就活生や転職希望者のみなさん、こんにちは!
累計2300万PVを突破した日本最大規模の就活ブログ「就活攻略論」を運営している就活マンです。
この記事を掲載している「ホワイト企業ナビ」は、僕自身が就活生の時に感じていた、こんな思いから立ち上げた求人サイトです。
「ブラック企業を掲載するなよ!残業時間が短くて休日が多い企業だけ教えてよ!」
こんな思いを持っている就活生や転職者の方は、ホワイト企業ナビを使ってくれると嬉しいです!
全ての企業を1社1社丁寧に取材していて、数を追わずに質にこだわって運営しています。
それでは本題に入っていきますね!
今回は内定辞退したけど、その後によくよく考えると「やっぱりあの企業に入社したいな」と考えた時の対応方法を解説していきます。
そもそも内定辞退後に内定承諾して入社することができるのかというと、それは企業の判断によります。
ですが、企業側としては1度内定を出している人材のことは、「自社との適性が高い人材」だと評価しているため、交渉すれば再度内定を出してもらえる可能性は十分にあります。
この記事を通して、そのまま企業に送れるようなテンプレから、電話で交渉する際の会話例まで詳しく解説していきます。
これまで1500以上の就活・転職記事を書いてきた僕なりに、「僕が内定辞退後に再度交渉するならこういうメールを送るな」というものを書き留めていくので、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです!
1度内定辞退したら、もう交渉する余地はないと思っていたのですがそうではないんですね。
企業の内定枠の状況や、その企業の方針にもよるけど、1度内定を出している人がやっぱり入社したいと言ってきたら企業側も悪い気はしないよね。
不採用になってから交渉して採用してもらう難易度は高いけど、内定辞退後の採用は難易度はそこまで高くないから交渉の余地あり。試すだけ試してみよう!
目次
内定辞退後にやっぱり行きたい場合に内定辞退の撤回は可能?
冒頭で内定辞退の撤回を交渉する余地はあると話しました。
ですが、その難易度は内定辞退してからどのぐらいの期間がたつのか、相手企業はどんな企業なのか状況によって大きく異なります。
辞退後1週間以内なら内定辞退の撤回の交渉はしやすい
まず内定辞退をしてからどのぐらいの時間が経過しているかポイントになります。
なぜなら、あなたが内定辞退してできた「内定者枠」が既に埋まっているかどうかがポイントになるからです。
あなたが内定辞退してから1週間以内であれば、内定者枠が既に埋まっている可能性は低いことが予想できるため(もちろんここも企業によって異なりますが)、内定辞退の撤回を受け入れてくれる可能性がありますね。
一方で、内定辞退してから1ヶ月以上空いている場合は、内定者枠が埋まっているケースがあります。
ですが、特に新卒採用の場合は、後から内定者が辞退するケースも多いので、仮に人事から「内定者の枠は既に埋まりました」と言われてしまったら、「仮に内定者の枠が再度空いた際はご連絡いただけますと幸いです」と伝えておくと良いですね。
人気企業の場合は内定辞退の撤回は難しい
次に、内定辞退した企業が倍率の高い人気企業の場合は、内定辞退の撤回は非常に難しいです。
なぜなら先程の「内定者枠」の話で、人気企業は内定者枠をすぐに埋めることができます。
企業によっては内定者枠に加えて、余裕を持って追加で数人内定を出しているケースが多く、その場合はわざわざ1度内定辞退した人を再度受け入れる必要はないと考えている企業も多いと予想できます。
また人気の企業は大企業であることが多く、大企業は採用に関して柔軟性が低いケースもあります。
「1度内定辞退された人に内定を出さない」など仕組み化している場合もあるので、そのあたりは企業に1度交渉してみて無理だったら素直に諦める必要がありますね。
なるほど!内定辞退後、なるべく早くに内定辞退の撤回を交渉した方が良いんですね。
もちろん状況次第だけど、1週間以内であれば企業も内定辞退の撤回を検討してくれる可能性はあるよね。数ヶ月たってしまっている場合は、その企業で内定辞退者が続出している場合などイレギュラーなことがあれば交渉余地は大きい。
また、中小企業やベンチャー企業が相手で、社長クラスに気に入られて内定をもらった場合は、内定辞退の撤回交渉の余地が大きかったりと本当に相手企業や状況次第だと言えるよね。
内定辞退の撤回を成功させるポイント
次に内定辞退後にやっぱり行きたい場合に、内定辞退の撤回を交渉する際のポイントを押さえておく必要があります。
僕が人事担当者だとして、以下の2点を押さえていない人からの内定辞退の撤回の要求は断りますね。
【内定辞退の撤回を交渉する際のポイント】
