創業から80年の歴史を持つ食品メーカー

ホワイト企業ナビ編集部です。
まずここでは、ソントン食品工業株式会社の事業内容についてご紹介します。

同社は1942年の創業から80年の歴史を持つ食品メーカーです。
ピーナッツクリームなどの家庭用食品事業、製菓や製パン用素材として使われるフィリング（パンやお菓子の中に入れるクリームなどの詰め物）などの業務用食品事業、アジア地域を中心に現地生産・現地販売を行う海外食品事業を展開しています。

中でも業務用食品事業は売上比率の8割以上を占めており、多くの人が一度は食べたことのある有名なパンやお菓子の中身も、実は同社が作っています。

フィリング分野でトップシェア！事業領域が広く不景気にも強い

同社は山崎製パンやフジパン、三菱食品といった国内大手食品メーカーと長期的に取引しており、フィリング分野において業界トップシェアを誇ります。

また、業務用食品や家庭用食品、海外食品など展開する事業の幅が広いことから、一部の分野で伸び悩んだとしても、その他の分野でカバーすることができます。
事実、新型コロナウイルスによる不況の影響もほとんどなかったとのこと。

このほか、同社では「流行ではなく食文化を創る」という理念を掲げており、いつの間にか当たり前になっているような新しい食文化を創り出すことを使命としています。

今川焼やたい焼きにクリームやチョコを入れるのって普通ですよね？
実はこれ、ソントンが創り出した食文化なんです。
このように人々の食生活の当たり前を創り出しているのがソントンという会社です。

慈善事業に近い形で生まれた会社だからこそお人好しの社員ばかり

戦前、栄養状態の良くない日本人のためにソーントン牧師が栄養価の高いピーナッツバターを人々に提供し、その弟子が創業したのが今のソントンという会社です。
こうして慈善事業に近い形で生まれた会社ならではの文化は今でも脈々と引き継がれており、お人好しやお節介な社員が多いとのこと。

パン屋やお菓子屋といったお客様とのやり取りの中で、自社製品で対応できない場合は競合他社を紹介するケースもあるというエピソードからも、人の良さが伝わりますよね。
お人好しでお節介な先輩が多いのは、新入社員にとっても大きな安心材料だと思います。

また、同社は会社自体がコンパクトだからこそ、一人で仕事を進めることは難しく、部署を超えた連携が不可欠になります。
そのため、部署や役職といった立場に関わらず、良好な関係性が生まれているそうです。

社員の”やりたい”という声を大切にしている組織！企画した商品を生み出すチャンスも多い

同社では年代や立場に関係なく、社員の”やりたい”という声を大切にしており、若手の新しい提案や挑戦にも本気で向き合っています。

こうした姿勢に加え、同社はフィリングなど製品の完成に近い分野を扱っているため、製品の自由度も高く、自分自身が企画した商品を生み出すチャンスも多いそうです。

今回取材対応いただいた人事の方も、以前開発に携わった製品が店頭に並んだ経験があるそうで、これまでに経験したことがないくらいの喜びを感じたとのこと。
食を通じて新しい価値を生み出すというやりがいは、同社ならではの魅力の一つですね。

テレワークや時差出勤など各社員に合わせた柔軟な働き方ができる

同社ではテレワーク制度や時差出勤制度を導入しており、各社員に合わせた柔軟な働き方ができる環境を整えています。
一部テレワークができない部門もあるそうですが、そうした部門では交代勤務制を取り入れるなど働き方の仕組みを工夫することで、対応しているとのこと。

また、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令された期間については、従業員の安全のため本社勤務者を中心として、公共交通機関で出社する従業員全員をタクシー通勤にしたというエピソードには、編集部も驚かされました。

こうした制度やエピソードからもわかるとおり、ソントンという会社は社員一人ひとりに真摯に向き合い、大切にするという姿勢を徹底しています。

大きく3つの分類に分かれる総合職の仕事

ソントンの総合職は大きく3つの分類に分かれています。
それぞれの募集対象や仕事内容は以下のとおりです。

①事務系総合職【募集対象：全学部・全学科】
営業：製菓製パンメーカーや代理店への販売、新規ユーザー開拓、営業企画立案・実施など
その他部門：ロジスティックス、調達、人事総務、財務経理、情報システムなど
海外事業：海外における販売やマーケティングなどの海外推進業務
※事務系総合職はまず営業からスタートし、その後キャリアを広げていきます。

