【就職四季報とは?】使い方やいつ買うべきか徹底解説!

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就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!

累計2300万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。

この記事を掲載している「ホワイト企業ナビ」は、僕自身が就活生の時に感じていた、こんな思いから立ち上げた求人サイトです。

「ブラック企業を掲載するなよ!残業時間が短くて休日が多い企業だけ教えてよ!」

こんな思いを持っている就活生や転職者の方は、ホワイト企業ナビを使ってくれると嬉しいです!

全ての企業を1社1社丁寧に取材していて、数を追わずに質にこだわって運営しています。

それでは本題に入っていきますね!

就活生向けの企業情報が集約されている書籍『就職四季報』。

あらゆる業界の情報が1冊でわかる、就活のマストアイテムと言っても過言ではないでしょう。

でも「代わりの資料があればいらないのでは?」「どんな人に向いているの?」など、活用イメージがわかない人も少なくありません。

そこで今回は、就職四季報のおすすめの読み方や買うべきタイミングを共有します!

ほかにも就職四季報の種類やおすすめの就活生、読み方などがわかるので、購入を検討している人は参考にしてみてくださいね。

就職四季報とは?

『就職四季報』とは、東洋経済新報社が11月末に発行する就活生向けの企業情報誌です。

就職四季報の最大の特徴は、記者による独自取材とアンケートデータがベースという点。

企業のPR記事ではなく客観情報として、5,000社にも及ぶ企業が掲載されています。

面接では聞きづらい待遇面や離職率などのリアルな情報がわかるため、企業研究や選考対策だけでなくキャリアプランの形成にも役立ちますよ。

データの基準が統一されているから、企業研究の精度が高まるのもメリットですね。

【掲載データの一例】

  • 採用実績
  • 平均年収
  • 残業状況
  • 有給休暇取得状況
  • 3年後新卒定着率
  • 現35歳の最低~最高賃金
  • 会社が求める人材
  • 選考フロー  など

情報量が多いだけでなく、編集者が足で稼いでいる情報だから信頼できるね!

うん、表面的な情報だけじゃなくてディープな情報も知れるのは嬉しい!

就職四季報には中小企業版やインターンシップ版がある

就職四季報にはスタンダードな『総合版』を含む4種類の書籍と、オンラインサイトがあります。

それぞれに掲載する情報が異なるので、掲載データの一例とともに各媒体の特徴を紹介しますね。

目的に応じて使い分けながら、必要な情報をピンポイントで収集してみてください!

【就職四季報の種類】

  1. 総合版
  2. 女子版
  3. 優良・中堅企業版
  4. インターンシップ版
  5. プラスワン

①総合版

就職四季報の中で最もスタンダードなのが、『総合版』です。

「どの就職四季報を買えばいいの?」と悩んでいる就活生は、総合版を選ぶことをおすすめします。

掲載データは企業の基本情報や試験情報に加えて、残業時間や離職率といった他の媒体には掲載されていないリアルな情報まで知れるのが特徴です。

東証一部上場企業や各業界の大手企業を中心に、約1,300社分の情報が掲載されているので、就活の視野を広げたい人や就活初心者におすすめですよ。

【掲載データの一例】

  • 企業理念
  • 試験情報(重視科目、通過率、倍率 ほか)
  • 従業員の男女別構成比
  • 男女別採用数と配属先
  • 離職率・勤続年数
  • 記者評価
  • 残業時間
  • 昇給率 など

②女子版

『女子版』は女子就活生の目線に立った企業データが集約された一冊です。

女性は男性よりも結婚や出産、親の介護などのライフイベントによってキャリア形成が変わりやすく、就職後の働き方に不安を抱きますよね。

女子版は女性社員に特化したデータ分析がメインで、女性採用実績や既婚率、離職率などのリアルな情報が掲載されています。

さらに、先輩社員のキャリア例がわかるため、働くイメージが持てるのも女子版ならではのメリットです。

【掲載データの一例】

  • 女性採用数
  • 女性の勤務地(配属部署、勤務年数)
  • 女性の役職者数
  • 女性採用実績校
  • 女性の既婚者・有子者数
  • 産休・育児休職(休職期間、取得者数、給与)
  • 介護休職期間 など

