させることも、家族の時間を大事にすることもできます。

要するに「余裕=選択肢を広く持っている状態」なんですよね。

その点、ホワイト企業に転職することで余裕が生まれます。

具体的な転職方法についてはここで解説すると長くなってしまうので、別記事で詳しく解説しました。

ホワイト企業への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね!

» 【ホワイト企業への転職は難しい?】難しい理由と解決策を解説!

たしかに時間的にも精神的にも余裕が持てれば、自分にとっての幸せは何かを考える時間や、実際にそのために行動を起こすことができますね。

余裕がない状態だと、冷静に考える時間も取れないし、「とにかく今の状況から逃げ出したい」という気持ちが先行して、誤った判断をしてしまうことも多いもんね。

残業20時間に関してその他よくある質問

この章では、ここまで解説しきれなかった内容を解説していきます。

残業20時間に関連して、よくある質問をまとめてみました。

質問① 求人票に残業20時間以内と書かれていても嘘である可能性はある?

求人票に記載される残業時間は、あくまで「平均」となります。

よって職種や配属される部署によって、残業時間は大きく異なるんですよね。

また自分の仕事量や仕事のスピードによっても変わってくるので求人に書かれている平均残業時間がそのまま自分に当てはまるとは言えません。

ちなみに求人媒体に記載されている内容が嘘であっても、企業側に大きな罰則がない点は、求職者が注意すべきことの1つです。

下記の引用は厚生労働省のサイトから引用していますが、「求人誌やハローワークに掲載されている求人票は労働条件の目安」だとされています。

それゆえに求人サイトや求人誌に嘘を書くような企業があることは予想できるため、注意が必要です!

Q 求人誌を見て就職しましたが、求人誌に書いてあった給料や勤務時間などの条件と実際の条件が違っていました。これは労働基準法違反ではないのですか?

A 労働基準法第15条には、労働条件の明示が定められていますが、この条文で言う労働条件の明示とは労働者個々人に対して書面で明示される労働条件のことです。つまり、求人誌やハローワークに掲載されている求人票はあくまでも募集の際に提示する労働条件の目安であり、労働基準法第15条で定める労働条件の明示には該当しません。  なお、ハローワークに掲載されている求人票の条件と実際の条件が異なる場合は、まずはハローワークにご相談ください。

厚生労働省「労働基準法に関するQ&A その他

質問② 残業20時間だと手取りは平均でどのぐらい?

残業20時間の場合の給料や手取りは、基本給がいくらかによるので一概には言えません。

ですが、残業代は1時間あたりの賃金の25%割増となるので、給料や手取りは残業した分、高くなります。

ちなみに僕の場合は、20時間はみなし残業として設定されており、20時間までの残業代は一律で決まっていました。

このように一定の残業時間に対してみなし残業代を設定している企業もあるので、残業に関しての情報は入社前に必ずチェックしておくことをおすすめします。

質問③ 残業20時間はホワイト企業だと言える?

残業20時間は、残業時間だけで見ればホワイト企業の可能性はあります。

そもそもホワイト企業には明確な定義は存在しません。

よって、ホワイト企業かどうかは残業時間だけで決まらないんですよね。

ですが、日本企業の月の平均残業時間が24時間であることを考えると、平均よりも短い残業時間であれば、その他の条件が良ければホワイト企業だと十分に言える可能性はあります。

ホワイト企業の残業時間について、詳しく解説した記事も書いたので、そちらの記事を合わせて参考にしてくださいね。

» 【ホワイト企業の残業時間は?】勤務時間と合わせて解説します!

本記事の要点まとめ

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

僕も実際に残業が20時間の月が多かったですが、仕事内容は営業で自分に合っていたので楽だと感じていました。(更にはルート営業かつ会社のブランドが強かったので精神的にも楽な仕事でした)

仕事のきつさは残業時間だけでなく、様々な要因によって左右されます。

それゆえに自分がどんな仕事なら比較的、楽にこなすことができるのか、結果を出すことができるのかを考えることや、どんな人が多い職場が向いているのかを考えることが重要ですね。

この記事が企業選びや転職の参考になれば嬉しい限りです。

以上!就活マンでした!

【本記事の要点まとめ】

  • 残業20時間は1日約1時間の残業だと言える
  • 民間企業の調査によると日本企業の平均残業時間は2021年時点で24時間なので、残業20時間は平均よりも少ない
  • 残業20時間がきついかどうかは仕事内容や人間関係など他の様々な要因によって異なるので一概には言えない
  • その意味で残業20時間は甘えだという意見は一概に正しいとは言えない
この記事を書いた人

就活マン(藤井智也)

日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営。
大学時代に中堅大学から超高倍率の食品メーカーからの内定を獲得後、1年で退社し独立。これまで執筆した就活記事は1200記事を超える。

この記事を監修した人

藤九 亮輔

国家資格「キャリアコンサルタント」を保有。
元大学キャリアセンター職員。
就活記事のライター歴5年。現在はホワイト企業ナビの編集部として活動中。

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