【就活で受ける適性検査とは?】検査方法や受験時のポイントを解説!

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求職者のみなさん、こんにちは!

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(これまで7年間、ほぼ毎日、スタバにこもって1500以上の記事を書き続けてきました。就活や転職についての知識は誰にも負けない自信があります!… その代わりに友達が少なく、寂しく生きていますが笑

就活で実施される適性検査は、学生を見極める判断材料の一つとして合否に大きく関わります。

でも、就活生の中には面接対策にばかり重点を置いて、適性検査を軽く見ている人も意外といるのではないでしょうか?

そこで本記事では、就活で受ける適性検査を徹底解説します!

検査方法や受験時のポイント、企業が就活で適性検査を実施する理由がわかるので最後までご覧ください。

就活で受ける適性検査とは?

適性検査とは、企業が新卒採用の際に就活生の資質や可能性がマッチングするか見極めるために行う検査です。

検査内容は性格検査と能力検査の2つで、面接やエントリーシートでは見えにくい能力や人間性がわかります。

適性検査の種類は様々あって、選考目的や求める人物像などの採用基準に沿って実施する検査を決めているんです。

中でも有名な適性検査を4つ紹介しますね。

▼SPI3

特徴国内企業で最も多く実施されている適性検査。一般常識や高校までに習得した知識の応用問題を出題し、正答率の高さで評価される。
出題形式ペーパー試験、WEB試験
検査内容性格検査、能力検査
公式サイトhttps://www.spi.recruit.co.jp/

▼玉手箱III

特徴SPIの次に導入されている適性検査で、「玉手箱III」は新卒採用で使用されている。測定科目は計数、言語、英語、パーソナリティ(OPQ)で、IMAGES検査6尺度(簡易版)か9特性のフォーマットで結果が出る。
出題形式WEB試験
検査内容性格検査、能力検査
公式サイトhttp://www.shl.co.jp/

▼TG-Web

特徴業界シェア第3位。「従来型」と「新型」 の2種類があり、「従来型」は難易度が高く、外資コンサルや有名企業の導入が多いのが特徴。新型は難易度が低め。
出題形式WEB試験
検査内容性格検査、能力検査、テストセンター試験
公式サイトhttps://www.humanage.co.jp/service/assessment/

▼CAB・GAB

特徴CABはSE・プログラマーなどのコンピュータ職向けで、能力検査は暗算・法則性・命令表・暗号の4種がある。 GABは難易度が高く、商社や証券会社などの総合職向け。能力検査は言語と係数の2種類。
出題形式ペーパー試験、WEB試験、テストセンター試験
検査内容性格検査、能力検査
公式サイトhttp://www.shl.co.jp/

適性検査では学力だけでは判断できないビジネスに必要な基礎的スキルがわかるんですね。

適性検査の種類によって出題される内容が違うね。企業の特色や必要なスキルに合わせて導入しているんですね。

就活で受ける適性検査の種類

適性検査は能力検査と性格検査の2つで構成されていて、最終的に2つの結果を総合して評価します。

能力検査と性格検査にはいくつか方法があって、検査方法によって重視される能力が異なるんです。

対策を練りやすいように、検査の特徴と検査方法の種類を解説しますね。

①能力検査

能力検査とは、言語と非言語の2つの問題からビジネスパーソンに必要な基礎スキルを測る検査です。

言語とは国語力で、一般常識やロジカルシンキング、コミュニケーション能力(会話力)を表します。

語学スキルが必要な企業の場合、英語問題が出るケースも少なくありません。

一方の非言語とは理数分野で、計算能力のほかデータや図形の読解力、空間認識能力などが求められます。

出題レベルは全体を通して中学・高校程度で難易度は高くありません。

評価基準は正答率の高さで、正答率が高いほど問題の難易度が変わる仕組みです。

検査方法の種類

能力検査の方法は4つです。それぞれに解説していきますね。

種類方法
一般能力テスト一般常識と基礎学力を測るテスト。出題内容は小学校から高校までに学んだ国語や数学の基礎問題、時事問題などで、論理的思考・語彙・計算処理能力などを判断する。
A・B形式テスト言語問題(A式)と図形やグラフを使用する問題(B式)の2つで能力を測定する。
パワーテスト・スピードテストパワーテストは思考力・読解力を試すテストで、設問のボリュームが大きい。スピードテストは速さと正確性を測るテストで設問数が多い。
択一式・記述式選択肢から回答を選ぶのが択一式、記述式は記述回答で文章能力や表現力を測るテスト。