③優良・中堅企業版

各業界の優良企業と中堅企業を掲載したのが『優良・中堅企業版』です。

総合版に載せきれなかった約4,600社の企業情報が集約されています。

総合版と違って試験情報や待遇面といった細かな情報はなく、企業を知る上で必要な基本情報が一目でわかるシンプルな構成が特徴。

中小企業のほか、アパレルや飲食などの市場規模が小さい業界(※)を狙う人におすすめですよ。

【掲載データの一例】

  • 従業員数
  • 給料(平均年収、大卒初任給)
  • 有給(有給付与日数、消化平均日数)
  • 新卒定着状況
  • 採用情報(採用時期、採用実績校、求める人材) など

※参考: 業界動向サーチ |『業界別 業界規模ランキング』

④インターンシップ版

『インターンシップ版』は、各企業のインターン内容と基本情報をまとめた一冊です。

大手企業1,100社もの豊富な情報が掲載されていますが、見やすいように業界ごとに紹介されていてスムーズに情報収集が行えます。

本格的に就活を始める3年生やインターンの情報を幅広く知りたい人、複数インターンの参加を検討している人に向いていますよ。

【掲載データの一例】

  • 基本情報(特色、設立、業績)
  • インターン内容(概要、開催時期、募集人数、開催地域)
  • 採用数(修士・大卒採用数、女性採用数)
  • 従業員数 など

⑤プラスワン

『プラスワン』は就職四季報のオンラインサイトです。

人事担当者への取材をもとにした就活に役立つコラムを掲載していて、企業が新卒者に求めることや好印象を与える方法などが分かります。

普段は知ることができない企業側の視点がわかると、就活で押さえるべきポイントが見えてくるため選考対策に有効ですね。

閲覧無料なので就活資料にお金を使いたくない人や、いろんな視点から就活のコツを掴みたい人におすすめです。

【掲載コラムの一例】

  • 就活生の志望度を下げる「時代錯誤がひどい面接
  • リモート面接で落ちる「残念な就活生」の特徴
  • 就活生の心をくじく「親ブロック」が生まれる原因
  • 求職者から選ばれる企業に共通する「ある視点」 など

※参考:東洋経済オンライン|『就職四季報プラスワン』

一口に就職四季報と言っても5種類もあるなんて!それぞれ用途が違うから自分に合うものを選びたいね。

うん。どの就職四季報も面接では聞きにくい就活生目線の情報が手に入るのが嬉しいね。

【結論】就職四季報はいらない?→おすすめする就活生の特徴

結論から言うと、就活四季報を利用しない手はありません!

1社ごとに調べる手間が省けて就活を効率的に行えるほか、自分に合う企業が見つかりやすい、エントリー数を増やせるなど利用して得られるメリットは多いです。

就活生の中でも特に利用したほうが良い人の特徴を紹介しますね。

【就職四季報をおすすめする就活生の特徴】

  1. 大手企業を目指している就活生
  2. 志望業界がある程度決まっている就活生
  3. 数字など客観的な企業データが知りたい就活生

特徴① 大手企業を目指している就活生

就活四季報の総合版には、約1,300社もの大手企業の情報が掲載されています

大手企業の探し方として、求人サイトの「大手企業ランキング」やまとめサイトの「大手企業一覧」などを参考にする人が多いはず。

でも、結局は情報元のソースを辿る手間がかかったり、平均年収や残業時間・残業代などの実情まではわからないので働くイメージが想像しにくいですよね。

就活四季報では業界ごとに大手企業情報が記載されていて見つけやすいうえ、データが統一されているから簡単に同業比較ができるんです。

実務内容や将来性の知見が広がることで、自分に合う大手企業と出会える確率が高まりますよ。

特徴② 志望業界がある程度決まっている就活生

就職四季報には5,000社もの企業情報が掲載されていて、1社ごとの情報量も充実しています。

そのため、志望業界が決まっていないと情報過多になってしまい、就活軸がぶれる原因になりかねません。

情報に惑わされずに効率よく調べるには、志望業界がある程度決まっている人の方が使いやすさを実感できます。

とはいえ業界ごとに見ても情報量が多いので、あらかじめ志望度が高い企業をリスト化しておきましょう。

希望条件・志望企業を整理すれば、必要な情報がわかってさらに企業を絞りやすくなりますよ。

特徴③ 数字など客観的な企業データが知りたい就活生

OBOGや就活経験者による口コミも就活において重要な情報です。

ただ、主観はそれぞれなので具体的で正確な情報を知ることはできませんし、すべてを鵜呑みにするのは危険ですよね。

就活四季報は記者が企業担当者に取材した客観情報と、企業アンケートに基づいた内容を数値データで表しています。

「業界・企業研究の精度を高めたい」「数字で情報を知りたい」など、客観的な企業データを求める就活生におすすめです。

客観的なデータは企業研究の強みになるね。でもお金がかかるからいらないという人もいるんじゃないかな?

