【履歴書とは?】エントリーシートとの違いも解説!

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それでは本題に入っていきますね!

履歴書は就活で自分を知ってもらうための必要不可欠な書類です。

でも、履歴書の役割やエントリーシートとの違いを理解している人はどのくらいいるでしょうか?

この記事ではエントリーシートとの違いを軸に、就活生向けに履歴書の知識を共有します!

書くべき内容や企業担当者がチェックしているポイントがわかるので、履歴書を作る時の参考にしてみてくださいね。

履歴書とは?エントリーシートと何が違う?

履歴書とは自分の情報をまとめたビジネス文書です。

「履歴」の通り、「学歴」「職歴」「資格」など、過去の功績に関する項目で作られています。

就活生の場合は、インターン選考と本選考で必要になりますよね。

内容はもちろん、文章には人物像やビジネスマナーが表れるため「履歴書1枚で大まかに人となりを判断できる」と言い切る人事もいます。

書類選考だけでなく最終選考まで大きく関わるため丁寧に作成しましょう。

履歴書とエントリーシートの違い

履歴書は過去、エントリーシートは未来の可能性を記載します。

履歴書は自分の基本情報と履歴(経歴)を端的にまとめた書類です。

一方でエントリーシートは企業が独自に用意する選考書類で、マッチングや就職後の活躍を見定める目的があります。

そのため、履歴書とは違って人柄や価値観が出やすい「志望動機」「自己PR」「ガクチカ」などが必須項目ですよね。

人事はエントリーシートから「過去の経験が就職後どのように活かせるのか?」という未来への期待と可能性を判断しているんです。

エントリーシートの詳しい内容は、「【エントリーシート(ES)とは?】就活生向けに作成手順や評価ポイントを解説!」で確認してみてください!

履歴書は自分自身を表すプロフィールのようなものだね。

履歴書の各項目で書くべき内容

「履歴書は基本情報を書くだけだから工夫なんて必要ない」と思うかもしれません。

でも、見づらい履歴書は「配慮に欠ける」「文章力がない」などのマイナスイメージにつながってしまうんです。

印象を良くするには、各項目で書くべき内容を押さえておきましょう。

履歴書によくある7つの項目の書き方を、記載例とともに紹介しますね。

なお、どの項目でも「正式名称で書く」「空欄は避ける」「西暦・和暦の統一」を意識しましょう。

【履歴書の各項目で書くべき内容】

  1. 学歴
  2. 職歴
  3. 賞罰
  4. 免許・資格
  5. 志望動機
  6. 趣味・特技
  7. 本人希望欄

内容① 学歴

中学校卒業以降から現在までの学歴を書きます。

学校名、学科・学部、専攻まで全て正式名称で書く癖をつけてくださいね。

「学歴」の見出しを作って、入学と卒業は必ずセットで記載しましょう。

大学は在籍中のため「卒業」ではなく「卒業見込み」、大学院は「修了見込み」と書いてください。

【記載例】

〇〇市立〇〇中学校 卒業

私立〇〇学園高等学校 〇〇コース 入学

私立〇〇学園高等学校 〇〇コース 卒業

××大学××学部××学科 入学

××大学××学部××学科 卒業見込み

補足情報

  • 私立高校の場合「学校法人〇〇」「〇〇学園」は不要。文頭に「私立」を入れて「私立〇〇学園高等学校」と記載。大学名には私立・国立は書かない。
  • 卒業後学校名が変更した場合は「私立〇高等学校入学(現 私立×高等学校)」と書く。

内容② 職歴

職歴には正社員や契約社員で就業した経歴を書きます。

アルバイトやインターンの経験は該当しないため、職歴の項目は基本的に「なし」です。

空欄は記載漏れと誤解されるので、最終学歴の下に「職歴」の見出しを作ってから「なし」と書きましょう。

【記載例】
(左詰めで)なし ※一行下に右詰めで「以上」と書いて文を締めます

内容③ 賞罰

賞罰の「賞」とは受賞歴、「罰」は犯罪歴を意味します。

最近の履歴書では見かけないですが、書き方の知識をつけておきましょう。

賞罰がなければ左詰めで「特になし」と書いてください。

受賞歴の基準

書くべき内容に決まりはないですが、下記の3点を基準に考えましょう。

  • 全国レベル以上の功績
  • 知名度や認知度が高い大会の功績
  • 行政からの表彰経験(社会奉仕、人命救助など)

県・地方レベルの受賞歴はアピールとして弱いので、賞罰には書きません。

自己PRや趣味・特技の欄で書くと、忍耐力や努力が高評価につながる可能性が期待できますよ。

【受賞歴の記載例】

  • 第〇回全国高等学校野球選手権大会 準優勝
  • MOS世界学生大会2022 PowerPoint2016部門 世界3位
  • 〇〇県警〇〇警察署 人命救助感謝状