②性格検査

性格検査とは人間性を知るためのテストです。

複数の質問から性格や思考が分析されて、社風や職場環境に順応する人材か確認できます。

性格検査でわかる評価項目は下記の通りです。

【評価項目の一例】

  • 性格の傾向
  • 意欲の傾向
  • ストレス耐性
  • 値観の傾向
  • ネガティブ傾向
  • 職務適性
  • 戦闘力 など

なお、性格診断は素直に答えることが重要で、良く見せるために回答を偽ると矛盾が生まれて信頼を失くしてしまいます。

不合格を回避するには素直に答えてください。

性格検査には3つの方法があるのでそれぞれ解説します。

▼検査方法の種類

種類特徴
質問紙法比較的短い多数の設問に対して「はい・いいえ」の二者択一で回答する方法。性格検査でもっとも多く利用される。
投影法曖昧な絵や文章からイメージを答える方法で、性格や深層心理が表れやすいのが特徴。インクの模様から連想させる「ロールシャッハ・テスト」や、未完成の文の続きを答えさせる「SCT(文章完成法テスト)」が有名。
作業検査法単純作業を一定時間続けさせる方法で、仕事への姿勢や適応力、集中力を測る。足し算・引き算を繰り返す「クレペリン検査」が有名。

性格検査では行動傾向や思考傾向のほかに、ストレス耐性など多角的に人間性がわかるなんて!

しかも分析が精密で正確だから、マッチした人材かどうか簡単に判断できますね。

就活で適性検査を受ける際のポイント

難易度が高くないから大丈夫だろうと、適性検査を甘く見るのは落ちる原因です。

時間配分を誤ったり回答に矛盾が出たりすると、良い結果は得られません。

能力・性格検査のそれぞれのポイントを知って、失敗リスクを減らしましょう。

ポイント① 能力検査はパターンや傾向を把握しておく

能力検査はパターンや傾向があるので、問題集で把握しておきましょう。

就活で受ける能力検査は中学~高校レベルの易しい問題が多く、問題集を買って復習すれば心配ありません。

ただし、出題範囲が広いのでただ解くだけではなく、とにかく数をこなしてパターンや問題傾向を掴むことがポイントです。

ポイント② 性格検査は準備することなく正直に回答する

性格検査の場合、事前準備は必要ありません。

事前に問題傾向を把握すると、自分を良く見せようとして正直な回答を避ける恐れがあるからです。

企業が求める人材に寄せた回答をしても、一貫性がなければウソがばれて信用を失います。

事前準備は必要はないですが、ある程度の柔軟性を持つために注意点を知っておきましょう。

【性格検査を受けるときの注意点3つ】

  • 回答に一貫性を持たせる
  • 素直に回答する
  • 振り幅の大きい極端な回答は控える

能力検査のパターンを知ると、注力するべき問題がわかってくるから効率的に対策ができるね。

企業が就活で適性検査を実施する理由

企業ごとに適性検査を行うタイミングや実施する内容に違いはあるものの、多くの企業で新卒採用に適性検査を取り入れています。

企業が適性検査を実施する理由を4つ紹介しますね。

【企業が就活で適性検査を実施する理由】

  1. 就活生の基礎学力を測るため
  2. 就活生の人間性や性格を把握するため
  3. 人柄が自社にマッチするか判断するため
  4. 主観ではなく客観的に評価するため

