就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!
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どんな人が書いているか分からない記事は信頼できないと思うので…
まずは簡単に自己紹介をまとめました!
また、この記事を掲載している「ホワイト企業ナビ」は、就活や転職活動をした時に感じた次の思いから立ち上げました。
「ブラック企業の求人を掲載するなよ!残業が短くて休日が多い企業だけ教えてよ!」
同じ思いを持つ就活生や転職者の方は、ホワイト企業ナビを使ってくれると嬉しいです!
それでは本題に入っていきますね!
今回は、実際に食品メーカーの総合職として勤めて、1年で辞めた僕が「総合職に就くのはやめとけ」と言われる理由を調査・解説していきます!
結論から言うと、総合職はおすすめの職種です。
しかし一方で、転勤が多い会社だと家庭が安定しないし、企業によっては責任や業務量が重すぎるというデメリットもあります。
(それらを指して「やめとけ」と言われることが多いですが、メリットも把握した上で総合的に判断していくことが重要なので、そのあたり詳しく解説していきますね!)
実際に総合職の経験者の声も拾いながら、本当に役立つ情報をまとめていくので、ぜひ参考にしてください!
目次
総合職はやめとけと言われる理由【3選】
まず「総合職はやめとけ」と言われる理由を共有していきますね。
大きく以下3つの理由が挙げられます。
【総合職はやめとけと言われる理由】
- 業務量が多く残業が発生しやすい
- 責任の大きい仕事が多い
- 異動や転勤がある可能性が高い
理由① 業務量が多く残業が発生しやすい
総合職はやめとけと言われる理由として、まず「業務量が多く残業が発生しやすいこと」が挙げられます。
総合職は、企業活動の軸となる仕事を担当するため、イレギュラーな業務が発生することも少なくありません。
例えば、企画や営業といった業務につくと社外の人との打ち合わせが頻繁に発生します。(僕の総合職の友達は土日も社内の物流の人からの電話が頻繁にかかってきて忙しそうですね。)
すると、メールや電話でのやり取りはもちろん、打ち合わせの資料作成、場所の確保、関係者の日程調整、プレゼン準備などさまざまな細かい業務が出てきます。
相手の会社に訪問して打ち合わせを行う場合だと、移動でも結構な時間が取られ、見積書の作成など事務作業は会社に帰ってから行うことになる。
このように総合職は、担当する業務の幅が広いのでどうしても業務量が多く、残業が発生しやすい傾向にあることはデメリットの1つだと言えるでしょう。
実際に下記のように総合職の大変さを発信する方もいらっしゃいますね。
日本のフルタイム総合職は定時で帰れない可能性多いし、男女問わず仕事優先にならざるを得ないし、その上業務外でリスキリングが求めれられるしで、ほぼ仕事以外のことできないよ😂
— みこあ (@super_micoa) April 28, 2023
理由② 責任の大きい仕事が多い
総合職は会社の幹部・管理職候補として働くため、責任の大きい仕事が多いのも特徴のひとつ。
これはメリットでもありデメリットでもあります。
将来的に出世したいからこそ、総合職として責任ある仕事を任されることを良しとする人にはメリットですからね。
一方で、1年目から会社の利益に関わる大きなプロジェクトに携わったり、若手のうちからチームを持たせてもらいマネジメントを任されるなど責任重大な仕事が多いため、それを嫌と感じる人には向いていない可能性があります。
理由③ 異動や転勤がある可能性が高い
次に総合職の最大のデメリットの1つだと言えるのが、異動や転勤が多いことです。
総合職はさまざまなキャリア経験を積むために、部署異動や転勤がある可能性が高い職種。
そのため、「やっと仕事に慣れてきた」というときに異動になると、また新たな部署でイチから仕事を覚えなければいけません。
幅広いスキルを身につけられることやいろんな場所に住めることに魅力を感じる人であれば、むしろ総合職は向いています。
また、転勤で全く知り合いがいない慣れない土地に住むこともあります。
家庭を持った場合は更に厳しくて、子供がいれば簡単に転校させることはできないので、単身赴任で生活することになりえます。(このあたりは実際になってみないと寂しさは分からないところですが、家庭から離れるのが厳しい人にとってはあまりに大きなデメリットになりますよね!)
