シリコーン素材を使った医療機器の世界的パイオニアメーカー

ホワイト企業ナビ編集部です。
まずはじめに、富士システムズ株式会社の事業内容をお伝えします。

同社は1963年の創業後、世界で初めてシリコーン素材を活用した医療機器の研究開発および製造を行い、以来一貫して医療機器の製品化を進めており、シリコーン素材を使った医療機器の世界的パイオニアとしての地位を確立しているメーカーです。

現在では様々な治療で使われる管状の医療機器「カテーテル」、風船状になる「バルーン」など、自社独自製品を含む200品目以上の製品を通して、国内外の医療に貢献しています。

事業の独自性と優位性の高さによって堅実な成長を実現

同社の製品は日本全国の病院・クリニックや国外のあらゆる医療現場で使われています。
また、以下のような複数の強みを有しているため、急激な事業拡大や売上増加をあえて狙うことなく、これまで着実かつ安定した成長を実現できているとのことでした。

◯事業の独自性と優位性の高さ
同社のようにシリコーン医療製品を扱う競合他社が少ないという「独自性」に加え、高い研究・開発技術や高水準な品質保証など、業界の世界的パイオニアとしての「優位性」も兼ね備えている点は、同社最大の強みとなっています。

◯国内生産の強み
他社メーカーが海外に生産拠点を置く中で、同社は国内に生産拠点を構えることで高いクオリティを実現しています。
また、コロナ禍で海外に生産拠点を持つ他社メーカーの供給が滞った際、比較的遅延することなく供給することでコロナ禍を乗り切れたのも、国内生産拠点を持つ同社の強みです。

コミュニケーションに対する意識が高い組織

同社では、管理職向けにコミュニケーションをメインとしたコーチング研修を実施しているほか、社員向けにもコミュニケーションに関する研修を開催しています。

こうした取り組みによって、社員全員が「コミュニケーション」に対して高い意識を持つようになり、若手・中堅・ベテランといった立場や役職に関係なく、誰でも話しやすい雰囲気が醸成されているそうです。

「これくらい大丈夫だろう」という認識の違いによって、パワハラやセクハラが発生する中、研修等を通じてお互いの認識を合わせている同社では、良好な関係性が生まれているのだろうと編集部は感じました。

ビジョンの浸透に本気で取り組んでいる

Ingenuity in Action　〜一人ひとりが、創造者であれ。〜
これは同社が新たに策定したビジョンであり、一人ひとりが創意工夫することで、従来の医療分野だけでなく、様々な分野で社会に貢献する企業を目指すというメッセージです。

同社ではこのビジョンを浸透させるため、社内に経営ビジョンアンバサダーというポジションを用意して複数の社員を配置し、ブランディングのための取り組みや各拠点におけるワークショップなどを開催しています。

心から会社のビジョンに共感し、目指すべき方向が統一されれば、より高いモチベーションで働くことができますよね。
こうした環境を目指し、本気で取り組んでいるのが富士システムズという組織です。

会社全体としてオンオフのある働き方を大切にしている

同社では、会社全体としてオンオフのある働き方を大切にしています。

営業職であれば直行直帰ができるため、自分でスケジュール管理がしやすいほか、フレックスタイム制度（工場職員以外・コアタイム10:00〜15:00）を導入することで、自分の都合に合わせて柔軟に働くことができます。

また、各種休暇制度も充実しており、年間休日数も127日と非常に多いため、プライベートと仕事でオンオフをつけながら働ける環境です。

新製品開発や特許出願などを担う研究開発職

今回募集している研究開発職は、新技術・新製品の開発、基礎研究、特許出願など幅広い業務に携わる職種です。

具体的には、シリコーンおよび熱可塑性樹脂を使用した新規製品の開発や既存製品の改良、及び既存技術・カテーテル素材の改良・改質などを担っています。

1年目の場合、医療用カテーテルを作る際に必要な加工方法の習得、シリコーンの組成、チューブの製造方法、医療用具に関する知識の習得などが中心となります。

「富士システムズ大学」などユニークな教育研修体制

入社後はまず1週間程度の新入社員研修において、各部署の説明やマナー研修、工場見学などを行い、この研修が終わると各部署に配属されます。

配属後は各配属先で座学研修などを受けるほか、営業なら営業同行、工場技術職であれば各部署を回ってものづくりの流れを把握するなど、職種に合わせたOJTで先輩のサポートを受けながら、徐々に仕事を任されていきます。

このほか、同社では「富士システムズ大学」と呼ばれる社内の学びのコミュニティを月に数回開催しており、製品知識やマーケティング、コミュニケーションスキルなど様々なテーマについて、興味のある社員同士でオンラインの勉強会を行っています。

このコミュニティには若手からベテランまで幅広い層の社員が多数参加しており、お互いの得意なことを学び合うだけでなく、職種や勤務地という枠を超え、社員同士がつながる貴重な機会にもなっているとのことでした。

世の中にない製品を生み出すことに挑戦できる環境

同社は60年以上の歴史を持っていますが、今後は100年続く企業を目指し、医療分野に限らず、様々な分野に挑戦することを掲げています。

そのため、これから入社する社員にも新たな挑戦や試みを行うことを求めており、年齢や立場に関係なく、失敗も含めてどんどんアクションを起こしていける環境です。

また、ベンチャー企業のように大きなリスクを伴う挑戦ではなく、事業の独自性や優位性による安定した基盤がある中で挑戦できるのは、同社ならではの魅力といえます。

何より、どの職種においても世の中にない製品を生み出すことに挑戦できるというのは、同社で働く大きなメリットですね。

富士システムズで働く上で理解しておくべきこと

ホワイト企業ナビ編集部では、この求人を見た人が入社後に「イメージと違った」というミスマッチを起こさないよう、合わない人の特徴等についても隠さずお伝えしています。

同社の場合、段階的に上がっていく給与体系となっており、個人の成果に応じて給与が飛躍的に上がることはないため、大きな報酬を求めている人とはミスマッチとなります。

また、一通りの福利厚生等は用意しているものの、まだ社内制度は整いきっておらず、至らない部分がある点は理解しておいてほしいとのこと。

むしろ完成された社内制度ではなく、入社後は自分も提案しながら一緒に社内制度を作っていきたいと考えている人に適した環境です。

編集部が考える富士システムズのホワイトポイント

今回の取材を終えて、ホワイト企業ナビ編集部が感じた富士システムズ株式会社のホワイトポイントは以下の2点です。

①着実に成長している安定企業
これまで急激な事業拡大や売上増加をあえて狙わず、着実に成長してきた実績に加え、事業の独自性や優位性の高さ、国内生産という武器など複数の強みを有しており、安定企業として入社後も安心して長く働ける点は、まさに同社のホワイトポイントだと感じました。

②社員にとって居心地の良い環境
管理職や中堅・若手など立場に関係なく、それぞれがコミュニケーションに対して高い意識を持つための取り組みに注力しているため、誰でも話しやすい雰囲気が醸成されています。
また、フレックスタイム制度や休暇の充実など、会社全体としてオンオフのある働き方を大切にしており、どの社員にとっても居心地の良さを感じられる環境は、同社が持つホワイトポイントの一つです。

以上の2点こそ、ホワイト企業ナビ編集部が感じた同社のホワイトポイントになります。
「医療機器を通じて社会貢献したい人」「100年を目指した挑戦に携わりたい人」「世の中にない製品を生み出してみたい人」にこそ、ぜひ注目してほしい企業です。