費用を抑えたいならフリマアプリでの購入がおすすめ!1,000円前後で出品されているよ。

僕がおすすめする就職四季報の読み方

就職四季報は豊富な情報量が特長である反面、どの情報に注目すればいいのかわからずに困ってしまう人もいるでしょう。

そして、できることならホワイト企業かどうかを見極めたいですよね。

じつは就職四季報の読み方のコツを掴むだけで、就活の失敗を回避できるんです。

さっそく僕が実践したおすすめの読み方を5つ紹介しますね!

【僕がおすすめする就職四季報の読み方】

  1. 過去の選考フローや重視する選考項目を把握して重点的に対策する
  2. 過去の採用実績校を確認して学歴フィルターの有無を確認する
  3. 平均年収や有休など待遇面を確認する
  4. 3年後離職率や残業時間など労働環境を把握する
  5. 企業の業績や注力している事業を把握する

読み方① 過去の選考フローや重視する選考項目を把握して重点的に対策する

選考を通過するには対策と予習が必要ですよね。

多くの情報サイトには選考フローが載っているものの、選考で注力するべきポイントまでは把握できません。

一方で就職四季報は過去の試験情報を掲載していて、選考フローだけでなく重視科目までわかるんです。

「重視科目」の項目には、職種別に特に重要な選考フローが記載されています。

さらに、記者が教える「選考ポイント」の項目では、ESと面接のそれぞれのポイントが把握できるので重点的に対策が行えますよ。

【記載例】

重視科目:「営業職」面接

選考ポイント:「ES」業務への理解度と熱意、「面接」主体性、コミュニケーション力、自己表現力

読み方② 過去の採用実績校を確認して学歴フィルターの有無を確認する

学歴フィルターの有無を見極めるには、採用実績校の項目をチェックしましょう。

学歴フィルターとはいわば足切りで、熱意や能力が人一倍あってエントリーシートの内容が完璧だったとしても企業が求める学歴以上でなければ落とされてしまいます。

つまり、中堅大学以下の学生が受けても選考通過が叶わないので見極めが重要なんです。

でも公表しているわけでもないので、会社説明会や企業情報を通して感覚的に知るしかありませんよね。

就職四季報の採用実績校の項目にはどの大学から何名採用されているか記載されていて、学歴フィルターの有無と内定者のレベルが把握できます。

就活の時間を無駄にしないために、学歴フィルターの有無を確認して切り捨てる勇気を持ちましょう。

読み方③ 平均年収や有休など待遇面を確認する

就活四季報には平均年収や有休などの待遇面も詳細に記載されています。

ワークライフバランスが保てる職場環境かどうか、下記3つの項目を確認しましょう。

  • 有給休暇消化年平均
  • 給与(平均年収、ボーナス)
  • 週休

注意する点は3つのバランスがとれているかどうかです。

たとえば、高収入でも隔週休2日制だったり夏季休暇や年末年始休暇が十分にとれなかったりと、休暇日数が極端に少ない場合があります。

なお、有給休暇平均取得日数の全体平均は10.1日(※)なので、15日以上有給取得ができる企業は待遇面が充実している可能性が高いです。

女性は「出産・育児休職期間」もプラスでチェックして、キャリアプランにマッチするか検討してみてください。

※参考:厚生労働省|『令和2年就労条件総合調査 労働時間制度』

読み方④ 3年後離職率や残業時間など労働環境を把握する

ブラック企業に共通する特徴は労働時間が長いことです。

労働時間が長いと心身に不調をきたして、早期離職をする羽目になります。

労働環境を見極めるには下記3つの項目を抑えましょう。

  • 平均残業時間
  • 3年後離職率
  • 平均勤続年数・年齢

平均残業時間は月10.6時間(※1)なので、20時間を超える企業はブラックの可能性があるかもしれません。

3年後離職率の平均は31.2%(※2)で、40%以上だったら要注意です。

ただし平均勤続年数が長いからといって良い企業とは限りません。

若い社員が多いと平均勤続年数は短くなりますし、人の出入りが激しくても他の社員の勤務年数が長いと平均値も長くなるので、平均年齢と併せてチェックしましょう。

業界によって平均値に差があるため、必ず業界の情報と一緒に判断してくださいね。

※1:厚生労働省|『毎月勤労統計調査』

※2:厚生労働省|『新規学校卒業就職者の在職期間別離職状況』

読み方⑤ 企業の業績や注力している事業を把握する