以下の書き込みでもあるように、総合職だと転勤や異動を断ることはほぼできません。断ったとしたら出世コースから外されるなどペナルティを食らう可能性も高い。
実際に僕の祖父は、技術系の総合職でしたが、転勤を断って出世コースから外されました。
総合職で働いている以上、転勤など会社の指示には従わないといけない。残業指示は従わないといけないし、逆に残業禁止もそう。はぁ、1日でも早く辞めたい。
— 3channel (@3ch_3channel) February 7, 2023
「総合職はやめとけ」と言われる理由として、転勤や異動が多いことは大きなデメリットだと言えます。
ですが、冒頭でも伝えた通りで、総合職は年功序列で給料がどんどん上がっていく企業も多く、将来役員クラスも狙える職種です。
■総合職としての内定を効率的に獲得するならスカウトが超おすすめ!
総合職のメリットは話したとおりで、「じゃあ総合職として働きたい」と思う人は多いですよね。
今の就活市場は、かなり就活生優位の売り手市場になっているのですが、そんな時におすすめなのは逆求人サイトの利用です。
逆求人サイトは1度プロフィールを登録すれば、企業からのスカウトが半永久的に届くので、常に企業からのアプローチを狙えて効率的。
中でもおすすめは大手の「キミスカ」と、この記事を掲載している「ホワイト企業ナビ」です。
これら2つを併用してしまって、登録するプロフィールも片方登録すればそれをコピペすれば楽ですからね。
マイナビやリクナビで自分からエントリーしつつ、キミスカやホワイト企業ナビで企業からのアプローチも得るという二刀流が最強だと僕は考えています!
次の章からは「総合職に向いている人・向いていない人」を解説していくので、それらに目を通して自分に合っているかどうか確認していきましょう!
異動や転勤はライフプランを考えると、職種選びにも大きく影響しそうですね。
結婚や出産などライフイベントの変化があると、なかなか転勤は難しいという人も多いよね。
総合職に向いている人の特徴【5選】
ここまで総合職はやめとけと言われる理由を解説しました。
結局のところ大事なことは、「じゃあどんな人が総合職に向いているのか?」ですよね。
キャリアにおいて正解は「自分との適性」でしかないので、この章では総合職に向いている人の特徴を解説していきます。
【総合職に向いている人の特徴】
- 幅広いスキルを身につけたい
- どんどんキャリアアップしていきたい
- 大きな裁量をもって働きたい
- 高い収入を得たい
- チャレンジ精神が旺盛
向いている人① 幅広いスキルを身につけたい
仕事を通して、幅広いスキルを身につけたい人には総合職が向いています。
総合職は、将来会社を担う人材になるために、さまざまな部署・業務を経験する職種です。
そのため、経験できる仕事は多岐にわたります。
たとえば、営業を数年担当して顧客ニーズを把握したあとに、企画部に異動し営業で得た知識を活かして、お客様を満足できる商品づくりを行うなど。
部署を異動するだけでなく、同じ部署内でもいくつもの業務を担当することもあり、幅広いスキルを身につけやすい環境です。
さまざまなスキルを身につけて活躍していきたい人には、総合職が向いています。
向いている人② どんどんキャリアアップしていきたい
どんどんキャリアアップしていきたい人にも、総合職は向いています。
そもそも総合職は、将来の幹部・管理職候補となる職種です。
そのため、責任ある仕事を任されやすく、結果を出すことでどんどん昇格できる環境が整っています。
(一般職と比べると、出した結果が目に見えやすい仕事が多い傾向があるよ!)