②製造系総合職【募集対象：全学部・全学科】
製造部門のマネジメントや品質管理などを担当します。
製造⇔品質管理⇔設備管理のジョブローテでキャリア形成し、生産部門全体を活性化させる人材を目指していただく職種です。

③技術系総合職【募集対象：理系学部・学科専攻の方のみ】
製品開発：新製品開発、既存製品の見直し・改良、新製法の開発など
品質管理：製品・原材料の品質管理、細菌検査、分析検査など
生産・設備管理：生産管理および生産設備・施設の開発、加工、導入、メンテナンスなど
海外事業：海外における製品開発、品質管理、生産管理などの海外推進業務

全部門における現場研修やメンター制度など充実した教育研修体制

入社後、最初の1週間は集合研修でビジネスマナーや会社に関する研修を行います。
集合研修が終わると、約半年間かけて工場や本社の営業部署など全部門を回り、原料調達から納品に至るまでの全てのプロセスを体感することができます。（各部門1〜2週間程度）

また、10月の配属以降は約半年間の部門別OJT研修期間となり、メンターである先輩社員のサポートを受けながら実務を行い、徐々に業務を引き継ぎながら独り立ちする流れです。
メンターとなる先輩社員については、新入社員の適性検査の結果等からお互いの相性を見極めて選んでいるとのこと。

上記のとおり、同社の教育研修体制は非常に充実していることから、どの職種であっても安心して入社することができますね。

ソントンで働くからこその3つのメリット

ソントンで働くとどんなメリットがあるのか、この点が気になる人も多いですよね。
”個”としての成長を含め、以下の3点が主なメリットとなります。

①広い領域の知見や市場のマーケティング力を高めていける
家庭用食品だけでなく、業務用食品や海外事業など領域にとらわれない事業展開をしており、同じ食品でも異なる領域や事業フェーズに携わることができます。

②長期的な文化を創るという”強いやりがい”
食を通じて流行ではなく、食文化の創造を使命としているため、短期的な流行ではなく「地域や国に根付く長期的な文化を創る」というやりがいを感じながら働くことができます。

③環境に左右されない芯のある社会人になれる
「礼儀正しく信義を重んずべし」「誠実と誠意で信用を高めよう」という想いを共有しているため、礼儀・誠実さ・誠意のある社会人に成長できます。

転勤やソントンホールディングス内の会社へ出向する可能性がある

ホワイト企業ナビ編集部では、この求人を見た人が入社後に「イメージと違った」というミスマッチを起こさないよう、働き方のリアルな部分等についても隠さずお伝えしています。

ソントンの場合、ソントンホールディングス内の他社へ出向する可能性があるとのこと。
4つの工場のうち、2つは子会社の工場となるため、いずれかに出向する場合があります。（雇用関係はソントン食品工業のまま）

また、全国の各事業所に転勤する可能性もあります。
食文化は地域によって異なるからこそ、各地域への異動は必要になるとのこと。

異動の頻度は3〜5年に1回程度となっており、必ずしも転居を伴うわけではありませんが、転勤の可能性があることは理解しておいてください。

編集部が考えるソントン食品工業のホワイトポイント

今回の取材を終えて、ホワイト企業ナビ編集部が感じたソントン食品工業株式会社のホワイトポイントは以下の2点です。

①事業領域が広いからこそのメリット
家庭用食品や業務用食品、海外食品など事業領域が広いからこそ、不景気にも強い経営基盤となっており、長期的に安心して働くことができます。
また、経験値の面においても、幅広い領域やフェーズを経験することができ、個人として大きく成長できるチャンスがあるのは、同社ならではの魅力です。

②社員だけでなく会社自体が”お人好しの組織”
ソントンの社員がお人好しでお節介なことは先ほどお伝えしましたが、ソントンという会社自体もお人好しの組織だと編集部は感じました。
緊急事態宣言期間の会社の対応に関するエピソードはその最たる例ですよね。
お人好しの組織・社員に囲まれて働ける環境は、まさに同社のホワイトポイントです。

以上の点こそ、ホワイト企業ナビ編集部が感じた同社のホワイトポイントになります。
「食文化を創るというやりがいに魅力を感じた人」「個人として大きく成長したい人」「食という分野に興味がある人」にこそ、ぜひ注目してほしい企業です。