理由① 就活生の基礎学力を測るため

面接だけではビジネスに必要な基礎学力がどの程度備わっているのか判断できません。

適性検査を行えば基礎学力が数値化できて、求めるレベルにあるか判断しやすくなります。

読み・書き・計算などの基礎学力が求めるレベルにないと、コミュニケーション不足や認識の違いによるミスが起こって業務が円滑に行えません。

基礎学力を通して、知識をインプットするだけでなく、成果としてアウトプットできる人材かどうかを見極めていると考えられるでしょう。

理由② 就活生の人間性や性格を把握するため

適性を見極めるためには、人間性や性格を細かく把握する必要があります。

入社後のトラブルを避けるために、思考が極端で扱いにくそうな学生や、社風と合わない学生、回答に矛盾が多く嘘をつく学生を見抜かなければいけません。

性格検査を行うと、その人の性格や思考の傾向が細部までわかります。

例)「性格の傾向」の項目でわかること

  • 活動性
  • 社交性
  • 慎重性
  • 主体性
  • 固執性 など

求める人材の条件からかけ離れていると、たとえ成績が良くても採用対象から外されてしまいます。

理由③ 人柄が自社にマッチするか判断するため

企業は採用活動の段階から、早期離職のリスクをなくさなければいけません。

早期離職の予防としてマッチするか判断する必要があるので、人柄を知るために適性検査を行います。

さらに、人柄を知れば入社後の適材適所の人員配置にも大いに役立ちます。

結果的に良好な環境作りができるため、適性検査で相性を知ることは企業にとってメリットが大きいと言えるでしょう。

理由④ 主観ではなく客観的に評価するため

学生の資質や可能性を見抜くには、広い視野を持たなければいけません。

でも、面接だけでは数名の人事の主観という狭い領域なので、適性や可能性を正しく評価するには限界がありますよね。

適性検査は本人の回答をベースに人間性や特性を分析するため、面接官の個人の感覚に頼らずに客観的で正確な評価が行えます。

精度の高い分析で理想に近い学生を簡単に見抜けるのはもちろん、人選の負担が軽減するのも適性検査を導入するメリットと言えるでしょう。

選考過程を増やすとコストがかかるけど、その分得られるメリットが大きいんですね。

就活における適性検査に関してよくある質問

一口に適性検査と言っても、検査内容や実施するタイミングは企業によって様々です。

「導入率が高い適性検査は何?」「公務員の適性検査は違うの?」などいろんな疑問が湧きますよね。

そんな就活における適性検査に関するよくある質問に回答していきます!

質問① どれくらいの就活生が適性検査を受けているの?

「就職みらい研究所」が2022年卒の学生を対象に行ったアンケート調査によると、就活で適性検査・筆記試験を受けた学生の割合は53.7%です。

採用プロセスの実施率では、90.1%もの企業が適性検査・筆記試験を実施しているという結果が出ました。

企業が採用基準で重視する項目では、「能力適性検査の結果」は35.2%にとどまっていますが、「性格適性検査の結果」については43.6%と高い割合です。

採用の決定の際に適性検査(とくに、性格適性検査の結果)が大きく関わっていることがわかりますね。

※参考:就職みらい研究所|『就職白書2021』

質問② 受験する確率が高い適性検査は?

受験率が高い適性検査は「SPI3」「玉手箱」です。

「SPI3」はリクルート社が提供している業界シェア第1位のサービスで、利用社数14,400社、受検者数215万人にも及びます(2021年12月期実績)。

大手以外に中小企業でも導入されていて受験率が高いです。

【SPI3の実施企業例】

  • 伊藤忠商事
  • アビームコンサルティング
  • ゴールドマン・サックス
  • 日本航空(JAL)
  • 博報堂
  • 本田技研工業 など

SPI3の次に多いのが「玉手箱」です。

日本エス・エイチ・エルが提供するサービスで、自宅受験型Webテストではトップシェアを誇ります。

自宅受験型Webテストの実施率上昇によって、今後導入企業がさらに増えるかもしれません。

【玉手箱の実施企業例】

  • TBSテレビ
  • アサヒビール
  • 富士通
  • NTT東日本 など

質問③ SPIの適性検査とは?