また、幅広くスキルを身につけられるため、転職という形でキャリアアップを図ることもできます。
向いている人③ 大きな裁量をもって働きたい
大きな裁量をもって働きたい人にも、総合職が向いていますね。
総合職は決まった仕事というより、自分で思考して進めていく責任の大きな仕事を任されやすいです。
言われたことをただ行うのではなく、「どういう計画で進めるか?」「効率よく進めるためのスケジュールは?」「いつまでに何を完了しておくべきか?」など自分で考えて、周りの人と調整しつつ仕事を進めていく必要があります。
そのぶん責任は大きくなりますが、結果を出したときの達成感はひとしおです。
決められた仕事をコツコツ進めるよりも、裁量をもって働きたい人に向いている仕事と言えますね。
向いている人④ 高い収入を得たい
高い収入を得たい人にも、総合職は向いています。
先述のとおり、総合職は一般職と比べると、仕事の責任が大きいことから給与が高い傾向にあります。
初任給の時点でも差がありますが、総合職では出した結果がわかりやすいので評価に繋がりやすく、その分給与もどんどん上がります。
安定した仕事より、結果を出してどんどん収入を上げたい人には総合職が向いています。
向いている人⑤ チャレンジ精神が旺盛
チャレンジ精神が旺盛な人にも、総合職は向いています。
総合職は1つの仕事だけでなく、さまざまな仕事や部署を経験します。
また、総合職は転勤があるため、住み慣れた街から離れた地域に住むこともあるんですよね。
チャレンジ精神があり、積極的にいろんな経験を積んでいきたいという人には向いています。
どんどん上り詰めていきたいという向上心の高い人には、総合職が向いていそうですね!
そうだね。仕事で結果を出して、どんどんキャリアアップしていきたい人には総合職が向いているよ!
総合職に向いていない人の特徴【5選】
つづいて、総合職に向いていない人の特徴をご紹介します。
以下に当てはまる人は、総合職には向いていない可能性が高いです。
【総合職に向いていない人の特徴】
- 転勤はしたくない
- ワークライフバランスを充実させたい
- 1つのスキルを極めていきたい
- 安定した働き方をしたい
- 責任のプレッシャーを辛く感じやすい
向いていない人① 転勤はしたくない
転勤は絶対にしたくないという人には、総合職は向いていません。
総合職だと、部署異動や転勤になる可能性は高いです。
「地元で働きたい」「住み慣れた街から離れたくない」という人は、総合職は向いていません。
ただ、企業によっては「エリア総合職」というポジションを設けている場合もあります。
エリア総合職とは、決まったエリアで働く総合職のこと。
エリア総合職であれば、幅広い業務を経験でき転勤はありません。
ただ、転勤がないぶん総合職よりも給与は低めに設定されていることも多いです。
また、「関東エリア」など限定した地域内での転勤は発生する企業もあります。
転勤はしたくないからエリア総合職を目指すという方は、求人情報を細かく確認しておきましょう。
向いていない人② ワークライフバランスを充実させたい
ワークライフバランスを充実させたい人にも、総合職は向いていません。
総合職は、業務の幅が広いためどうしても残業が発生しやすい傾向があります。
たとえば、日中は営業で外に出ていて定時直前に帰社すると、そこから営業に必要な資料や請求書の作成などを行うことになります。
上記のように、総合職は業務量も多く、毎日決まって定時で上がれるというわけではありません。
仕事だけでなくプライベートの時間も大事にしたい人だと、総合職の働き方は辛く感じる可能性が高いです。
向いていない人③ 1つのスキルを極めていきたい
1つのスキルを極めていきたいと考えている人にも、総合職には向いていません。
総合職は、将来の幹部候補として転勤や部署異動を通して、さまざまな業務を経験します。
そのため、やっと業務を覚えてきたと感じたタイミングで新しい部署に異動になる、なんてことも少なくないんですね。
いつ異動になるかわからない総合職だと、1つのことを極めていくのはなかなか難しい。
よって、1つの仕事・スキルに集中して極めていきたいという人には総合職は向いていないと言えます。