企業の業績や注力している事業を把握すると、企業の将来性がわかります。

成長企業を選ぶと「キャリアアップができる」「やりがいを感じやすい」「報酬が増える」などメリットがあるので、将来性は重要なポイントです。

成長企業か知るには下記2つの項目を見ましょう。

  • 企業の業績
  • 注力している事業(今後力を入れる事業)

企業の業績で売上高と利益が年々増加していれば成長している証です。

反対に営業利益の赤字は下降傾向、経常利益の連続した赤字は経営危機の可能性があるかもしれません。

注力している事業(今後力を入れる事業)は、企業の方向性が表れています。

時代の流れに沿っているか、事業の伸びしろがあるかを確認してキャリアビジョンと照らし合わせてくださいね。

一つの情報をじっくり読むと、企業のリアルな情報がわかりますね。

就職四季報に関してよくある質問

就職四季報を利用するイメージは掴めましたか?

もっと詳しく知りたいという就活生や、購入を検討している就活生に向けてよくある質問に回答します!

質問① 就職四季報はいつ買うべき?

大学2年までに買うことをおすすめします。

選択肢を広げたり就活軸を決めたりするには、どんな業界・企業があるのか知る作業から始まります。

いつ買うか迷っていたら、就職四季報を買う時期は早いに越したことはありません。

就活が本格化する3年の3月までには入手して、知識を増やしておきたいところです。

毎年11月下旬頃発行なので、2年のうちに買っておけば余裕を持って就活できますよ。

質問② 就職四季報にはどんな企業が掲載されているの?

就職四季報の掲載企業は上場企業です

ロッテホールディングスや富士通マーケティング、佐川急便などの大手企業であっても、非上場企業の場合掲載がありません。

非上場企業の情報が欲しい人は、株式投資用の書籍「会社四季報・未上場会社版」で調べてみましょう。

13,000社の未上場企業が掲載されていて、事業内容や業績、採用数など就活にも役立つ情報が得られますよ。

質問③ 就職四季報と業界地図の違いは?

業界地図とはマップで業界構図を表した媒体です。

企業に関する情報を得られる就職四季報と比べて、業界地図は業界の業績やトレンド、これから伸びる業界といった業界を軸とした情報を掲載しています。

【業界地図でわかることの一例】

  • 注目の業界
  • 業界の動向
  • 業界の市場規模
  • 企業間の関係性
  • 業界のビジネスモデル
  • 主要企業の平均年収

参考:東洋経済新報社|『業界地図デジタル』

本記事の要点まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

就活四季報は業界問わず様々な企業情報が凝縮された就活のマストアイテムです。

女子版や優良・中堅企業版など用途に合わせて選べば、企業研究はもちろんキャリアプランの形成にも役立ちますね。

視野を広げたり特定の業界を調べたりと、自分に合った活用方法が見つかればスムーズな就活ができますよ。

後悔のない企業選びをするためにもぜひ活用してみてください!

  • 就職四季報とは5,000社もの企業情報が集約された就活生向けの媒体。記者が足で稼いだ信頼性のある客観情報を知れる
  • 就職四季報は5種類!『総合版』『女子版』『優良・中堅企業版』『インターンシップ版』の書籍に加えて、オンラインサイト『プラスワン』がある
  • 就職四季報は大手企業を目指す就活生をはじめ、志望業界がある程度決まっている人や、客観的な企業データが知りたい人にもおすすめ
  • 就職四季報を読むには「選考対策として選考項目を把握」「採用実績校で学歴フィルターを確認」 「待遇面と労働環境の確認」「業績と注力する事業の把握」を意識する。
この記事を書いた人

就活マン(藤井智也)

日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営。
大学時代に中堅大学から超高倍率の食品メーカーからの内定を獲得後、1年で退社し独立。これまで執筆した就活記事は1200記事を超える。

この記事を監修した人

藤九 亮輔

国家資格「キャリアコンサルタント」を保有。
元大学キャリアセンター職員。
就活記事のライター歴5年。現在はホワイト企業ナビの編集部として活動中。

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