- 内定辞退した理由と内定辞退の撤回をしたい理由を正直に伝える
- もう内定辞退しないことを熱意を持って伝える
①内定辞退した理由と内定辞退の撤回をしたい理由を正直に伝える
内定辞退の撤回を伝える場合、最も大事なことは内定辞退した理由と、内定辞退を撤回したい理由を正直に伝えることです。
「内定辞退後にやっぱり行きたい」とまで考えたのには、何かしらの理由があるはずです。
「別の会社の志望度が高かったけど、内定をもらい評価してもらえたことで更に調べていくとどんどん内定辞退した企業が気になってきた」といった具合です。
また、実際のところ内定辞退した企業以外で全ての企業で不採用になったから内定辞退した企業にやっぱり行きたいと考える人もいるかと思います。
それもそのまま正直に伝えて良いと僕は考えています。
なぜなら正直に伝えることで、誠実さが伝わるからです。
内定辞退した理由と、内定辞退を撤回した理由を正直に伝えて、それでだめならだめだと受け入れることが重要だと僕は思います。嘘は語気が弱くなったりして本当にバレるので。
②もう内定辞退しないことを熱意を持って伝える
次に内定辞退の撤回を交渉する際に重要なことは、再度内定を出してもらえた場合に、もう内定辞退せずに必ず入社するという意思を伝えることです。
企業側としては、内定辞退の撤回を受け入れた人から再度内定辞退されたら最悪ですよね。(このあたりの感覚を人事の立場に立って考えてみることも大切です!)
その人事の心配をこちらが払拭してあげる必要があります。
「再度内定を頂けるのであれば、すぐに就活を終了し、貴社の新入社員として少しでも早く活躍できるように貴社の商品や事業についての勉強を開始します」と断言する。これだけでも人事の印象は違いますよね。
適当に「内定辞退を撤回してください〜」と言われても、人事は嫌だとしか思わない。
ですが、理由を正直に伝えた上で、再度内定を出してくれたら就活をやめてその会社に今から尽くすと熱意を示すことは人事側としては嫌に思わないはずです。
就活や転職は結局のところ「人対人」です。
自分が人事だったら何を言われたいか、それならどう伝えるのが最適なのか、思考をめぐらせて1つ1つの行動を取るとうまくいくようになりますよ!
なるほど!変に嘘をつこうと考えるのではなく、内定辞退後にやっぱり行きたい理由を正直に伝える。そして内定が出たらどうするのか熱意を伝える。それが重要なんですね。
このあたりは自分が人事の立場に立てばすぐに分かる。就活や転職は受験と違って、人対人だから、相手の立場に立って立ち回ることが重要だよ。
内定辞退後にやっぱり行きたい場合のメールでの交渉方法【テンプレあり】
ここまで内定辞退後にやっぱり行きたい場合に押さえるポイントを解説しました。
この章からは具体的に内定辞退を撤回する際の交渉方法を解説していきます。
メールで交渉する方法と、電話で交渉する方法がありますが、おすすめは電話です。なぜなら内定辞退の撤回交渉は重要な交渉であり、それをメールでするのは人事に軽い印象を与えてしまうからですね。
ですがほとんどの人は「電話で内定辞退の撤回交渉をするのは気まずい」と考えていると思います。
そこでまずはメールで交渉する方法を紹介し、次の章では電話で交渉する際の会話例を共有していきます。
内定辞退の撤回をお願いするメール例文
仮に僕が内定辞退の撤回メールを送るなら、下記のような内容のメールを送ります。
件名:内定辞退の撤回のお願い|◯◯大学◯◯ ◯◯(氏名)
株式会社◯◯
人事部 ◯◯様
お忙しい中、突然のご連絡申し訳ございません。
貴社の選考に参加させていただき、
最終面接後、1度内定を頂きました◯◯大学の◯◯◯◯(氏名)です。
結論から申し上げると、
貴社から内定を頂き、1度辞退してしまったのですが、
やはり貴社に入社したいと考え、ご連絡させて頂いた次第です。
正直に申し上げますと、
内定辞退した理由は、他社のB社からも内定を頂いており、
先に内定を頂いたB社に入社しようと考えたことが理由でした。
ですが、その後、貴社について再度調べる中で、
貴社が掲げる◯◯というビジョンに改めて強く惹かれました。
貴社への誠意を示すため、既にB社の内定は辞退させて頂いております。
もし内定辞退を撤回いただけましたら、すぐに就活を終了し、
貴社の新入社員として1日でも早く活躍できるよう、
貴社の営業職として役立つ知識を入れるための勉強を開始致します。
内定辞退を撤回して欲しいという大変失礼なご連絡となり、申し訳ございません。
ご検討いただけますと幸いです。
何卒宜しくお願い申し上げます。
◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科
◯◯ ◯◯(氏名)