向いていない人④ 安定した働き方をしたい
安定した働き方を求める人にも、総合職は向いていませんね。
前述のとおり、総合職はさまざまな部署や仕事を経験するので、働き方・仕事環境の変化が激しいんですよね。
企業によって頻度は変わりますが、定期的に行う仕事も関わる人も働く場所も変わります。
安定した環境で腰を据えて長く働きたいという人には、総合職は向いていません。
向いていない人④ 責任のプレッシャーを辛く感じやすい
責任のプレッシャーを辛く感じやすい人にも、総合職は向いていません。
総合職は将来の幹部候補となるため、責任の大きい仕事を任されることが多いです。
責任の大きい仕事をするプレッシャーを、自分を奮い立たせる方向に持っていける人であれば、総合職は向いています。
しかし、責任の重さから感じるプレッシャーに辛くなってしまう人は総合職はやめておいた方がいいですね。
プレッシャーが辛いと感じる人は総合職には向いてなさそうですね…。
そもそも総合職は将来の幹部候補だから、昇格すると責任もプレッシャーも大きくなるからね。
【結論】総合職はやめておくべきか?
総合職はやめておくべきか?に対する結論ですが、一概には言えません。
パッとしない回答にはなりますが、人によって仕事に求めるものは違いますよね。
そのため、全員に共通してやめとけとは言えないというのが僕の結論です。
先ほどご紹介した「総合職に向いている人」の特徴に当てはまる人であれば、総合職に合っている可能性が高い。
一方で、向いていない人の特徴に当てはまっている人は、総合職以外にもぜひ目を向けてみてください。
ただ正直、職種選びよりも重要なのは「企業選び」です。
なぜなら、ブラック企業の総合職とホワイト企業の総合職だと、同じ職種でもやりがいやストレスの感じ方が大きく変わるから。
よって、職種に関わらず大事なのは「優良企業」に入社することです。
とはいえ、たくさんの求人が溢れている中から自分に合うホワイト企業を見つけるのはむずかしいですよね。
そこでぜひ活用してほしいのが、いま見てくださっている「ホワイト企業ナビ」です。
ホワイト企業ナビは、以下の3条件をすべて満たした優良企業しか掲載していません。
【ホワイト企業ナビの掲載基準】
- 平均残業時間25時間未満/月
- 3年後離職率30%未満
- 年間休日数120日以上
つまり、はじめから上記の3つを満たしている一定の優良度が保証された企業と出会えるのです。
効率よくあなたに合う優良企業を見つけるためにも、ぜひ一度求人を覗いてみてくださいね。
たしかに希望した職種でもブラック企業だと、働き方も苦しいものになりそうですよね。
いくら自分に合う仕事でも、働く環境がブラックだと辛くなってしまうよね。職種だけでなく「自分に合うホワイト企業」に入社することはかなり重要だよ。
【補足】エリア総合職はやめとけ?
総合職に関して、この章では「エリア総合職(別名:地域総合職や地域限定職)」について補足的に解説しますね。
総合職の中には、エリア総合職という職種があるのですが、こちらは総合職なのですが基本的には転勤がなく、決まった地域で総合職として働くことができます。
「総合職として働きたいけど転勤が嫌だ」という人に向いている職種です。
ですが、このエリア総合職についてもネットでは「エリア総合職はやめとけ」と言われることがあり、メリットもあればデメリットもあります。
それを解説しておきますね。
エリア総合職のメリット
まずエリア総合職のメリットですが、大きく以下の3つが挙げられます。
【エリア総合職のメリット】
- 基本的に転勤がない
- 一般職よりも昇給しやすい
- 一般職よりも業務の幅が広い
基本的に転勤がない
まずエリア総合職の最大のメリットは、基本的に転勤がないことです。
企業がわざわざエリア総合職を設けている理由は完全にこれで、「業務は広く総合職のように働きたいけど転勤が嫌だ」という人にも働いてもらえるような職種ですよね。
将来、結婚したり、子どもができればどんどん転勤がしにくくなります。
その時に転勤がないというのは、人生設計しやすくなりますよね。
(家を建てたのにすぐに転勤になってしまって、転職する羽目になったという人も多いです…!)
