日本全国のプラスチックカードを取り扱うBtoBメーカー

ホワイト企業ナビ編集部です。
まずはじめに、株式会社ナテックの事業内容をお伝えします。

同社は日本にまだ「カード社会」の到来が想像もされていなかった30年以上前からプラスチックカード製造事業に進出し、各種プラスチックカードの製造・販売のほか、カードに関するハードウェア・ソフトウェアの販売なども手掛けています。

今では日本全国のプラスチックカードを一日約30万枚、年間約1億枚製造しており、日本全国のプラスチックカードを取り扱うBtoBメーカーとして確固たる地位を築いています。

ポイントカードや会員カード、社員証や通行証、診察券、学生証など日本全国で業界や老若男女問わず、日常生活の中で使用されているプラスチックカードを通して、一人ひとりの豊かな暮らしに貢献している企業です。

【業界シェアトップクラス】ニッチな市場で堅実な安定経営

同社は会社経営の安定性を表す数値である自己資本比率が80%以上となっています。
なぜこれだけ経営基盤が安定しているのか、それは堅実性を重視した経営に加え、以下のような特徴や強みを兼ね備えているからにほかなりません。

◯ニッチな市場における業界トップクラスのシェア
プラスチックカード製造メーカーは全国に10社程度と数が少ないことに加え、工程数の多さや初期投資の大きさ、複雑な加工方法など、他社が新規参入しづらいニッチな市場です。
その中で業界内3位、専業メーカーとしてはトップシェアを誇る同社の経営は安定しています。（財布の中に10枚カードがあれば、そのうち3枚は同社製造というシェア率）

◯各業界の業況悪化の影響を一度に受けにくいという特徴
医療、飲食、建設、製造に至るまで、プラスチックカードは様々な業界で使用されているため、各業界の業況悪化の影響を一度に受けにくく、不景気にも強いという特徴があります。
また、カードと聞くとスマートフォンの普及により売上が下がっているという印象を持たれがちですが、需要は微増しており、コロナ禍の影響も回復傾向にあります。

◯「迅速な納品」と「臨機応変な対応」という2つの強み
同社は一貫製造ラインを構築することで「迅速な納品」と「臨機応変な対応」という2つの強みを生み出しています。また、社長決裁が必要な稟議案件でも、時には起案した当日中に決裁がおりるケースもあるなど、中小企業ならではのスピード感も強みとなっています。

【社員の声が届く】より働きやすい環境に変わり続けている組織

同社は全社員合わせて170名程度の中小企業という規模感を活かすだけでなく、Webで社員の意見を汲み上げる目安箱のような仕組みを導入することで、一人ひとりの意見を尊重できるように取り組んでいます。

実際、社員の声を受け、2023年度だけでも「平均4％のベースアップの実施」「オフィスカジュアルの導入」「年間休日の増加（115日→120日）」「育児短時間勤務制度の小学校就学までの期間延長」など、さまざまな改革を行っています。

また、2024年も既に家賃補助制度を導入しているほか、研修制度の拡充も予定しているとのこと。現状の制度や取り組み、社内ルール等について満足することなく、より一人ひとりが働きやすい環境を目指し、変わり続けているのがナテックという会社です。

【2023年度平均有給休暇取得日数13.8日】休みやすい風土が定着

同社では法定よりも多くの有給休暇を付与することで、有給休暇取得率の向上に努めており、平均有給休暇取得日数は2023年度で13.8日という多さを実現しています。

また、社内にも有給休暇を計画的に取得する風土が定着しており、新人からベテランまで、誰でも休みが取りやすい環境となっています。

このほか、2023年度には年間休日数を115日から120日まで増加するなど全体の休暇数も増えているため、プライベートも大切にしつつ、オンオフのメリハリをつけながら働くことができるとのことでした。

【2023年度月平均残業約9時間】早く帰りやすい環境ができている

同社では残業をあくまで”例外”として考えており、残業時間をゼロにすべく、業務効率化と残業なしの実現に本気で取り組んでいます。

たとえば管理職と呼ばれる役職者の場合、一般的に残業代は支給されませんが、同社では残業代を別途支給することで、人件費を管理する立場の役職者自身が無駄な残業をせず、早く帰る＝部下も早く帰りやすくなるという環境ができています。