犯罪歴の基準

記載義務があるのは、刑法犯に反して有罪判決を受けた犯罪歴です。

懲役・執行猶予の年数、刑期満了の時期も記載しなければいけません。

【犯罪歴の記載例】

  • 道路交通法違反 速度超過〇キロ以上 罰金刑
  • 傷害罪 懲役◯年 終了

※参考:名古屋の弁護士による働く人のための労働相談室|『賞罰の意味~履歴書に前科前歴を書く必要はあるか

内容④ 免許・資格

過去に取得した免許・資格を書きます。

「取得年月」「免許・資格の正式名称」「取得レベル(級)」を記載しましょう。

書くべき資格は下記の4つです。

  • 自動車免許
  • 国家資格
  • 語学・言語資格(英検、TOEIC)
  • パソコン関連の認定資格(WEBクリエイター、MOSなど)

どんな免許・資格でも書いて構いませんが、アピールとして有効なのはどの資格も2級以上と考えてください。

実務に直結しにくい英検3級や簿記検定3級などの資格は書かない方が無難です。

取得資格が多い人は、その企業の実務で役立つ資格を優先的に記載しましょう。

なお、免許・資格欄は学歴や職歴のように書き足しを防ぐ必要がないので、締めの「以上」は書きません。

【記載例】

  • 普通自動車第一種運転免許(AT限定)取得
  • TOEIC公開テスト 700点(書くなら600点以上がベスト)
  • 中小企業診断士試験 第1次試験 合格
  • Microsoft Office Specialist Excel 2016 合格
  • 高等学校教諭一種免許状(英語)取得
  • 秘書技能検定試験2級 合格

内容⑤ 志望動機

熱意やマッチングを見極めるために、履歴書にも志望動機の項目があります。

文字数指定がないときは、読みやすい分量の250〜300文字でまとめましょう。

400文字超えの長文は熱意のアピールにはならず、間延びした印象を与えてしまいます。

「興味を持ったきっかけ」「体験談」「企業を選んだ理由」「入社後の目標」の4つを押さえて、具体的な文章を心がけてくださいね。

【記載例】

環境課題に興味を持ったのは小学生時代に体験した緑化委員会がきっかけです。

大学でボランティア活動を通して生態系破壊や環境汚染の課題を学ぶうちに、好きなファッションに携わりながら環境保全にも関わりたいと思い始めました。

貴社は10年以上前からサステナブルに着目しているアパレル企業で、いち早く大量生産を廃止しサブスクリプションビジネスを展開した点に感銘を受けました。

貴社の取り組みは環境汚染産業の一つと呼ばれる繊維産業を良いイメージへ変えたと感じています。

ファッションを楽しむ人が環境にも興味を持ってくれるように、環境に優しい新たなアパレルのあり方を貴社で実現したいと思い志望しました。

内容⑥ 趣味・特技

趣味・特技の項目には、熱中していることや好きなことを書きます。

特技が見つからないときは、内面の長所を特技として書くのもありです。

箇条書きで簡潔に理由を書いてまとめましょう。

面接時のアイスブレイクとしての役割も果たすので、熱意や戦力に無理やりつなげるよりも自分らしさをアピールするのがポイントです。

具体的で個性的なほど興味を引きやすいですし、熱中する趣味があると「ストレスコントロールができそう」という安心感を与えられますよ。

また、趣味にゲームはふさわしくないと考える人もいますが、インドアな趣味でも理由があれば「暇つぶし」「消極的」とは捉えられません。

【記載例】

味:インスタグラム(旅行が好きで観光情報と地域情報を週3回発信しています。登録者数は約2万人です)

特技:超時短料理(5分以内に作れる栄養バランスの良いレシピが50種類以上あります)

趣味:ゲーム(非日常を味わっています。ゲーム内で多国籍の友達が増えて視野が広がりました)

特技:すぐに仲良くなれる(免許合宿やインターンなどいろんな場所での出会いを大切にしています)

内容⑦ 本人希望欄

本人希望記入欄に書くべき内容は、職種や勤務地に対する希望です。

他には連絡方法や連絡可能な時間帯を知らせるときに記載します。

ただし、キャリア採用と違って待遇面や労働条件を交渉できる立場にないので、就活生が特記することはほとんどありません。

記載が必要なのは下記のケースです。

  • 職種:複数の職種で募集を行っている場合(正式名称で希望職種を書く)
  • 勤務地:希望勤務地を聞かれた場合
  • 連絡:どうしても連絡方法や連絡時間帯を指定したい場合
  • その他:知っておいて欲しいことがある場合(体調面、家族の介護など)

特記事項がないときは「貴社の規定に従います」と記しましょう。

【記載例】

希望職種:アプリケーションエンジニア

希望勤務地:〇〇支社

どの項目も過不足なく必要な情報を具体的に伝えることが大切なのね。

履歴書で企業担当者がチェックしているポイント

企業担当者が1つの履歴書にかける確認時間は、わずか1分程度と言われています。

実際に1分とは限りませんが、どの企業担当者も一目でどんな人材像か掴めるようです。

企業担当者が履歴書でチェックしているポイントを紹介しますね。

【履歴書で企業担当者がチェックしているポイント】

  1. 応募者がこれまでにどんな経験や実績を持っているかの全体像
  2. 基本的な文章能力や簡潔に伝える力があるか
  3. 書類の取り扱いに関する丁寧さや気遣い