一般職よりも昇給しやすい
次に、エリア総合職のメリットですが、通常の総合職よりは昇給しにくいですが、一般職よりは昇給しやすかったり給料などの待遇が良いケースが多いです。
「一般職だと給料が低すぎるけど、エリア総合職だとちょうど良い給料が出る」というケースも多いので、このあたりの待遇は一般職と比較してみると良いですよ。
一般職よりも業務の幅が広い
最後に、エリア総合職のメリットとしては、一般職よりも業務の幅が広かったり、出世することでより責任のある仕事を任せてもらえるというメリットがあります。
もちろんこの点は、「業務負荷が増えたり責任が増えるのは嫌」という人にはデメリットになります。
ですが、僕のように飽き性な人、仕事の幅が狭くて単調だと続けられないような人には大きなメリットになりますよね!
エリア総合職のデメリット
次にエリア総合職のデメリットを解説していきます!
僕が調査して考察するに、エリア総合職のデメリットは大きく2つあります。
【エリア総合職のデメリット】
- 通常の総合職よりも待遇が悪い傾向にある
- 転勤がないので人間関係が固定化する
通常の総合職よりも待遇が悪い傾向にある
最大のデメリットは、総合職よりも給料などの待遇が悪い傾向にあることです。
総合職とエリア総合職に差を設けないと、総合職の人から「転勤がないのに同じ待遇なのはずるい」と不満が出ますよね。
よって通常の総合職よりも業務内容が同じでも給料が低かったり、出世しにくいことがあるので、その点は考慮する必要があります。
転勤がないので人間関係が固定化する
次に、エリア総合職のデメリットは、転勤がないので人間関係が固定化しやすいこと。
これは僕が食品メーカーで働いていた時の話ですが、同期がその支社での人間関係に嫌気が刺していたのですが、翌年の異動で別の県の支社に異動になって人間関係が良くなりました。
転勤はたしかに負荷が重いですが、仮に勤務先の支社での人間関係が合わない場合に、リセットできることはメリットになります。
このあたりは「転勤」のメリットであり、押さえておくと良いですよ!
【結論】エリア総合職の向き不向きは人による
以上がエリア総合職のメリットとデメリットでした。
そんな「エリア総合職はやめとけ?」という質問に対する答えは、「エリア総合職の向き不向きは人による」ということです。
人によっては転勤がないことで、総合職よりも人生設計しやすく、幸福度が高いと思う人もいる。
一方で、人によっては総合職よりも待遇が悪いことが、転勤がない以上に気になって嫌気が刺す可能性もありますよね。
基本的には総合職ではなく、エリア総合職を選択する場合は、「とにかく転勤を絶対にしたくない」という人が向いています。
また一般職ではなく、エリア総合職を選ぶ上では「待遇が良い」「業務の幅が広い」という点をメリットとして感じる人が向いていると言えます。
なるほど!エリア総合職の最大のメリットである「転勤が基本的にない」というメリットを、デメリット以上に大事だと考える人はエリア総合職に向いているんですね。
そうだね!逆に「転勤がない」というメリットをそこまで重要だと感じない人は、エリア総合職は避けた方が良いと僕は考えているよ!
【補足】そもそも総合職とは?