他のサイトで紹介されているメール例文はかなり簡潔なものが多かったのですが、僕は内定辞退の撤回という重い相談をメールでするなら、これぐらいの文量は最低でも必要だと考えています。
あなたが人事担当者だとして、あまりに簡素で簡潔なメールが届いたら内定辞退を撤回しようと思わないですよね。
またメールの文面のポイントとしては、内定辞退の撤回を伝える際のポイントとした「内定辞退した理由と内定辞退の撤回をしたい理由を正直に伝える」ことを徹底。
それに加えて、「もう内定辞退しないことを熱意を持って伝える」というポイントを、内定辞退を撤回してくれたら就活をやめてその会社ですぐに活躍できるように勉強を始めるという内容を入れることで満たしています。
就活や転職に正解はありません。
あまりに乱暴な文章や礼儀のないメールでない限り、「こんなメールは送ってはいけない」という決まりはないと僕は考えています。
内定辞退の撤回をお願いするという重いメールは、しっかりと自分の言葉で丁寧に伝えることを心がけてください。その方が人事担当者に伝わりますよ。
たしかに内定辞退の撤回のメールは簡素すぎない方が良いと僕も思います。
人事担当者を味方にするようなメールを送ることがポイント。「この子の弊社への志望度の高さ、思いの強さは本物だな」と思ってもらうことが重要だよ。
それができるかどうかは、就活だけでなく、社会人になってからも非常に役立つからね!
内定辞退後にやっぱり行きたい場合の電話での交渉方法
続いて、内定辞退の撤回を電話でお願いする方法を解説していきます。
ちなみに僕なら電話でお願いします。
メールだと相手が見逃してしまう可能性があるからです。
また人事担当者側としても、気まずい交渉を電話でしっかりとしてくる人に対しては本気度や信頼性を感じますからね。
内定辞退の撤回を依頼する電話の会話例
内定辞退の撤回を電話で交渉する際の会話例は以下のとおりです。
求職者:突然のご連絡申し訳ございません。私、貴社の選考に参加させていただいた◯◯大学の◯◯と申します。人事担当者様はいらっしゃいますでしょうか?
受付:かしこまりました。少々お待ち下さい。
人事:お待たせいたしました。人事担当の◯◯です。
求職者:お忙しい中、突然のご連絡申し訳ございません。私、貴社の選考に参加させていただいた◯◯大学の◯◯と申します。
人事:◯◯さんですね。どうされましたか?
求職者:率直に申し上げますと、貴社からの内定を辞退してしまったのですが、再度内定を頂くことは可能かどうか相談させて頂きたくご連絡させて頂きました。
内定辞退した理由ですが、他社のB社からも内定を頂いており、先に内定を頂いたB社に入社しようと考えたことが理由でした。
ですが、その後、貴社について再度調べる中でB社ではなく、貴社に入社したいという思いが強くなった次第です。
もし貴社から再度内定を頂けましたら、すぐに就活を終了し、貴社で1日でも早く活躍できるよう貴社の営業職として役立つような勉強を始めようと考えています。
人事:なるほど、承知いたしました。こちら回答少々お待ち頂けますか?
求職者:ご検討頂けるとのことで、ありがとうございます。はい、お願い申し上げます。
人事:では後ほどこちらの電話番号にご連絡させていただきますので、少々お待ち下さい。
求職者:承知いたしました。改めまして、突然のご連絡にも関わらずご対応頂き、ありがとうございました。ご連絡をお待ちしております。
もちろん上記のようにスムーズにいかずに、その場で断られることもあります。(むしろその可能性が多いかもしれません。)
ですが、こうした交渉は人生において非常に大切な経験になります。
内定辞退の撤回の交渉は、まずは連絡した理由(=結論)を簡潔に伝えた上で、内定辞退した理由を正直に話して、内定辞退を撤回してくれたら絶対に貴社に入社するという熱意を伝えること。
これを押さえておけば、大きく外すことはないので、覚えておきましょう。
メールと電話で伝えることに代わりはないですね。どちらも「なぜ連絡をしたのか」という結論を先に伝えれば、相手は概要を理解した上で話を聞くことができるので、コミュニケーションしやすいですね。
そうなんだよ。気まずいからと言って、結論を先に話さないと、相手は「何が言いたいんだ?」と疑問を持った状態で話を聞かないといけないからね。
【補足】内定辞退の撤回を受け入れてもらいやすい企業の特徴
ここまで内定辞退の撤回の交渉方法を解説してきました。
この章では、補足として内定辞退の撤回を受け入れてもらいやすい企業の特徴を共有します。
それぞれ理由と合わせて解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
(これらの特徴に当てはまらないからと言って、内定辞退の交渉が受け入れてもらえないとは限らないので、あくまで参考として留めてください。)