また、1分単位での残業申請や早出などの時間外勤務に対しても残業代をしっかりと支給することで、全社的に残業に対する高い意識が浸透しており、月平均残業時間は2022年度で約11時間、2023年度で約9時間という少なさになっています。

多種多様な製品やシステムを提案する法人営業の仕事

営業職は新規・既存顧客に対し、プラスチックカードやそれに付随するハードウェア、ソフトウェアの受注・販売・提案のほか、展示会の出展なども行います。

同社では多種多様なカード及びカードリーダーやセミセルフレジなどのハードウェア、勤怠管理システムなどのソフトウェアを取り扱っており、それぞれの取引先のニーズに合わせた商品を提案していくのが仕事です。

取引先はポイントカード・会員カードを注文するスーパーマーケットや大型商業施設から、社員証や通行証を必要とする一般企業まで、業種や事業、要望は多岐に渡ります。

また、カードや関連機器、ソフトウェアを購入いただくお客様だけでなく、協力関係にある各業界の代理店と随時打ち合わせを行うのも、営業職の役目です。

【手厚いフォロー】裁量を持ちながら段階的に成長できる教育

4月の入社後、まずは新人社員研修において社内ルールや規則等について学ぶほか、大阪本社に隣接する工場内において、カードの製造工程の見学なども行います。

また、入社から2ヶ月間は先輩社員や上司と同行営業を行い、OJTにて基本的なビジネスマナーや提案の手法等を学びつつ、6月以降、最初は協力関係にある代理店1社の窓口を担当しながら、段階的に経験を積んでいきます。

このほか、同社では週1〜2回の頻度で打ち合わせの機会を設けることで、相談しやすい環境・フォロー体制を整え、新人が孤立したり、不安を感じないようにサポートすることを心がけているとのことでした。

【フリーアドレス】部門間のやり取りも多く仕事が進めやすい

同社には営業部・製造部・管理部という3つの部門がありますが、普段の業務から部門を超えたやり取りも多く、170名程度の規模で全員が顔見知りということもあり、他部署と連携が必要な仕事も非常にスムーズに進めることができます。

特に新入社員の場合、同じ部署の先輩や上司には頼れるものの、他部署の先輩とは関わりがないため、仕事が進めにくいという悩みを持つケースも多い中、同社のような関係性があれば、安心して仕事を進めることができますよね。

また、東京支店のオフィスはフリーアドレスとなっているため、同じ課はもちろん、他の課の先輩と話す機会も自然と多くなっており、相談しやすい環境が生まれています。

ナテックで働く上で理解しておくべきこと

ホワイト企業ナビ編集部では、この求人を見た人が入社後に「イメージと違った」というミスマッチを起こさないよう、合わない人の特徴等についても隠さずお伝えしています。

同社の場合、中小企業で営業職ということもあり、若いうちから裁量を持って働ける反面、自分で考えながら行動することが求められるため、受け身な人や指示待ちの人とはミスマッチとなる可能性があります。

また、同社の営業職はカードやソフトウェア、ハードウェアといった多種多様な製品を取り扱っており、さまざまな業界の顧客を相手にするため、いろいろなことに好奇心を持って取り組むことが必要であり、情報感度が鈍い人などには合わない仕事となります。

編集部が考えるナテックのホワイトポイント

今回の取材を終えて、ホワイト企業ナビ編集部が感じた株式会社ナテックのホワイトポイントは以下の2点です。

①堅実な安定経営による入社後の安心感
「ニッチな市場における業界トップクラスのシェア」「各業界の業況悪化の影響を受けにくいという特徴」「自社独自の強み」などによって、自己資本比率80%以上という数字が示す通り、堅実な安定経営を実現しており、入社後も安心して長く働き続けられる点は、同社のホワイトポイントだと感じました。

②社員の声を尊重した変化と将来への期待
どの企業も少なからず変化はありますが、同社では社員一人ひとりの声を尊重しながら変わり続けている点が他社とは違う部分ですよね。休みが取りやすく残業も少ないなど、現時点でも働きやすい環境が整っていますが、今後さらに改革が進み、より働きやすい環境が期待できる点は、まさに同社ならではのホワイトポイントです。

以上の2点こそ、ホワイト企業ナビ編集部が感じた同社のホワイトポイントになります。
「安定企業で長く働き続けたい人」「カード関連の事業に興味がある人」「社風や風土に魅力を感じた人」にこそ、ぜひ注目してほしい企業です。