ポイント① 応募者がこれまでにどんな経験や実績を持っているかの全体像

企業担当者はこれまでの経験や実績を見て応募者の全体像を捉えます。

経験にはその人の価値観や人間性が表れるため、「自社にマッチングしているか」「入社後にどのように活躍してくれるのか」「企業とともに成長する意欲はあるか」という点を探っているんです。

そのため経験の内容が立派かどうかではなく、経験の過程で得た学びや苦労したときの乗り越え方、経験後の実績に注目していると言えます。

ポイント② 基本的な文章能力や簡潔に伝える力があるか

会議や交渉、プレゼンなど、社内外問わず様々な場面で文章能力が試されます。

日常会話においても順序立てて話さないと相手に伝わらず、コミュニケーションに支障をきたしてしまいますよね。

重要なビジネススキルのため、履歴書で文章の構成力や要約力を見極めているんです。

とくに注目されやすいのは下記の3点です。

  • 一文が長い:一文は長くても80文字までに抑える
  • 同じ表現が重複している:必ず必要 → 必要
  • 抽象的な表現:すごく、たくさん → 感覚ではなく数字で表す

不安な時は文章を読み上げて確認すると、違和感に気づきやすくなりますよ。

ポイント③ 書類の取り扱いに関する丁寧さや気遣い

履歴書は自分を表す大事なビジネス文書ですよね。

本人の代わりとも言える履歴書の扱い方から、応募者の人間性をチェックします。

雑な履歴書は「仕事にも不誠実そう」「配慮に欠けている」というネガティブなイメージを持たれるでしょう。

履歴書の扱い方に不安がある人は、下記の5項目を見直してみてください。

  • 誤字脱字をチェックする
  • 書き損じは修正テープを使用しないで一から書き直す
  • 消せるボールペンで書かない
  • 封筒は白色で、サイズはA4がそのまま入る「角型2号」がベスト
  • 一目でわかるように封筒左側に赤文字で「履歴書在中」と書いて四角で囲む

履歴書の内容が良ければ高評価になるというわけじゃないのか。

文書能力や扱い方からも適性をチェックされているんだね。

履歴書に関するよくある質問

履歴書の種類や選び方といった基本的な知識がないと、そもそも作成できませんよね。

知っているようで実は見落としがちな、履歴書に関するよくある質問にお答えします!

質問① 学校指定の履歴書ってなに?どこでもらえる?

各大学が独自に作る履歴書で、キャリアセンターや校内の売店で買えます。

学校指定の履歴書は、就活生に特化した項目で構成されているのが特徴です。

「ゼミナールの得意科目」「学生生活で力を入れたこと」などの一般の履歴書にはない項目があったり志望動機の欄が広くとられていたりするためアピールがしやすいですよ。

それに、学校指定の方が購入の時にサイズや用途を間違える心配がありません。

質問② 履歴書とエントリーシートの内容は被っても大丈夫?

履歴書とエントリーシートの内容は被っていても問題ありません。

理由は同じ内容の方が矛盾の心配がなく、整合性がとれるからです。

反対に2つの書類に相違があると、一貫性がなく就活の軸がぶれていると思われてしまって信用がなくなります。

どうしても変えたいときは、軸は変えないで具体性を持たせる程度に抑えましょう。

質問③ 市販の履歴書を購入する場合、どんな履歴書を選ぶべき?

市販で購入するなら「一般用」を選びましょう。

一般用は志望動機や自己PR欄が設けられていて、サイズもA4なので就活生が使う履歴書として適していますよ。

一方で選んではいけないのが「アルバイト用」「転職用」ですね。

新卒向けに作られていないため、職務欄が広くて自己PRの欄が狭いなど十分なアピールができません。

本記事の要点まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

履歴書とエントリーシートは、書く目的と内容に違いがあるとわかりましたね。

書き方のコツと企業担当者がチェックするポイントを掴めば、書類選考通過が叶うかもしれません。

他の就活生より一歩リードするためにも、履歴書の書き方を見直してみましょう。

▼本記事の要点

  • 履歴書とは自分の基本情報をまとめたビジネス文書。
  • エントリーシートが未来を書く書類に対して、履歴書はその名の通り自分の履歴(過去)を表す書類
  • 履歴書に書くべき内容は7つ!① 学歴、② 職歴、③ 賞罰、④ 免許・資格、⑤ 志望動機、⑥ 趣味・特技、⑦ 本人希望欄
  • 履歴書で企業担当者がチェックしているポイントは3つ。「経験と実績から全体像を見る」「基本的な文章能力と簡潔に伝える力」「書類の取り扱いに関する丁寧さと気遣い」
この記事を書いた人

就活マン(藤井智也)

日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営。
大学時代に中堅大学から超高倍率の食品メーカーからの内定を獲得後、1年で退社し独立。これまで執筆した就活記事は1200記事を超える。

この記事を監修した人

藤九 亮輔

国家資格「キャリアコンサルタント」を保有。
元大学キャリアセンター職員。
就活記事のライター歴5年。現在はホワイト企業ナビの編集部として活動中。

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