【内定辞退の撤回を受け入れてもらいやすい企業の特徴】
- 企業規模が小さい会社である
- 採用人数が多くて倍率が低い企業
特徴① 企業規模が小さい会社である
まず内定辞退の撤回を受け入れてもらいやすい企業としては、ベンチャー企業などの企業規模が小さい会社です。
なぜ企業規模が小さい会社の方が内定辞退の撤回を受け入れてもらいやすいかと言うと、「柔軟性が高い可能性があるから」です。
東証プライム上場企業などの大手は、最初から内定辞退の撤回は受け入れないなどの方針が決まっている可能性があり、その場合は交渉する余地がありません。
一方で、企業規模の小さい企業は社長次第で内定辞退の撤回をしてくれたりと、柔軟性が高い可能性があります。
また企業規模が小さく、倍率が低い企業であれば、採用人数の目標値に達していない企業も多いと予想できるため、その点でも内定辞退の撤回を受け入れてくれる可能性があります。
特徴② 採用人数が多くて倍率が低い企業
次に、採用人数が多い企業も内定辞退の撤回を受け入れてくれる可能性があります。
例えば、超人気企業で採用人数も少ない場合、内定辞退したらすぐに他の内定者が決まります。
そうなれば内定者枠が空いていないので、内定辞退の撤回を受け入れてもらうことは難しい。
一方で、採用人数が多くて倍率が低い企業の場合は、内定者枠が充足していない可能性がある。
よって1度内定を出したような評価している人が、内定辞退を撤回してくれるなら、むしろ嬉しいという場合もあるんですよね。
こうした理由から、採用人数が多くて倍率が低い企業も内定辞退を受け入れてくれる可能性があるといえるでしょう。
なるほど!たしかに理由を聞くと、こうした企業の方が内定辞退の撤回を受け入れてくれる可能性が高いと仮説立てできますね。
内定辞退の撤回に関してよくある質問
この章では、内定辞退の撤回に関してよくある質問に回答していきます。
1つでも多くの疑問をここで解決しておきましょう。
質問① 内定辞退の撤回は内定辞退してからいつまで可能でしょうか?
内定辞退の撤回は、内定辞退してからいつまで可能でしょうか?
内定辞退の撤回を申し出る期間ですが、決まりはありません。
ですが、もちろん早いに越したことはないですよね。
この記事で解説したように、可能であれば1週間以内には内定辞退の撤回を交渉したいところです。
しかし、1ヶ月たったからと言って諦める必要はないので、1度交渉してみることをおすすめします。
質問② 内定辞退の撤回の成功例はありますか?
内定辞退の撤回の成功例はあるのでしょうか?
内定辞退の撤回を成功させたという発信をされる方は少ないので、実態は見えにくいのが現状ですが、中には「内定辞退を撤回してまで入社した」という声が見られました。
こちらの方は実際に内定辞退の撤回を成功させていますね。
2021年で一番良かったのは、転職して入社した今の会社を、1年間無事に続けられたこと。
— ちびハム(※しばらくSNSお休みします) (@asakusahammu) December 31, 2021
死ぬほど悩んだ末に、内定辞退を撤回してまで入社したから、ここで失敗したら本当に後がなかった…まさに大博打だった。
2022年は、マーケティングリサーチのプロとして、もっと腕を上げる1年にしよう! pic.twitter.com/km8myNACYD
本記事の要点まとめ
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
この記事で解説したような「交渉」のスキルは、営業職に限らず、社会人になってからどんな場面でも役立つスキルです。
「内定辞退の撤回の交渉は失礼だよな」と諦めるのではなく、伝え方をしっかりと押さえて失礼にならないよう準備した上でぜひ交渉してみましょう。
1度きりの人生なので、「あの時やっておけば」という後悔がないよう動くべきです。
そんな行動の際に、この記事が少しでも役立てば嬉しいです。
今後も、このホワイト企業ナビでは僕が考える本質的な情報だけを書いていきます。
少しでも「他の記事よりも質が高いな!参考になったな!」と思って頂けたら、ブックマークして今後も読んでもらえると嬉しいです。
以上!就活マンでした。
【本記事の要点まとめ】
- 内定辞退の撤回を交渉することは可能(交渉余地は十分にある)。
- 内定辞退の撤回を成功させるためのポイントは「内定辞退した理由と内定辞退の撤回をしたい理由を正直に伝えること」と「もう内定辞退しないことを熱意を持って伝えること」である。
- 内定辞退の撤回の交渉は電話がベストだが、電話が苦手な人はメールで交渉することも可能。
- 内定辞退の撤回の交渉はいつまで可能かは企業によっても異なるが、可能であれば1週間以内に内定辞退の撤回の交渉をすべきである。