SPIとは「能力検査(言語・非言語)」「性格検査」「英語検査」「構造的把握検査」 の最大4項目で構成される総合適性検査です。

正確には性格検査が含まれているのはSPI3ですが、SPIはSPI3を指すと考えて問題ありません。

検査内容は下記の通りです。

検査項目内容
言語国語の問題。長文読解、四字熟語、空欄補充など
非言語数学の問題。亀鶴算、分数、推論、四則演算 など
性格検査行動や思考、目標など自身に関する設問(約300問程度)
英語検査※オプション検査。英英辞典、和文英訳、誤文訂正、同意語 など
構造把握検査※オプション検査。文章のグループ分け(共通性や関係性を見分ける)ほか

評価基準はなく、企業によって異なります。

※参考:『SPI無料学習サイト』| Study Pro

質問④ インターンにおける適性検査とは?

インターンにおける適性検査とは、スクリーニング(足切り)です。

応募者数が多いと参加者の選定に労力がかかるため、負担を軽減する目的でインターンに適性検査を実施する企業は珍しくありません。

WEBテストと呼ばれることもありますが検査内容に変わりはなく、検査の結果企業に合わない就活生は落とされます。

なお、とある企業ではグループディスカッションと適性検査の合否結果に強い相関性があったため、グループディスカッションを省いて適性検査でマッチングを判断しているようです(※)。

※参考:HR AGE|『適性検査の具体的な活用(選考~内定者フォロー編)』

質問⑤ 公務員試験における適性検査とは?

公務員試験における適性検査とは、事務処理能力を判断するための検査です。

難易度は高くないですが一問間違えるごとに減点されてしまうので、速さよりも正確性を意識しなければいけません。

検査内容は実施する自治体によって違いはあるものの、おもな検査内容には下記があります。

  • 分類問題
  • 照合問題
  • 置換問題
  • 図形把握問題
  • 計算問題

他にも、人間性を判断する心理テストや性格傾向についての質問などもあるようです。

質問⑥ 適性検査と基礎能力検査の違いは?

適性検査は適性や人柄を知る検査、基礎能力検査は基礎学力から能力を判断する検査です。

適性検査は人間性や基礎学力など総合的な視点から、企業側が求める要件を満たす人材かどうかを判断します。

一方で基礎能力検査とは、ビジネスパーソンに必要な知的能力や学力を判断する検査です。

検査項目には言語・倫理・数理・図形・英語などがあって、検査の評価が高いほど安心して仕事を任せられる人材と言えますね。

本記事の要点まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

比較的易しい問題が多いですが、問題傾向を知ることが合格のコツなので対策を怠ってはいけません。

適性検査で落とされないように、注意点やポイントをしっかり掴んでくださいね!

▼本記事の要点

  • 就活で受ける適性検査とは、マッチングを判断するための検査
  • 就活で受ける適性検査の種類には、基礎学力を知るための「能力検査」と人間性を判断する「性格検査」がある
  • 就活で適性検査を受けるポイントは、 能力検査はパターンを把握すること。性格検査は正直に回答すること。
  • 企業が就活で適性検査を実施する理由は、基礎学力と人間性から相性を判断するため。そして、客観的な評価をするため
  • 適性検査は約90%の就活生が受けている。検査の種類は様々あるので対策に迷ったら受験率が高いSPIの問題を解いてみよう
この記事を書いた人

就活マン(藤井智也)

日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営。
大学時代に中堅大学から超高倍率の食品メーカーからの内定を獲得後、1年で退社し独立。これまで執筆した就活記事は1200記事を超える。

この記事を監修した人

藤九 亮輔

国家資格「キャリアコンサルタント」を保有。
元大学キャリアセンター職員。
就活記事のライター歴5年。現在はホワイト企業ナビの編集部として活動中。

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