ここで基礎知識として、総合職の仕事について把握しておきましょう。
総合職とは、将来の幹部・管理職候補として働く職種です。
会社の核となる幅広い業務を経験するため、異動やジョブローテーションがあることも多いのが特徴。
さまざまな業務を通して、幹部・管理職として必要なスキルを身につけていきます。
総合職の仕事内容
総合職は、大きく「事務系総合職」と「技術系総合職」にわけられます。
それぞれの以下のような業務を担当します。
【総合職の種類】
- 事務系総合職:人事、総務、経理、法務、営業、マーケティング、企画など
- 技術系総合職:研究開発、設計、生産、品質管理など
事務系総合職であれば、人事と総務を兼任する場合もありますし、まずは営業を担当してしっかり成果を上げていくといったパターンもあります。
企業によっては、1年目や2年目から大きな企画・プロジェクトの進行を任される場合もあります。
その後、数年単位で別の部署や支店に異動する流れが多いです。
技術系総合職の仕事は、新しい商品や技術の開発、設備やシステムの管理、機器のメンテナンスなど多岐にわたります。
開発や管理と聞くと、コツコツ地道に作業するイメージがあるかもしれません。
しかし、商品を納品するお客様との打ち合わせや自社の商品を導入している企業に訪問するなど、人とのコミュニケーションが必要な業務もあります。
どちらの総合職に就くかによって、経験する職種や身につくスキルも変わってきます。
志望する企業の総合職がどちらに当てはまるか、事前に確認しておきましょう。
総合職と一般職の違い
総合職と一般職では、「仕事内容」や「給与」も違ってきます。
一般職は、主に総合職のサポート業務を行う職種です。
たとえば、書類や資料作成、お客様対応など。
総合職とちがって、マニュアルに沿って仕事を進めたり、コツコツ続ける業務が中心です。
細かく正確な仕事をすることが求められますね。
総合職とちがって、異動や転勤の可能性は少ない傾向にあります。
幅広い業務を経験するというよりも、決まった業務を長く続けることが多いです。
また、給与の面でも総合職と一般職では差があるケースがほとんど。
中央労働委員会の令和5年賃金事情等総合調査によると、総合職と一般職の賃金の差は以下のとおりでした。
大卒の場合 | 22歳 | 40歳 | 50歳 |
総合職 | 23万4,000円 | 46万3,100円 | 58万8,100円 |
一般職 | 20万5,500円 | 30万8,400円 | 36万6,500円 |
あくまでも一部の企業への調査結果ですが、新卒時点から総合職と一般職の給与には差があることがわかります。
年齢を重ねるにつれ、その賃金差も大きくなっています。
給与の差については、総合職が一般職に比べ、責任の大きい仕事を任されやすいことや残業が多く発生しやすいことなどが要因だと考えられますね。
総合職と一般職だと、業務内容だけじゃなく働き方も大きく違うんですね。
そうなんだ!総合職や業務が幅広いけれど、一般職はどちらかというと同じ業務をコツコツ長く続ける仕事だね。
総合職についてよくある質問
では最後に、総合職についてよくある質問に回答していきます。
疑問点がある人は参考にしてくださいね!
【総合職についてよくある質問】
- 総合職と一般職ならどちらがいいですか?
- 総合職の女性の割合はどれくらいですか?
- 総合職のメリット・デメリットを教えてください
- 総合職で必要な能力やスキルはありますか?
- 総合職から一般職に途中で変わることはできるのでしょうか?
質問① 総合職と一般職ならどちらがいいですか?
仕事に対して何を求めるかによって、総合職と一般職どちらが向いているかは変わってきます。
職種だけをみて選ぶのではなく、自分が仕事に求めるもの・どんな働き方がしたいのかを考えて決めると良いですよ。
参考までに、それぞれの職種に向いている人の特徴は以下のとおりです。
【総合職に向いている人】
- 幅広いスキルを身につけたい
- どんどんキャリアアップしていきたい
- 高い収入を得たい
- 裁量をもって働きたい
- チャレンジ精神が旺盛
【一般職に向いている人】
- 人のサポートをするのが好き
- コツコツした作業を続けるのが得意
- 細かく正確性の求められる作業が得意
- 同じ仕事を長く続けたい
- ワークライフバランスを大事にしたい
質問② 総合職の女性の割合はどれくらいですか?
厚生労働省が公表している「雇用均等基本調査」によると、総合職の女性の割合は21.5%です。
上記のグラフを見てわかるとおり、圧倒的に男性の方が多いですね。
総合職の女性の割合は年々増えてきてはいるものの、まだまだ少ないのが現状です。
結婚や出産といったライフスタイルの変化を考えると、転勤があったり業務量が多い総合職の仕事を続けづらいと感じる人が多いと予想できます。
質問③ 総合職のメリット・デメリットを教えてください
総合職のメリット・デメリットをまとめると、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・幅広い業務スキルが身につく ・キャリアアップを狙いやすい ・給与が高い傾向にある | ・転勤や異動が多い ・残業が多い傾向にある ・仕事の責任が重い |
総合職の良い面だけでなく、大変な面も把握した上で就職を検討してみてくださいね。
質問④ 総合職で必要な能力やスキルはありますか?
総合職に就くのに「絶対に必要!」といった必須の能力やスキルはありません。
しかし、以下のスキルがあると総合職で活躍できる可能性が高いです。
【総合職で活躍できるスキル】
- コミュニケーション力
- 行動力
- 主体性
- 学習意欲
- リーダーシップ
- 変化に対応できる柔軟性
質問⑤ 総合職から一般職に途中で変わることはできるのでしょうか?
総合職から一般職に転換できるかどうかは、その企業にジョブチェンジ制度などがあるかどうかによります。
ジョブチェンジ制度がある場合は、総合職から一般職に変われる可能性もあります。
しかし、職種変更の条件なども会社によって変わってくるため、すぐに変われるわけではないと思っておきましょう。
個人的には、入社後に「合わない」と気づいてジョブチェンジするよりも、入社前にしっかり自己分析をして自分に合う職種を見つけておくことが大事だと思います。
自己分析は念入りにした上で就職活動をするべきですね!
そのとおり!総合職だから、一般職だからと職種だけでみるのではなく、「自分が仕事に何を求めるのか」をはっきりさせておこう。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
「総合職はやめとけ」と言われるのには、業務量の多さや転勤・異動があるなどさまざまな理由が挙げられます。
しかし、そのぶん幅広いスキルを身につけられたり、キャリアアップしやすいなどのメリットもあるんですよね。
就きたい仕事を考えるとき大事なのは、職種そのものよりも、あなたが「仕事に何を求めるか」を明確にすること。
自分が求める働き方をはっきりさせることで、総合職が向いているのかも判断しやすくなりますよ。
また、職種だけで決めるのではなく「自分に合う優良企業」に入社することも大事です。
総合職が向いていたとしても、ブラック企業に入社してしまうと辛くなってしまうだけですから。
ホワイト企業ナビでは、条件を満たした優良企業だけを掲載しています。
自分に合うホワイト企業がないか、ぜひチェックしてみてくださいね。
では最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょう。
【本記事の要点まとめ】
- 総合職はやめとけと言われるのには「業務量が多く残業が発生しやすい」「責任の大きい仕事が多い」「転勤や異動がある可能性が高い」といった理由が挙げられる
- 総合職は企業の幹部・管理職を目指す職種
- 総合職は「事務系総合職」と「技術系総合職」の2種類に分けられる
- 「幅広いスキルを身につけたい」「どんどんキャリアアップしていきたい」「大きな裁量をもって働きたい」「高い収入を得たい」「チャレンジ精神が旺盛」な人は総合職に向いている
- 一方で、「転勤はしたくない」「ワークライフバランスを充実させたい」「1つのスキルを極めていきたい」「キャリアアップより安定性を求める」「責任のプレッシャーを辛く感じやすい」といった人は総合職には向いていない可能性が高い